又吉直樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
むっちゃ面白い。情景や心の機微が細かく書かれ、人間の醜さや美徳、裏切り、まさに人生の極致を見せられている。
自分と主人公を重ね、もう終わってくれ。そう感じさせられ、読み進めるのが辛くなる時もあるが、軽快な大阪弁のツッコミや極端な思想が、思考のオンオフが切り替わるみたいに繰り返され、山あり谷ありのジェットコースター感がある。嘘やごまかしがどんどん悪い方向に進む中、他人への自分に対する都合のいい期待が、冷静になるとそりゃそうなると現実はそう甘くないと思わされる瞬間があり痛快でもある。
金の貸し借りで崩壊する人間関係。横井という人物のクズっぷり、怒りが収まらないポジションは最後まで一貫しているが、
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Posted by ブクログ
本の始めの1文や、最後の文、インパクトのある文はなぜだかずっと覚えているもの。記録しておかないとなんの本だったっけ?確かあんな表紙だったかも…と忘れてしまう。そんな思い出せない本を思い出させてくれるって素敵。どんな本でも1度触れたことがあれば私たちの身体の中に入っているもの。想くんのお父さんとのお話が好き。物語の途中で、自分で想像させ、登場人物たちを好きなところに行かせたり、買わせたりする。自分が物語の主導権を握っているようで楽しいかもしれないし、想像することで現実が少し明るくなると思うのだ。2人は物語を探していたのではなく、作っていた。作り話だとしても、本の世界は現実逃避できるようで現実を突
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Posted by ブクログ
小説を読んでいて笑っちゃうことって基本ないのに、又吉さんの文章を読んでいると普通に笑ってしまう。さすが芸人だなと思う。一方で、シリアスな場面はとことん刺しにくる。思想や欲望を恥ずかしいくらい赤裸々に書かれてしまって、それに身に覚えがあるもんだから「もう勘弁してください」となったりする。
新約聖書の福音書には4人の語り手が採用されていてそれぞれ印象が違う証言になっている、という本編中にあった例え話のとおりで、人の記憶は曖昧であり都合の良いふうに解釈したり都合の悪いことを無かったことにしてる。主人公・永山が語る過去や見えている景色が現実のものかどうかは分からず、そのすべてを信用はできない
ただ、 -
Posted by ブクログ
影島道生がナカノタイチに当てたメールがエグい。
ここまで人に理詰めできるのかと驚いた。しかも揚げ足を取るとか、ただ揶揄するとかではなく、周りを否定せず、ナカノタイチだけを逃さないように取り囲み、言葉で刺す。 これが又吉直樹か、と。自分に言われてるかと感じるところもあり、読むのがしんどい箇所もあった。
又吉さんのYouTubeも面白くてよく観る。この小説はほんと又吉直樹そのものだろう。エピソードがYouTubeで語られていたのと同じだった。同じなのに文字でもちゃんと笑えた。
人間。その弱さ。人間が作る社会。その端に追いやられる弱き者。人間は弱い。拙い。
良い小説に出会えた。