【感想・ネタバレ】アクアマリンの神殿【電子特典付き】のレビュー

あらすじ

長い“眠り”から目覚め、未来医学探究センターに独りきりで暮らす少年・佐々木アツシ。彼は正体を隠し騒がしい学園生活を送る一方、深夜には秘密の業務を行っていた。それは、センターで眠る“女神”を見守ること。だがやがて過酷な運命が次々とアツシを襲い、ある重大な決断を迫られる。懊悩の末、彼が選んだ“未来”とは――? 先端医療の歪みに挑む少年の成長を瑞々しく描き、生き方に迷うすべての人に勇気を与える、青春ミステリ長編!

★豪華電子版特典付き!
【電子書籍・共通あとがき】
【著作解説】電子版あとがき『アクアマリンの神殿』
付録1【海堂尊・全著作リスト】
付録2【作品相関図】
付録3【桜宮年表】
付録4【「桜宮サーガ」年代順リスト】
付録5【「桜宮サーガ」構造】
付録6【「海堂ラボ」登場人物リスト】
付録7【関連小文索引】

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

初めて読んだ海堂さんの作品です。登場人物が過去の作品や今後の作品とリンクしている点について、私自身はこのような形式というかやり方がとても好きなので、よい作品に出会ったと思います。内容については、少し難しい表現はありますが、学園モノで恋愛要素もありなので親しみやすかったです。早速モルフェウスの領域を読みたいと思います。

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2016年06月27日

Posted by ブクログ

海堂氏が新境地で青春学園ものを書いたのかと思いきや、こんな形で過去の作品と繋がっていたとは驚きました。軽さの中に若者に人生の本質を問う厳しさを織り交ぜるところは河野裕氏のシリーズを彷彿させます。
賛否両論あるようですが、未来の医療技術が直面する可能性がある倫理的な命題に真っ向から取り組んだことが素晴らしいと思います。

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2022年10月18日

Posted by ブクログ

えらい面白かった。  
子供たちがメインってだけで新鮮味があって良い。   
更に主人公が佐々木アツシだってんだから面白くて当然。     
ドロン同盟、そして、オンディーヌ。   
友情と試練の物語。    
濃密で深淵で軽快な物語。    

こうしてアツシは、ウルトラスーパー高校生医学生になった。

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2017年03月27日

Posted by ブクログ

海堂尊作品は何かしらほかの作品とリンクしているケースが多い。今作も同じ。どの作品とリンクしているかは自分の目で確かめて。ただ、一つの作品としても十分には成立しているので、読んでいなくても大丈夫。何かしら読んでいると、登場人物にニヤリとすることができますが。

一人の少年が成長し、そして自らを選択していく成長の物語。ミステリというよりは青春モノ要素が強いような気がしますが、物事のピースがつながっていく瞬間は気持ちの良いものでした。
挫折したけどちょこちょこ「桜宮サーガ」手に取ってみようかしら。

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2016年08月13日

Posted by ブクログ

孫悟空は
釈迦の掌の上で思い切り暴れたからこそ
釈迦の大きさがわかった。
普通は掌の上で踊ろうとさえしない。

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2016年08月12日

Posted by ブクログ

佐々木アツシ君の中学から高校の数年の物語。
読みながら思い出すと、彼には親がいない。少年期から思春期がない。身体的欠損もある。普通の友人がない。
馬鹿馬鹿しい学生生活や彼が守る人に向けての選択も彼の通過儀礼として描かれたのではないだろうか。

【引用】
女子という単語には甘美な響きがあるけれど、そこに〝生意気な〟という形容詞をひとつ加えただけで、印象も評価も逆転する。(中略)
そう、麻生夏美は正真正銘、正統派の美少女だった。(中略)
〝美少女〟という属性が効力を発揮するのは、日常会話で絶対に使われることのないけれど、入試英語では必須のフレーズ「彼は一目で恋に落ちた」というは慣用表現の一部である〝アット・ファースト・グランス〟が当てはまる、ごく短時間のことだけだ。
このふたつの設定を合わせると、麻生夏美のクラス内評価は次の一文でこと足りる。
ー 黙っていれば最高なのに。

海堂先生がノッて書いているのが分かるけれど、この饒舌性が苦手な人もいるだろう。そして相変わらず箴言、名フレーズのオンパレードの海堂ワールド。

前半はボクシング漫画風、中間は文化祭を舞台にした学園青春もの。そして終盤は謎解きと決断。謎は無理に話を難しくしている感もチョッと感じたけれど、読後の感想はスッキリしている。

田口先生の不定愁訴外来から学長室に向かう非常階段。「〝腹黒ホットロード〟なんて陰口を云う人が後をたちません。」細かいギャグがニンマリしてしまう。桜宮サーガがいつまでも続いて欲しいと思う。

その後のスーパー高校生アツシについては、「医学のたまご」にある。本書を読まれた方は是非。

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2016年08月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

直前に読んだ海堂作品が輝天炎上だったので、感慨深く…。
そっか、あの後に舞台となる建物が出来たのねぇ。

それにしても青春まっしぐらでしたね。
例えるなら週刊少年誌の恋愛漫画のよう(笑。
若いのから熟女までよりどりみどりやんアツシ君…(違。
なにはともあれ、ぐっちーとのやり取りのシーンが好き。

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2016年07月12日

Posted by ブクログ

ここにいない人の愛情を図るにはどうすれば良いのだろう。冷凍睡眠などの先端医療と難病とを軸に、人権と、心と、愛情が描かれた、青春小説であり成長物語。著者の他作に繋がる物語らしいが、初読みのワシでも楽しめた秀作。むしろ他作に手を出したい。学園生活からそこにうごめく思春期の心の動きまでかロジカルに説明されてそれなりに納得感があるのは、文章を読んでいての心地よさと言えた。そして、他人の心、冷凍睡眠する人の愛情をロジカルに語り、でもそこに沈殿するのはエゴイズムを内包した感情であるのも、人の業に感じ面白い。

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2016年06月30日

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未来医学探究センターで暮らし、真実を隠して中学生活を送る少年。彼の業務は、センターで眠る、ある女性を見守ること。だが彼女の目覚めが近づくにつれ、重大な決断を迫られ…。

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2024年01月27日

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ネタバレ

未来医学探究センターで暮らす佐々木アツシは、真実を隠して中学生活を送っていた。彼の業務は、センターで眠る、ある女性を見守ること。だが彼女の目覚めが近づくにつれ、少年は重大な決断を迫られる――。

前作は、アツシが目覚めて新しい生活と彼という問題提起、ということで終わったが、今作は、目覚めることなくアツシの決意までで終わってしまった。結局のところのゴールドスリープ問題自体解決しないで終わってしまった感が否めなかった。

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2023年10月30日

Posted by ブクログ

色々考えながら、いろいろぶつかって、
そして大人になっていくんだろうな。

回り道や寄り道はあっても、
きっと無駄な道なんてものは一つも
ないんだろうな。

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2022年04月11日

Posted by ブクログ

目覚めたアッシの代わりに眠りに入った涼子。タイムラグのある中でアツシのは周囲に溶け込んでいく。記憶を維持するという事の意味を問う作品。目覚めた涼子とアツシのからみが期待。

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2021年08月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

『モルフェウスの領域』続編。

佐々木アツシ
『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』
『ナイチンゲールの沈黙』5歳、レティノで右目摘出。
『モルフェウスの領域』9歳、左目に再発して凍眠。14歳、覚醒。

『アクアマリンの神殿』は、モルフェウスから3年後(2022年)。17歳。
『医学のたまご』もだいたい同時期。


いつもちょっと物足りないから、次の本を手に取ってしまうのだろうか。
でも次のサーガが続きとは限らない。
『ひよこ』と『つばさ』の前に『たまご』を読み返さなくちゃ。

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2021年07月19日

Posted by ブクログ

ラノベだ、と思った。コールドスリープという未来の医療を題材にしているものの、あのアツシ君を狂言回しにして展開する様は、桜宮学園の青春ドタバタコメディー、それも文化祭に関する描写は『涼宮ハルヒの溜息』を彷彿とさせる。SFの時間軸が、読んでいる現在を通過する不思議な感覚を味わった。

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2018年08月02日

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 旅の途中の帯広空港で荷物を預けてしまったことで、困ったことに手持ちの本がなくなり売店で買って読んだ。
 そして、この物語はシリーズものだったので、それを途中から読む羽目になってしまった。

 中等部に編入した佐々木アツシは、五年間のコールドスリーブの経験者という過去を持つ。
 そんなことをおくびにも出さずに、学校では仲間たちと学園生活を送る。

 その彼が請け負っている仕事は、一日一回、コールドスリープで眠るオンディーヌの体調管理だ。
 彼女の目覚めが近い。
 そこで、アツシは重大な選択を迫られる。

 というわけで、前作「モルフェウスの領域」を読んでないと話についていけない。
 幸いなことに、その本は積み本の中にあったから、次はこれを読む。

 海堂尊の小説は各作品のつながりが強いから、世界観を把握しきれない。
 昔、チーム・バチスタからしばらく追ってたけど、ジェネラル・ルージュや螺鈿迷宮以降はついていけなくなってしまった。
 医療パートはプロフェッショナルだから読みやすいけど、学園パートは昭和のセンスを感じる。

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2018年07月14日

Posted by ブクログ

4分の3ぐらいまでは、学園小説みたいで話があまり先に進まず退屈してしまい読み続けるのが苦しかったが、最後4分の1になってようやく面白くなってきた。

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2018年02月03日

Posted by ブクログ

初めて読んだ海堂さんの本です。
モルフェウスの領域の続編と知ったのは、読後の解説だったので、新鮮で面白かったです!
医療小説と青春小説の両面があり、私的には学園ラブコメっぽい部分が面白かったかな。
早速、モルフェウス~も読んでみようと思います。

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2017年01月03日

Posted by ブクログ

モルフェウスの領域の続き

安定の海堂尊なんだけど、いまいちに感じた
だけど、解説で青春小説という視点に気付かされると感想が変わる
なるほど、青春ラブコメとして見ればまぁまぁな出来かな?

それはそうと、医学のたまごで田口先生が教授になっていた理由が判明
あとは高階さんが病院長から学長になったのはいつなのかね?
でもまぁ病院長になれるくらいの政治手腕を持ってるなら学長にもなれますわなぁ

これってまだオンディーヌは起きないけど、続編ありますよね?
という認識でいていいのかな?

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2016年08月22日

Posted by ブクログ

前作の『モルフェウスの領域』では西野と曽根崎のロジックというかへりくがうっとおしかったけど、こちらは登場人物が多いせいか気にならなかった。

海堂さんらしい面白いキャラが続出し、特に夏美ちゃんが良かった。やはりあり得ない設定ではあるものの学園ドラマの爽やかさで楽しく読み進んだ。

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2016年07月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

再読。やめどきがわからないこのシリーズ。主人公とそのお友達はかなりぶっとんだ設定になっていますが、楽しく読めます。シリーズの中での大切なこともきちんと描かれています。しかしホントにやめるキッカケがないわ・・・。

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2016年06月30日

Posted by ブクログ

え、近未来Sci-Fi作品かな。
最大の疑問と言えは、田口先生は、あの田口先生なのか!と言うことに尽きるぐらいのSF。
ま、それ以外はね、言わずもがな。

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2016年06月25日

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