海堂尊のレビュー一覧

  • ひかりの剣【電子特典付き】

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    自分で買った本じゃなくて、家の本棚に並んでいた本。
    奥さんが以前に読んだらしい。
    あまり覚えていなかったけど(笑)

    医大生の剣道部のお話。
    いわゆる青春スポコンドラマだな。
    って、そういうの大好物なので楽しく読めたけど。

    海堂尊らしくなく、舞台は医大ではあるものの厚生省とか医療とかの話はほとんど出て来ず、純粋に青春小説だった。
    とは言え、その主人公たちは、その後の著者の作品に出て来る主人公になってくる訳だ。
    たとえば、「ジェネラルルージュ」とか「ジーンワルツ」に登場してくる。
    この本の中では、医大生だけど、ちゃんと医者になったんだね。

    海堂尊自身、大学時代は剣道をやっていたらしい。
    だか

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    2023年03月30日
  • 玉村警部補の巡礼【電子特典付き】

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    ネタバレ

    短編4話。
    でこぼこコンビが事件解決!って鉄板のはずなんだけど、そんなに面白くなかった。
    警視正がどんどん解決していくばかりで、玉村警部補は乱したり変えたりということもなく、いてもいなくても良い存在だったからだろうか。
    それとも特に見所や山場や蘊蓄や「へえそうなのか!」と思うこともない展開だからか。
    一旦面白くないと感じてしまうと途中で出てきた
    トンデモ科学だったり、地下組織だったりがまたつまらなく感じてしまった。

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    2023年03月10日
  • コロナ黙示録 2020災厄の襲来【電子特典付き】

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    登場人物が多くてまたやや専門的すぎて読みにくい部分もあったが、パンデミックが起こった時、政界で医療界で何が起きていたかがリアルに感じて引き込まれた。
    欲と欺瞞、保身に塗れた人たちが国を治めていることが本当に情けなく、悲しい。

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    2023年02月02日
  • 黄金地球儀2013【電子特典付き】

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     海堂作品好きで読んでる方だが、なかなか読み進められず少し辛かった。コメディ感が前面に出ていてそれに乗り切れず序盤がしんどい。最終的にはそこそこ楽しめたが、解説者が賞賛し過ぎてて興醒め。コメディ路線とは言え、主人公は一億円の金塊を盗むのに仕事がザルすぎる。後のバチスタシリーズのネタバレがさらっと書かれており、この頃から桜宮サーガの大枠は作られていたのかと驚いた。
     あとがきで著者がよく話しておられ、あぁこの人が白鳥の生みの親なのが納得できると思うほど饒舌な方だった。

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    2023年02月01日
  • ランクA病院の愉悦(新潮文庫)【電子特典付き】

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    ネタバレ

    軽くて重い五つの短編。
    ・「健康増進モデル事業」、「ガンコロリン」、「ランクA病院の愉悦」の三篇は聞き馴染みのある名前を借りながら、ちょっと先の医療とのつきあい方が書かれた半フィクションで半ノンフィクションのようなお話。
    ・「緑剝樹の下で」、「被災地の空へ」はファンに向けたお話。前者は一人の外科医が繋げた命。そしてその命は彼らに託された。後者は一人の医師の成長と被災地で医者が出来ることは?を描いている。

    一応桜宮シリーズなので、時系列的には『極北ラプソディ』を読んだ後ぐらいに読むと楽しめる。読んで良かった一冊。

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    2023年01月14日
  • ひかりの剣【電子特典付き】

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    ネタバレ

    時系列で言えば『ブラックペアン』と同時期のシリーズ原点。
    描かれてるのは、学生時代の速水晃一と清川吾郎の剣道で己の肉体と精神を捧げあった青春の一幕。そして、それは伝説の幕開け。それぞれが扉を開いた瞬間。その裏には帝華大の阿修羅の姿があった。修行を終えて戻ってきた二人の戦いがカッコいい。最後の速水と朝比奈の試合とか。速水先生カッコいい!
    剣道は体育でやったくらいだから、想像するのが大変。頭の中で凄い動きしてる(笑)

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    2023年01月14日
  • ブレイズメス1990【電子特典付き】

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    ネタバレ

    ブラックペアンの続編という形だけど、物語は一新。前作は最新医療機器と神業的手技の対立と渡海の私情も含めた東城大内の話。でも今回は海外から凄腕の医師が東城大にやって来て、心臓外科専門病院を創るというスケールのデカい話になった。金と医療の折り合い。天城先生の「煌めくメス」は革命を起こそうとする。渡海の次は天城。世良先生も大変だ。こんだけお金の話出てくると、ドラマの渡海先生には天城先生要素もちょっと入ってるのかなと思った。面白かった!でもまだこれからという感じ。ワクワクドキドキ!ってか、表紙に写ってるアレは何?

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    2023年01月13日
  • マドンナ・ヴェルデ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    ネタバレ

    あの娘にしてこの母親あり。理恵の行為に対して、母親がそう言うならまぁいいか、と思わせてくれる話。理論がどうとかは抜きにして、生まれてきた子の幸せを願う。この子たちが大人になったとき医療は、司法は、社会は変わっているのだろうか。

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    2023年01月12日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    ネタバレ

    これは「極北クレイマー」のその後。産婦人科領域は萎んでいく。地方医療は特に。加えて本書では、一人の女医が医学生に講義するように、人が子を産むということの現実を突きつける。この講義、面白かったです。クールウィッチなんて言われてたけど、妊婦さんの決断には結構感情揺さぶられてて、なんかよかった。彼女も一人の女なのだ。そんな彼女が操る「遺伝子の円舞曲」は、果たして心から称賛されるものなのか?彼女はどこまで行くのだろうか。

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    2023年01月12日
  • ナニワ・モンスター(新潮文庫)【電子特典付き】

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    第三部は不要。
    「認識されない事実は存在しない」と
    序章で言っているように、カジノとお笑いで浪速府の独立は有り得ない。海堂は医者でしか無い

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    2022年12月26日
  • 新装版 ブラックペアン1988【電子特典付き】

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    医療用語が多く全てを完璧に理解できたわけではありませんが、そんなことより医師のそれぞれの熱い想いを感じることが出来ました。
    高階委員長の若き時代を知ることができて良かったです。

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    2022年10月05日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    定華大学医学部の曾根崎 理恵助教授は、顕微鏡下体外受精のエキスパート。
    彼女は、大学勤務のほか、閉院間近のマリアクリニックで、5人の妊婦を見ていた。

    それぞれ異なる事情を抱える5人の女性たち。
    果たして、無事、出産まで漕ぎ着けるのか。
    そして、曾根崎助教授には、壮大なカラクリが、、、

    代理母出産に挑むメディカル・ミステリー。
    さすがに、最後の展開は見抜けませんでした。

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    2022年09月23日
  • コロナ狂騒録 2021五輪の饗宴【電子特典付き】

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    「チームバチスタ」最新作第2弾。 昨年2021年の出来事を基にしたリアリティ溢れる内容。ワクチンの部分が専門用語が多くてむずかしかったです。 それにしても、日本の政治がそれほどまでにいい加減なのかと心底がっかりさせられました。 ネットではいろいろ情報が公開される傾向にあるので今後は良い方向に向かっていきそうですけどね。

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    2022年09月18日
  • コロナ黙示録 2020災厄の襲来【電子特典付き】

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    「チームバチスタ」シリーズの最新作。 田口先生は相変わらず大変な仕事を受けざるを得ない状況で、厚労省の白鳥技官と共に奮闘しています。
    それにしても、小説とは思えないほどリアルでノンフィクションを読んでいるかのようでした。首相や周りの政治家などについても特定できるような内容。今後、私達も政治について無関心ではいけないという認識が定着していくといいのですが、どうなっていくのでしょうか。

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    2022年09月11日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    小説として面白い。
    が、テーマがテーマだけに考えさせられることは多い。

    なんというか、恐れにも似たものを感じた。

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    2022年09月11日
  • 氷獄【電子特典付き】

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    2022.09.09

    桜宮サーガ短編四篇 碧翠院姉妹の研修時代 小児病棟のプラネタリウム ホスピス棟の闇 バチスタ事件裁判

    四話目、やっぱり白鳥が登場すると楽しいな。新キャラを無理なくいろんな話に後付けにも関わらず嵌め込んでいく手腕はさすが。

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    2022年09月10日
  • コロナ狂騒録 2021五輪の饗宴【電子特典付き】

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    新型コロナへの対応のマズさが描かれている。
    登場人物が多く、実名を推測するには中途半端な名前だったり、読みにくかった。

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    2022年09月04日
  • モルフェウスの領域【電子特典付き】

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    コールドスリープ技術を巡る医療と政治のドラマ。二部構成の前半は話の筋書きは単純だが、表現が難しくて少し退屈していまう。一方、後半は氏の作品ておなじみのキャラクターが出てきて俄然読みやすくなる。コールドスリープという未来を感じさせる題材、お得意の政治批判、凍眠八則等の難解な筋書きで物語に深みが増す本書。ただ、アツシの両親が親権を放棄する理由かイマイチ不明確ではあるが話の御都合上仕方がないところか。あと、涼子が引き続きコールドスリープに入る事でアツシを救う意味や、スリープ時間を5年に設定するところに今一つ納得出来ない。

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    2022年08月17日
  • コロナ黙示録 2020災厄の襲来【電子特典付き】

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    チームバチスタの面々が、コロナに立ち向かう話。

    コロナに対応する医療現場の混乱を描いた作品かと思いきや、そのパートは半分ほど。もう半分は、コロナ初期の政権の混乱ぶりが描かれている。
    かなり、政権に批判的な書きぶりで、医療従事者に寄ったスタンスを感じるため、好き嫌いが分かれるかもしれない。
    コロナの水際対策は、すでに皆が知っている通り失敗に終わったが、あれから2年半が経った現状、水際対策が完璧だったとして、今と現状は変わっただろうか?と、考えざるを得ない。
    コロナについて総括をするのは、まだその渦中にある今、早いかもしれないが、中間的に振り返るためには、そのきっかけを与えてくれる本だと思う。

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    2022年08月13日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    5人の妊婦の背景。そして顕微鏡受精のエキスパート産婦人科医の理恵。彼女をどうにか引きずり下ろしたい大学教授。理恵が何かを隠してるいることにハラハラしてしまう。ネタバレはできないけど、狂気を垣間見た気がした。

    赤ちゃん、母親、中絶、障害、父親、育てる。命を生むリアルを突きつけられるので、自分自身の生々しい感情が読んでいて浮き彫りになる。特にグッときたのは、ヤンキー20歳ユミが院長先生に言った言葉。「あたしがタクを可愛いと思えなかったら、そのときはバアちゃんがタクを殺してくれる?」隣にはタクのためにユミが買ったぬいぐるみ。母親としての気持ちが芽生えたユミの成長と美しさに思わず泣きそうになった。

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    2022年08月05日