又吉直樹のレビュー一覧
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若手芸人の主人公・徳永は、先輩芸人である神谷と電撃的な出会いをして、師匠と呼び慕うようになる。神谷は生粋の"芸人"だった。
「面白い」というのは感覚なので、受け手の趣味嗜好や価値観やらに左右されて、明確な正解というのがない。そう考えると、人を笑わせるというのがどれだけ難しいことか。
神谷の「面白さ」を、世間の多くの者は受け入れなかった。認められないものは淘汰されていき、どんどん落ちぶれていくその様が痛々しく描かれる。
それでも神谷は自分が面白いということをただ信じていた。というより、それしか知らないのだとも思う。芸人として生まれ、芸人として生きていく。悲しいほど健気に。
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お笑いが大好きだった高校時代に購入した一冊。
地方に住んでいたから、当時東京のことは全くと言って良いほど知らなかった。たまに芸人さんから発せられる東京の地名だけがなんとなく東京の知識として頭にあるだけ。
そんな中東京百景を読み、又吉直樹というフィルターを通して”東京“を知った。
受験生になり、東京の大学を受験。なんとか行きたかった大学に受かり、上京することになった。
初めての環境で一人暮らしがスタートし、サークルに入り、友達ができ、ときどきバイトをし、友達といろんな場所に出かけた。目の前の世界が楽しくて、本をあまり読まなくなった。
それでも本棚を眺めることは好きで、ある日ふと、「東京 -
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迂回したら満月
沢山の自由律俳句の中で一番好きだったこの一句。いつもと違う道に訪れる素敵な出会い。二人が見ている風景、歩んで来た人生の一部分を切り取って、少しだけ見せて貰った様な感覚。コミカルに、でも情緒的に。読んでいる間に流れる時間がとても温かかった。
個人的に綾部さんがNYへ行く決意を、又吉さんに表明するエピソードがとても好きでした。二人の遣り取りが自動的に脳内再生されて、その様子が凄く微笑ましくて。「ええんちゃう」なんとなくなんの関心も無さそうに聞こえるこの一言が、又吉さんのあの声音が乗っかると、それだけで重みが出るような気がした。口数はまるで少ないけど、相方への愛が真っ直ぐに伝わる -
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なにかに対して誰かが、「これが好きなんです」と語っているのを見て、「そんなしょうもないもん好きなんてダサいな」と思うこともない。だけど、「これが好きな僕っていい感じでしょ?」という姿勢を見て、とてもダサいなと笑うことはある。
という文章に大共感。
「そんなしょうもないもん好きなんてダサいな」って思われるのが嫌で背伸びしちゃう感じもわかるし、でも実際真っ直ぐな気持ちに対してダサいとかないし、「これが好きな僕っていい感じでしょ?」を感じ取ってしまってモヤモヤするきもちもわかるし、やっぱり正直がいちばんだよ〜T^Tというきもち。
又吉さんはエッセイも小説も登場人物の気持ちが真っ直ぐで、捻くれて -
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ネタバレ男子校時代、吉本の養成所時代、売れない芸人時代、など面白い話がたくさん詰まったエッセイだった!
特にラストの畳み掛けがとても良くて、いいもの読んだなぁという思いが強い。マーカーをつけたい箇所ばかりだった。
普段あまり強い言葉で意思表示をしているイメージのない又吉さんだからこそ、相方への激励を力強く書いているのが印象に残る。熱い思いがそこにあるんだと思った。
二人がどのように出会ってなぜコンビを組んで、後々どんな関係性になっていったのか、そういう経緯を読むのも面白かった。相方のことになると表現に血が通っているというか。これまでとトーンが違って率直さが前面に出ている気がして良かった。 -
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私も創作畑に片足を突っ込んだ経験有なので、
ハウス生活時代の自意識ダダ洩れな主人公の目も当てられない感じが、なんとも痛い感じ、わかるー。
屁の音を聞きながらチルってるのもアートだと。いゃぁ、わけわからんすぎるけど、こういう事も斜めの視点でアートだと表現してるもの、ありますよね。
これ、又吉と重なる要素があちこちにありすぎて、フィクションといえど自伝のように思えてならない。ナカノタイチが影島を批判した記事の件も、又吉が実際にコラムニストの記事で揶揄された件とかぶります。
クリントイーストウッドのくだり、意味わからんけど、なんか面白かった。なんつー会話。
あと飯島さんなんで死んだの?
沖縄編もこれ