又吉直樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
生きとるわ読み終えた。
序盤はリズムが良くて終始ニヤニヤしながら読んでいた、火花以来又吉さんの作品を読んでいなかったので印象が変わった。
人が持ってる価値観てバランス取ろうと心掛けていないと知らないうちに傾いてて、自分でも気付かないうちに振り切ってたり、他人を勝手にイメージでラベリングしてるけど、当たり前に他人には見えない局面がある、自分が思っているような人じゃ無いと批判したりするけど、それはただの思い込みや驕りだ。横井が岡田から金騙し取ったのは絶対いけないことだけど、横井の考えもわからなくはなかった。他人に手を差し伸べることは素晴らしい事だけどそこに自分過度な期待や十字架を代わりに背負わ -
Posted by ブクログ
演劇と沙希を核に持つ永田と恋人沙希の不器用な恋の物語。
正直に言って恋愛小説とは思えないが、どこか恋愛小説のような気配を感じる本。永田のクズさに途中苛立ちを覚えたが、読み進めていくとクズであることに変わりなくとも、永田本人も自覚しきれていない変化を読み取れる。
中盤あたりの永田は本当に嫌気がさすが、根気よく読み続けてほしい。沙希という「神様」のおかげで少しずつ永田の中の傲慢さが溶けていく。最後は完全なハッピーエンドとは言えないにしても、なにかスッキリとした爽快感が残る。終盤の短い部分でこの小説の色が変わる。どうか最後まで読んでほしい作品だ。
最後にこんな感想を読んでくれたあなたに -
Posted by ブクログ
ネタバレ緊迫した会話の中で又吉さんの淡々としたツッコミが効いている箇所が何度もあり思わず笑ってしまった。
これが緊張と緩和だなと思った。
信じていたのに狂わされてしまう岡田や大倉。
それを一度も悪びれずのうのうと生きる横井。
いい人のように思うのに(善人って名前だし)次から次へと悪い方向に転がってしまう岡田に読者としてはもどかしさがあった。
それでいて横井は自分が楽しく生きれればそれで良くて無邪気に生きてて、とてもムカついた。
一度失った信用は簡単には取り戻せない。
それを横井は簡単に覆してしまうがそんなクズにはなりたくない。
お金があれば解決できるのか?
誠実なだけでは生きていけない。狡猾さも必要 -
Posted by ブクログ
「あとで嘘が発覚するってわかるはずやねんけどな、なんであんな嘘ついてまうんやろな?」
「そうやんな。なんか裏切られたような気分やわ」
ほんまやろか。歯が浮くような言葉を吐いた瞬間、自分はこの状況を楽しんでいるのではないかと恐ろしくなった。自分が泣いている顔を鏡で確認して、さらに勢いを増して泣くような白々しさ。自分達が悲惨な事態に巻き込まれたこと、その理由が横井にあると誰かに語ることに快楽を覚えていないか。むしろ、横井は裏切ったのではなく、期待に応えただけやないのか。
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「教師やなくて、ただのおっさんの意見やで。自分の見てきたことだけで言うと、人間の本質は変わらへんのちゃうか -
Posted by ブクログ
泥臭い世界の片隅に眠っているとある芸人の人生の一部を覗いた気分。
現実味があってどこか怖かった。
自分の好きな事を好きだけでは、自分のこだわりだけでは続けられない現実と恐怖。
神谷のような芯を曲げない自分の軸が確立していて、でも段々それが分からなくなって、いろんな面で余裕が無くなって徳永を真似してみたりわけのわからない行動をしてみたり、、でもそんな彼を見て憧れ失望し、そして最後にはまだ続くと、まだ途中だと言う徳永との関係。師弟関係よりも深い依存のようなものを感じる。
どんな形でもいいから報われて欲しいとただただ思った
きっと神谷は死ぬまでどんな事があろうと芸人で居続けるんだろうな -
Posted by ブクログ
ネタバレ一つ一つのお話が短くて読みやすい。短いけれど言いたいことは簡潔に書かれてて面白い。他人の考えをこんなにも簡単に知ることができていいものか、とエッセイを読んで思った。今度は誰か別のエッセイを買ってみようかな?又吉直樹の別作品を買ってもいい。
「火花」はよくわからなかったけど、純文学ってあんまりオチのないものだ、って誰かが言っていた気がする。わからなくて当然なのかも。中学生だった自分には早かったのかもしれない。今読んだら少し印象が変わるかもしれない。再読することで見えるものはあるよ、と「字が上手くなりたい」でも又吉直樹が書いてるし。
過去に送信したメールの末尾ではなく、それを読み返した文章の末尾に