又吉直樹のレビュー一覧

  • その本は

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    ネタバレ

    「本は読むときによって面白さが変わる」

    「悲しみが消えない人もいる。自分の決めた正しさに、添うことができない人もいる。しかし、たとえ楽しくなくても、それは間違いでは無い、ということを。たとえ正しくなくても、生きらることをやめる理由にはならない、ということを。」

    「どんな人も、自分自身を救うことはできない。できるのは、自分以外の誰かを救うことだけなのだ。だからこそ、誰かを救う努力をしなければいけないのだ。他の誰かに、自分を救ってもらうために。」

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    2025年10月31日
  • 本でした

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    ネタバレ

    この本は…
    又吉さんとヨシタケさんが、ある村で暮らすことになり、そこでわずかな手がかりを元に失われた物語を「復元」する仕事を始める。というストーリー

    手がかりは…タイトルであったり、書き出しであったり、締めの言葉であったりと様々で
    二人の独特の感性で思いも寄らない物語が「復元」されていきます。
    (欲を言えば、この様式なら同じお題で二人の違う物語…なんかも見たいと思いました)

    その後、二人の「復元」が人気になり希望者が増え、ついには追いつかなくなります。その後色々あって村人達は自分達で「復元」を始め、村からたくさんの作家が生まれました。…と締められます。


    以前、小説の書き方だったか物語の

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    2025年10月30日
  • 本でした

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    「本」の魅力が ぎゅうぎゅうに詰まった一冊。贅沢な著者2人、贅沢な装丁。  だから皆んな本を読むんだなーて納得してしまった。ヨシタケさんのイラストがたくさんあって可愛い。2人が互いに復元依頼シートを書いたという事かな…企画からきっと時間かけて丁寧に作られたんだろうな 読んで良かった。

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    2025年10月30日
  • 本でした

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    【どんなものでも 本に もどします】


    1ページでも、1行だけでも
    タイトルだけでも、
    ちょっとした手がかりさえあれば、元の本の形に復元できる。

    「本の復元依頼シート」をポストに入れると…?



    とってもワクワクしますね!
    自由に想像を膨らませ、好き勝手な本にしちゃう。

    自由過ぎて笑っちゃうし、読者である私も想像するのが楽しくって、子供の頃に戻ったみたい!


    最後の依頼だけはちょっと特別

    【その本は、主人公が、本が好きでした。
    これって、どんな本でした?】

    本への愛情に溢れた、少し長めのお話。
    優しくて温かい気持ちになれますよ( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

    さぁ、私たちも物語を想像しよう!

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    2025年10月28日
  • 人間

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    なんか、考えさせられる又吉の小説だった
    読んでて又吉本人の事?!?と考えてしまった、、太宰治は読んだ事ないのに、太宰っぽいとも感じてしまった、、
    人って、当たり前だけど色んな考えや思いがあるんだなと思う、、最後まで自分というものをもっている事は私はいい事だと思う。ズキズキしたけど暖かい気持ちにもなり本当に読んで良かったと思った。

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    2025年10月28日
  • その本は

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    ネタバレ

    その本は…

    又吉さんとヨシタケさんの2人があらゆる「本」に関する物語を交互に語るという「本の話」の短編集で、奇想天外なものからしっとりとした話まで様々な物語が綴られている。


    導入の、本が好きだから本に関する物語を集めろ。というのは、「物語を綴じてあるもの」が本なのに、
    聞くだけだと「物語」は楽しめるが、大好きな「本」を感じることができないから
    「面白い物語」ではなく、珍しい「本に関する話」を探してこい。ではそれこそ本末転倒で、喜劇と言うより皮肉めいていて面白い。

    始めは短いアイデア勝負の大喜利みたいな話が続くが
    段々ストーリー性のある物語になっていく。

    オチを知っていると、回数を重ね

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    2025年10月22日
  • 人間

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    『劇場』で又吉にくらいすぎて、そのまま本作
    450ページくらいだけど、気持ち700ページくらいだった
    重いのよ
    思考がどんどん深く深くで、気ぃ抜いたら置いてかれる感じだった
    あと作中で相容れない2種類の人間がケンカみたいなんしてるけど、片方はまあ自分の投影だからokとして、逆サイドの人格をあんなに立体的に作れるのすごすぎて意味不明やった

    物語自体も楽しく読ませてもらったけど、やっぱ又吉という存在に興味が止まらない
    俯瞰してる自分を俯瞰してみてる自分をさらに俯瞰してみてる。世界のレイヤーどうなってんねん

    このまま東京百景とか読みたいけど最近又吉一色で影響されてキャラトレースしがちだから一旦離

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    2025年10月21日
  • その本は

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    前半は芥川な感じが、馴染めなかったのだけど、7夜目のおもーい話あたりから、じわじわと染みてきた。絵があるないの違いを途中から感じなくなってた。壮大な大喜利、アイデアに関心。

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    2025年10月19日
  • 火花

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    組んでる相方が違っていたら?一緒にいた女性がもし違っていたら?生まれる時代が違っていたら?様々な偶然や要素が重なりぶつかりあってその時代のスターは輝きを得るのだろう。その陰にもまた本作に出てくる芸人のように全力でぶつかり火花を散らし刹那的な輝きを放ち消えていく者たちがいる。又吉さんだから書ける下積み芸人の苦悩やクスッと笑える言葉が散りばめられていて読んでて楽しかったし、苦難を乗り越えて成功というよくある美談ではなく妙にリアルで悲哀に満ちたストーリーに心動かされた。
    まさか豊胸オチがあるとは思わなかった笑

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    2025年10月19日
  • 火花

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    ネタバレ

    面白かった。

    芸人の師弟関係のかっこよさやダサさが、詰まっていた。神谷の芸人はずっと芸人で、1度でも舞台に立った物は他のものに影響を与えて、それがトップの人にも繋がるというのが共感できた。

    最後のオチがなんとも言えない哀しい気持ちになり、芸人の狂気を感じた。

    この作品が実写で、どのような作品になっているのか興味が出てきたため、いつか映画を見てみたいと思う。

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    2025年10月19日
  • その本は

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    やっぱり本はよい。実によい。

    交換日記の本

    本を全て燃やして、自分を燃やすか、それとも書き記すかで悩んでいる。

    その本は、志半ばにして叶わなかった。夢の話がたくさん書いてある。いろんな理由で、思った通りに行かなかった人たちのストーリー。1つの未来を失って、別の未来を見つけるまでのストーリー。(辛いのは自分だけじゃない)、そのことを知るために、立ち直る方法を様々なケースの中から見出すために父が作ろうとした本だった。
    いろいろなストーリーを集めて、父は最後に自分の話を入れようとしていた。新しい希望を見つけた自分の姿を本の締めくくりにしたかったのだと思う。希望なくした自分を世界の人々を勇気づけ

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    2025年10月19日
  • 劇場(新潮文庫)

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    初又吉本
    元々好きなタイプの喋りをする人だなとyoutubeとか見てて思ってたけど、彼の書く物語もちゃんと好きだった

    一文一文が長いし、描写が緻密すぎて最初50ページくらいはいまいちだったけど、そっから気持ち持ってかれた
    何度か物語としては盛り上がりではない一文に心痛めて泣いた

    永田は普通に現実で会ったら一蹴してしまうゴミ男だけど、永田を産み出した又吉はとても優しいなと思った。

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    2025年10月12日
  • その本は

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    ネタバレ

    又吉とヨシタケさんの本。
    どちらの話も、独特な視点での話であったり、クスリとくる話や、ジーンと少し切ない余韻を残す話だったり。 王様に頼まれて、世界中を旅して色んな話を集めて披露するというストーリー。

    最後のオチで、まさかの披露した全ての話はそれぞれが家の中でぐだぐだしつつ生み出されたものだと知る。

    そのことから本は、文章は、絵は、、
    自由な発想で、1人の人のものとは思えない多種多様な物語が生み出されるものであると改めて知る。発想は自由なのだ。
    そしてそれは世界の全員でなくても、誰か1人にでも届けばいいという願いが込められている。いつかわたしも「これは自分のための物語だ。」と思える一冊に出

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    2025年10月12日
  • その本は

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    正直、子供騙しの本かと思ってた。

    読んでみるとさくさく読めるけど、本に対する様々な想いが載っていて。すこし心がじんわりした。

    誰かに1人に向けたメッセージの本がその人のところへ届くということは奇跡で、その分届かなかった本もたくさんある。

    私はわたしのために書かれたと思える本にたくさん出会いたい。そのために本をいっぱい読む。

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    2025年10月06日
  • 火花

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    又吉さんの「ライブのノリがわからない」ネタが個人的に刺さりまくったので、この本が気になり、今更ながら読んでみました。最初はなかなか世界に入り込めなかったのですが、ラストで徳永・神谷さんの人生の蓄積が一気に頭に流れ込んできました。神谷さんのような自分の中の正義を貫く生き方は、自分には到底真似できそうにもなくて、かっこよかったです。無駄な挑戦、無駄な人生はないと言ってもらえて、背中を押してもらえました。

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    2025年10月02日
  • 火花

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    すごく良かった
    主人公と先輩の関係、周囲の人間色々なことがしっかり書かれて芸人さんが書いてると思えないくらいよく出来てました。
    芸人さんの葛藤とか社会的地位とか人間関係とか色々なことが書かれていて学びにもなったし物語としてもすごく面白いものでした。
    次の作品も読もうかなぁ

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    2025年10月01日
  • 火花

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    火花
    2025.09.30


    「平凡かどうかだけで判断すると、非凡アピール大会になり下がってしまわへんか?ほんで、反対に新しいものを端から否定すると、技術アピール大会になり下がってしまわへんか? ほんで両方を上手く混ぜてるものだけをよしとするとバランス大会になり下がってしまわへんか?」

    一つだけの基準を持って何かを測ろうとすると眼がくらんでまうねん。

    この言葉は神谷のお笑いに対する根幹を示すものであるが、確かに今の日本はなんでもある一つの基準で評価することが多いなと感じる点で納得した。『共感は阿呆でもわかるから依存しやすい感覚だけど創作に携わる人はどこかで卒業しなくてはならない』という内

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    2025年10月02日
  • 火花

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    思ったより面白かった。
    普通の何気ない会話自体が面白いし、会話の中に含まれてる常識とかをあえて文字にしてる感じがとってもよかった。
    関西弁なのもすごくよい。

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    2025年09月29日
  • 火花

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    とにかく、とにかく、優しい小説。
    こんなにやさしさだけをこれでもかと詰め込んだ小説って今どき珍しい。著者は太宰治が好きと公言しているが、どちらかというと志賀直哉の正当な後継者なのではないだろうか。
    読み終わったら、じんわりと身体が芯から温まる、そんな優しい素敵な小説。
    著者は「人を赦すこと」に慣れた優しい人なんだろうなぁ。
    この人は、とにかく「赦す方法」を小説によって提示していくことを、小説家としてライフワークにしていくんだろうか?今後が楽しみだし、他の著作も読んでみたいと思った。
    人間のエグい部分を痛快に言語化した小説が近年の流行りだけど、この作品は真っ向からその対極に位置している作品。

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    2025年09月29日
  • その本は

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    手書き文字、イラスト、古い紙の感じ、ちょっと意味不明なところ、考えさせられるところ、読みやすくて楽しかった。
    王様からもらった費用を正しく使わず、ごろごろしながらでっちあげたという、素直さがいい。
    作者ふたりの本への愛情を感じる。

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    2025年09月15日