海堂尊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子供にとっての親とは誰を指すのか?
日本では許可されていない代理出産を、技術を有する産婦人科医が自らの親へ依頼する。
自身では妊娠が不可能であり、借腹としての女性の存在。
物理的に子供を腹に宿す女性、卵子を提供した遺伝上の母親としての女性。子供の取り扱い方の考えが異なる場合、子供の親たる権利はどちらへ帰属するのだろうか。
上記に加え、戸籍上の母親、成育担当女性も親として考えられうる。
技術が進歩すれば、母親候補は更に増えるのかもしれないが、現段階では4者かと。(父親の場合は借腹を外し、精子提供の男性、成育担当、戸籍上の男性の3者かと)
個人的な考えでは、成人まで法的な親は戸籍上となり、その -
Posted by ブクログ
久しぶりの海堂さん。
アクアマリンの神殿のあらすじに魅かれ読もうとしたところで、フォロワーさんに本作の続編であることを教えてもらいました。有難い。
近未来設定好きなので面白かったです。
網膜芽腫によって両眼失明の危機にあり、特効薬の認可を待つために5年間の凍眠を選んだ少年・佐々木アツシ。桜宮市にある未来医学探究センターで「コールドスリープ」技術により人工的な眠りについた彼の生命維持を担当する日比野涼子。この2人が中心の物語。
凍眠に対しての涼子と曽根崎のメール論議や、西野との会話。賢い人の言っていることはよく分からないけれど、”なるほど”と思う部分もあって興味深かったです。
アツシが目覚める -
Posted by ブクログ
脳が縮み細胞が変性するなど、外形的に異変が分かるアルツハイマー病。小さかった頃の記憶は鮮明なのに昨日今日の記憶がすっぽり抜け落ちているのは、現在から順々に遡って記憶が失われていくため。脳萎縮のCT写真が衝撃的だ。まさにすっぽり抜けている。現時点では病気の進行は止めることも遅らせることもできない。悲観的にもなるが糖尿病にしてもリュウマチにしても治癒はなく対症療法があるだけ。完全治癒の道がない病はごまんとある。加えて命を縮めるわけでもない。周囲が理解し本人の受け止め方を変えればかならずや楽しい人生が開けるはず。10人の変革者がそれぞれの専門分野について熱く語る。知見はいずれも秀逸だ。海堂氏が絶妙な