又吉直樹のレビュー一覧
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生きとったんかいな、横井!
ほんましょうもない男にハマってしまったのが運のツキやっったな。
でも岡田も岡田やで、いくらでも断ち切ろうと思えば断ち切れたのに。
息するように嘘をつき借金を重ねて踏み倒して生きていく横井。ある意味ひとたらしでもあるんだろう。
内容は深刻なのに、大阪弁の言動がなんともいえない可笑しみがあり、前半は声を出して笑う箇所、多々あり。
せっかく有希(ブランコを無心で漕ぐイメージ)という頼もしい伴侶を得たのに離婚されても当然やわな。
広瀬、大倉というこれまた個性的な友だちがいて3人とも横井の被害者でこの友だちの存在にまぁちょっとは救われたかな。
まともになったと思っていた龍先輩 -
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桃太郎を鬼ヶ島へと焚き付けた指示役くん聞こえますか?
この本の中に収録されている桃太郎を読むのです。
鬼目線で描かれた桃太郎のお話です。
これは涙なしには読めません。
こんなにも善良な鬼を痛めつけるとは、それこそ鬼の所業。
鬼の長老の達観した言葉を胸に刻むのです。
鬼の長老の言葉を聞けば桃太郎たちも己のしでかしたことの軽率さを恥いるでしょう。
そう、それが更正への第1歩。
あなたが更正するのを私たちは見守っていますよ。
そうなのです、桃太郎が面白かったのです。
桃太郎ってなんだかおかしいなぁと思っていたのです。
そう思っていたのは私だけではなかったようです。
善良な鬼説、私はあると思います -
Posted by ブクログ
気になっていたし、フォロワーさんからおすすめされたことがきっかけでとうとう読んだ
いや、おもしろいな……。なんというか又吉直樹版の「駈込み訴え」とでも言おうか
個人的には信仰の話だと思ってて、徳永→神谷の神格化がすさまじくてちょっと引いた
自分の信仰対象が、どうやらこの世の流れとはだいぶ離れた位置あったときの屈託やその対象が自分の人生に食い込んで癒着して剥がれないこと
その人がどうあっても擁護できない過ちを犯してしまったときの狭間で揺れる姿が痛々しくてたまらなかった。私はこういう話が大好きなので……
なんというか人生ってこういうことがあるんだよな。自分の心がときめくものが裁かれることも、それで -
Posted by ブクログ
公認会計士であり、妻もいて、順調な生活のはずの岡田だが、高校時代の仲間だった横井に500万を貸していて、未だに返済がない。
横井は、他の仲間たちからも借金を重ねては姿をくらましているのだが、阪神優勝の夜に再会し…。
どうしようもないクズの横井になんで騙されてしまうのか…、読み進めながらイライラしてしまう。
騙されているとは思わないのが不思議なくらいで、どうして彼の言葉を信用してしまうのか…
高校時代の思い出を振り返っていると、時折り笑える場面もあったのだが、借金の返済がないまま、会えばまた騙されている岡田も救いようがないではないかと…。
それでも生きてるというのが意味があることなのかもし -
Posted by ブクログ
ネタバレ又吉直樹とヨシタケシンスケによる『その本は』は、「本を読む楽しさ」そのものを優しく思い出させてくれる作品だった。世界中の“めずらしい本”について語られる物語はどれも自由でユーモアに満ちていて、ページをめくるたびに想像力を刺激される。短いエピソードの連続なのに、一つひとつに不思議な余韻があり、気づけば夢中になって読んでいた。
又吉直樹の少し切なく温かい文章と、ヨシタケシンスケの柔らかく遊び心のあるイラストの相性が抜群で、読んでいるだけで心地よい。笑える話もあれば、ふと人生について考えさせられる話もあり、「本」という存在の奥深さを改めて感じさせてくれた。
特に印象的だったのは、「本は知識を得る