又吉直樹のレビュー一覧

  • 生きとるわ

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    気づけば金に狂わされていく主人公。
    ひとつカードを切るたび、また別のカードを切らされる——後半はそんな蟻地獄のような展開が続き、読んでいるこちらまで息苦しくなる。

    それでも、又吉さんならではのユニークな表現や意外な展開のおかげで、重たいテーマながら驚くほど読みやすい。読み進めるうちに、「人はどう生きるべきか」という問いがじわじわと残っていく。

    お金があれば豊かになれる。そんな価値観に翻弄される人々が描かれる一方で、もし“そもそもお金を必要としない”という価値観を持つ人物がひとりでもいたなら、この物語はまた違った深みを見せてくれたのかもしれない——そんなことまで想像させられた。

    余談だけど

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    2026年05月16日
  • 本でした

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    ヨシタケシンスケさんと、又吉さんの書き方の違いが表れていた。ヨシタケシンスケさん、暗い話でもポップに書くし、暗く終わらせない。又吉さんは暗い話はその温度感を共に読み取らせてくれて、余韻まで残してくれる。
    前作『その本は』では、又吉さんの話が多かった記憶だったが、今回はヨシタケシンスケさんが少し増えた気がする。正直、これが印象にのこったって話はないが、温度感が心地よかった。

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    2026年05月14日
  • 生きとるわ

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    ネタバレ

    【感想】
    純文学でも読みやすく、登場人物には共感はできないけど内容としては分かりやすかった。
    公認会計士として働いている岡田が、なぜここまで横井に執着するのか?
    周りにこんな人間がいないが、逆にこういうほっとけない感がある人間だからこその魅力があるのか?
    人間自身や男同士の友情の哀れさ、タイトルの【生きとるわ】は横井が結局死んでないっていうツッコミなのか、それでも俺たちは生きてるって事なのか。
    横井のクズさが際立つけど、岡田も不倫したり、横領したりと類は結局類は友を呼ぶのかな。


    【あらすじ】
    公認会計士として傍目には順調な生活を送っている岡田。
    しかし、高校時代の仲間だった横井に500万円

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    2026年05月10日
  • 生きとるわ

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    岡田がズルズルと堕落していく過程の中に、変わらない日常が並行している。その風景の描き方(コントラスト)が良かった。どんどん普通の日常の風景が岡田の中で遠くなっていく。

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    2026年05月10日
  • 生きとるわ

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    横井に振り回される岡田と広瀬、大倉。広瀬と大倉は逃れられるが、岡田は逃れられない。
    事件らしい事件は起こらず、岡田の視点でぐだぐだと進行。岡田がなぜ横井の言葉を信じるのかがわからない‥と大半の人は言うと思うが、おそらく岡田も自分のことでなければそうだと思うのだが、なぜか当人は信じてしまう。公認会計士という職を得て、横井に関わる理由も必要も点ほどもないはずなのに。蛇に見込まれた蛙ということか。
    途中まで詐欺のセリフしかない横井が、終盤自分の考えを語る。何一つ容認はできないが、彼の中に独自のポリシーがあることは伝わる。では岡田になにがあるのか。実は彼には何もなく、社会的なステイタスの上に立って、横

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    2026年05月06日
  • 本でした

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    又吉さんとヨシタケさん二人の短編集。本の記憶の一行からどんな本だったかそれぞれに復元していく本屋。ちょっと変わった本だが、不思議な内容でリフレッシュするには最適な本。ヨシタケさんのイラストもかわいくてよい。

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    2026年05月06日
  • 火花

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    芸人ってすごいロックな存在だなと思う。
    どれだけ考えているのか、どれだけ苦労してきたのか、この言葉にどんな意味を乗せているのかなんて、売れてからじゃないとみんな興味を持ってくれない。
    説明も聞いてくれない。
    その中で、先輩という存在は不利だと思うけど、
    徳永の言葉もまた真理。
    「捨てたらあかんもん、絶対に捨てたくないから、ざるの網目細かくしてるんですよ。ほんなら、ざるに無駄なもんも沢山入って来るかもしらんけど、こんなもん僕だって、いつでも捨てられるんですよ。捨てられることだけを誇らんといて下さいよ」

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    2026年05月05日
  • 生きとるわ

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    又吉先生4冊め!
    gw中に。面白い!エビチャーハンのくだり、油断してたから吹いた笑

    題名が、黒澤明の『生きる』パロってるから、話もそっちのノリかと思ったがそうでもない。職とブランコだけ関連性あったのかな?
    横井が害悪すぎて腹立つけど、騙され続ける主人公もまた歯がゆい。どことなくインザメガチャーチ。思考がまじで内省‼️って、己に容赦ない感じでたまに読んでて油断したら文字を追ってるだけの時が何回かあった。独特のダルさ
    次の作品が楽しみです!!

    「教師やなくて、ただのおっさんの意見やで。自分の見てきたことだけで言うと、人間の本質は変わらへんのちゃうかな。俺も変わってない。描いてる絵が変わっただけ

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    2026年05月04日
  • 生きとるわ

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    こんなに何度も騙されるってあり得るの?と最後まで信じられない気持ちで最後まで読んだ。登場人物、誰一人気に入らなかったけど、ただ一人、騙されたはずの顧客の山下さん、ご立派でした。

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    2026年05月03日
  • 劇場(新潮文庫)

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    ネタバレ

    主人公・永田
    「クズ」という言葉で括るのはもったいないくらい、人間臭さの詰まった人物だった。
    彼の中のあまりに強い自意識と自己顕示欲が、いわゆる世間の感覚を持った私たち(読者)とのズレを生んでいる。誰しもに内在する自意識や自己顕示欲を、私たちは必死に抑え込んで生きている。それをしようとしない永田に対して、嫌悪感を抱いて「共感できなかった」と多くの人が言うけれど、実は「共感したくない」だけ。「感情移入できない」のではなくて、永田の目線に「立ちたくない」だけなのだと思った。気づかないうちに同族嫌悪してしまうほど、純粋な人間だった。
    永田に足りなかったのは、狂気さ、もしくは、実績。それがあればもっと

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    2026年05月03日
  • 生きとるわ

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    最近も別の作家の同じような作品を読みましたが、何故この主人公たちは、こんなにもお人好しなのだろうと思います。
    騙されても騙されても同じことを繰り返してしまい、最後には破滅してしまう。
    この世の中そういう仕組みになってるのかって思ってしまいます。

    しっかりと考えられた作品でしたが、個人的には最後まで気持ちがモヤモヤさせられて、後味がスッキリしませんでした。

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    2026年04月30日
  • 生きとるわ

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    ギュッと汚い感情が凝縮された感じの物語。
    いや横井の所業と岡田の堕落していく様がギュッと、か。
    横井を作ったのは岡田か?
    美術の先生、龍先輩と有希さんが出て来る時はホッとする。

    お金関係や人間関係で落ちている時は読みたくない笑
    けど、物語は楽しめた。

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    2026年04月30日
  • 火花

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    うーん、なんていうんだろう。
    まだ今の私には刺さらなかった。

    今の私には刺さるものがなかった。

    いつか歳を重ねたらまた感じるものが違うのかもしれない。

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    2026年04月29日
  • 本でした

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    ネタバレ

    ラスト以外は本当におもしろくて

    簡単に読める話あり

    心があったまる話ありだったのだけれど

    最後が、、

    又吉さんは最後がいつもイマイチのような(私にとって)

    凝すぎなのかな

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    2026年04月28日
  • 生きとるわ

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    って、横井がって事でいいでしょうか。
    とにかくこの世界にはいたくないし、横井って奴はなんて奴だ!と思いながら、結局岡田もひどいよ。
    前半は意外とまともだと思っていたのに・・・
    友達といえどもお金貸しちゃダメ。
    しかも親切そうな人からお金取っちゃダメ、横井と一緒やん。
    山下さんの激変ぶりが良かったです。

    嫌な話やと思いつつも一気読みしてしまいました。

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    2026年04月28日
  • 劇場(新潮文庫)

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    ネタバレ

    "未来に恐怖を感じるように、等しい時間の隔たりがある過去にも同じように恐怖を感じるのは自然なことなのではないか。"

    この前に読んだ又吉直樹の別作品、"人間"よりも今作の方が読みやすく、彼の思考センスが好きだった

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    2026年04月26日
  • 生きとるわ

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    ネタバレ

    クズの友達に振り回される話かと思いきや、あれ?こいつもクズじゃない?こいつもクズじゃない?と次々にクズっぷりがあらわになり、まともだと思っていた岡田が実は1番クズだったという、クズだらけの話でした。奥さんには幸せになってほしい。

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    2026年04月25日
  • 生きとるわ

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    500万円を持ち逃げされた被害者だったはずの主人公・岡田が、自らの悪手でどんどん泥沼に転落していく姿は、同情よりも自業自得な印象が強く、読んでいて歯がゆさを感じた。
    一方で、岡田を狂わせた元凶である同級生・横井は間違いなく「屑の中の屑」なのだが、彼の言動にはどこか納得させられてしまう妙な説得力があり、単なる勧善懲悪では終わらない非常に複雑でモヤモヤとした感情にさせられた。
    人間の弱さや醜さ、どうしようもない泥臭さが生々しく描かれており読み応えはあり。

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    2026年04月25日
  • 人間

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    ネタバレ

    3つの章に分かれている。
    一つ目は美術系の学生が住むハウスでの出来事。永山が自分で考えて本を出すことになるが、悪い噂が流れる。それについてめぐみや飯島、仲野に真実を突きつけられ、さらに田村に追い討ち(動画)をかけられる。
    二つ目は、イラストレーター・コラムニストのナカノと芸人・作家である影島のネチネチしたバトルである。影島の正体が、永山の旧知の友人であることが分かる。永山はカスミと出会う。
    三つ目は、永山の沖縄での出来事である。父がとんでもない人であったことが分かった。
    さらっと読めたが、ナカノと影島のバトルは、頭を使った。

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    2026年04月25日
  • 火花

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    ネタバレ

    ずっと読もうと思ってて、最近でてきた『生きとるわ』で本屋の特集コーナーに見つけたからパッと購入。
    ほかの芥川賞の作品読んだことないから比較できへんのやけど、作中の人物の掛け合いがふつうの小説家よりも、よりリアル?に感じられて本読んでる感覚とは違うっていう他の人の感想も納得がいった

    芸人はほんまに尊敬する職業やけど、普段目にする人達は、数ある芸人のひとたちのなかでほんのひと握りなんやろなあ
    今でこそ、芸人の場ってテレビ、劇場以外にも、SNSとかYouTubeめっちゃあって、色んな分野で活躍してる人たちおるけど、やっぱり好きなのは漫才かなあ
    って思い直した

    強烈な印象をもつ神谷さんでも、一般大

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    2026年04月12日