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ギロリと眼を剥く曾我蕭白の雲龍図、岩佐又兵衛の血みどろ絵巻、そして大ブームを巻き起こした伊藤若冲の白い象──。花鳥風月を優雅に愛でる日本美術史の片隅ですっかりキワモノ扱いされていた「奇特な」画家たちを発掘し、ニッポンの美に禍々しき愉楽を与えた立役者。その自由な精神を育んだ生涯を綴る、初めての自伝。※単行本に掲載の図版・写真の一部は、電子版には収録しておりません。
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Posted by ブクログ
2014年刊の自伝。
日比谷高校から東大へ進学。医学部をめざしたものの、2度留年し、結局進んだ先は文学部の美術史。日本の美術に目覚めはしたものの、道を定めあぐねる辻青年。若き日の江藤淳、小田実、畑正憲、若桑みどり、加古里子、高畑勲も出てくる。
分水嶺は大学院博士課程、1週間ほど沖仲士の仕事を体験する(臨時のエリック・ホッファーか!)。これで迷いを吹っ切り、あとは余計なことを考えずに向こう側に降りる。そこには『奇想の系譜』の画家たちが待ち構えていた。
カンニングをして見つかったこと、ストリップをよく見に行ったこと、エキセントリックな求愛エピソードなど、とくに書かなくてもよいことも出てくる。少々露悪趣味、それもまた『奇想の系譜』の著者らしい。
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