海堂尊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
暫く前に買ったが、医療ミステリでなく、桜宮サーガじゃなさそうだし、と一寸置いておいた本。
読み始めると、流石、海堂先生はグイグイ来るねえ。
そんなカッコ付けの台詞を云う奴なんて居ないよとか、テレビドラマで「はい、カット」という声が聞こえてくるような場面展開だなとか思うんだけど、この過剰性は堪らない。
冒頭は浪速の町病院が舞台。地域医療を報われない貢献で支えてきたと褒め称えつつ、患者のカルテを抱え込む後進性を非難する。その視線は常に方向性を変える。
いつもにようにいつものメンバーがすぐ揃って、あっという間のトップモードということはないが、面白さが次々重なってくる海堂先生の語り口を堪能した。
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Posted by ブクログ
近未来の医療を受けるための一時的な「凍眠」と、それからの「覚醒」。上の思惑が入り、純粋な夢のような装置が闇に葬られかけ、ひとりの享受者のプライバシーがぼろぼろにされるのを阻む、ひとりの守人。
現役のお医者様の書かれた小説か~と、今頃著者様作品初読みでした。
リアルな医学世界の作りに比べ、登場人物の心理があっさりしすぎて、うまく世界観に入り込めなかったり、重要かなと思われる過去の人や伏線的なものがここでは出てこなかったり、ちょっと置いてきぼり食らったような気持ちになることもあったけど、解説を読み、他の作品とのリンクを知り、世界を埋めたくなりました。
続編、もう出てるのかな。読まなくちゃ。 -
Posted by ブクログ
桜宮サーガです。
今回の主人公は速水先生!やったー。
まだ医大生のころの話です。
もう一人の主人公として、『ジーン・ワルツ』の清川吾郎も出てきます。
そして田口先生、島津先生もちょっとだけ出てきます。
時期的には『ブラックペアン1988』とかぶってるみたいですね。
私は剣道は漫画で読んだ程度の知識しかないんですが、それでもおもしろかったです。
剣道かっこいいですよね。
桜宮サーガとしては珍しく医療のことはほとんど出てきませんが、青春って感じで好きです。
最後の勝負はちょっと意外な終わりでした。
読み終わってから気づいたんですが、装画が村上もとかさんでした。
やっぱり剣道漫画と言ったら六三四 -
Posted by ブクログ
海堂尊のモルフェウスの領域を読みました。
病気の治療法が開発されるまでの期間、人間を凍らせて眠らせる凍眠の技術が開発されたら、というテーマの物語でした。
凍眠をしている少年、佐々木アツシの生命維持業務を5年にわたって行っている日比野涼子は、アツシが目覚めた後に起きる問題に気づき、アツシを守るために行動を開始するのでした。
新しい技術が開発されたときに、それを現実の世界とマッチさせるためにはいろいろ考えなければならないことがある、という指摘は面白いと思いました。
コールドスリープの装置を開発した技術者、西野は冥府の番人のように登場しますが、この人が不眠症というのは笑えないジョークだと思いま