海堂尊のレビュー一覧

  • 救命―東日本大震災、医師たちの奮闘―(新潮文庫)

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    3.11の大震災に関する本としては、さだまさしさんの「風にたつライオン」に続いて2冊目。
    お医者様の目を通して、被災の状況を改めて知った感じ。
    共感できる部分、なんとなく違和感を感じる部分もあるし、いろんな考え方、思いがあるのだなぁと思いながら読んだ。
    生きている人たちを支えていくこともそうだけれど、検死を支えた人たちの話に初めて触れて、いろいろ考えさせられることがあった。
    歯科医師の本は別にも出版されていたなぁと思うので、読んでみたいなと思った。

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    2018年10月12日
  • ゴーゴーAi アカデミズム闘争4000日【電子特典付き】

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    海堂尊のAiを推進する背景、理由、歴史を一堂に取りそろえた本。官僚と学会の偉い人との戦いは消耗するな。頭の硬い人たちや、利害が関係する人たちは。官僚の梯子外しは恐ろしい。著者の主張は、「死体はCTやMRIで撮影して、画像診断料を専門家の放射線科医にチキンと支払って、後で参照できるようにレポートを残しておきましょう」ということだな。

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    2018年10月19日
  • スカラムーシュ・ムーン(新潮文庫)【電子特典付き】

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    ネタバレ

    『ナニワ・モンスター』を前振りにした本作。著者が彦根に仮託して医療行政と司法に牙をむく。著者が勤務した千葉大附属病院で起きた腸チフス菌事件の結末に対する仇討ちにも見える。雨竜が実行する警察権力を使った陰謀は緊張感があって良かった。解説は「桜宮サーガ」を命名した(と自慢気な)書評家の東さん。

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    2018年06月30日
  • スカラムーシュ・ムーン(新潮文庫)【電子特典付き】

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    いやぁ~面白かった。読み応え抜群。     
    有精卵一日10万個納入プロジェクト。   
    スカラムーシュ彦根の孤軍奮闘。     
    東西戦争。    先読み対決化かし合い。   
    当たっては砕けそれでも突き進んでいく、革命の灯火を受け継いだ人たちが確実にいる。                 
    あえてここでまた言おう、「飛べ、綿毛」と。

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    2018年04月03日
  • マドンナ・ヴェルデ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    ネタバレ

    2017/11/21 ジュンク堂神戸住吉店にて購入。
    2024/9/30〜10/3

    1年半ぶりの海堂作品。「ジーン・ワルツ」の裏側ということであるが、記録を見ると7年半前に読んでいて、すっかり忘れてしまっていた。「ジーン・ワルツ」は娘の理恵の視点であったが、今作は母親のみどり(だからヴェルデか)の視点で代理母問題が描かれる。さらに、産婦人科医に置かれている状況なども織り込まれており、現代の医療について考えさせられる名作。

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    2024年10月04日
  • ひかりの剣【電子特典付き】

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    面白かった( ´ ▽ ` )ノ

    剣道の専門用語が連発し、特に試合シーンではさっぱり様相がつかめないところもあったけど、それでも熱くなった( ´ ▽ ` )ノ
    熱血、青春、宿敵、決闘、師匠、荒行、挫折、再生、美少女にズボラに坊主( ´ ▽ ` )ノ
    キャラ設定もストーリー展開も、いい意味でマンガチック( ´ ▽ ` )ノ
    「六三四の剣」の医大生版だね( ´ ▽ ` )ノ
    事象のたたみかけや情景描写は、剣術が主題ということもあって、講談っぽくもあった( ´ ▽ ` )ノ
    竜虎相搏つ地獄図会( ´ ▽ ` )ノ
    満を持しての宿命の対決( ´ ▽ ` )ノ
    ……でも、作中でも触れられてるけど、ここで

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    2017年03月19日
  • 輝天炎上【電子特典付き】

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    はぁ……これで終わりかぁ~~終わっちゃったなぁ……。 
    Aiセンター最後の日を別視点で描いた一作。  
    あの日彼女たちが何を考えてどう行動していたのか、語られなかった部分が明らかになる。 
    その前に、医学生たちが死因究明制度についてのレポート作成のため東奔西走するお話がついている。我々読者も彼らと一緒になって先生たちの話を聞き、死因究明におけるAiの有用性を今一度改めて思い知らされる。阻む敵についても。 
    今作ですべての物語が収束する。過去の因縁も、桜宮の闇も。いや、全てではないし、それほど収束もしていないような気もするけれど……。だってまだまだ、桜宮の、極北の、浪速の、そしてこの日本の未来に

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    2017年01月18日
  • ナニワ・モンスター(新潮文庫)【電子特典付き】

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    素晴らしい夢物語だ。面白い。こんな発想ができるならば、夢想したくなる気持ちも分かる。 
    彦根が絡むとこうも物語が面白くなる。 
    正直言って震える面白さ。 
    私もこんな夢想してみたいなぁ。 さぞかし楽しいことだろう。

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    2016年12月08日
  • ゴーゴーAi アカデミズム闘争4000日【電子特典付き】

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    筆者が概念提唱者である”Ai”(死後画像診断)に関しての、着想時点から同書発刊時までの普及・啓蒙活動、強力な反対派(学会上層部の一部、司法、警察、厚生労働省の上層一部など)との闘いを時系列に追った書籍。
    2011年発刊で、”明るい兆しが見えてきた”時点で記述は終わっているが、残念ながら2016年現在でも厚生労働省の厚い壁(と巨額の無駄遣い)は解消されていないようだ。
    筆者は数多くの書籍を執筆されており、Ai普及を側面攻撃・市民への理解浸透に活用することも狙っている...が、恥ずかしながら自分は知らなかった(”バチスタ”も読んでいないし、観てもいなかった)。
    小説よりも事実の方が余程ドロドロ(或

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    2016年11月09日
  • 新装版 螺鈿迷宮【電子特典付き】

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    新装版が欲しかったので購入。(研磨されたのしか見つけられなくて残念)ついでに再読。 
    天馬君、君は何も悪くないんやで。前を向いて生きてくれ。 
    今までで一番闇が深くて荷が重いお話。 
    ロジカルモンスターをもってしても追い詰めきれずに涙目敗走。 
    碧翠院桜宮病院がやっていたことに関しては、大いに議論の余地があることで、綺麗事ばっかり言ってちゃあ、人類は綺麗事に滅ぼされることになる。目を背けちゃあいけない。 

    唯一の癒し要素は姫宮。頭の良い馬鹿で有能(?)でかわいい、らしい。容姿についてはいまいちイメージがつかない。 
    続編も楽しみ。

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    2016年08月13日
  • アクアマリンの神殿【電子特典付き】

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    初めて読んだ海堂さんの作品です。登場人物が過去の作品や今後の作品とリンクしている点について、私自身はこのような形式というかやり方がとても好きなので、よい作品に出会ったと思います。内容については、少し難しい表現はありますが、学園モノで恋愛要素もありなので親しみやすかったです。早速モルフェウスの領域を読みたいと思います。

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    2016年06月27日
  • マドンナ・ヴェルデ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    ネタバレ

    ジーンワルツのスピンオフ作品。ジーンワルツと並行して進んで行くストーリーだが、主役は、年配の女性みどり。タイトル「聖母みどり」を「マドンナ・ヴェルデ」としたところにセンスを感じる。

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    2016年02月23日
  • いまさらですが、無頼派宣言。【電子特典付き】

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    ペンの力でAi(死亡時画像診断)の社会導入を進めた奮闘の記録!ブログ「海堂ニュース」の書籍化だそうです。
    著者の真摯な姿勢がよくわかり、いろいろ勉強にもなります。死因不明とか、他人事じゃないですよ、ホントに。
    ますます、海堂さんのファンになりました♪

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    2014年12月30日
  • 輝天炎上【電子特典付き】

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    ケルベロスの肖像を別の立場から描いた作品で、両者を読んで初めて、本当のトリックが明らかになる。まさにバチスタシリーズの結末に相応しい傑作!

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    2014年11月16日
  • 救命―東日本大震災、医師たちの奮闘―(新潮文庫)

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    3.11。
    あの日にその場にいた医師。
    あの日の後すぐにかけつけた医師。
    それぞれのインタビュー記事。

    あの日にその場にいた医師。
    つまりは、その方も被災者。
    そんな彼らがどう動いたのか。
    なぜ動いたのか。
    かけつけた医師。
    彼らがどう動いたのか。
    なぜ動いたのか。
    それらが明確に書かれている。

    ところどころ、「官」の縦割り仕事、責任を取ろうとしない姿勢、現場を見ない姿勢にイラっとする。
    それは、「官」だけではなく、大きな被害にあわず、数日で日常を取り戻した首都圏の人々の中にもある姿勢だったようで、申し訳ない気がした。

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    2014年05月18日
  • 救命―東日本大震災、医師たちの奮闘―(新潮文庫)

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    東日本大震災。
    そこにいた医師たち。そこへ行った医師たち。
    今も続く復興支援。
    決して忘れていけない、あの日。あの日々。
    目の前にある、出来ることをやるという強さ。
    そこにある希望。

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    2014年05月15日
  • 日本の医療 この人が動かす 「海堂ラボ」vol.2

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    おもしろいです!
    いろんな所で、いろんな人が、いろんな事をしていて・・・
    知らず知らずのうちに、いろいろ支えられて生きているんだなぁ~と、わかってはいるけど、それwpまた再確認できて、感慨深いものがありますよ。

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    2014年04月29日
  • 救命―東日本大震災、医師たちの奮闘―(新潮文庫)

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     今クール(2014年1-3月)のドラマに「螺鈿迷宮」という“死”へのスタンスを軸としたミステリーがあり、同じく医療系の「医龍4」とあわせて楽しく見ていました(個人的ベストは「三匹のおっさん」でしたが)。原作は同名の小説で、著者は“海堂尊”さん、現代医療の抱える病巣に「Ai」というメスを入れようとされている現役の医師でもあります。

     ドラマでは、原作で語られていた“死(体)から学ぶ”との視座が薄くも感じましたが、ふと、海堂さんが以前“死の現場”での医師の力をルポルタージュとしてまとめられた、こちらを思い出しました。

     語り部は、東日本大震災の現場にいた医師。目の前で命を失っていく様子を目撃

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    2014年04月04日
  • ひかりの剣【電子特典付き】

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    作者の圧倒的な筆致に煽られ夢中で読み進む。
    清川、速水の盟友の攻防に美少女、朝比奈ひかりやのらりくらりとした高階顧問が重要な役割を果たす。
    双頭相まみえる物語の様相なのになぜ題名がひかりの剣なのか?と先々に、興味が尽きない。
    個性的で魅力的な登場人物たちは他の物語にも登場しており連鎖的に読みたくなる。
    ライバルがお互いを成長させることを高い説得力で説く正統派青春物語ですね。しびれました。

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    2014年03月17日
  • 救命―東日本大震災、医師たちの奮闘―(新潮文庫)

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     医師の立場からの震災記集。各者のコメントがかなり重い。しっかりと認識したい。被災者じゃなかっただけで、こんなにも薄い意識しか持てていないことに自己嫌悪。ただしい情報がなかなか得られない中で、本書の記述はほぼ生のものだろう。
     まだまだ隠れているものが多い、この震災。フォローを継続していきたい。

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    2014年03月09日