海堂尊のレビュー一覧

  • 新装版 ブラックペアン1988【電子特典付き】

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    ネタバレ

    シーズン1のドラマ化された時に買って読んだ懐かしき1冊!
    今回ドラマがシーズン2の放送がされたことでもう1度読み返してみた( ✌︎'ω')✌︎

    医者じゃないから専門用語はむずかちぃね\(//∇//)\
    ところどころつまづきながら読んでしまうから1冊読むのに時間かかっちゃった(゚∀゚)

    ドラマと少し違うところがあるけどニノが演じてだからかな?
    オペ室の悪魔は個人的に好きだな・:*+.\(( °ω° ))/.:+

    医者目線からしたら許せない存在なのかもしれないけど、患者からしたら凄腕の術者は安心するよね( ゚д゚)
    必ず助けてもらえるって思って頼っちゃうかもΣ('◉⌓◉’)

    実際の手術現場ではどうなんだろう?
    お腹の中に手術器具置き忘れることってあるのかなಠ_ಠ
    、、、いや、そもそもそんな事態を起こしちゃいけないのか、、、

    次は続けてブレイズメスとスリジエセンターを読み返すぞ♪( ´θ`)ノ

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    2024年09月19日
  • 奏鳴曲 北里と鷗外【電子特典付き】

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    鷗外研究者の端くれとしては、読まねばならぬ作品だと思い、読んだ。北里も新1000円札の顔ではあるし。
    どこまでが資料に基づいていて、どこからが作者の想像なのか、とは思うけれど、作品としては面白くはあった。

    皆、人なんだなぁ。

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    2024年08月24日
  • 極北ラプソディ2009【電子特典付き】

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    『極北クレイマー』の続篇という感じである。が、所謂「桜宮サーガ」の様々な人物が登場する群像劇風な雰囲気も色濃いと思う。作中人物達は「色々と在った来し方」を半ば振り返りながら、新たに踏み出して行こうとするような様相を見せる。そんな様が北海道の架空の街を舞台に展開している。
    極北市は終に財政破綻に至ってしまい、閉鎖已む無しとされた市民病院が存続というようなことになった中、世良医師が新任の院長として登場していた。世良院長の下、極北市民病院は極々限られたスタッフで新たな体制を築いて活動に勤しんでいた。今中は極北市民病院での仕事を続けている。医師は世良院長の他は今中だけで、今中は副院長兼外科部長ということになった。
    こういうことで本作の中心視点人物は今中であるが、多くの人物が登場して展開する物語ともなっているので、視点人物は適宜切り替わる。
    極北市民病院は医師が2人だけで看護師も数が少なくなっている。そこで救急対応を廃止し、雪見市の極北救命救急センターにそれを全て依頼している状態である。
    それでも極北市民病院に対して救急対応の要望は在る。世良院長は頑なに断る。やがて或る出来事を契機に、世良院長は今中を極北救命救急センターに出向させる。
    極北救命救急センターはドクターヘリの運用もしているセンターだった。直ぐ傍に各診療科の病院が在って、救急治療が落着いた患者をそちらへ収容するということも出来る。出向した今中は桃倉センター長や、速水副センター長、花房師長、伊達医師達と出会う。
    速水副センター長は東城大学からやって来た。色々な想いが在る人物だ。花房師長は彼を追うように北海道へやって来たという経過が在った。
    こういうような中、様々な人達が「人生の区切り」というような様子の中に入って行く。市民病院での摩擦の行方や、ドクターヘリを駆使した懸命な救出作戦の顛末等、面白い場面が連続する。
    方々の病院再建を手掛け、極北市民病院へやって来たという世良院長は、『ブラックペアン1988』、『ブレイズメス1990』、『スリジエセンター1991』に登場した、あの世良と同一人物である。その3作品での出来事を通じて彼の中に芽生えている様々な想いというモノが示唆される描写も在る。
    群像の様々なドラマが散り、そして集められるような物語ではあるが、底流に「財政破綻の中で何とか病院を再建、または新しい形で維持しようとしている街」と「ドクターヘリの運用迄している救急センターを擁するというような街」を対比させ、「人々の為になることをするとは如何いうことか?」を考える材料を示そうとしているようにも感じた。
    本作の登場に先駆けて、作者は何度も北海道を訪れていて、そこでの見聞や観察が作品には随分と反映されているように見受けられた。作中人物達が在る街の様子、ことに冬季の感じは「判る…」という感じで惹かれた。ドクターヘリも、作者は体験してみようと、タイミングが合わずに何度かの再挑戦をしながら搭乗してみたらしいが、医師達とヘリコプター運用担当者達とのやり取り等、凄く真に迫る感じで引き込まれた。
    なかなかに興味深い物語だ。御薦め!

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    2024年08月11日
  • 極北クレイマー2008【電子特典付き】

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    題名に在る「極北」は、作中の北海道に在る架空の都市の名である。色々と「暗示的?」な内容が込められた、興味深い小説であると思った。本作も所謂「桜宮サーガ」の範囲ではある。少し知られた“関係者”が現れる、または存在が示唆されるという描写は在るが、寧ろ本作なりの作中人物達の物語に纏まっている感である。
    本作は、極北市民病院にやって来た医師の今中が主要視点人物となっている。今中が不在な部分では視点人物が適宜切り替わる。実在した事件を参照にしたような出来事、実際の出来事を参照に少し戯画的に描写される様子等が折り重ねられて行くのだが、状況の中に身を投じた今中が少し踏み出そうとするような物語でもあるかもしれない。
    外科医の今中は、外科医となって8年目で極北大学から極北市民病院に赴任することになった。医学部を擁する極北大学は極北市で起こったが、少し離れた雪見市に移った経過が在った。今中は、移った後に大学に入って医師になっている。
    極北市は、遊園地、スキー場、ホテルと上手く行っていない観光施設、赤字のローカル鉄道路線を抱え、更に市民病院の経営状態も好くない情況で、これらは「赤字5つ星」とも呼ばれており、財政破綻の危惧が在るとされた。
    極北市民病院に赴任した今中は外科部長を拝命したが、「非常勤」という待遇となっていた。色々とローカルルールのような、妙な様子に触れながら奮戦することになる。
    今中はその赴任以前に極北市民病院で起こった出来事を聞き及んだ。難産で帝王切開となった際、妊婦と子どもが亡くなってしまったという事案が在ったという。この事案が「事故」という扱いになって行くのかもしれないということだった。
    酷い財政難とされる街の病院での様々な人達の物語が在り、他方に妊婦と子どもが亡くなってしまったという事案の件が展開する。なかなかに興味深い。
    本作の舞台になるのは、北海道の架空の街だ。北海道内に長く住んで居て一定の土地勘は在るのだが、そういう目線で観て、「極北市」や「雪見市」がどの辺りなのかが判り悪い。作中に「札幌」は出て来る。そして札幌と架空の街との間は車で1時間余りという距離となってはいる。
    北海道内には、観光系の施設運営が巧く行かなかった、嘗て立地した企業が起こした大きな病院のようなモノを引継いだというようなこと、その他の様々な要因で財政破綻してしまったという自治体が実在する。本作の「極北市」はそこをモデルにしているというように語られる場合が在るが、自身は作品を読んでそういうようには余り感じなかった。
    寧ろ、本作では少し突き放して観た場合に「無茶?」というような資金投下をして財政が行詰る、そういう中で何処となく行政が「私?」というような雰囲気も在り、必要とされるサービスの運営等に「支障?」という様子を、実在の自治体での取材内容を参考に、少し風刺的、戯画的に描き出した創作だと思った。そういう様子を見詰めることになる今中と、居合わせて出逢った様々な人達との物語が本作である。
    或る意味で「桜宮サーガ」のシリーズ「らしい」という作品だと思う。個人的には、終盤で街を去った人達の「その後」が少し気になる面も在った。愉しい作品だ。

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    2024年08月11日
  • スリジエセンター1991【電子特典付き】

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    東海地方の架空の街、東城大学と大学病院の在る桜宮市で展開するシリーズの作品である。ドンドン拡がる世界が描かれた様々な作品を「桜宮サーガ」というように呼ぶ場合が在るようだ。本作もそのシリーズの一作である。本作も、所謂「バチスタ」のシリーズ各作品のずっと以前ということになる時代を背景としている。「バチスタ」のシリーズに登場する作中人物達の往時という様子が判るという面も在る。
    『ブラックペアン1988』が在り、続篇の『ブレイズメス1990』が在って、更に本作である。本作に関しては、「続篇」というよりも、『ブレイズメス1990』が「上巻」で、それを受けた「下巻」というような感じもする。
    本作も、東城大学病院の若い医師である世良が主要視点人物となっている。作中、世良が全くいない場面では視点人物が適宜切り替わる。
    <スリジエ・ハートセンター>(「スリジエ」は「桜」という意味のフランス語であるという。「cerisier」と綴るそうだ。)という、自身が手掛ける心臓の手術を中核とする新たな医療センターを開くことを目論む天城の活動は続いている。
    天城は学会の場等での「公開手術」を通じて独自の術式をデモンストレーションし、様々な方面の注目を集めて協力を取り付け、新たな施設となる<スリジエ・ハートセンター>を建設して体制を構築することを目論んでいるようだった。活動を始めてから約1年、手術は未だ1例に留まってはいた。
    こうした中、佐伯教授の外科では、黒崎助教授のグループ、高階講師のグループ、そして天城と「3派閥」のような様相になり、何やら内部で争うような「院内政治」めいた動きが在り、世良もそうした様子に巻き込まれて行く。
    正しく「天才」という技術を持つ天城が絶賛される他方、色々と「足を引っ張る」という動きも在る。この天城が如何なって行くのか、そして世良も如何するのかという物語である。
    作中、モンテカルロからやって来た天城は、部下ということになる世良を「ジュノ」と呼ぶ。「青二才」という程の意味のフランス語だという。多分、「若い」(jeune)という形容詞に由来するのであろう。モンテカルロで出会ってから、一貫して世良を「ジュノ」と呼んでいるが、天城にとっての世良は部下でもあると同時に、仲間であり、年少の友人、年が離れた弟というような存在感を放っていたのかもしれない。
    世良は、独自な考え方で不敵な振舞を見せる天城に真正面から挑むように話し合うという出逢いをした。そしてその天城を見詰め続けている。駆け出しの外科医である世良にとって、誰も真似が出来ない技術を誇示する天城は眩しい存在で、その意図も読み難い。それでも世良は飽く迄も天城と向き合い、その話しを聴き、真摯に語らおうとしながら、部下として色々な仕事にも真面目に取組んだ。
    結局、周りの人達は天城と真面目に向き合っていないのかもしれない。次第にそういう色彩が物語の中で濃くなる。天城を見詰める世良、「ジュノ」と頼みにする世良に呼び掛ける天城という様子に触れ、終盤の方は少し涙ぐむような感でもあった。
    天城は、桜並木の向こうに世界的な水準の医療を提供する華麗な<スリジエ・ハートセンター>が建っている様子を夢見た。その行方は如何なるのか?そういう本作の物語だが、天才外科医が如何したこうしたということでもなく、この国の社会では存外に「この物語」のようなことが多く行われ、幅を利かせているのかもしれない。
    ところで、「桜宮サーガ」の各作品に触れているファンとしては、他作品の作中人物の登場は興味深い。幾つかの作品に登場する救命部門で活躍する医師の速水が、本作に初めて大学病院での勤務を始めた新人外科医として現れる辺りが凄く愉しい。
    単純に愉しい小説の3部作なのだが、色々と示唆に富んでいて興味深い作品だと思う。御薦め!

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    2024年08月03日
  • 新装版 ブラックペアン1988【電子特典付き】

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    所謂「桜宮サーガ」には、少し時間を遡った時期の物語も在る。なかなかに興味深く読んだ。
    『チーム・バチスタの栄光』を出発点としながら展開するシリーズである訳だが、本作はあのシリーズで描かれている時代から概ね20年遡った、1988年頃という時代が描かれる。「バチスタ」のシリーズに多彩な作中人物達が登場するが、そういう人達の一部が「当時の様子」で登場している。
    「人気シリーズの作中人物達の過去」という意味で面白いが、そこに留まらないのでもないと思う。「1988年のとある大学病院」を舞台に、カリスマ教授が君臨する外科が在って、他所の名門大学からやって来て新しい技術の普及を訴える講師、物凄い技術を誇る少し曲者のベテラン医師、キャリアを重ねる医師達、そこに新たに入った新人医師や看護婦達(作中の時代は看護師ではなく看護婦が普通だった…)というような人達によるドラマが展開する。
    本作の作者は医学者でもあり、大学病院に勤務して活動されていたというのだが、1961年生まれと聞く。ということは、概ね作者自身が新人医師として活動していた時期に重なる時期が作中に描かれているのだと思う。何か、ディーテールが凄く鮮明で、描かれている大学病院の世界を知るのでもなくとも、作中世界に放り込まれたように様子が迫って来る。
    本作は、概ね新人医師の世良の目線で綴られている。御本人が全くいない場面では視点人物が適宜切り替わる。新人医師の世良が奮戦している他方、物凄い技術を誇る少し曲者のベテラン医師の渡海や、東京の帝華大学から移って来た高階が様々な思いで、君臨する佐伯教授の下で競う。そうした中で手術器具のペアンを巡る問題が発生して行く。世良は、渡海や高階と各々に色々な接点を持って行くこととなる。
    本作で描かれる出来事は、作中の時間がもっと経った後、所謂「バチスタ」のシリーズでも言及が在る。「バチスタ」のシリーズで描かれる大騒ぎとは違うが、関係者達の中で重い意味を有するような出来事ということになる。関係者達の様々な想いや、色々な事情が交錯して発生する出来事という感である。
    奮戦する世良の様を追いながら、複雑な事態の中に何時の間にか引き込まれるような物語である。なかなかに面白い!

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    2024年07月31日
  • 新装版 螺鈿迷宮【電子特典付き】

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    「桜宮サーガ」という呼び方も在るらしい。東海地方の架空の街、東城大学と大学病院の在る桜宮市で展開するシリーズの作品である。所謂「バチスタ」のシリーズ各作品の間隙というような期間に生じた出来事を描く物語で凄く面白い。「バチスタ」のシリーズで御馴染な顔触れも登場している。そして本作の主要な作中人物達が在る訳だが、逆に彼らも「バチスタ」のシリーズ各作品に登場する。そういう具合に“ワールド”が拡がっている様が面白い。
    本作は概ね主人公ということになる天馬大吉の目線で綴られる。一部、天馬大吉が居ない場面で、別な視点人物で綴られている箇所も在る。「僕」と天馬大吉の一人称での語りも多く在る。思いも掛けず、天馬大吉が密かに展開した大きな事件の渦中に身を投じて行くようなこととなる。
    天馬大吉は東城大学医学部の学生である。一緒に麻雀に興じていた後輩が順当に進級し、何時の間にか学年が上になっていたというような様子で、何度も留年してしまっている26歳だ。
    この天馬大吉の幼馴染、小学生の頃から同級生だった別宮葉子は既に大学を卒業し、新聞記者として活躍していた。この葉子に天馬大吉は頼まれる。何かと噂の在る「碧翠院桜宮病院」に、病院ボランティアとして入り込み、様子を探って欲しいというのだ。看護学生や医学生を歓迎すると謳ってボランティアを募集しているので、天馬大吉が適任であるというのだ。「そんなもの…」と天馬大吉は断ろうとするが、行く羽目になってしまう。
    「碧翠院桜宮病院」は長い歴史を誇る病院で、桜宮家が経営者一族ということになる。終末医療を手掛ける、院長が警察医として活動するというようなことで知られる。独特な運営でも知られる。他方、何か様々な好ましくない噂も在った。別宮葉子は好ましくない部分も含めて知るべく、内部に天馬大吉を送り込もうと画策したのだった。
    天馬大吉はこの「碧翠院桜宮病院」に入り込んだ。御騒がせな姫宮看護師と出会い、何かドタバタとしながら病院内に在る天馬大吉は、かなりの頻度で次々に患者が死亡するという状況を不審であると考え始める。やがて、病院を経営する桜宮家が秘めているモノ、東城大学病院との関係で彼らが抱いた想い、そうしたことから桜宮家の人達が取った行動、更に事が巡って天馬大吉自身の色々な事柄にも行き着く。
    医学部に入ったものの、何か勉学に励むということをし損なって「留年」を重ねてしまっているという天馬大吉が、人生の新たな一歩を踏み出して行くことになるという感である他方、例えば「金田一耕助」のシリーズでも思わせる一族の怨恨というような事柄が絡む底流が在って、加えて「実は大きな問題?」という社会のテーマも絡まり、凄く味わい深い。
    なかなかに愉しんだ作品である。御薦め!

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    2024年07月27日
  • スリジエセンター1991【電子特典付き】

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    現在、ブラックペアン2のドラマが放送されているが、原作とは少し違うようですね。原作を今回先に読んでみて、海堂さんの作品は面白い。ドラマも楽しみですが、本の世界でどっぷり想像力を働かせて読むのも楽しいです。

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    2024年07月16日
  • 新装版 ブラックペアン1988【電子特典付き】

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    完全にドラマに影響されての再読。
    この本が出版されて読んだ当時やはり自分も「バチスタ」より「ブラックぺアン」の方が面白い!と思った1人。
    ドラマが始まりそういえばブラックぺアンの原作面白かったよなぁ〜続編読んでないしこれは最初から読み直しか…と本屋へ走った!

    やはり面白い!
    渡海先生が出てくるまではのらりくらりと読んでいたものの、渡海先生出現と共にストーリーが一気に面白くなりテンポも良くなる。
    きっとこのキャラですね!
    登場人物達のキャラ立ちがこの本の魅力でもあると勝手に思っている。
    渡海先生の出現後、各登場人物の魅力が際立ってきて読んでいてとても面白い。
    それぞれの魅力のぶつかり合いがなんとも楽しい。
    時を経て読んでもまた楽しませてもらいました。
    今度こそ続編まできちんと読もう!

    原作では時々しかお目見えしなかったネコちゃん!
    ドラマでは1番好きなキャラです!
    趣里さんのネコ、最高で大好きだった〜
    今回のドラマ1話、ネコちゃんがチラッと出てきた時は思わず声を上げたほどです!笑

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    2024年07月14日
  • コロナ漂流録 2022銃弾の行方【電子特典付き】

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    興味深く読んだ小説に「続篇」が存在すると知れば、その作品にも興味が湧く場合が多い。本作はそういう「続篇」ということになる。
    本作には、前々作、前作の内容を踏まえた事項も在るとは思うが、各々が独立作品なので、各々に愉しく読むことが叶うと思う。
    2020年頃の様子を基礎とした『コロナ黙示録』、2021年頃の様子を基礎とした『コロナ狂騒録』と続き、更にその後となる2022年6月頃からの様子が描かれているのが本作ということになる。3作について知り、3作続けて読んだ。そうやって読んで思った。「巷の様子は何?こういうので善いのか??」という程度の湧き起る何かに、作者は衝き動かされるかのように次々と作品を綴ったのではないかというようなことだ。
    「未知のウィルス」に揺らぎ、何か腰が据えられないような様相で混乱が続き、長期政権下の様々な弊害のような何かと相俟って、社会の劣化してしまったかのような様子が突き付けられ、やがて「銃弾」に戦慄したというような様子だ。これが3作を通じて描き出された物語だと思う。
    前々作や前作と同様、本作にも作者がこれまで綴って来た種々の作品の劇中人物達が多数登場し、そしてモデルが何となく判る様々な劇中人物達も多く登場し、実在地名と架空地名が混在する「作中世界の日本」で、現実の動きを少し反映した情勢が在る中で展開している。“核”としているのは「バチスタ」のシリーズであることも前々作、前作から変わっていない。
    本作でも「東城大学」が主要な舞台の一つになっている。「東城大学」は東海地方の架空の街、桜宮市に在る。医学部を擁し、大学病院が在る。この大学病院に在る医師の田口や、少し古い付き合いになっている厚生労働省の型破りな技官である白鳥が物語の鍵となっている。
    ところで、本作の田口医師は「東城大学」の病院で神経内科の「不定愁訴外来」という場所の担当というのが本職だ。「不定愁訴」というのは「身体への明らかな異常が無いにも拘らず、様々な症状を訴える状態を指す医療用語」ということだ。そういうことで「丁寧に患者の話しに耳を傾ける」というのが、本作の田口医師の仕事なのだ。3作読み続けて、少し気になったので思わず調べた。(個人的には医療活動、診療科というようなことに明るいのでもない…)田口医師は、この本職の他方に、色々と病院内で役目を与えられて奔走するような感じにもなっている。登場作品ではそういう様子が描かれて来たことになる。
    本作の物語は「東城大学」の病院に若手の医師が着任し、田口の部下という形になるのだが、考え方の違いで田口が苦慮しているというような様子が序盤に描かれる。やがて大学病院の敷地にヘリコプターが現れ、大きく状況が動く。
    参議院議員選挙の運動期間であったが、候補者の応援演説をすべく桜宮市を訪れた元首相が街頭で銃撃を受けてしまったのだった。銃で元首相を撃った男は直ぐに現行犯逮捕された。
    街頭で撃たれてしまった元首相はヘリコプターで「東城大学」の病院に緊急搬送されたのだった。しかし助からなかった。
    この「元首相銃撃」の一件の後、「国葬儀」の問題、様々な不正が明らかになって行くようなこと等、色々と事態は動く。濃密な時間が流れ、最終盤は2023年1月に入っている。
    濃密な時間の中では、「元首相銃撃」の一件の容疑者と宗教団体との問題、推し進められている万博に纏わること、「効果性表示食品」というようなモノに纏わる話題、株式等を巡る経済犯罪等、随分と情報量が多い。
    「物語」として、多少の誇張と抽象で些か戯画化もしながら、「2022年頃?」と問い掛ける興味深い中身になっていると思った。そしてこの「2022年頃?」は、前々作の「2020年頃?」、前作の「2021年頃」に押出される、または牽引され、作者が「書かずに居られない」という様子になって綴ったのだと思う。
    本作はノンフィクションではない。が、殆どリアルタイムで世の中の様子を見ながら綴った創作という本作(加えてシリーズの前々作と前作)の中には、「現実以上に現実味が在る真実に近い何か」が宿っているかもしれない。そういう意味で「あの何でも“コロナ”と言っていた時代?」ということで、後世に読み継がれるべき作品なのかもしれない。
    一寸思うのは、或いはこの先の数年間の世の中の動きを受け、作者は衝き動かされてこの“コロナ”のシリーズのような、新たな作品を送り出すかもしれないというようなことだ。「或いは?」と頭の隅に入れておこう。

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    2024年07月09日
  • フィデル出陣 ポーラースター【電子特典付き】

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    カストロの大学生時代から革命を成し遂げる直前までの物語。
    対象読者は日本人。
    生き生きと表現された描写はクライマックスに近づくにつれて勢いをましていく。
    無血とはいかず、悲惨な描写もあるので読み手を選ぶかも知れないが、連載時の寄稿文にあるようにキューバと日本は重なる部分が多い。
    物語の中にはほんのわずかに日本が出てくるだけなのに、読みながら日本を憂いてしまった。
    全ての日本人に読んでほしいシリーズです。

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    2024年06月28日
  • ジーン・ワルツ(新潮文庫)【電子特典付き】

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    母から勧められて読んだ
    少子化、不妊治療、地域医療、政治についての本
    海堂尊さんの本、読みやすくて、とても面白い

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    2024年01月01日
  • モルフェウスの領域【電子特典付き】

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    ネタバレ

    最新の医療技術は誰のためにある? 最先端医療ミステリー!

    日比野涼子は未来医学探究センターで、「コールドスリープ」技術により眠りにつく少年の生命維持を担当している。少年が目覚める際に重大な問題が発生することに気づいた涼子は、彼を守るための戦いを開始する……。

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    2023年10月22日
  • 氷獄【電子特典付き】

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    バチスタ事件のその後を中心に検察システムに一石を投じる短編集。一連のシリーズのキーパーソンが数多く登場し、謂わばバチスタシリーズを締め括る作品のように感じます。
    田口先生や白鳥技官を始めたする個性的な人たちの言動が久しぶりに読めて楽しかった。

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    2023年05月01日
  • スリジエセンター1991【電子特典付き】

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    馴染みのメンバーが出てくるので、楽しく読めた。スリジエセンター設立をめぐる大学病院内の勢力争いのようなものやそれに振り回される世良先生や研修医時代の速水のエピソードなども面白かった。どうしてもドラマの時の速水をやった西島秀俊さんの顔がちらつきますが、それも含めて楽しく読みました。

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    2023年04月16日
  • 救命―東日本大震災、医師たちの奮闘―(新潮文庫)

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    九州在住で、
    当時あの場で何が起きていたのか
    もっと知りたいと思い母から借りた本。

    あの日は大学合格発表から数日後で
    現在は私も医療従事者ですが
    あの日、自ら被災しながらも奮闘した方々に
    頭が下がる思いです。

    検死にあたった歯科医師、
    心のケアに向き合った心療内科医
    等々、どのストーリーも
    あの日私がテレビを通して
    俯瞰したものなのかと思うと
    無力さや自己嫌悪を感じます。

    特に3章の福島県双葉郡の記録では
    原発事故による影響が詳細に記されており、
    岩手や宮城とはまた異なった
    被災者の苦悩について知ることができました。

    私は“同感”はできませんが、
    この1冊を通して、あの日の実際を
    少しでも知ることができ
    “共感”に一歩近付けた様な気がします。
    これからの医療従事者としての生き方、
    あるべき姿を学ばせていただきました。

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    2023年03月13日
  • スリジエセンター1991【電子特典付き】

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    三部作の完結作品ですごく面白かった。
    医療とお金、権力の支配を目論む人間関係のドロドロさ加減がとてもいい。

    バチスタシリーズの黒幕のイメージがある高階院長の出世欲が凄まじい。

    天城先生が結局は一番純粋な医師だったように思える。

    総合的に素晴らしい作品

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    2023年02月25日
  • ブレイズメス1990【電子特典付き】

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    やっぱり面白いシリーズ。バチスタシリーズの登場人物や環境設定のエピソード0のような話であり、主題の他にも以降のタイトルの伏線も数多く張られており秀逸な作品でした。

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    2023年02月05日
  • 輝天炎上【電子特典付き】

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    ネタバレ

    『螺鈿迷宮』の正当続編にして『ケルベロスの肖像』の別視点。表の光と裏の闇。二つで一つの真の完結編。各々の思いを胸に絡み合う。『ケルベロス』はメインキャスト勢揃いという感じだったけど、こっちは各シリーズ作品の脇を固めた人物も登場して、ほんとに色んなキャラが絡み合ってサーガを創ってることが分かる。天馬大吉と冷泉深雪の「AI」総復習という一面もあって面白い。あとやっぱり『ケルベロス』と合わせて読む面白さ、特に田口先生と天馬のやり取りが見ててついニヤついてしまう!最後はちょっと余韻を残しつつ終幕。

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    2023年01月14日
  • 新装版 ブラックペアン1988【電子特典付き】

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     ドラマもリアタイで観ていたが、原作の方が好き。佐伯教授が「ブラックぺアンだ」と必殺技のような決めゼリフを吐くシーンがあり、手術名とかじゃないんだからと閉口した記憶がある。
     高階病院長や藤原さんなどお馴染みの面々の若き日の姿が描かれ、魅力的な登場人物のオンパレード。渡海がここで退場なんて勿体ないほど良いキャラしている。世良、渡海、高階、佐伯教授と主役級キャラが勢揃いで、終盤の患者の体内に留置されたぺアンの謎はもちろん、普段の外科学教室の様子もちゃんと面白い。

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    2022年12月25日