又吉直樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
又吉三作目。
まず、影島と永山がバーで酔っぱらいながら人生談義をするくだりが秀逸だった。こいつは話が分かるってやつと、敢えて飛躍した論理やしっちゃかめっちゃかな譬え話を繰り出しながら語り合ったときの「頭の整理され感」ってあれは一体なんなのだろうか。その雰囲気がとても伝わってきた。
ちなみに、同じような友との会話で物語中の葛藤が整理される名シーンはと言えば芥川賞の大先輩、庄司薫の「赤ずきんちゃん気をつけて」であろう。あるいは、又吉氏はこれを参考にしたのではとさえ思えた。
物語としては、たとえば村上春樹も村上龍も最初の2作がまあ自伝でないにしろ実体験をベースにしていて、3作目が「物語」に飛躍 -
Posted by ブクログ
【選書理由】
1人の友人との2人読書会の5月の課題図書。
この会の醍醐味は普段なら全く手に取らない本を読めることである。換言すれば、強制的に偶発性を生み出す様式である。本書はその友人が指定した本である。
【感想】
又吉の洞察と言葉の使い方に驚かされた。
私にとって彼の本は『火花』に次ぐ2冊目であり、『火花』の印象があまり薄く(高校生の頃の私の読解力が乏しかった可能性も高い)、芥川賞はこんなものかと正直に思ってしまった記憶があったので、本作では良い意味で裏切られた感がある。
著者の人を観る視点が表現の隅々に現れていており、またひとつ、世界を観るレンズが増え、表現する言葉が溜まったように思う。 -
購入済み
芥川賞受賞作だったので。
お笑い芸人、漫才師のお話です。作中に登場するのは又吉さんそのまま当てはめて読みました。日常の様子を小説にした内容ですか、ある登場人物のおかげで、平凡から、非凡で常識外れな世界が見れました。ラストは意外な展開とまだ続きがあると思わせる文で、女性が読むと、男性の友人関係のサッパリさに、やや物足りなさを感じます。