海堂尊のレビュー一覧

  • 医療防衛 なぜ日本医師会は闘うのか【電子特典付き】

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    医師会とは何ぞやを、
    小説の登場人物(医学生:天馬大吉、記者:別宮葉子)と
    医師会常任理事の今村先生が対談形式で解説してくれる。

    天馬・別宮という若者の目線から、話し言葉で訊ねているため、
    わかりやすく、意味が入ってくる。
    「よくわからないけれど、とにかく難しいんじゃ・・・」と
    抵抗感を持っている人にお勧め。

    「日本医師会は、『開業医の利益団体』ではない」
    という前書きから始まる本書を読むことで、
    医師会に対するイメージと、マスコミの報道への認識は変わるはず。

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    2012年05月06日
  • 医療防衛 なぜ日本医師会は闘うのか【電子特典付き】

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    あくまでも日本医師会からの発言ですが
    医師会の役割などがよく理解できました。

    個人的に「国が滅んでも医療は滅んでは行けない」
    と思っているのでこの本の内容を個別調査します。

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    2012年04月08日
  • ゴーゴーAi アカデミズム闘争4000日【電子特典付き】

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    小説ではありませんが、何やら面白そうな話題なので読んでみました。
    アカデミズムの逆説的な馬鹿馬鹿しさは素人目線には面白かったです。
    ただ、どうしても専門用語的なものが多くなり、読み疲れましたが…汗

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    2012年02月20日
  • 外科医 須磨久善【電子特典付き】

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    高難度の手術手技が確立される軌跡もスリリングで読まされるけど、須磨久善氏という人間性が一気に引っ張ってくれる。
    名言や名シーンは幾つもあるものの、本の最後にある、自身が開設に関わった葉山ハートセンターにこどもを社会科見学に招待したエピソードはこの人の天才性をシンプルに表していた。天才ではなくとも、自身を冷静に見つめられる大人じゃないと、こどもに物事を伝えることは出来ないし、それが出来ないってことは人間として寂しいことだなと襟を正す思いを抱いた。
    著者の医学的な描写も小説に違わず一般向けで良い。

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    2011年12月19日
  • 外科医 須磨久善【電子特典付き】

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    一流の医師の話。人生の選択を常に自分の成長を基準に考える。当たり前のようだが、すてる部分が半端でないところが一流。会ってみたいと思う。

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    2011年12月18日
  • 外科医 須磨久善【電子特典付き】

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    ともすると淡々と話が進んで行って退屈なだけの内容になりがちなジャンルだと思うのだがこのようなノンフィクションジャンルでも海堂節が効いていてとても楽しく読めた。自分の進むべき道を見据えている人へは道標が指し示されて行くんだな。

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    2011年10月15日
  • 外科医 須磨久善【電子特典付き】

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    実際にお会いしたことのある方なので、興味を持って読みましたが、短時間お会いしただけでしたが、書かれている通り、温厚な中に鋭い迫力を感じさせる先生でした。
    子どもたちにも本物を見せようとする発想が素晴らしいと思う。

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    2011年08月31日
  • ゴーゴーAi アカデミズム闘争4000日【電子特典付き】

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    Ai推進派からの一方的な視点ではあるが、それゆえに好き勝手言いまくることで醸し出される面白さ。

    約10年に渡り、Aiの社会浸透を目指して活動する海堂氏の行動遍歴がよく解る。厚生労働省や解剖至上主義者への批判は辛辣で読んでいて痛快。主張がシンプルで繰り返し登場するので、Ai推進の理由、及び注意すべき事項がよくわかる。ただし、pp385-393辺りの話/図が冒頭近くにあると、もっと理解が進むと思う。私自身、p389とp391の図で法医学提唱システムの問題を提示されて「なるほど!」と頷かされました。

    しかし、厚生労働省や解剖至上主義者がなぜ旧態然の思考に囚われるのか、いまいちよくわからないので、

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    2011年05月07日
  • ゴーゴーAi アカデミズム闘争4000日【電子特典付き】

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    ネタバレ

    基本的にAiが何かを押さえておかないと結構辛い。
     Ai=死後画像診断 (Autopsy Imaging Project)

    第一部と第二部に大まかに分かれていますが、一貫してここ10年くらいをまとめて書いてあります。
    海堂氏曰く『Aiのメモとして』だそうですが、メモはこんな一冊の本にならない!
    花も嵐も踏み越えて を地で行く海堂氏。

    面白いけど、頭稼働させないと解読不能かも。
    それでも海堂氏だけあって、かなりやさしく書かれている。
    奮戦しながらの海堂氏にエールを送る。

    コレを読んで思った事。
     死因が判らない患者遺族はやっぱり死因を知りたい。
     が、今の状況では『解剖』でしか判らないとい

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    2011年04月12日
  • モルフェウスの領域【電子特典付き】

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    ネタバレ

    【天才同士の空中戦を楽しめる本】 

    コールドスリープで眠っているモルフェウス(ギリシャ神話の夢の王)ことアツシとそれを見守るサポーター日比野涼子。

    スリーパーの人権などを保護する、または遺棄する凍眠8則の在り方を吟味しながら、コールドスリープの社会概念を考える物語。

    製作者西野がコールドスリープを世に送り出す価値を説く。社会に封印されようとする自分の作品を残すために、マッドサイエンティストながらもその方法を模索する。涼子に恋心を抱き、次第に互いに信頼を寄せるようになる。

    涼子はモルフェウスに愛情を持つが、契約上目覚めたアツシには触れられることができない。誰も身寄りのないアツシの存在を正

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    2025年11月08日
  • コロナ狂騒録 2021五輪の饗宴【電子特典付き】

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    コロナ対策と東京オリンピック開催議論をベースに、安倍・菅政権と大阪維新の会を徹底的に攻撃する虚実織り交ぜた作品。
    虚実の境目は分かりませんが、人気シリーズのレギュラー陣に語らせることで読者を惹きつけてしまう恐ろしいパワーがあります。作品としては面白かったけれど、本当に医療行政のあり方を問いたいのであれば、この技は掟破りのように感じました。

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    2025年11月05日
  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

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    中学生の主人公がひょんなことから大学医学部の研究室に入り、そこの教授や指導教官、先輩たちと、右も左もわからず研究を進めて、研究成果をめぐるトラブルに巻き込まれる・・・、
    主人公が中学生ということもあり、中高生の時に読みたかった本かな。研究室の生活が端々に見えて、面白かった。
    主人公の同級生たちとのケンカしたり仲直りしたりの友情も中高生らしくて良かった。
    そしてパパの言葉がいろいろ深くて、一番のポイントかも知れない。
    さっくり読めて、メデタシなところが良かったです。シリーズというか連作のようなので、別のも読みたい。

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    2025年10月03日
  • 輝天炎上【電子特典付き】

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    この前作を読んでないので、天馬くんの過去と桜宮の関係性や因縁が不明だった。。
    前半は面白かったんだけどなぁ。

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    2025年09月07日
  • プラチナハーケン1980【電子特典付き】

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    <目次>
    第1部真夜中のドア(1980)
    第2部北ウイング(1984)
    第3部そして僕は途方に暮れる(1985)

    2024/7/1第1刷

    初出:小説現代2024 4,5/6,7月号

    東城大医学部佐伯教授の下、若き医局員渡海の
    ストーリー(1980-85)

    いつも通りの海堂氏の運び。が、
    最近、左翼リベラル的な政治的ネタを入れてくるのは、
    違和感がある。

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    2025年08月16日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    前半と後半で曽根崎医師の見え方が真逆になると言うの珍しい展開。
    代理出産や産婦人科医の訴訟など当時の事件に怒りをぶつけた作品なのかな。

    極北クレイマーに出てきた三枝医師の母親登場。
    海堂作品は色々なところに他の作品の人物が登場してくるので、上手いなーと思う。

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    2025年07月10日
  • 蘭医繚乱 洪庵と泰然

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    ネタバレ

    幕末の医療事情を緒方洪庵と佐藤泰然を通して描く歴史小説。

    著者らしく対比させ方がうまいです。
    西の洪庵、東の泰然とはうまく言ったものです。
    それぞれの子供親族だけでなく門下生たちも綺羅星のごとく素晴らしい。
    どうしても大村益次郎や福沢諭吉を輩出した適塾に目が行きがちですが、泰然の方も子供が松本良順(順)や林董と優れています。
    ラストの洪庵の死の真相をミステリー的にしたのが著者らしいといえますが、松本良順に対してはひどいかなと思いました。

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    2025年07月05日
  • ひかりの剣【電子特典付き】

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    ブラックぺアンを読んだ後だったのでうまくリンクされているなと思った。
    剣道はその昔身内がやっていたのと当時『六三四の剣』という漫画を読んでいた(しかもこの表紙、村上もとか先生だった!びっくり!)のもあって文章を頭の中で映像化するのは難しくはなかったが、野球やサッカーと違って知らない人は中々しんどい文章だとは思った。

    しかし、この手のスポ根ものには何で仙人みたいな人が出て来て稽古をつけるのかな。

    速水のその後はいろいろ描かれているが、清川の物語はまだ読めていないので楽しみ。って言うかこの物語の登場人物のその後が知りたい。志郎や朝比奈、塚本とか出て来る話あるのかしら。
    それにしてもどこにでも現

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    2025年07月04日
  • コロナ狂騒録 2021五輪の饗宴【電子特典付き】

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    いまや、白鳥は実在するのではと思わせる(笑)
    ワクチン開始、五輪までの物語。五輪チケットあったけど、観客なしになったなあ。
    一番暑くて忙しかったです。

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    2025年06月11日
  • プラチナハーケン1980【電子特典付き】

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    久しぶりのブラックペアンシリーズ。過去の話。ドラマはここから一部設定を引用していると思うけれど、ドラマとは全く違う話だね。

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    2025年06月09日
  • ブレイズメス1990【電子特典付き】

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    ネタバレ

    医療は患者に平等でなくてはいけないことは当たり前だと思う。しかし、リソースは限られている中でもどのように治療するのか。天城先生が言っていたことは無情にも考えなくてはならない問題だと感じた。
    前作に続き世界観にのめり込める小説だった。

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    2025年05月15日