又吉直樹のレビュー一覧
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又吉さんの顔が浮かぶような小説だった。太宰治を語る場面、沖縄、ポーズという芸人で小説を書く影山道生、など。文章も又吉さんがしゃべってるみたいなかんじ。又吉さんの頭の中を見るような。
最後の方で、主人公は保育園の先生に 虚言癖がある、と言われていた。前半からのストーリーでも好きな女性達や友人に、出会った時の記憶だったり考えていることが事実と違っていると指摘されている。自分の考えで自分を苦しめている、とも。自意識が強く思考を深めていく過程で事実とかけ離れてしまうのかな。
登場人物を通して、思考が怒涛のように押し寄せるような書き方が人間失格に似ている。生き方の不器用さ人間の拙さを書いているけど、人 -
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ネタバレ又吉直樹さんの本は初。文章に少し驚く。芸人だからと侮っていたのかもしれない。
"気圧で重くなったドアを開けると、圧縮された空気と音楽が顔にあたり、流れるように散った。"とか、最初のページからすごい。詩的な表現というものだろうか。こういう文章が自分は大好きだと知った。メモをいちいち取っていられないほど普通にあちこちに出てくる。
全く違和感のない大阪弁の文章、まあ当然だが。読みやすい(大阪弁はね)。例えば定ちゃんの、会話のくだらない面白さ、大阪の空気のようだ。
真ん中くらいまで読んで思う。ずっと横井の事を考えていて、ずっと同じ様なことを繰り返して、借金の話が解決するわけでもな -
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気づけば金に狂わされていく主人公。
ひとつカードを切るたび、また別のカードを切らされる——後半はそんな蟻地獄のような展開が続き、読んでいるこちらまで息苦しくなる。
それでも、又吉さんならではのユニークな表現や意外な展開のおかげで、重たいテーマながら驚くほど読みやすい。読み進めるうちに、「人はどう生きるべきか」という問いがじわじわと残っていく。
お金があれば豊かになれる。そんな価値観に翻弄される人々が描かれる一方で、もし“そもそもお金を必要としない”という価値観を持つ人物がひとりでもいたなら、この物語はまた違った深みを見せてくれたのかもしれない——そんなことまで想像させられた。
余談だけど -
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ネタバレ【感想】
純文学でも読みやすく、登場人物には共感はできないけど内容としては分かりやすかった。
公認会計士として働いている岡田が、なぜここまで横井に執着するのか?
周りにこんな人間がいないが、逆にこういうほっとけない感がある人間だからこその魅力があるのか?
人間自身や男同士の友情の哀れさ、タイトルの【生きとるわ】は横井が結局死んでないっていうツッコミなのか、それでも俺たちは生きてるって事なのか。
横井のクズさが際立つけど、岡田も不倫したり、横領したりと類は結局類は友を呼ぶのかな。
【あらすじ】
公認会計士として傍目には順調な生活を送っている岡田。
しかし、高校時代の仲間だった横井に500万円 -
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横井に振り回される岡田と広瀬、大倉。広瀬と大倉は逃れられるが、岡田は逃れられない。
事件らしい事件は起こらず、岡田の視点でぐだぐだと進行。岡田がなぜ横井の言葉を信じるのかがわからない‥と大半の人は言うと思うが、おそらく岡田も自分のことでなければそうだと思うのだが、なぜか当人は信じてしまう。公認会計士という職を得て、横井に関わる理由も必要も点ほどもないはずなのに。蛇に見込まれた蛙ということか。
途中まで詐欺のセリフしかない横井が、終盤自分の考えを語る。何一つ容認はできないが、彼の中に独自のポリシーがあることは伝わる。では岡田になにがあるのか。実は彼には何もなく、社会的なステイタスの上に立って、横 -
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又吉先生4冊め!
gw中に。面白い!エビチャーハンのくだり、油断してたから吹いた笑
題名が、黒澤明の『生きる』パロってるから、話もそっちのノリかと思ったがそうでもない。職とブランコだけ関連性あったのかな?
横井が害悪すぎて腹立つけど、騙され続ける主人公もまた歯がゆい。どことなくインザメガチャーチ。思考がまじで内省‼️って、己に容赦ない感じでたまに読んでて油断したら文字を追ってるだけの時が何回かあった。独特のダルさ
次の作品が楽しみです!!
「教師やなくて、ただのおっさんの意見やで。自分の見てきたことだけで言うと、人間の本質は変わらへんのちゃうかな。俺も変わってない。描いてる絵が変わっただけ -
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ネタバレ主人公・永田
「クズ」という言葉で括るのはもったいないくらい、人間臭さの詰まった人物だった。
彼の中のあまりに強い自意識と自己顕示欲が、いわゆる世間の感覚を持った私たち(読者)とのズレを生んでいる。誰しもに内在する自意識や自己顕示欲を、私たちは必死に抑え込んで生きている。それをしようとしない永田に対して、嫌悪感を抱いて「共感できなかった」と多くの人が言うけれど、実は「共感したくない」だけ。「感情移入できない」のではなくて、永田の目線に「立ちたくない」だけなのだと思った。気づかないうちに同族嫌悪してしまうほど、純粋な人間だった。
永田に足りなかったのは、狂気さ、もしくは、実績。それがあればもっと