【感想・ネタバレ】モルフェウスの領域【電子特典付き】のレビュー

あらすじ

桜宮市に新設された未来医学探究センター。日比野涼子はこの施設で、世界初の「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた少年の生命維持業務を担当している。少年・佐々木アツシは両眼失明の危機にあったが、特効薬の認可を待つために5年間の“凍眠”を選んだのだ。だが少年が目覚める際に重大な問題が発生することに気づいた涼子は、彼を守るための戦いを開始する。人間の尊厳と倫理を問う、最先端医療ミステリ!

★豪華電子版特典付き!
【電子書籍・共通あとがき】
【著作解説】電子版あとがき『モルフェウスの領域』
【関連小文】1 「自作解説」 初出『ジェネラル・ルージュの伝説』
【関連小文】2 「はるかなる南アフリカ 前編 危険なヨハネスブルグとクルーガー国立公園」
【関連小文】3 「はるかなる南アフリカ 中編 来た、見た、負けた、ダーバン・ナイト」
【関連小文】4 「はるかなる南アフリカ 後編 麗しのケープタウン」
付録1【海堂尊・全著作リスト】
付録2【作品相関図】
付録3【桜宮年表】
付録4【「桜宮サーガ」年代順リスト】
付録5【「桜宮サーガ」構造】
付録6【「海堂ラボ」登場人物リスト】
付録7【関連小文索引】

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ネタバレ

最新の医療技術は誰のためにある? 最先端医療ミステリー!

日比野涼子は未来医学探究センターで、「コールドスリープ」技術により眠りにつく少年の生命維持を担当している。少年が目覚める際に重大な問題が発生することに気づいた涼子は、彼を守るための戦いを開始する……。

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2023年10月22日

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コールドスリープにまつわる物語。

「凍眠」と「覚醒」、二つのパートがもたらす情景の違いに心揺さぶられました。

法律、きまり、ひとりの人の尊厳を守ること。

人という存在の身体と、社会的存在について、深く考えずにいられなくなる物語でした。

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2025年07月01日

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ネタバレ

今後、コールドスリープする装置ができるかもしれないですね。
涼子の思い、アツシが一番良い状態で目覚める事、それだけを考えてお世話をしてきた思いが伝わってきた。全体的に言葉や表現、専門用語も多く難しいが海堂先生らしい。
田口先生もちらっと出てきましたね。
西野はとってもミステリアスだけど、
ほんとに涼子の事を思っていたんだなぁっと感じた。
最後の結末も、うーんそうきたかって感じでしたが、なかなかおもしろく読めました。

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2019年10月26日

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ネタバレ

「桜宮サーガシリーズ」の未来編。SF小説である。未来の世界が描かれている。物語は「ナイチンゲールの沈黙」に登場した佐々木アツシを巡る展開。愚痴外来の田口、高階院長、小児科「オレンジ新棟」の如月師長らお馴染みメンバーの揃い踏み。今はない人間を長期間人工的に眠らせる医療技術が出てきて興味を誘う。

桜宮市に新設された未来医学探究センター。日比野涼子はこの施設で、世界初の「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた少年アツシの生命維持業務を担当している。アツシは両眼失明の危機にあったが、特効薬の認可を待つために5年間の“凍眠”を選んだのだ。だが少年が目覚める際に重大な問題が発生することに気づいた涼子は、彼を守るための戦いを開始する。人間の尊厳と倫理を問う快作。

いわばタイムスリップさせるわけだが、その間の時間との整合性をどう取り扱うか、作者の苦心の跡がうかがえる作品。

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2019年09月20日

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ネタバレ

“私はモルフェウスの守護天使だ。”

*****

未来医学探求センターに勤める日比野涼子。
世界初となるコールド・スリーパーを見守ることが主な仕事だ。
目の治療をするために5年の凍眠を選択した少年。
涼子は彼をモルフェウスと呼び、目覚めの時を待つ。
そして、目覚めた後の彼をも守るべく涼子は動く。

*****

今まで海堂作品で出会った登場人物が多く出てくる本作。
時代設定は現実とほぼ同じ。
しかし、すごくSFチック。
実際凍眠はまだ現在の医療では不可能のよう。
そういう意味でちょっと現実味に欠けてしまうように思え、遠巻きに読んだ感覚もある。
多くの方もそうなんだとは思うけれど、眠った状態とはいえ棺の中に5年間。
想像してみると、かなり怖い。
でも、9歳のアツシは選択する。
5年後の未来に望みをかけて。

初の事例ということで法律や原則が組み立てられてゆく。
涼子は完璧と思われる凍眠八則を打ちたてた曾根崎伸一郎教授とメールでコンタクトをとる。
二人のやりとりは論理的思考が苦手な私はただただ「おぉ…」みたいなことになっていました…。
曾根崎教授をはじめ、今まで読んだ海堂作品のキャラクタがいっぱい出てくるので、他の作品を読んだ人はさらに楽しめるでしょう。
私は田口先生が出てくる作品群を読んだのがかなり前なので、また読み返さなきゃなぁという思いが強かった。

特に他の人間と親しくなるでもなく5年間公私ともにほぼスリーパーの傍におり、彼だけを見つめてきた、それゆえどうにかして彼を守ろうと決意する涼子。
彼女の出した答えはやり過ぎとも思える行為にも思える。
がんじがらめの鎖とならなければいいけれど…。
マニッシュ・リーパー、西野は怪しげで対峙したくないタイプのキャラクタながら何をするか読めなくてハラハラさせて盛り上げてくれた。
あくまでも主導権はいつも彼が握っているんではないだろうか。
彼の今後もかなり気になる。
どうやら続編?もあるようなので、そちらも楽しみ。

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2019年04月19日

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チーム・バチスタで有名になった著者。この本は、良くも悪くも「小説っぽい」感じがした。
人工冬眠はさすがに現実的ではないだろうと思うのだけど、行政の医薬品認可や官僚の思考については割とリアリティを持って書かれていると思う。ただ、そうであるならばその辺にもっとボリューム持たせても良かったかなとは感じた。もちろん、面白く読んだのだけど。
この人のすごいところは医者と物書きの二足の草鞋を履くこともそうだが、小説は常に一定のレベルを保ち続けていることではないか。とりあえずどれを読んでも面白く読めるというのは、すごいことだと思うなあ。

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2019年02月03日

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近未来の医療行為であるコールドスリープを軸に、厚労省の官僚たちの嫌味な部分を炙り出す著者の筆致に久しぶりに触れた。モルフェウスに惹かれていく涼子を何だか冷静に観察する自分がいた。東城大学医学部の懐かしい面々も出てきて楽しい。解説が「東海道でしょう」の杉江松恋氏だったのも、偶然にしては出来過ぎな感じがする。ちゃんと書評をしているんだな(笑)

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2017年08月29日

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ちょっと荒唐無稽な設定だし、今までの作風とも違う。かんり無理がある。ヒロインの行動理由は分かるけど、なぜそうなのかはちっとも分からない。でもオモシロイ。作品に散りばめられている先行作品の記憶が、うまく過去と現在を結びつけている。『アクアマリンの神殿』を読まなくちゃ。

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2017年03月21日

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コールド・スリープひとつ行うだけでも、色々大変なんだなぁ。 
科学に法律が追いつかない。技術に人間が置き去りにされている。 
社会はなんと狭量なことか。 
毎度お馴染みの東城大学医学部の面々も登場。
アツシの奇想天外波瀾万丈な人生をこれからも見守りたいですね。

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2016年10月29日

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個性的で魅力的な登場人物を通して医療行政の問題点に切り込む作品を発表し続ける海堂氏。
今回も自分には全く知識がない領域ですが、これまでの作品と違って現代の技術で既に現実的になっているのか、またはあくまでも理論的には可能でも実現は遠い先の話なのか判断がつきませんでした。
でもそんなことには関係なく、面白くまた考えさせられる作品であることは間違いないです。

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2016年06月23日

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ネタバレ

ナイチンゲールやらジェネラル・ルージュから伸びた枝葉の先。
続編のアクアマリンの神殿もそろそろ文庫化しないかな。

専門用語も多いけど、サクサク勢い良く読めてしまうのが相変わらず凄い。
バチスタシリーズよりはセンチメンタルな雰囲気。

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2025年05月28日

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近未来の医療を受けるための一時的な「凍眠」と、それからの「覚醒」。上の思惑が入り、純粋な夢のような装置が闇に葬られかけ、ひとりの享受者のプライバシーがぼろぼろにされるのを阻む、ひとりの守人。
現役のお医者様の書かれた小説か~と、今頃著者様作品初読みでした。
リアルな医学世界の作りに比べ、登場人物の心理があっさりしすぎて、うまく世界観に入り込めなかったり、重要かなと思われる過去の人や伏線的なものがここでは出てこなかったり、ちょっと置いてきぼり食らったような気持ちになることもあったけど、解説を読み、他の作品とのリンクを知り、世界を埋めたくなりました。
続編、もう出てるのかな。読まなくちゃ。

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2014年10月11日

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治療薬の認可待ちのために、コールドスリープする話。これが未来なのかと思うと、恐ろしいような。コールドスリープ後目覚めないリスク高そうだし。
まあでも、海外でどんどん使われている薬をなかなか認可されない役所を改善する方が早そうな。

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2014年09月15日

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海堂尊のモルフェウスの領域を読みました。

病気の治療法が開発されるまでの期間、人間を凍らせて眠らせる凍眠の技術が開発されたら、というテーマの物語でした。
凍眠をしている少年、佐々木アツシの生命維持業務を5年にわたって行っている日比野涼子は、アツシが目覚めた後に起きる問題に気づき、アツシを守るために行動を開始するのでした。

新しい技術が開発されたときに、それを現実の世界とマッチさせるためにはいろいろ考えなければならないことがある、という指摘は面白いと思いました。

コールドスリープの装置を開発した技術者、西野は冥府の番人のように登場しますが、この人が不眠症というのは笑えないジョークだと思いました。

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2014年06月28日

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ネタバレ

この人の本はとにかく前半はゆっくり物語が進行して、後半で突然急展開する。これも目覚めまではゆっくりで、後半でなぞときが急展開。
でもこの話はこの作者に今までにない透明感で、終わり方もなかなかオツだった気がする。新しい方向?

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2014年06月16日

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ネタバレ

続きが気になってどんどん読める。
後半一気に読んでしまったので、分かりにくい部分もあった。後でまた読み返してみようと思う。
西野のキャラが憎めない。
田口先生や佐藤先生など、他の作品のキャラがたくさん出てきてテンション上がった。

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2014年04月06日

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話の続きが気になる。だんだんと海堂尊ワールドが完成してきており、別の小説からの登場人物が出てくるのがよかった。

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2014年01月14日

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新薬の開発を待つために5年間のコールドスリープを選んだ少年とそれを管理する人とその周りのお話し

解説でも書いてたけど、作品間の矛盾があったために壮大な穴埋め作品らしい
確かに「医学のたまご」の時は高校生だったもんなぁ・・・
となると、この話の続きとしてはそんなふうに解決するということでいいのかねぇ

いつもの海堂作品同様に過去作品のキャラが登場
ショコちゃんやグッチーが絡んでくるのは当然として
サトーちゃんもしっかりしてた
あと、アフリカで出会った医務官も名前は出てないけど、高階先生とやりあったアノ人だよね?
名前がうんぬんというセリフは海を渡ったって事か・・・

ストーリーの内容としてはあまり好きじゃない
いくら矛盾の解消のためとはいえ、コールドスリープはなぁ・・・
今までも突飛な技術はあったけど、それを根幹にしてしまったら興醒め

ただ、終わり方としては螺旋を描いているようなのは個人的に好きだ

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2013年12月21日

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ネタバレ

近未来。自らの病気を快癒させてくれる新薬が開発されるのを待つため人工凍眠を受けることを選んだ少年を、守ろうとする1人の女性の物語。冒頭、ちょっととっつきが悪かったが、話自体は面白くどんどん読めました。著者の他の作品の登場人物がたくさん出てくることも楽しい。ただ、個人的に主人公に感情移入しきれなかった。ラストの彼女の選択も、衝撃は覚えたものの感動につながらなかったのでちょっと残念。

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2013年12月06日

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ネタバレ

【天才同士の空中戦を楽しめる本】 

コールドスリープで眠っているモルフェウス(ギリシャ神話の夢の王)ことアツシとそれを見守るサポーター日比野涼子。

スリーパーの人権などを保護する、または遺棄する凍眠8則の在り方を吟味しながら、コールドスリープの社会概念を考える物語。

製作者西野がコールドスリープを世に送り出す価値を説く。社会に封印されようとする自分の作品を残すために、マッドサイエンティストながらもその方法を模索する。涼子に恋心を抱き、次第に互いに信頼を寄せるようになる。

涼子はモルフェウスに愛情を持つが、契約上目覚めたアツシには触れられることができない。誰も身寄りのないアツシの存在を正当化するために、ひとりぼっちにさせないために自らをコールドスリープすることにした。

アツシは自分への涼子の深い愛情を感じたため、西野とともに、涼子のサポーターになることを決意する。

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涼子のモルフェウスに対する愛情はとてもよく感じられた。涼子の過去の話は大きくは出てこなかったが、アツシと重なる部分があってこの子を守りたいと共感できたのかな、と読み解くことができた。

ステルスシンイチロウとのメールでのやりとり、西野との攻防は知的でとても面白かった。正直、理解が及ばない部分や置いて行かれた部分もあったが、それも天才同士の合戦と思えば部外者的に楽しむことができた。

最後のシーン、涼子がコールドスリープを決め装置に入る直前の西野の独白はどんな意図があったのだろうか、推察するのが面白い。

海堂さんの文章がとても魅力的で専門語を駆使ししながらも、感情を揺さぶるような表現が随所に現れていた。

どのキャラクターが前作に関わっていたのかも知りたくなったので、バチスタシリーズもゆくゆくは読んでみたいと思った。

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2025年11月08日

Posted by ブクログ

コールドスリープ技術を巡る医療と政治のドラマ。二部構成の前半は話の筋書きは単純だが、表現が難しくて少し退屈していまう。一方、後半は氏の作品ておなじみのキャラクターが出てきて俄然読みやすくなる。コールドスリープという未来を感じさせる題材、お得意の政治批判、凍眠八則等の難解な筋書きで物語に深みが増す本書。ただ、アツシの両親が親権を放棄する理由かイマイチ不明確ではあるが話の御都合上仕方がないところか。あと、涼子が引き続きコールドスリープに入る事でアツシを救う意味や、スリープ時間を5年に設定するところに今一つ納得出来ない。

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2022年08月17日

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「論理界ではトラップはひとつの戦略にすぎずそこに悪意は共存しない。トラップをかけることは強者であり、強者と悪意は同居しない。悪意は無能と同居するのです」
(P.76)

「死の近くで生きるのは悪いことじゃない。人は誰でも一日一度、死の側に行って祈りを捧げなければ狂ってしまう生き物なんだもの。だから不眠症の僕は、この世で死から最も遠い男なのさ」
(P.116)

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2020年06月04日

Posted by ブクログ

 先に、アクアマリンの神殿読んじゃったので、ラストがどうなるかを知ったうえで読むことになった。

 新技術には法改正が伴う。
 そして、たいてい立法行政は法改正には消極的だ。
 それは、医療であれ、IT産業であれ、どこも同じなのだろう。
 本作からは、進まない法改正に対する筆者の苛立ちを代弁している

 未来の治療法に期待をし、五年間の眠りについた9歳の少年アツシを見守る仕事は、孤独を愛する涼子にとっては苦にならなかった。
 五年後には、涼子はアツシと分かれることになる。
 しかし、彼女にとっては、覚醒後のアツシが直面することになる問題を不安視していた。
 「覚醒後は凍眠前の記憶を引き継ぐか、記憶をなくして別人格として生きるか」
 それを9歳の少年に背負わせるのは酷だと感じていた。

 そして五年後、アツシは覚醒する。
 五年の間に自らの周りの環境も変わってしまったことに心を塞ぐときもあった。
 しかし、彼は自分を守ってくれていた女性の覚悟を知ることになる。

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2018年07月15日

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おお、曾根崎先生!彼は『ジーン・ワルツ』に出て来た彼ではないか!他にも田口先生やら猫田看護師やら、ほかの作品を読んでいるとわかる人たちがたくさん。
コールドスリープの話。これは、要は「他の作品との関連で年代が合わなくなった辻褄合わせ」で書かれたそうだけど、なんというか官僚の後頭部を金属バットで殴りまくりたくなる。
涼子とアツシ、西野の今後も楽しみだ。

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2017年06月14日

Posted by ブクログ

わずか9歳で「コールドスリープ」を選択したアツシ。
涼子は5年の間、献身的にアツシのデータを取り、維持装置を確認し、見守り続けてきた。
しかし、涼子は気づいてしまう。
目覚めてからアツシに襲い掛かるさまざまな困難に・・・。
何を伝えようとしているのか、それは何となくだけれどわかる。
でも、どうしても登場人物たちに感情移入ができない。
この手の物語にそんなものはいらないと言われるかもしれないが、涼子の決断にもいまひとつ説得力を感じなかった。
現代において人間が物語や映像で想像できることは、ほとんどが未来において実現されるだろうと言われている。
だとすれば、この「コールドスリープ」もまたいつかは現実のものとなるのだろう。
驚異的な知識の蓄積は予想外の副産物だろうけれど、覚醒したあとの精神的なケアがいかにも頼りない。
あんなもので5年間も眠り続けた・・・しかも未成年の助けになるとは思えない。
どんなに知能が高くなろうと、精神面での成長がなければ、いずれ人格は崩壊していくしかなのだから。
両親も離婚し、共にアツシの引取りを拒否。
たぶん、結末の場面に他に行き場所のない状態を作るためにそうしたのだろうけれど、感情部分を切り捨てたような設定に少しだけれど興醒めした。
何となく残念な物語だった。

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2017年03月13日

Posted by ブクログ

どうも、シリーズ化されている、らしい…。設定をよく知らなかったからか、何回か読み直しが必要だった。なぜ、アツシにそこまで入れ込むのか?が少し謎。おいおい、そんなんで良いのかよ…と思わなくもない。
近未来的で面白かったが。

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2017年01月03日

Posted by ブクログ

久しぶりの海堂さん。
アクアマリンの神殿のあらすじに魅かれ読もうとしたところで、フォロワーさんに本作の続編であることを教えてもらいました。有難い。
近未来設定好きなので面白かったです。

網膜芽腫によって両眼失明の危機にあり、特効薬の認可を待つために5年間の凍眠を選んだ少年・佐々木アツシ。桜宮市にある未来医学探究センターで「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた彼の生命維持を担当する日比野涼子。この2人が中心の物語。
凍眠に対しての涼子と曽根崎のメール論議や、西野との会話。賢い人の言っていることはよく分からないけれど、”なるほど”と思う部分もあって興味深かったです。
アツシが目覚めるあたりからお馴染みの先生方も登場して懐かしかった。続編が楽しみです。

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2014年12月13日

Posted by ブクログ

コールドスリーパー第一号のケアをする涼子。目覚めたアツシ、親は親権放棄、特別立法の法律、廃案と保護の停止。

凍眠8則、結構現実的な感じだけれど、ロボット3原則ほど知られてない。可能性はあるのに、8つじゃ多すぎるんだね。賢すぎ。

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2014年11月01日

Posted by ブクログ

☆3.0
コールドスリープ。未来の画期的な
医療。
将来的には本当に実用化される日が来るのかもしれない。
もう少しで認可されそうな治療法を待つ人やそのような治療法を待っていられない人たちには福音に聞こえるだろう。
でも、果たしてそうなのか?
5年10年とコールドスリープすることで、現代の浦島太郎になってしまわないか。
人は自分が浦島太郎になってでもコールドスリープを選択し、治療法を待つのだろうか。
また仮に自分が浦島太郎になることは厭うても、我が子の治療のためならどうか。
文中、沢山の聞きなれないカタカナ言葉が出てきて辟易させられたが、とても考えさせられる内容だった。

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2014年02月06日

Posted by ブクログ

途中わかりにくくてちょっと退屈したけど、読み終わってみたら面白かったなぁと思える作品だった。にしても医療ものはむつかしいね(^^;;

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2013年12月15日

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