海堂尊のレビュー一覧
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Ai推進派からの一方的な視点ではあるが、それゆえに好き勝手言いまくることで醸し出される面白さ。
約10年に渡り、Aiの社会浸透を目指して活動する海堂氏の行動遍歴がよく解る。厚生労働省や解剖至上主義者への批判は辛辣で読んでいて痛快。主張がシンプルで繰り返し登場するので、Ai推進の理由、及び注意すべき事項がよくわかる。ただし、pp385-393辺りの話/図が冒頭近くにあると、もっと理解が進むと思う。私自身、p389とp391の図で法医学提唱システムの問題を提示されて「なるほど!」と頷かされました。
しかし、厚生労働省や解剖至上主義者がなぜ旧態然の思考に囚われるのか、いまいちよくわからないので、 -
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ネタバレ基本的にAiが何かを押さえておかないと結構辛い。
Ai=死後画像診断 (Autopsy Imaging Project)
第一部と第二部に大まかに分かれていますが、一貫してここ10年くらいをまとめて書いてあります。
海堂氏曰く『Aiのメモとして』だそうですが、メモはこんな一冊の本にならない!
花も嵐も踏み越えて を地で行く海堂氏。
面白いけど、頭稼働させないと解読不能かも。
それでも海堂氏だけあって、かなりやさしく書かれている。
奮戦しながらの海堂氏にエールを送る。
コレを読んで思った事。
死因が判らない患者遺族はやっぱり死因を知りたい。
が、今の状況では『解剖』でしか判らないとい -
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ネタバレ【天才同士の空中戦を楽しめる本】
コールドスリープで眠っているモルフェウス(ギリシャ神話の夢の王)ことアツシとそれを見守るサポーター日比野涼子。
スリーパーの人権などを保護する、または遺棄する凍眠8則の在り方を吟味しながら、コールドスリープの社会概念を考える物語。
製作者西野がコールドスリープを世に送り出す価値を説く。社会に封印されようとする自分の作品を残すために、マッドサイエンティストながらもその方法を模索する。涼子に恋心を抱き、次第に互いに信頼を寄せるようになる。
涼子はモルフェウスに愛情を持つが、契約上目覚めたアツシには触れられることができない。誰も身寄りのないアツシの存在を正 -
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ブラックぺアンを読んだ後だったのでうまくリンクされているなと思った。
剣道はその昔身内がやっていたのと当時『六三四の剣』という漫画を読んでいた(しかもこの表紙、村上もとか先生だった!びっくり!)のもあって文章を頭の中で映像化するのは難しくはなかったが、野球やサッカーと違って知らない人は中々しんどい文章だとは思った。
しかし、この手のスポ根ものには何で仙人みたいな人が出て来て稽古をつけるのかな。
速水のその後はいろいろ描かれているが、清川の物語はまだ読めていないので楽しみ。って言うかこの物語の登場人物のその後が知りたい。志郎や朝比奈、塚本とか出て来る話あるのかしら。
それにしてもどこにでも現