又吉直樹のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
友人に借りた本。又吉の文章初めて触れたけど、面白い!サクサク読んだ。
六十 井の頭公園 六十一 阿佐ヶ谷の夜
せきしろさんと西加奈子さんと太宰ナイトに関する話。
七十六 池尻大橋の小さな部屋
その人と暮らした記憶。東京のハイライト。
☝️好きな話。
ーーーーーーーーーーーーーー
好きな文章
ある日、僕が通行人の魂を相手に気づかれないように「ズゥ〜」と吸う遊びを考案した。
好きな人とデートした経験がある人は幸福だ。前日、真夜中の十二時を過ぎた時計を見て「もう今日やん」と平凡なセリフをたやすく吐ける。それがデートだ。
過去を引きずる男はみっともないらしい。僕は引きずるどころか全ての想 -
-
Posted by ブクログ
自意識過剰と繊細さと勝手な想像や妄想に
相変わらず強く共感して、自分だけじゃないんだと楽になる。
妄想上の会話と現実とひとりごとが織り混ざっており、過去作のエッセイの方がまとまりがあるというか、読みやすい、ような気がするな
と思いながら読んでいたが、終盤の“散文”に
はっとした。そう言えばタイトルも散文だった。
いくつか頭に残ったワンシーンや言葉があり
また読み返したいなと、読み終わってすぐに
パラパラと読み返した。
架空と現実とが細かに融合しているところに、
又吉さんの確かな感情や想いが残っているので、
又吉さんの頭の中が再生されているような感覚になる。
黙っているが頭の中はうるさい -
-
Posted by ブクログ
ネタバレすっごくよかった。いただいた本だからというのもあるけど、すごく気に入った。
みきちゃんが言っていたように、又吉の文章は寂しさと面白さっていう同時に存在しなさそうなことが存在しちゃうのがすごいと思った。
みきちゃんに聞いてから読んだ「池尻大橋の小さな部屋」がほんとうによかった。苦しくなったし泣きそうになったけど、こんなに尊くて愛おしくて悲しい記憶を共有してくれてありがとうって勝手に感謝する。劇場、映画でしか観てないから読んでみたい。いつか読もう。
「1999年、立川駅北口の景色」もすっごく好きだった。おもしろい。元気ない時にこれ読んで笑えるだろうなこれから。
あと、あとがき?の、ポエジーについて