又吉直樹のレビュー一覧
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ネタバレ主人公の洞察力や観察力がすごくて、ちょっとしたしぐさややり取りで内面を見通す。そうした洞察力はうそつきの友達に散々な目に合わされて鍛えられたものであると思っていたら、後半友達の策略にあっさり騙されて300万円も払ってしまう。しかも、それが読者から見てどう考えてもしょぼい内容だ。
浮気の証拠を握られてそれをもみ消すためにお金が必要だと言われるのだけど、300万円払ったからと言って済むとは思えない。お金を払っても無駄なので、奥さんにひたすら謝るしか手がないはずだ。
どんなに頭がいい人でも錯乱状態に陥れば、そうなることもある。しかしあんまり錯乱している様子もないので人が変わってしまったよう -
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どうしようもない。救いがない。そんな一言に尽きる。読み終えた瞬間はそう思えた。
しかし、少し時間が経って考えが改まる。
人は元来からクズはクズとして性格が決まっているのか、社会に交わることで少しずつ形成されるのか。犯罪を元々から犯すような人格なのか、犯罪といかなくとも、社会において害悪な人格が生まれるべくして生まれるのか。
横井という人間は、はなから救いがないのか。そんな人間へと善意の人間が無自覚にも形成させてしまったのか。
ニュースで犯罪者や迷惑行為をする人間を見て、「元から攻撃的な人間だ」「はた迷惑な存在だ」と自分とは無縁な人間として勝手にカテゴライズしていたが、そんな人間を生んだのは、そ -
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未完成?
主人公は、いつも自己演出し、そんな自分を自分であざとい人間だと考えている。実際は凡人なのだと自覚してみるが、才能に憧れ、素の自分を見失っている。本書は、そんな自分から脱皮しようと足掻く男の青春小説であり、『花火』『劇場』に続く三部作の締めか、と始めのうちは想像しながら読んでいた。でも読み進めるうちに、これが後の作品の出発点になってほしいと感じた。読後感想を率直に言ってしまうね。これは未完成作品? 何か骨組みだけの建物を見た感じがした。スカスカのところがいっぱいあって、それぞれの物語の間がもっと埋まっていないといけないのでは、と。つまり主人公が抱える自己演出問題は、昔の恋人、旧友、父 -
Posted by ブクログ
覚悟を持って読んで下さい。
又吉純文学ですから、人の心の醜さ正直さ弱さを、美しい文章に乗せて読ませてきます。
そして、正直に真面目に生きてきた人には大変共感しづらい内容です。
この作品の登場人物にまともな感性を持った人は多分一、二人くらいしか出てきません。注意してください。胸糞悪い展開がずっと続きます。
又吉さんは実体験でこの話を書いたのでしょうか?伝聞だとしてもよく頭で整理して綺麗に文章に起こせるなぁって感心してしまいました。
世の中にここまで人の心が無い人がいるとしたら、本当に信じられません。
最後何もかも失った岡田が一人でブランコ立ちこぎして、「でも生きとるわ」とか言って終わるのかなっ