又吉直樹のレビュー一覧

  • 劇場(新潮文庫)

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    主人公が本当にろくでもない人間のような気がした。又吉の人間も同じようなテーマで自分に才能がないって気づきながらそれを見ようとせず生きてるみたいな?類似性が感じられたけど。
    私はやっぱり又吉の言葉遣いが好きだなと思った。
    普通の人が1行でいうことを3行くらいの複雑な表現をする、感じがもっと知りたい、とかそんな気持ちになる。言葉が豊かだなと思う。
    恋愛って本当にこんな感じなんだろうか?
    もう一度読みたい。

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    2025年09月07日
  • その本は

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    涙あり、SFあり、ほんわかあり、??あり、想像以上に読みごたえありました。いつものヨシタケシンスケさんの絵が面白い!

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    2025年09月03日
  • 劇場(新潮文庫)

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    単行本207ページって短め?って思ったけど、そうとは思えないくらい内容が濃い。
    永田がクズ過ぎて、正直感情移入が難しくかなりイライラも、した、けど、
    ラストスパートでこの本の印象が一気に変わった。
    結局のところ、沙希も変だし永田はもっと変という印象。でも、最後の「2人の関係性がこれ以上どうしようもなかった感」がとても切なく、泣きそうになった。

    純文学は多分初めてだった。難しくて、読み返したことも多々あったけど、又吉先生のその表現方法の巧みさに唸りました!

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    2025年08月15日
  • 東京百景

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    又吉さんの作品は初めて読んだ。文章が読みやすいし、人との繋がりを大切にされていて流石芸人さんだなと思った。

    33.世田谷公園の窒息しそうな雰囲気、池尻大橋、高尾山、漱石の墓、ルミネtheよしもと
    面白かった。

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    2025年08月11日
  • 月と散文

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    読めば読むほどに、又吉節が垣間見える
    エッセイだった。

    小学生の頃は色々と指導が大変だった
    子どもでしたとのことだったが、
    そういう子ほど、独特な感性を持ち、
    大人になって才能を発揮するというか…
    作家になれたりするのかなぁと。
    周りと同じことをすることだけの人生って、
    つまらないよなぁと思った。

    沖縄出身のお父さんの話とか、
    ユーモアあふれる家族のエピソードが
    面白かった。

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    2025年08月10日
  • 月と散文

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    何を考えてるんだろう。と思ってた又吉直樹さんの
    考えてることが日常と共に伝わる
    夜中に散歩したり、生きづらかったり...

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    2025年08月07日
  • 劇場(新潮文庫)

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    ネタバレ

    序盤の主人公とんでもなく尖ってたが、年月が経つにつれてだんだん丸くなっていったように感じた。
    それはもちろん歳を重ねて落ち着いたからでもあるだろうけど、沙希ちゃんの影響もかなりあったんじゃないかと思って、心がじんわりした。

    ふたりはきっともうどうしようもないんだと伝わってきて悲しかった。永田がふざけたり明るい調子で話すほど、余計に切なくなった。

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    2025年08月02日
  • 人間

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    主人公の僕も影島も仲野も、どれもが又吉の念を持った人物であり、3人を通して又吉自身の日々考えているだろう事が詰まっていた内容だった。

    最後には父というぶっとんだ人間性に全てをもっていかれた感があり、これにも実話が含まれていたら面白いと思った。

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    2025年07月27日
  • 劇場(新潮文庫)

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    永田の悲観的で周りを認めたくなくムキになってしまい周りの人を傷つけては後悔する、良くないとわっていても彼女に寄りかかり理想を生きようとする、どこか理解できるような出来ないような。

    最後の演劇の台本を2人で読んでいるシーンは演劇の中という設定だからこそ本当のことが言えるようでとても切なく感じた。

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    2025年07月26日
  • 東京百景

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    友人に借りた本。又吉の文章初めて触れたけど、面白い!サクサク読んだ。

    六十 井の頭公園 六十一 阿佐ヶ谷の夜
    せきしろさんと西加奈子さんと太宰ナイトに関する話。

    七十六 池尻大橋の小さな部屋
    その人と暮らした記憶。東京のハイライト。

    ☝️好きな話。

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    好きな文章

    ある日、僕が通行人の魂を相手に気づかれないように「ズゥ〜」と吸う遊びを考案した。

    好きな人とデートした経験がある人は幸福だ。前日、真夜中の十二時を過ぎた時計を見て「もう今日やん」と平凡なセリフをたやすく吐ける。それがデートだ。

    過去を引きずる男はみっともないらしい。僕は引きずるどころか全ての想

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    2025年07月05日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    本編の『チ。』も大変面白かったが、この本ほど、芸術作品の感想を他人と共有する面白さを感じた本はない。

    私自身はこの物語を、基本的には「物理学史の中で大きな出来事のひとつの地動説」として捉えており、それに付加される形で、想いを託す生き方、学問の暴力的な性格、倫理と迷いといったサブテーマを学んでいた。

    しかしながらこの本を読んで、とても哲学的な思考、それも大変深い洞察を与えてくれる漫画なのだと再実感した。

    この本を読んだ後にもう一度読むと、見方が大きく変わりました。

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    2025年06月16日
  • 東京百景

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    又吉直樹さんの記憶に残った
    東京での百景が一つずつ描かれている。

    ・四十九 秋の夜の仙川

    通行人の魂を相手に気づかれないように
    「ズゥ〜」と吸う遊び

    ・七十 冬の市谷釣り堀の風景

    「なぁ、風が冷たくて皮膚がパラパラ飛んでいったらどうする?」

    どちらの話も後輩芸人との会話をしながら
    街を歩いているだけなんだけど
    その世界観がとてつもなく刺さった。
    特に好きなお話

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    2025年06月10日
  • 劇場(新潮文庫)

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    永田のどうしようもなさに嫌気がさすけど、そのどうしようもなさは、形は違えど自分の中にもあるから同族嫌悪的に嫌な気持ちになる気がする。人と支え合うことは大事だけど片方が一方的に寄りかかると壊れる。

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    2025年05月27日
  • 月と散文

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    自意識過剰と繊細さと勝手な想像や妄想に
    相変わらず強く共感して、自分だけじゃないんだと楽になる。

    妄想上の会話と現実とひとりごとが織り混ざっており、過去作のエッセイの方がまとまりがあるというか、読みやすい、ような気がするな
    と思いながら読んでいたが、終盤の“散文”に
    はっとした。そう言えばタイトルも散文だった。

    いくつか頭に残ったワンシーンや言葉があり
    また読み返したいなと、読み終わってすぐに
    パラパラと読み返した。

    架空と現実とが細かに融合しているところに、
    又吉さんの確かな感情や想いが残っているので、
    又吉さんの頭の中が再生されているような感覚になる。

    黙っているが頭の中はうるさい

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    2025年05月20日
  • 東京百景

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    心地の良い面白さでスルスルと読めました。
    時折、又吉さんの想像の中の世界がノンフィクションと入り乱れていたりして、それはフィクションなんだけれどもノンフィクションで……不思議な浮遊感と哀愁がありました。

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    2025年05月20日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    原作の解像度がすごい上がります。ファンなら必読必須です!山口一郎さんやn-bunaさん、野口総一さん等とのインタビューは新しいことも知れてとても読んでて楽しかったです。この世界は最低と言うには魅力的すぎるッ!!

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    2025年05月09日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    何となく読まずに置いてしまっていたが、あまりにも二人が楽しそうで一気に読みました。
    又吉さんはこの時もやっぱり『人間』を選ぶんですね。

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    2025年04月26日
  • 劇場(新潮文庫)

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    4.0/5.0

    語り手の主人公にとって、「演劇」と「彼女」の二つの存在が自分の柱になっていて、それぞれに対する欲求、喜び、不満等をそれぞれで補い合っているような構図が印象的だった。
    恋愛小説とも言えると思うけど、軟派な印象になっていないのは著者の繊細な文章表現によるものだと感じた。
    あと、性的な描写をわざとらしいくらい、一切排除してるのは意図的なんですかね?

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    2025年03月25日
  • 東京百景

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    小原晩さんがおすすめされていたので購入。「個性がありすぎることが嫌で無個性になりたかった」とか「人見知りを貫くためには勇気がいる」とか、そういう考え方もあるんだな〜と知って面白かった。目の前の景色を大切に想える1作。

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    2025年01月24日
  • 東京百景

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    ネタバレ

    すっごくよかった。いただいた本だからというのもあるけど、すごく気に入った。
    みきちゃんが言っていたように、又吉の文章は寂しさと面白さっていう同時に存在しなさそうなことが存在しちゃうのがすごいと思った。
    みきちゃんに聞いてから読んだ「池尻大橋の小さな部屋」がほんとうによかった。苦しくなったし泣きそうになったけど、こんなに尊くて愛おしくて悲しい記憶を共有してくれてありがとうって勝手に感謝する。劇場、映画でしか観てないから読んでみたい。いつか読もう。
    「1999年、立川駅北口の景色」もすっごく好きだった。おもしろい。元気ない時にこれ読んで笑えるだろうなこれから。
    あと、あとがき?の、ポエジーについて

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    2025年01月17日