【感想・ネタバレ】フィデル出陣 ポーラースター【電子特典付き】のレビュー

あらすじ

「クソみたいなキューバを変えられるのは、カストロしかいなかった」
アメリカ傀儡政権から祖国を取り戻した男の闘いを描く!

若きJ・F・ケネディや、アレン・ダレスCIA長官が活躍する大国アメリカの影響を受けながら、米国の傀儡政権が支配するキューバで、革命への土台を作るために戦った若き日のフィデルを描く!

祖国キューバのためを思い、立ち上がったフィデル・カストロは、時の権力者・バチスタ将軍に何度も敗れた。
それでも、フィデルに私心はなく、国民のために戦っていたからこそ、多くの国民に支持をされた。
キューバ革命への礎を築いたフィデル・カストロの壮絶な激闘譜。

英雄チェ・ゲバラを描いた『ゲバラ覚醒』『ゲバラ漂流』、カリスマ指導者フィデル・カストロの幼少期から青年時代を綴った『フィデル誕生』に続く、ポーラースター・シリーズ最新刊。
アメリカと対峙し続けた、キューバの歴史を読めば、世界の現代史が読み解ける。

【電子特典】
全電子版共通の「あとがき」、付録(「海堂尊・全著作リスト」「作品相関図」など)のほかに、本書には以下の文章を収録。

電子版あとがき 『フィデル出陣 ポーラースター』
【関連小文】1 「オバマ大統領、広島訪問」
【関連小文】2 「ローマ教皇フランシスコ、広島・長崎訪問」
【関連小文】3 「コロナ来襲」
【関連小文】4 「紙は神様である」

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

カストロの大学生時代から革命を成し遂げる直前までの物語。
対象読者は日本人。
生き生きと表現された描写はクライマックスに近づくにつれて勢いをましていく。
無血とはいかず、悲惨な描写もあるので読み手を選ぶかも知れないが、連載時の寄稿文にあるようにキューバと日本は重なる部分が多い。
物語の中にはほんのわずかに日本が出てくるだけなのに、読みながら日本を憂いてしまった。
全ての日本人に読んでほしいシリーズです。

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2024年06月28日

Posted by ブクログ

第3巻で登場したカストロがゲバラと出会うまでの物語。いや、ムチャクチャ読み応えあり。こんなすごい、こんな無茶苦茶な人やったんやね、カストロって人は。今の日本人に知って欲しい歴史だね。そして、最後にようやくカストロとゲバラが出逢う。次巻への期待がますます高まる

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2020年08月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フィデル・カストロの大学入学からキューバ革命の前までを描く。中米の多くの国を跨いで話が進み、登場人物も多様であるため、何度も迷子になりながら読み進めることになったが、最後にチェ・ゲバラと出会うところで物語は終わる。前作もそうであったが巻末の参考文献の膨大な点には驚かされる。綿密な文献調査、現地調査を行った上で書き上げたことがよくわかる。あとがきに安倍政権に対する強烈な批判の言葉が綴られているが、これで「コロナ〇〇録」のシリーズでの書きっぷりも納得。

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2024年09月21日

Posted by ブクログ

ポーラースター4。

キューバ革命の英雄フィデル・カストロが主人公。
とにかくボリューミーで、読み応えガッツリ。作者が中南米の歴史について調べたことを、すべてぶち込んだという感じの熱量は伝わってきます。
カストロという人は私利私欲なく、“キューバの国民が等しく幸せになるようにしたい!”という理想に向かって驀進するのは良いのですが、時々それが暴走になって、周りに迷惑をかけたり仲間を犠牲にしてしまったりすることがあります。
特に家庭を顧みない事甚だしく、彼の妻・ミルタは本当にお気の毒です。革命家というのは得てしてこういう人なのですかね。
で、こんなにガッツリ書かれているのに、“キューバ革命の前”で終わるという・・。そう、もう一人の英雄、チェ・ゲバラとカストロがやっと出会う、その場面がラストなのですよ。
あとがきで作者の方が日本の政治の在り方について批判と取れる文を書かれていますが「もっと皆に日本の政治について考えてほしい」という思いが感じられました。

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2020年09月18日

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