海堂尊のレビュー一覧
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10年ほど前の話なのに、まるでコロナ禍の今を予言していたかのような内容に驚愕です。
新型インフルエンザの流行、経済封鎖にPCR検査まで。今読むと、すごく内容が理解できて面白いです。中編〜後編になると、霞が関、浪速府の政治の話になり、どうしてウイルスと関係してくるのかと、こっちもこっちでハラハラします...続きを読むPosted by ブクログ -
テーマは代理母。
日本では今のところ法律で認められていないが、今後法整備が進み選択肢の1つになるのだろうか。
「産む」から母なのか、「遺伝子」から見て母なのか。
そのどちらでもなくても養子を迎えて親子になる場合もあるので、難しい。
代理母を引き受けた女性自身も、この経験を通してしっかりした考えを持っ...続きを読むPosted by ブクログ -
医療ドラマが苦手な私でも楽しく読めました。
中学生の目線で大学の医学研究室の様子が描かれていて楽しみながら読める医学ミステリでした。
医学に無縁な人にこそ、医療研究の様子を知るためにも読んで欲しいと思います。Posted by ブクログ -
モーツァルトという人と音楽を広く知ることのできる一冊です。楽曲について、モーツァルトの生きた時代や、彼の手紙をもとに分析されています。また、著者の考えにも納得させられるものがありました。
2021,2/27-3/1Posted by ブクログ -
チェ・ゲバラの青年期が、南米の国々の歴史や文化の描写とともに描かれる。
ゲバラを英雄視しすぎて、フィクションらしい場面はあった。
しかし、著者は約200冊にもわたる参考文献をあげている。
著者のゲバラや描かれる南米の国々への知識は、膨大で、現実に基づくものであるだろう。
日本では、ゲバラや南米の...続きを読むPosted by ブクログ -
紀元前300年という事を忘れて、何か物足りなさを感じて読んだが、ふと考えると紀元前300年でよくここまでわかって書けたなというのが正直な感想。歴史のもっと生々しい部分を知りたかったが、よく考えると紀元前300年の時代にそれを求めるのは酷でしょう。父への対抗意識で大帝国を作ったという説は今でも通じる理...続きを読むPosted by ブクログ
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かなり前にテレビドラマでやっていた時から読みたいと思っていて、やっと読んだ。
渡海先生のキャラはドラマのキャラとかなり違った!
海堂作品をちゃくちゃくと読み進めてるけど、渡海先生がその後どうしているかは分からぬまま…
いつか渡海先生の物語をまた読みたい!Posted by ブクログ -
若冲の創作活動ばかりでなく、青物問屋としての仕事面も記載してあり、若冲の本髄が明確に理解できる好著だ.動物綵絵での鶏の絵は有名だが、モザイク画も素晴らしい.非常に根気のいる作業が必要だが、70歳代でこのような画法を創作するバイタリティーは凄い.著者が若冲の発掘者だが、江戸時代の文化の奥深さは日本の誇...続きを読むPosted by ブクログ
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レオナルドの一生涯について、彼が生きた時代の流れに触れながら詳細に語られていて読み応えがあった。
寡作であったから、という点でもそうであるけれど、彼が探究や創作のために捧げ込んだ努力については、わたしたちにとって非常に多く見習うべき部分があるという点で、レオナルドは、美術家の中でも一際その人となり...続きを読むPosted by ブクログ -
面白かった。
クラシックは一切詳しくなかったので、モーツァルトを始めベートーベン等の近代音楽家が、それぞれ生きた時代や作品個性の違いが何もわかってなかったんだけど、この本を通して知識が広がったのでとても良かった。
クラシックの聴き方も多少心得た気がします。
前よりも聴いてて面白く感じるようになった...続きを読むPosted by ブクログ -
レオナルド・ダ・ヴィンチの作品と人生に向き合うにあたって、信頼できる著作だ。それが新書で読めることに驚く。
時代を生き抜くために、彼は惜しみない努力をしていたのだ。
後代だからこそ、あーだ、こーだと言えるが、作品そのものはもちろんのこと、その人生から得られる教訓は大きい。Posted by ブクログ -
なかなかなかなか...
本編で言ってた脅し文句がまさかストーリー化されるなんて、というところ。
また本編と違って医療がメインではなく司法(警察捜査)がメイン。相変わらず加納警視正の手際がいい。面白かった。
あと、前作の「災難」で出てきた歯科医が出てきたりと、この辺の回収騒ぎも面白かったな。Posted by ブクログ -
第3巻で登場したカストロがゲバラと出会うまでの物語。いや、ムチャクチャ読み応えあり。こんなすごい、こんな無茶苦茶な人やったんやね、カストロって人は。今の日本人に知って欲しい歴史だね。そして、最後にようやくカストロとゲバラが出逢う。次巻への期待がますます高まるPosted by ブクログ
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中高生向けに書かれたとは知らず、表紙のヨシタケシンスケさんのイラストにつられ、久々に海堂尊さんの小説を読んでみた。
中学生が主人公の、約半年間の物語。
12の章から成り立っていて、各章には主人公の父の一言が10、残りの2つは、大学教授の一言と、主人公の一言がタイトルとしてつけられていた。
このタ...続きを読むPosted by ブクログ -
☆☆☆2020年7月☆☆☆
3巻、物語はフィデル・カストロへ。
フィデルの父親であるアンヘルが軍人としてキューバに渡るところから始まる。アンヘルはピノ・サントスと共に軍を脱走し、地面をはい回りながらも農園主にのし上がる。
その私生児がフィデルだ。
幼いころから虐げられ、一度は棄てられた身ながら...続きを読むPosted by ブクログ -
☆☆☆2020年5月☆☆☆
これは力作だ。
ゲバラの若き日々を、創作を交えながら一人称で描くという手法は新しい。1950年代の南米をともに旅しているような感覚に陥った。ペロンやエビータ、サンマルティンといった、今までよく知らなかった歴史上の人物についても学ぶことができた。
もっとも驚いたのは...続きを読むPosted by ブクログ -
なんでしょうね。一言で
善人は短命、悪人は長命
ってところでしょうか。
天城先生も一癖ありますが
他の先生方と比べると
ピュアなんでしょうね。
世良先生も経験と歳を重ねると
そうなるんでしょうが。
にしても
出てくる者共が
みんな悪党ですね。
善人はいないと思えば
割り切りも早いですがね。
さ...続きを読むPosted by ブクログ -
ブラックペアン3作品目
最後は泣いてしまった。
環境次第で人は変わると気付かされた最後だった。
国の違い、関わる人の違いで自分の人生を変えていける
天城先生、世良先生に教わった気がしました。Posted by ブクログ -
この3部作の結末がこう来るかと思うと辛い。
でも、世良くんが目先の権力や安定ではなく、医者としての信念や夢、圧倒的なセンスを持つ渡海先生と天城先生の影響を受け継いだことが、彼を好きになれる部分だなと思う。Posted by ブクログ -
なんて濃密な一冊!
読んでいる間私は、20世紀をまたぐ時代のキューバに確かにいました。
いやぁもう、おもしろかった。
フィデルの天才っぷりが痛快爽快。
ザマアミロと何度心の中で叫んだことか。
1巻『ゲバラ覚醒』の巻末にある鶴田真由さんとの対談で、海堂さんは「第三部はカストロ編で、カストロが生まれ...続きを読むPosted by ブクログ