海堂尊のレビュー一覧
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速水は、東城大学剣道部の主将。
責任感が強く、高階剣道部顧問に、それでは勝てないと
宣言される。竹刀と真剣の違い、鎬の意味を教わる。
そして、真剣の素振りを1万回 愚鈍に続ける。
何かが、変わるのである。
桜の花びらを切ることができない。
それに対して、高階のアドバイスが、貴重なヒントに。
清川は、東華大学剣道部 才能があると思っていたが、
高階先輩に、素質があるのと才能は違うと言われる。
勝ち逃げすること、責任を持たないこと、いつでも主将を放り出すこと。
自由度が高いが、同じ相手に負けることが嫌いである。
高階というタヌキに翻弄されながら、速水、清川は、自分を見つめ、
成長して行く。青年たちが、剣道を通じて、羽ばたくが、
外科医が、メスを振るうには、
もっと多くの試練が待ち受けていると知る。 -
Posted by ブクログ
面白かった。
そもそも医者とかというには、職業と切り離されるべき職種なのかも知れないと思います。
でもそうもいかないのもわかります。
例えば聖職者は職業ではないと崇高な意識を持っていても、事実として生業としてやっている人もいるし、それを批判することは難しいのは事実です。
であれば、聖職者としての側面も持ちながら、またより現実的で社会的な技術者なら、やはり職業として扱うのはまっとうですが、そこもまた、ある意味、属人的にならざるを得ないにも関わらず、枠組みを意識せざるを得ない。。
なんとも難しいです。
物語の内容には触れてませんが、そういうことを考えてしまう本でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレかなり難しいカンジだけど、案外判りやすく解説してくれてある。
医師会。メディア。政府。
諸々を対談形式で、未来を見つめて話してくれてる。
取っ付き難いカンジ、抵抗感はあったとしてもコレは読む価値有り。
メディアがどれだけ医師を叩いているか。
民間がどれだけ医師を判っているか?
ステレオタイプの人間がどれだけ多いか。
(自分も入ってました)
もっと、もっと、メディアは医療を取り上げるべきです。
そして、政府とのやり取り等を真剣に茶化さずに報道すべきだと思う。
食いつきが良いとか、資料率が上がるとか、そんな事とは別で。
マジで、日本の未来の医療を考えざるを得なくなる。
ある意味、とても怖い本です。 -
Posted by ブクログ
Ai推進派からの一方的な視点ではあるが、それゆえに好き勝手言いまくることで醸し出される面白さ。
約10年に渡り、Aiの社会浸透を目指して活動する海堂氏の行動遍歴がよく解る。厚生労働省や解剖至上主義者への批判は辛辣で読んでいて痛快。主張がシンプルで繰り返し登場するので、Ai推進の理由、及び注意すべき事項がよくわかる。ただし、pp385-393辺りの話/図が冒頭近くにあると、もっと理解が進むと思う。私自身、p389とp391の図で法医学提唱システムの問題を提示されて「なるほど!」と頷かされました。
しかし、厚生労働省や解剖至上主義者がなぜ旧態然の思考に囚われるのか、いまいちよくわからないので、彼らの主張も聞いてみたいところ。どちらにしろ、私は官僚は嫌いですが。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ基本的にAiが何かを押さえておかないと結構辛い。
Ai=死後画像診断 (Autopsy Imaging Project)
第一部と第二部に大まかに分かれていますが、一貫してここ10年くらいをまとめて書いてあります。
海堂氏曰く『Aiのメモとして』だそうですが、メモはこんな一冊の本にならない!
花も嵐も踏み越えて を地で行く海堂氏。
面白いけど、頭稼働させないと解読不能かも。
それでも海堂氏だけあって、かなりやさしく書かれている。
奮戦しながらの海堂氏にエールを送る。
コレを読んで思った事。
死因が判らない患者遺族はやっぱり死因を知りたい。
が、今の状況では『解剖』でしか判らないという。
しかも解剖したからといって全ての死因が特定出来るわけではない。
たった3%の解剖率で何が判るんだろうか?
しかもその後の結果待ちは約10ヶ月。長すぎる。
Aiならほんの数時間。
私の母が亡くなった時、Aiがあれば、キチンと診断してもらえたと思った。
なぜなら私の母は急変での院内死だからだ。
遺体を傷つけず、死因が判ればそれで御の字だ。
遺体にメスを入れる抵抗は遺族にならなければ判らない。
悔しい。
たった3%の解剖率。Aiは死亡した人の全てを診断してくれる。
映画やドラマになって、Aiは一派に広く浸透し始めている。
私が死んだ時に、Aiが普及している事を祈る。