海堂尊のレビュー一覧

  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    親から子へ伝えられる遺伝子はDNA配列で、それは、A、T、G、Dの四文字。その塩基の三つの組
    あわせが一種類のアミノ酸を指定する。
     つまり、生命の基本ビートは三拍子、ワルツなのだ。  (文中より)

    * * *

    体外受精のエキスパート曾根崎理恵は試験管の中で、採取した卵子と精子の結合の実験をしてい
    る。

    彼女はアルバイト先のマリア・クリニックの地下実験室でひそかに受精卵を育てる研究をしているのだ。

    彼女は、厚労省に一目置かれている国内でも有数の大学で講義を受け持ち、主に学生には人類の
    発生学を教えている。

    閉院間際のマリア・クリニックには最後の5人の患者がいて、それぞれがさまざまな重

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    2020年01月05日
  • ブレイズメス1990【電子特典付き】

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    話の設定は面白くて一気に読める作品なのだが、天城医師の設定があまりに荒唐無稽で、これはどうにかならなかったのだろうか。
    海堂作品登場人物にありがちなのだが、この天城もしゃべりすぎ。なんでもかんでも自分の思っていたことをしゃべればいいというわけではない。

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    2019年10月26日
  • モルフェウスの領域【電子特典付き】

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    ネタバレ

    今後、コールドスリープする装置ができるかもしれないですね。
    涼子の思い、アツシが一番良い状態で目覚める事、それだけを考えてお世話をしてきた思いが伝わってきた。全体的に言葉や表現、専門用語も多く難しいが海堂先生らしい。
    田口先生もちらっと出てきましたね。
    西野はとってもミステリアスだけど、
    ほんとに涼子の事を思っていたんだなぁっと感じた。
    最後の結末も、うーんそうきたかって感じでしたが、なかなかおもしろく読めました。

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    2019年10月26日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    数年前に「マドンナ・ヴェルデ」を読んで、本作品もいつか読んでみたいと思っていた。
    同じ事象を不妊治療に携わる医師理恵の視点と、その母で理恵の子供を代理出産するみどりの視点から描いた話。
    「マドンナ・ヴェルデ」の話の方が柔らかい感じで好きだ。

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    2019年10月12日
  • 極北クレイマー2008【電子特典付き】

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    再読4回目。
    面白かった。市民病院の破綻は少し前に相次いだ医療崩壊だけど、今でも変わらず問題はある。どんどん読めた。

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    2019年09月29日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    本来先日読んだ「マドンナ・ウェルデ」の前に読むべきだったお話 (^o^)

    順序は逆になりましたが、読みましたよ。成程そういうお話だったのですね。

    美貌の産婦人科医・曾根崎理恵―通称:冷徹な魔女(クール・ウイッチ)
    人工授精のエキスパートである彼女が、産婦人科医療の最先端で、したたかに戦う姿を描いたお話。壊滅的な地方の産婦人科医療の現状、不妊治療、人工授精、奇形、現在の産婦人科医療の暗い部分に光をあてて、健康に生まれて来ることが如何にすごい事かを知らされる。

    「お産は赤ちゃんも母体も安全に生まれるのが当然だとみんな思ってる。
     でも、そんなのは思い違い。
     そうした風に感じられるのは、これ

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    2019年09月28日
  • マドンナ・ヴェルデ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    「チーム・バチスタ。。。」の作家さんですね
    内容は代理母出産話!
    見たことも聞いたこともないお話の数々
    閉経後に女性ホルモンの貼り薬で生理が来るとか
    代理母出産すると、法律上の母は卵子提供者でなく実際に子供を産んだ人だとか

    女同士の静かな戦いの行方も気になるとっても興味深いお話でした
    こわっ

    NHKでドラマにもなってDVD化もされてるようです
    惜しむらくは、この本を読んだ順序
    私は、書評など読まずに本を選ぶんですが、知らないが故のワクワクや感動を味わうことができますが、たまに2作目や3作目から読んでしまうことになります
    この本は、「ジーンワルツ」の後に出た関連本だったみたいです
    今、その分

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    2019年09月28日
  • モルフェウスの領域【電子特典付き】

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    ネタバレ

    「桜宮サーガシリーズ」の未来編。SF小説である。未来の世界が描かれている。物語は「ナイチンゲールの沈黙」に登場した佐々木アツシを巡る展開。愚痴外来の田口、高階院長、小児科「オレンジ新棟」の如月師長らお馴染みメンバーの揃い踏み。今はない人間を長期間人工的に眠らせる医療技術が出てきて興味を誘う。

    桜宮市に新設された未来医学探究センター。日比野涼子はこの施設で、世界初の「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた少年アツシの生命維持業務を担当している。アツシは両眼失明の危機にあったが、特効薬の認可を待つために5年間の“凍眠”を選んだのだ。だが少年が目覚める際に重大な問題が発生することに気づい

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    2019年09月20日
  • フィデル誕生 ポーラースター3【電子特典付き】

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    ポーラースター3。やっっと読み終わりました~。

    1,2はゲバラの話でしたが、今回はキューバ革命のもう一人の英雄フィデル・カストロの物語です。
    前半は、フィデルの父親アンヘルを中心に、当時のキューバ情勢やその歴史が、がっつり描かれています。(がっつり過ぎて、時々内容が入ってこないことも・・。)
    そして後半、幼いころは虐待されていたフィデルが、ぐんぐん才覚を現してくる展開が面白かったです。
    フィデルとゲバラが出会うことを楽しみに、次作を待ちます~。

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    2019年08月13日
  • 日本の医療 この人が動かす 「海堂ラボ」vol.2

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    医者でベストセラー作家でもある海堂尊が、医療に関係する12人にインタビューする本。

    元はテレビ番組元らしく、わかりやすくて勉強になった。

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    2019年08月03日
  • マドンナ・ヴェルデ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    代理母というテーマで興味深く読んだ
    子どもが産めない体という所は理解できるが、当たり前になってしまうと それを拒否する母親は 非難されてしまうのではないか
    理恵さんは娘としても医者としてもちょっとこわい。
    旦那の影が薄すぎる

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    2019年07月10日
  • フィデル誕生 ポーラースター3【電子特典付き】

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    シリーズ第3弾・文庫書下ろし。キューバの独立戦争に介入した米国、スペインの後釜に居座った。スペイン軍の少年兵アンヘルは仲間と脱走し、サンチャゴで戦後財を築く。そんな彼が小作の娘に産ませた男の子こそ、「幼き獅子」フィデル・カストロだった。キューバ革命の英雄カストロ父子を描いた第3弾。

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    2019年07月01日
  • スリジエセンター1991【電子特典付き】

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    いつの時代も、出る杭は叩かれる。
    素晴らしい医療の提供への道を閉ざしてしまうなんてとても残念。

    天城の意思は生き続けてほしい。

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    2019年06月13日
  • ゲバラ漂流 ポーラースター2【電子特典付き】

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    この作品に出会わなければ、こんなに中南米の国々の地理、歴史、政治経済について知ることはなかった。

    読めども読めども、登場人物たちが歴史談義や政治談義を繰り広げており、中南米の知識などほぼ皆無のわたくし、あまりにしんどくて途中で何度も投げ出しそうになった。
    気がつくと目が字面を追っているだけでちっとも頭に入ってきてないし、しまいにはボーッとして眠くなってくるし。

    それでも。

    それでも、ゲバラの旅がどうなっていくのか知りたい一心で、読み続けた。

    登場する人物や場所をスマホで検索してみると、だいたいが実在するので写真や絵がけっこう出てくる。
    それらを見て、「ああ、今ここに来たんだ」とか「今こ

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    2019年05月15日
  • 極北ラプソディ2009【電子特典付き】

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    「極北クレイマー」の続編だが、「極北クレイマー」と比べてこちらの方がよかった。というか「極北クレイマー」は未完なので、「極北ラプソディ―」とセットで読まなければ、面白くない。

    財政破綻した極北市の市民病院で、救急医療を頑なに拒否して非難される世良と、ルールを破っても救える命を救おうとする速水。両極端だが、どちらが正しいわけでも間違っているわけでもない。

    自分の判断が患者を殺すかもしれないことが怖くないかと久世に聞く世良。もちろん怖いさ、当たり前だろう、と答える久世。医師の仕事は大変だと思う。

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    2019年05月07日
  • 極北クレイマー2008【電子特典付き】

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    ネタバレ

    やっぱり、海堂尊の小説は面白い。

    極北市が財政破綻し、市民病院も再建されることになる。
    再建請負人が着任したところで、終わってしまって中途半端だなと思ったら、「極北ラプソディ」という続編があった。

    今中医師は、バチスタシリーズの田口医師と似た感じ。非常勤、月収20万円ぐらいの薄給でなのに、よく働き、破綻した病院を見捨てずに残るところが偉い。破綻後は、今中が中心となって病院の再建にあたるのかと思ったら、外部から再建請負人が来ることに。

    面白かったが、こういう終わり方をするのであれば、「極北ラプソディ」は続編ではなく、「極北クレイマー」の下巻にすればいいと思う。

    姫宮がいい味を出していた。

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    2019年05月03日
  • 極北ラプソディ2009【電子特典付き】

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    大好きなブラックペアンのシリーズ!

    今巻も面白かった(^^)
    大月さんかっこいー!

    世良くんの活躍がもっと見たかったけど、今巻の主役は今中先生だから、まあ仕方ないかな笑。

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    2019年04月29日
  • モルフェウスの領域【電子特典付き】

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    ネタバレ

    “私はモルフェウスの守護天使だ。”

    *****

    未来医学探求センターに勤める日比野涼子。
    世界初となるコールド・スリーパーを見守ることが主な仕事だ。
    目の治療をするために5年の凍眠を選択した少年。
    涼子は彼をモルフェウスと呼び、目覚めの時を待つ。
    そして、目覚めた後の彼をも守るべく涼子は動く。

    *****

    今まで海堂作品で出会った登場人物が多く出てくる本作。
    時代設定は現実とほぼ同じ。
    しかし、すごくSFチック。
    実際凍眠はまだ現在の医療では不可能のよう。
    そういう意味でちょっと現実味に欠けてしまうように思え、遠巻きに読んだ感覚もある。
    多くの方もそうなんだとは思うけれど、眠った状態と

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    2019年04月19日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    ネタバレ

    *****

    帝華大学医学部に属し、不妊治療を専門とする曾根崎理恵は大学で学生に発生学を教え、研究のかたわら、週一回非常勤としてマリアクリニックで診療を行っている。
    閉院間近のマリアクリニックが抱える患者は五人。
    年齢や境遇が違う彼女たちの出産、それぞれを待ち構える試練。
    彼女たち、そして、生命、地域医療を脅かす問題に真摯に向かう理恵。
    そんな中、彼女をよく知る清川准教授はとある噂を耳にし…。

    *****

    『チーム・バチスタ』シリーズも少しずつ読んでいますが、舞台はつながっているけれど、こちらには白鳥&田口コンビは出てこない。
    映画化ということもあって、気になっていた作品。

    生命倫理、代

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    2019年04月19日
  • ゲバラ覚醒 ポーラースター1【電子特典付き】

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    ゲバラにはもともと興味はあって、関連本をいずれ読んでみたいと思っていたのだが、ピンとくるものに出会うことなく時が過ぎ、誰かゲバラの生涯を読みやすい小説にしてくれないかなぁとずぅっと思ってきた。

    来たこれ!
    ゲバラを小説にしてくれた人がいた!
    しかも海堂さんじゃないか。
    「チーム・バチスタ」シリーズ好きだったし、これは間違いない、と書店で即決、レジに走った。

    読んでいる間、ずっとゲバラといっしょに笑い、怒り、悲しみ、恋をした。
    よく知らぬまま「なんかすごい革命家」というイメージしか持っていなかったけど、この本のおかげで、ゲバラも私と同じ1人の人間であることを感じ、一気に身近に。

    これを読ん

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    2019年04月10日