あらすじ
累計1000万部突破『チーム・バチスタの栄光』シリーズに登場する“加納&玉村"コンビが、お遍路道中で難事件を解決! 休暇を利用して八十八ヵ所を巡拝する四国遍路に出た玉村警部補。しかし、なぜか同行してきた警察庁の加納警視正と、行く先々で出くわす不可解な事件に振り回され……。珠玉のミステリー4編を収録。待望の文庫化!書き下ろしのあとがきを含む電子特典付き。
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
なかなかなかなか...
本編で言ってた脅し文句がまさかストーリー化されるなんて、というところ。
また本編と違って医療がメインではなく司法(警察捜査)がメイン。相変わらず加納警視正の手際がいい。面白かった。
あと、前作の「災難」で出てきた歯科医が出てきたりと、この辺の回収騒ぎも面白かったな。
Posted by ブクログ
お遍路は、日本人なら誰もが魂を揺さぶられるイベントなので、あっさり引き摺り込まれました。そこに医療ミステリー絡ませるのは流石の業師ですね。楽しみました。
Posted by ブクログ
読書備忘録894号。
★★★★。
海堂さんの桜宮サーガは全作読破していると思っていましたが、ぽてんヒット食らっていました。短編集です。
基本、白鳥・田口コンビのシリーズですが、今回は加納・玉村コンビが主役。
警察庁のデジタル・ハウンドドッグこと加納警視正と桜宮市警玉村警部補のお遍路道中記。
タマちゃんはリフレッシュ休暇でお遍路旅。桜宮市警なので四国への越境捜査はない。
加納さんはなんやかんや理由をつけた出張名目でタマちゃんに付きまとう。
そして四国は阿波県、土佐県、伊予県、讃岐県で、それぞれローカル事件に巻き込まれ見事解決して回る!という水戸黄門のようなお話。
短編を通した広域捜査として、全国指名手配犯が相次いで四国で入水自殺しているという事件を追う。
自殺後かなりの時間が経っており、死体は腐敗が進んでいる。
よって歯形による個人特定がなされており、歯形を偽装した人生ロンダリングシステム(広域指名手配犯が死んだことで人生を真っ白リスタートできるシステム)が動いていると見た訳です!
桜宮市の指定暴力団竜宮組とネクロ・デンティストが暗躍していると!
各県で起きるローカル事件もクスッと面白いですが、この人生ロンダリング犯罪も面白い!
そして作品に色を添えているのが、お遍路道中宿泊先の秘湯。
加賀さんとタマちゃんは秘湯ミシュラン「秘湯会」の評価委員という肩書があり、秘湯を評価する様子が犯罪評価の大局にあり面白い。
ここでもコードネーム(二つ名)を持つ!
加納さんはスパ・ドッグ(温泉犬)。
タマちゃんはストレイ・シープ(迷える子羊)。
あと、忘れてならないのが中山七里さんの珠玉解説が★5つ!
海堂さんと同い年だって!
Posted by ブクログ
玉村警部補と加納警視正のコンビのシリーズ。とにかく切れ者の加納警視正が次々と問題解決していく中、ちょっとぼんやりしている玉村警部補がかわいかったです。
おもしろい、やっぱり好き
チームバチスタからいっときはまって、著者の作品を読みましたが、何故かしばらく遠ざかってしまいました。
久しぶりに読みましたが、癖の強い登場人物とその相棒のお遍路ミステリーを楽しみました。
なかなか時間が取れず間が空いてしまっても、ページを開くとすぐ物語にはいっていけるのは、登場人物とシチュエーションが印象的だったからだと思います。
こんなに長い後書きは初めて読みましたが、伏線を回収しに次の作品を読みにいきます。
Posted by ブクログ
幸い四国八十八ヵ所霊場には馴染みがあり、特に第二十三番札所・薬王寺までは車遍路で巡ったし、「水曜どうでしょう」でバーチャルな遍路(?)も体験済み。なので、本書の舞台となった四国の風景が身近に感じた。著者お得意の架空県名、阿波県や土佐県も今回だけはすんなり入ってくる。「讃岐 涅槃のアクアリウム」だけが桜宮サーガの雰囲気を濃く滲ませる。それもそのはず、前作『玉村警部補の災難』で登場した偽歯科医の案件につながるのだ。玉村の歩き遍路への憧憬と、加納警視正の現実的、合理的遍路のせめぎ合いが楽しい作品。
Posted by ブクログ
加納警視正が玉村警部補に遍路に行けと云っていたのは覚えている。解説によると、「ナイチンゲールの沈黙」からという。そうだっけ。わざわざ本棚に上記のシーンを確認したりはしないけど、ちょっと想定外だったかな。
玉村警部補の一人旅と思ったら、加納警視正との凸凹コンビ遍路。しかも四国4県を訪ねた先での解決するミステリーと通貫する大きめの話。しかもAiを絡ませている。
スラスラ読めた。通常のバチスタシリーズほどの重厚さはないけれど、なかなか楽しめた。
Posted by ブクログ
バチスタシリーズは全部読んだと思っていたが、この本を読んで前作を読んでいないことに気づいた。今までは加納と白鳥との掛け合いでは白鳥に負けていたが、加納警視正の見事なまでの推理力と軽妙洒脱なやりとりは、本作のように玉村警部補の珍妙さがあって引き立てているようだ。早目に「玉村警部補の災難」を読まねば、、
Posted by ブクログ
加納・玉村コンビは好きだが、相変わらずの海堂さんらしい遍路蘊蓄てんこ盛りロング文章が辛い。ネクロ・デンティストの結末や蚊帳教の胡散臭い儀式中に起きた失血死事件等、ミステリー部分は面白いし、コンビの掛け合い漫才も楽しんで読めるのにもったいない。お遍路の文化や弾丸ツアーなどは興味深かったが、ボリューム的には1/3程度にしていただけると丁度良さそう。加納警視正ファンとしては無茶っぷりを堪能できてお腹いっぱい。加納がどんどんお遍路に染まっていくのが面白い。
Posted by ブクログ
短編4話。
でこぼこコンビが事件解決!って鉄板のはずなんだけど、そんなに面白くなかった。
警視正がどんどん解決していくばかりで、玉村警部補は乱したり変えたりということもなく、いてもいなくても良い存在だったからだろうか。
それとも特に見所や山場や蘊蓄や「へえそうなのか!」と思うこともない展開だからか。
一旦面白くないと感じてしまうと途中で出てきた
トンデモ科学だったり、地下組織だったりがまたつまらなく感じてしまった。
Posted by ブクログ
本作は久しぶりに文庫化されたバチスタシリーズの一作。
加納警視正と玉村警部補が四国霊場八十八箇所巡礼の旅をしながら事件を解決していく。内容は凸凹コンビの現代版東海道中膝栗毛か。全体に面白おかしく書かれていて楽しめた。
四国巡礼のお遍路さんの知識を色々と教えられ、知識欲もしっかり満たしてくれた。重厚感は微塵もないが、ミステリー自体は立派なトリックが仕掛けられている。全体を通して一つの大きな事件の解決も図られ、万事めでたしめでたし。
作者はコロナ禍のバチスタチームを描いた新作も出したようで、そちらも楽しみだ。
Posted by ブクログ
お遍路さんに趣味をみいだした玉村警部補と、なんだかんだついてきてはペースをかき乱す加納警視正。
スピーディーなお遍路順路ガイドとしても有用かもしれません。
加納警視正ったらタマに懐き過ぎです。玉村さんは素直すぎ。
デジタルハウンドドッグとタマのじゃれあいが良いリズムです。
阿波 発心のアリバイ
土佐 修行のハーフ・ムーン
伊予 菩提のドラキュラ
讃岐 涅槃のアクアリウム
高野 結願は遠く果てしなく
阿波~讃岐でそれぞれのお話が解決しつつ4話通した事件が収まり、高野はあとがき的なものでしょうか。
しかし海堂センセイの描く女の子は・・・魅力がないなぁ・・・。おっさんたちは生き生きしてるのにぃ。