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完全なる優美、子どもの無垢、美の残酷、壊れたような狂気、死の臭い、そして楽しさと同居する寂しさ――目まぐるしく濃淡が変化する人間心理の綾を音で描くことができた音楽史上ただ一人の作曲家、モーツァルト。天才少年の殻を自ら打ち破り、初のフリー芸術家という革新的な活動を繰り広げた天才の真実とは?
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Posted by ブクログ
面白かった。
クラシックは一切詳しくなかったので、モーツァルトを始めベートーベン等の近代音楽家が、それぞれ生きた時代や作品個性の違いが何もわかってなかったんだけど、この本を通して知識が広がったのでとても良かった。
クラシックの聴き方も多少心得た気がします。
前よりも聴いてて面白く感じるようになったので。
近代的思想の流行の過渡期に生きたモーツァルト、その世界の流れにおいて彼独自の音楽を展開したことが偉大であったようで。
時代背景からどういう影響を受けながら芸術家が創作をしたか、ということを知るのはやっぱり面白いなあ。
中公新書の『音楽の危機』をきっかけに知った著者で、当該著書を読む前に一冊挟んでおこうと思って手を付けた本書だけど(とか言って『音楽の危機』を読むのがいつになるのかはしらない)、音楽家に対する分析がとても鋭くてかなり興味深く読み進めることができました。観察眼と文章力がほんとうにすごいです。
特によかったのは、「『天才』とは何?」「『ところで』の奇跡」「幸福な阿保に神は宿る」の3章。
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