奇想の発見―ある美術史家の回想―

奇想の発見―ある美術史家の回想―

1,936円 (税込)

9pt

4.3

ギロリと眼を剥く曾我蕭白の雲龍図、岩佐又兵衛の血みどろ絵巻、そして大ブームを巻き起こした伊藤若冲の白い象──。花鳥風月を優雅に愛でる日本美術史の片隅ですっかりキワモノ扱いされていた「奇特な」画家たちを発掘し、ニッポンの美に禍々しき愉楽を与えた立役者。その自由な精神を育んだ生涯を綴る、初めての自伝。※単行本に掲載の図版・写真の一部は、電子版には収録しておりません。

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奇想の発見―ある美術史家の回想― のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    2014年刊の自伝。
    日比谷高校から東大へ進学。医学部をめざしたものの、2度留年し、結局進んだ先は文学部の美術史。日本の美術に目覚めはしたものの、道を定めあぐねる辻青年。若き日の江藤淳、小田実、畑正憲、若桑みどり、加古里子、高畑勲も出てくる。
    分水嶺は大学院博士課程、1週間ほど沖仲士の仕事を体験する

    0
    2025年05月07日

    Posted by ブクログ

    伊藤若冲を再評価したことで有名な辻惟雄氏が自分の生い立ちから数々の業績を綴ったものだ.自伝を自分が書いているからだろうが、苦労して勉強した件はあまりないが、見えない所でかなりの努力をされているに違いない.運も良かったと述懐されているが、運も実力だ.楽しい自伝だ.

    0
    2015年02月16日

    Posted by ブクログ

    自伝のようで作品論でもあり、非常に面白かった。日本の作品を見るために、アメリカまで行かないと駄目なのは、少し寂しいことだ。でも、ブライス夫妻のような人のおかげで作品もいい状態で残ったのかもしれない。

    0
    2014年10月03日

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