海堂尊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
すごいお医者さんだとは思ったけど、本書ではなんか肝心なとこが描かれていない感じ……(´ェ`)ン-…
公開手術でいうと、さあそこから!、というところで急に手術後のシーンに飛んじゃってる……(´ェ`)ン-…
「ER」なんかで本格医療シーンには日本人ももう馴染んでるんだから、もっともっと突っ込んだ内容にしてもよかったんでは?……(´ェ`)ン-…
お医者さんが書いたお医者さんの評伝、という形式が良し悪しで、先輩礼賛があまりに盲目的……(´ェ`)ン-…
お抱え宮廷書記が皇帝の正史を著したみたい……(´ェ`)ン-…
将軍様への批判的視点が完全ゼロ……(´ェ`)ン-…
文章表現がまた、いくら -
Posted by ブクログ
先に、アクアマリンの神殿読んじゃったので、ラストがどうなるかを知ったうえで読むことになった。
新技術には法改正が伴う。
そして、たいてい立法行政は法改正には消極的だ。
それは、医療であれ、IT産業であれ、どこも同じなのだろう。
本作からは、進まない法改正に対する筆者の苛立ちを代弁している。
未来の治療法に期待をし、五年間の眠りについた9歳の少年アツシを見守る仕事は、孤独を愛する涼子にとっては苦にならなかった。
五年後には、涼子はアツシと分かれることになる。
しかし、彼女にとっては、覚醒後のアツシが直面することになる問題を不安視していた。
「覚醒後は凍眠前の記憶を引き継ぐか -
Posted by ブクログ
旅の途中の帯広空港で荷物を預けてしまったことで、困ったことに手持ちの本がなくなり売店で買って読んだ。
そして、この物語はシリーズものだったので、それを途中から読む羽目になってしまった。
中等部に編入した佐々木アツシは、五年間のコールドスリーブの経験者という過去を持つ。
そんなことをおくびにも出さずに、学校では仲間たちと学園生活を送る。
その彼が請け負っている仕事は、一日一回、コールドスリープで眠るオンディーヌの体調管理だ。
彼女の目覚めが近い。
そこで、アツシは重大な選択を迫られる。
というわけで、前作「モルフェウスの領域」を読んでないと話についていけない。
幸いなこと -
Posted by ブクログ
久々の海堂作品の文庫化。
…久々過ぎる。
これの前作の『ナニワ・モンスター』から何年ぶりだ???
個性的な彦根先生シリーズ。
面白いだけじゃなく、今作も近い未来から遠い未来まで予見しているかのようなお話で興味深い。
…が、如何せん登場人物と舞台となるシチュエーションが多過ぎるなぁ。
メインの3つの話が同時進行していくことで編み込まれていくから仕方ないんだけれど、それぞれの話が濃密過ぎて、単体だけで一冊の作品にしてくれても嬉しいくらい。
それだけに、一作品にぎゅうぎゅうにまとめられてしまっていてついていくのが大変。
彦根先生らしいスピード感を感じられるのは臨場感があって面白かったのだけれど。