海堂尊のレビュー一覧

  • モルフェウスの領域【電子特典付き】

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    ちょっと荒唐無稽な設定だし、今までの作風とも違う。かんり無理がある。ヒロインの行動理由は分かるけど、なぜそうなのかはちっとも分からない。でもオモシロイ。作品に散りばめられている先行作品の記憶が、うまく過去と現在を結びつけている。『アクアマリンの神殿』を読まなくちゃ。

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    2017年03月21日
  • 新装版 螺鈿迷宮【電子特典付き】

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    ネタバレ

    桜宮市のある病院を舞台にした「バチスタ」シリーズ外伝。再読恐らく2回目。「バチスタ」では中々登場しない白鳥の部下姫宮が登場したり最後にちょっと田口医師が登場したりと単なるシリーズ外伝ではないサービスと話の面白さがある作品。実際に有るような話ではなく、引き込まれるように物語を読んでいったが、こんな秘密な所があったりしたら、とんでもないなと思う。単体でも読めますが、「チームバチスタの栄光」と「ナイチンゲールの沈黙」を読んだ方が、登場人物がどういう人なのか深く理解ができると思う。感想はこんなところです。

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    2017年01月19日
  • モルフェウスの領域【電子特典付き】

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    コールド・スリープひとつ行うだけでも、色々大変なんだなぁ。 
    科学に法律が追いつかない。技術に人間が置き去りにされている。 
    社会はなんと狭量なことか。 
    毎度お馴染みの東城大学医学部の面々も登場。
    アツシの奇想天外波瀾万丈な人生をこれからも見守りたいですね。

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    2016年10月29日
  • ナニワ・モンスター(新潮文庫)【電子特典付き】

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    ネタバレ

    最近インフェルノを読んだので、あぁぁ~…と。
    ウィルスは地球の抗ヒト薬剤のあたりね。
    まぁあんなに栄えていたという痕跡の残る恐竜だって滅びたんだから、人類だっていつかは滅びるんだろうなぁって気はしたりも。
    スカラムーシュがこんなところで活躍してて吃驚。
    モヒカン君はいいキャラだったなぁ。

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    2016年10月28日
  • マドンナ・ヴェルデ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    最初は代理母と言う題材なので、読みづらくなかなかページをめくる事が出来なかったのに、三分の二程読み進めると
    サクサクと読み進めれた作品でした。

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    2016年09月20日
  • マドンナ・ヴェルデ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    ジーン・ワルツでは省略されていた、理恵とみどりの母娘のやりとり及びみどり視線でのお話。 
    ここでのメインは双子を分け合うことになった経緯かな。 
    最初はただ単に二人いるから一人ずつっていう単純な話かと思ったら、そこに至るまでにえらい複雑な思考回路があったみたいで、何をそんな難しく考えているのかと呆れてしまった。 
    世の中ってほんと不自由ですね。もっと自由になにものにも囚われずに生きたいものです。

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    2016年09月12日
  • 新装版 螺鈿迷宮【電子特典付き】

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    ネタバレ

    終末医療と復讐劇と言う
    暗くなりがちな話に
    クスリと笑える主人公を
    加えた少しホット出来るストーリである。

    ドラマになっていたと思う・・・・
    白鳥=仲村トオル?
    ドラマのイメージとかなり違って
    中々結びつかなかったし
    このドラマ自体も見た気がするが
    原作とは少し違うような・・・

    最後にすみれじゃなくて
    小百合が行き残っていたが・・・
    この続きもあるのか?

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    2016年08月18日
  • アクアマリンの神殿【電子特典付き】

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    海堂尊作品は何かしらほかの作品とリンクしているケースが多い。今作も同じ。どの作品とリンクしているかは自分の目で確かめて。ただ、一つの作品としても十分には成立しているので、読んでいなくても大丈夫。何かしら読んでいると、登場人物にニヤリとすることができますが。

    一人の少年が成長し、そして自らを選択していく成長の物語。ミステリというよりは青春モノ要素が強いような気がしますが、物事のピースがつながっていく瞬間は気持ちの良いものでした。
    挫折したけどちょこちょこ「桜宮サーガ」手に取ってみようかしら。

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    2016年08月13日
  • アクアマリンの神殿【電子特典付き】

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    孫悟空は
    釈迦の掌の上で思い切り暴れたからこそ
    釈迦の大きさがわかった。
    普通は掌の上で踊ろうとさえしない。

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    2016年08月12日
  • アクアマリンの神殿【電子特典付き】

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    佐々木アツシ君の中学から高校の数年の物語。
    読みながら思い出すと、彼には親がいない。少年期から思春期がない。身体的欠損もある。普通の友人がない。
    馬鹿馬鹿しい学生生活や彼が守る人に向けての選択も彼の通過儀礼として描かれたのではないだろうか。

    【引用】
    女子という単語には甘美な響きがあるけれど、そこに〝生意気な〟という形容詞をひとつ加えただけで、印象も評価も逆転する。(中略)
    そう、麻生夏美は正真正銘、正統派の美少女だった。(中略)
    〝美少女〟という属性が効力を発揮するのは、日常会話で絶対に使われることのないけれど、入試英語では必須のフレーズ「彼は一目で恋に落ちた」というは慣用表現の一部である

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    2016年08月16日
  • ランクA病院の愉悦(新潮文庫)【電子特典付き】

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    単行本「ガンコロリン」の改題で文庫化された短篇集。
    作者の他の作品とリンクしてる部分が多く、おおお!!!と思わず興奮しながら一気に読んでしまいました。

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    2016年07月13日
  • アクアマリンの神殿【電子特典付き】

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    ネタバレ

    直前に読んだ海堂作品が輝天炎上だったので、感慨深く…。
    そっか、あの後に舞台となる建物が出来たのねぇ。

    それにしても青春まっしぐらでしたね。
    例えるなら週刊少年誌の恋愛漫画のよう(笑。
    若いのから熟女までよりどりみどりやんアツシ君…(違。
    なにはともあれ、ぐっちーとのやり取りのシーンが好き。

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    2016年07月12日
  • 輝天炎上【電子特典付き】

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    ネタバレ

    天馬君視点の「ケルベロスの肖像」。
    ちょっともう、ぐっちーへの評価が辛すぎて、弁護したくなってしまう罠。

    ブラックペアンとブレイズメスは読んでるけれど、極北シリーズはまだなので補完したいなぁ。
    スリジエセンターも文庫出ないかな!

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    2016年07月12日
  • アクアマリンの神殿【電子特典付き】

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    ここにいない人の愛情を図るにはどうすれば良いのだろう。冷凍睡眠などの先端医療と難病とを軸に、人権と、心と、愛情が描かれた、青春小説であり成長物語。著者の他作に繋がる物語らしいが、初読みのワシでも楽しめた秀作。むしろ他作に手を出したい。学園生活からそこにうごめく思春期の心の動きまでかロジカルに説明されてそれなりに納得感があるのは、文章を読んでいての心地よさと言えた。そして、他人の心、冷凍睡眠する人の愛情をロジカルに語り、でもそこに沈殿するのはエゴイズムを内包した感情であるのも、人の業に感じ面白い。

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    2016年06月30日
  • モルフェウスの領域【電子特典付き】

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    個性的で魅力的な登場人物を通して医療行政の問題点に切り込む作品を発表し続ける海堂氏。
    今回も自分には全く知識がない領域ですが、これまでの作品と違って現代の技術で既に現実的になっているのか、またはあくまでも理論的には可能でも実現は遠い先の話なのか判断がつきませんでした。
    でもそんなことには関係なく、面白くまた考えさせられる作品であることは間違いないです。

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    2016年06月23日
  • ランクA病院の愉悦(新潮文庫)【電子特典付き】

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    将来の日本の医療の姿かもしれないと思うと,ぞっとするけれど,それをシニカルに描いているのでおもしろく読めた。「おまけのあとがき」にも共感。日本のワクチンとして書き続けてほしい作家さん。

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    2016年06月03日
  • 新装版 螺鈿迷宮【電子特典付き】

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    151111
    歩きながら読んでしまった。高度で複雑な設定のなか、伏線が回収されていくのにわくわくした。Aiなど医学の論点がなんとなくわかるのも嬉しい。

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    2015年11月13日
  • 救命―東日本大震災、医師たちの奮闘―(新潮文庫)

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    震災後の医療従事者の苦闘と尽力。
    最近、医療関係の仕事もしているが、現場の方々の苦労と真摯さはつくづく頭が下がります。
    是非手に捕り手お読みください。

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    2015年10月23日
  • ひかりの剣【電子特典付き】

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    海堂氏の作品を読むのは初めてです。入門編としては亜流から入ってしまったかも…って思いました。

    ストレートなスポーツ小説だとおもいます。
    自分の殻を破る。
    その為には?

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    2015年10月15日
  • ナニワ・モンスター(新潮文庫)【電子特典付き】

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    暫く前に買ったが、医療ミステリでなく、桜宮サーガじゃなさそうだし、と一寸置いておいた本。
    読み始めると、流石、海堂先生はグイグイ来るねえ。
    そんなカッコ付けの台詞を云う奴なんて居ないよとか、テレビドラマで「はい、カット」という声が聞こえてくるような場面展開だなとか思うんだけど、この過剰性は堪らない。

    冒頭は浪速の町病院が舞台。地域医療を報われない貢献で支えてきたと褒め称えつつ、患者のカルテを抱え込む後進性を非難する。その視線は常に方向性を変える。
    いつもにようにいつものメンバーがすぐ揃って、あっという間のトップモードということはないが、面白さが次々重なってくる海堂先生の語り口を堪能した。

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    2015年07月25日