【感想・ネタバレ】コロナ狂騒録 2021五輪の饗宴【電子特典付き】のレビュー

あらすじ

累計1000万部突破『チーム・バチスタの栄光』シリーズ、新章第2幕!

「近い将来、また襲ってくるであろう新たな感染症に対しても、本書はまたとない警告の書となるはずだ。」――斎藤美奈子(文芸評論家)

(あらすじ)
新型コロナウイルスの第二波が収まりつつある中、安保首相は体調不良を理由に辞任、後継の酸ヶ湯はGo Toキャンペーンに励み、五輪の開催に向けて邁進していた。しかし変異株の上陸で状況は一変、それまで感染対策を自画自賛していた鵜飼府知事統治下の浪速で医療が崩壊し始め……。浪速を復活させるべく、政策集団「梁山泊」の盟主・村雨が、フリー病理医の彦根とともに行動を開始する!

電子版共通あとがき、全著作リストを含む電子特典付きです。

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Posted by ブクログ

専門用語が多く読み進めるのが結構大変だった。
しかし、1番笑ったのは、白鳥の相変わらずのキャラ。総理に対してもバカ扱いで有無を言わせぬ物言い。頭が良すぎて、根回しも完璧。怖いもの知らずで、どこにでも飛び込んでいく強さはダークヒーローの様だ。コロナ禍に開催されたオリンピックの裏側では様々な政治の確約が行われていた。ぜひ、白鳥の様な人に活躍してもらいたい。

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2025年04月13日

Posted by ブクログ

2020年9月から2021年7月の、五輪開催と引き換えに政府が人命を危機にさらした期間の話。

世界では幾つもワクチンが開発されて、その効果に関しては、中国製、ロシア製のデータも出てきた。
小説だから文面のまま信用するわけにはいかないが、忘れていたので調べ直すきっかけになった。

この時期の政治家の無策や非常識な言動が、笑点の大喜利の風刺ネタのように書かれている。

ワクチン接種後の死亡例の話題も出てきたが、「ワクチンと死亡との因果関係が評価できない」と責任逃れしている。
コロナワクチンの功罪については公的発表を全面的に信用せず、別途確認しようと思っている。

3年経った今読んでみると、よくここまで書いてくれたものだと感心する。
そんなこともあった、と当時の自公政権やマスコミ報道のいい加減さにイライラしたことが思い出される。

事故原発の完璧なアンダーコントロールのもと行う「復興五輪」というスローガンを語る人もいなくなり、
「人類が新型コロナウィルスに打ち勝った証として」の五輪どころでもなく、
変異株によるコロナ感染爆発の中「安全安心な大会開催を目指す」五輪が強行されようとしているところで第2作は終わり。

残るは「コロナ」三部作の最後、「コロナ漂流録」だが、カルト教団や大阪万博の話題も出てくるらしい。
どんな話になっているか楽しみだ。

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2024年03月20日

Posted by ブクログ

前作に引き続き、コロナ禍で桜宮サーガの面々がどう関わっていたかというお話

前作以上に政治のグダグダ加減が描かれている
実際の出来事の経緯を説明しているだけで、創作の要素はそんなにないかも
政治判断の裏側には私利私欲に塗れた呆れた理由があったというのが創作要素だろうけど
でも、実際にそんな損得勘定があったんだろうなぁとは思う


ところどころ、現実とは違う展開があって、その辺はやはりこれまで物語を追いかけてきた身としては面白く読める

やはりヤツが全てを破壊していくんだなぁ……
まぁ、総理に面と向かってああもズケズケ言える人物といえばそうなるよなぁ

あと、村雨のモデルは橋本だと思ってたけど、それは蜂須賀の方でしたね
となると、村雨のモデルはいない事になるなぁ
ま、実際にこれだけ有能な政治家はいませんしね

コロナ禍で以下に政府がひどい対応をしていたか、そして国民がどれだけ馬鹿だったかがまざまざと突きつけられる

史実を物語として記録しておくという試みは成功しているんだろうか?
表現の仕方がどうしても政治批判になってしまうので、偏った物語に思えてしまう


前作の感想でも書いた通り、桜宮サーガとするには時間軸に無理がある気がする
個人的には、この2作は桜宮サーガの設定を使った別物という位置づけにしておきたいかな

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2023年03月29日

Posted by ブクログ

海堂尊『コロナ狂騒録 2021五輪の饗宴』宝島社文庫。

『チーム・バチスタの栄光』シリーズの新章『コロナ狂騒録 2021五輪の饗宴』の続編。

ノンフィクション・虚構コメディという感じで政府や地方自治体の新型コロナウイルスへの無策を揶揄しながらストーリーは展開する。この際、全てを実名にして、おバカどもの愚行を赤裸々に描いた方が面白かったのではないかと思った。

最後に『これはフィクション』とでも書いておけば許されるだろう。

現在、日本は新型コロナウイルス感染症の第7波にさらされている。状況が一変したのは第5波からだろう。それに比べれば第1波、第2波などさざ波程度だ。恐らく第7波は全国で1日20万人近くの感染者数になるだろう。そしてウイルスは変異し、この状況は後2年は続くのではなかろうか。にも関わらず政府も地方自治体も行動制限をせずに自助で状況を乗り切ろうとしている。

新型コロナウイルスの第2波が収まりつつある中、念願の東京五輪の開催を待たず、安保総理大臣が体調不良を理由に辞任する。代わって総理大臣となった酸ヶ湯はGo Toキャンペーンを強行し、東京五輪開催に向けて邁進する。やがて、変異株が上陸し、各地で医療崩壊が始まる。

愚かなワクチン政策に緊急事態宣言。税金を使った旅行と外食の促進キャンペーン。当初予算の3倍の無駄金を使った東京五輪の強行開催にボッタクリ男爵の登場。政府の危機管理能力の低さが再び露呈される。

2019年の12月。中国の武漢で最初の新型コロナウイルス感染者が見付かる。年が明けて2020年1月。中国では春節を迎え、国内で民族大移動が始まる中、感染者数が急増した武漢でロックダウンが決行された。

まさに春節の前の週、自分は仕事で中国の広州に居た。帰国する1月17日に車で空港に向かうと春節を目前に道路も街中も大きな荷物を携えた人びとで溢れていた。空港も国内線のロビーはお祭り騒ぎで、国際線ロビーも驚く程の混雑だった。

自分は中国全土に感染が広がる前に帰国出来たのだが、翌週からの上海出張どころかそれ以降の海外出張は全て中止となった。そして、その後にまさか世界中がパンデミックに見舞われ、3年間も苦しめられることになるとは全く考えてもいなかった。

定価850円
★★★★

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2022年07月14日

Posted by ブクログ

コロナ対策と東京オリンピック開催議論をベースに、安倍・菅政権と大阪維新の会を徹底的に攻撃する虚実織り交ぜた作品。
虚実の境目は分かりませんが、人気シリーズのレギュラー陣に語らせることで読者を惹きつけてしまう恐ろしいパワーがあります。作品としては面白かったけれど、本当に医療行政のあり方を問いたいのであれば、この技は掟破りのように感じました。

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2025年11月05日

Posted by ブクログ

いまや、白鳥は実在するのではと思わせる(笑)
ワクチン開始、五輪までの物語。五輪チケットあったけど、観客なしになったなあ。
一番暑くて忙しかったです。

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2025年06月11日

Posted by ブクログ

筆者は安倍・菅政権、大阪維新の会が相当嫌いなんだろうなぁと感じました。
コロナ禍、ネットの中で見ていた内容が多く含まれていたので あの頃あんなだったなぁと振り返りながら読みました。
うがい薬や雨ガッパの件は 私も子供の発想やんって そんな人達が政治家なんて大丈夫なん?って思ってました。
あらゆることに利権が絡んでいて ホント嫌になりますね。
現在は毎日の新規感染者は 発表されなくなりましたが 沖縄では9波かって言われているみたいですが…
ワクチンもあんなに何度も打って身体は大丈夫なんかな?って思います。

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2023年06月30日

Posted by ブクログ

「チームバチスタ」最新作第2弾。 昨年2021年の出来事を基にしたリアリティ溢れる内容。ワクチンの部分が専門用語が多くてむずかしかったです。 それにしても、日本の政治がそれほどまでにいい加減なのかと心底がっかりさせられました。 ネットではいろいろ情報が公開される傾向にあるので今後は良い方向に向かっていきそうですけどね。

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2022年09月18日

Posted by ブクログ

新型コロナへの対応のマズさが描かれている。
登場人物が多く、実名を推測するには中途半端な名前だったり、読みにくかった。

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2022年09月04日

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