海堂尊のレビュー一覧

  • アクアマリンの神殿【電子特典付き】

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    ネタバレ

    『モルフェウスの領域』続編。

    佐々木アツシ
    『ジーン・ワルツ』『マドンナ・ヴェルデ』
    『ナイチンゲールの沈黙』5歳、レティノで右目摘出。
    『モルフェウスの領域』9歳、左目に再発して凍眠。14歳、覚醒。

    『アクアマリンの神殿』は、モルフェウスから3年後(2022年)。17歳。
    『医学のたまご』もだいたい同時期。


    いつもちょっと物足りないから、次の本を手に取ってしまうのだろうか。
    でも次のサーガが続きとは限らない。
    『ひよこ』と『つばさ』の前に『たまご』を読み返さなくちゃ。

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    2021年07月19日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    もう少し清川吾郎が曽根崎の行動を客観的に分析する立場なら、より中立的な観点から読めだと思う。産科医療の問題と、代理母の問題が少し混同されていて、曽根崎の急進的思想がどちらの背景から生まれたのかが混沌としてる

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    2021年07月12日
  • ブレイズメス1990【電子特典付き】

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    再読
    チームバチスタやその他のシリーズでお馴染みの登場人物達の若き日の出来事。海堂氏のは色々な本を読み過ぎて相関関係が混乱してくる。
    医は仁術と表向きでは命が重要だが、ちょっと前までは礼金によって対応が違った時もあったし、金儲けの医者がいたのも事実。命を金で買えるとしたらと金を出す人も多いと思う。天城医師と他の医師との「金」と「命」の優先論争は、実態は新勢力と旧勢力、異分子を認めない日本の組織風土が根源と思う。佐伯院長は、それを破壊したいと意図したことが良く伝わってくる。天城医師も院長の意図を理解して反対勢力に立ち向かっているのが痛快だ。

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    2021年06月06日
  • ナニワ・モンスター(新潮文庫)【電子特典付き】

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    読み漏らしていた海堂作品。もう10年以上前の作品なのに、コロナ禍の今パンデミックの描写を読むと、古さを感じない。政治と行政のありさまは小説の中でも現実も変わらない。「医療と司法の綱の引き合い」ってのは海堂作品のテーマの一つ。作品を通していろいろな提言がなされるわけだけど、どうもピンと来ない。作品は痛快なんだけどね。

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    2021年05月08日
  • ランクA病院の愉悦(新潮文庫)【電子特典付き】

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    短編じゃなくってもっとじっくり長く読みたい!ってなった

    経営面や、医師の中でも自分の得意とする分野の生き残りなど、病院の在り方とかを考えさせられる本でした

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    2021年03月22日
  • マドンナ・ヴェルデ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    読み終えたのは結構前でしたが
    感想を書くのを忘れていました。
    代理出産がテーマ。

    正直なところ
    読んでも分からなかったし
    読み終えてもよく分からなかったし
    うん。
    その立場にならないと
    分からないよなあ。。。と思いました。

    ただ硬い倫理観を持つ者としては
    一生理解できない分野かもしれない
    理解しようとしないだけかも。。。
    と一人で結論。

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    2021年03月18日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    『チームバチスタ』シリーズを生んだ海堂尊による、
    産婦人科と代理母出産に対する問題提起を含んだ小説。

    北海道極北市で産婦人科医である三枝久広が
    一人の妊婦の術中死により逮捕された事件が産婦人科医療に大きな衝撃を与えてから半年後、
    帝華大学医学部産婦人科学教室の女医・曾根崎理恵は発生学講師の傍ら、
    週一回非常勤の医師として産婦人科医院、マリアクリニックに勤務していた。
    三枝久広の母、茉莉亜が院長を務めるマリアクリニックは先の逮捕事件の煽り受けた上に、
    茉莉亜が末期の肺癌に侵された事により閉院が既定路線となり、
    理恵はその最後の患者である5人の妊婦達と関わっていく。
    一方、理恵の同僚の准教授・清

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    2021年03月14日
  • 玉村警部補の巡礼【電子特典付き】

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    本作は久しぶりに文庫化されたバチスタシリーズの一作。
    加納警視正と玉村警部補が四国霊場八十八箇所巡礼の旅をしながら事件を解決していく。内容は凸凹コンビの現代版東海道中膝栗毛か。全体に面白おかしく書かれていて楽しめた。
    四国巡礼のお遍路さんの知識を色々と教えられ、知識欲もしっかり満たしてくれた。重厚感は微塵もないが、ミステリー自体は立派なトリックが仕掛けられている。全体を通して一つの大きな事件の解決も図られ、万事めでたしめでたし。
    作者はコロナ禍のバチスタチームを描いた新作も出したようで、そちらも楽しみだ。

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    2021年02月07日
  • スリジエセンター1991【電子特典付き】

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    ブラックペアン1988、ブレイズメス1990に続く「バブル三部作」の最終作になります。

    天才医師 天城が夢見るスリジエ(桜)並木のセンター構想が、少しずつ、だが確実に崩れていく。
    佐伯病院長が掲げる病院改革は、あまりにも衝撃的で、現場の医療関係者には劇薬に見えてしまう……
    既得権益が蔓延る病院内の政治に翻弄される天城とジュノ……

    純粋に患者を救うこと、このことだけができればいいのに。。。

    彼はこの後、、、

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    2021年02月04日
  • ブレイズメス1990【電子特典付き】

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    ブラックペアン1988の2年後を描いた続編

    1990年の東城大学医学部付属病院を舞台に天才心臓外科医 天城とシニア研修で戻った世良が想像を越えて波乱を巻き起こしてくれます(笑)

    世良は特命を帯び、モナコにいる天城のもとへ、医者とは思えないブルジョワに(^^;
    よく掴めない切欠で、心臓手術専門病院「スリジエ・ハートセンター」を創設することに。。。

    天城自らが確立した“ダイレクト・アナストモーシス”という画期的な術式で公開手術で披露し、トントン拍子で創設の糸口を掴めることに……。

    こんなに上手くいくんですねwww

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    2021年01月07日
  • マドンナ・ヴェルデ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    ネタバレ

    娘に頼まれ代理出産する母の話。ストーリーは面白かったが、生まれた双子を1人ずつ引き取るというラストが少し納得いかなかった。信念を持って動いていたはずの理恵が、母と院長先生に説得されただけであっさり折れるのは違和感があった。もっと理恵の信念や葛藤も見たいと思ったが、そのあたりはジーンワルツで描かれているということかもしれない。今度読んでみようと思った。

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    2021年01月02日
  • 玉村警部補の巡礼【電子特典付き】

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    お遍路さんに趣味をみいだした玉村警部補と、なんだかんだついてきてはペースをかき乱す加納警視正。
    スピーディーなお遍路順路ガイドとしても有用かもしれません。
    加納警視正ったらタマに懐き過ぎです。玉村さんは素直すぎ。
    デジタルハウンドドッグとタマのじゃれあいが良いリズムです。

    阿波 発心のアリバイ
    土佐 修行のハーフ・ムーン
    伊予 菩提のドラキュラ
    讃岐 涅槃のアクアリウム
    高野 結願は遠く果てしなく

    阿波~讃岐でそれぞれのお話が解決しつつ4話通した事件が収まり、高野はあとがき的なものでしょうか。

    しかし海堂センセイの描く女の子は・・・魅力がないなぁ・・・。おっさんたちは生き生きしてるのにぃ

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    2020年12月31日
  • スカラムーシュ・ムーン(新潮文庫)【電子特典付き】

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    新型パンデミックに鳥インフルエンザ、大阪都構想、道州制。壮大な桜宮サーガのおそらく終焉は、あたかも2020年という災厄の1年を預言するよう。何度か読もうとしては途中でやめてしまっていたのだけど、それはきっと今この時に読むためだったのだろう。

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    2020年12月30日
  • 玉村警部補の巡礼【電子特典付き】

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    リフレッシュ休暇で、八十八ヵ所を巡拝する四国遍路に出た玉村警部補。しかし、なぜか同行してきた警察庁の加納警視正と、行く先々で出くわす不可解な事件に振り回され…。お遍路の道中に遭遇した賽銭泥棒事件「阿波 発心のアリバイ」や、蚊を信仰する寺で起きた不審死事件「伊予 菩提のドラキュラ」など、「バチスタ」シリーズの“加納&玉村”コンビが活躍する珠玉のミステリー四編!

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    2023年10月09日
  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

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    エラーは気づいた瞬間に直すのが
    最速で最善だとわかっていても
    ムダにはムダの意味があるように
    エラーの意味を問う中に
    人間らしさを見いだせることがあるのだと思う。
    人間らしさが一番のくせ者だとも言えるのだが・・・。

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    2020年11月07日
  • スカラムーシュ・ムーン(新潮文庫)【電子特典付き】

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    ナナミエッグのとこは楽しく読めたけど、政治的な部分はちょっと難しかったかな。
    いつもいつも思うけど彦根先生って本当いろいろ大変ね。。。

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    2020年09月06日
  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

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    研究の現場(医学)がよく描かれていると思います。向上心に野心が加わり功名心に走る実力なく虚栄が欲しくなると陥るパターン。そんな教授とのバトルが面白い。父の愛が、先輩の愛が、友情が主人公を助ける。最後の1/4は、怒涛の盛り上がりで、あっという間に読み終わり。楽しい物語です。

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    2020年08月14日
  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

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    海堂さんは後書きで藤本教授のような研究者はそんなにいない‥‥と書いているが、案外多いんじゃないかな?功名心ばかり強くて詰が甘く、部下を思いやらず、何かあったら部下に責任転嫁する教授‥‥いそうだな。
    なんだか小保方さん事件を思い出してしまった。

    別の件だけど山咲さんの立ち位置が微妙。なんだか可哀想。こちらを先に書いてからジーンワルツ、マドンナヴェルデを書いたので、この辺の所がちぐはぐしてしまったのだろう。

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    2020年08月01日
  • 医学のたまご【電子特典付き・角川文庫版】

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    ネタバレ

    中高生向けに書かれたということで、なるほど納得!な要素がたくさんでした。

    ・主人公は中学生。歴史については誰よりも知識があるという自負があるけれど、他はさっぱり。手を抜きながらうまくやっていきたい。
    ・ある日突然スポットライトを浴びる!
    ・名言がたくさん。
    ・勧善懲悪の路線を歩みながらも、世の中の苦さも描かれている。そことどう向き合うか?
    ・自分の言動の責任は自分でとらなくてはならない。

    自分を重ねて読めるだけでなく、やや説教くささもありつつも、考え方に影響を与えるだろうな、と思います。細かい部分の整合性や描写の荒さはあるものの、勢いで読み進められます。

    お父さんが全部もっていきますね。

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    2020年07月23日
  • ブレイズメス1990【電子特典付き】

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    ネタバレ

    天才外科医の天城が世良を巻き込みながら、現在の医療小説やドラマでは当たり前のようになっている公開手術を行ったり、患者の経済的背景を優先にする考え方でかき回してく。
    天城の考え方は確かに極論だけど肯ける部分も多い、これから天城&世良のコンビとスリジエハートセンターがどうなっていくのか楽しみである

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    2020年07月15日