又吉直樹のレビュー一覧

  • 火花

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    特に何かを成し遂げたわけでもない。
    その人たちの人生を知らない人からしたら
    時間の無駄という言葉で片付けられてしまう努力を
    ここまで鮮明に書いてくれたのは
    芸人の苦労をした人の特権なのか。

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    2025年11月12日
  • その本は

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    又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんのお二人による自由な発想が、王様の大喜利に答えるといった形で交互に描かれている。

    本とは何かをいろいろと考えさせられた。もう少し楽しむ気持ちで読書と向き合ってもいいんだなと心がフッと軽くなった。

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    2025年11月11日
  • 東京百景

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    又吉さん3冊目。そろそろさん付けします。

    ちょっとエッセイになるのかな?100個の短編集なのかな?「劇場」や「人間」に出てくる話の原体験らしいエピソードも含まれており、そしてシンプルに話がおもろい。通勤電車の読み物にしていたけど、多分相当やばい顔しながら読んでた

    好きな言葉がたくさんあったけど、無理して一位を選び出します
    『踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損。』
    良いのよ

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    2025年11月10日
  • 火花

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    ネタバレ

    序盤は流し読みしていたら全く意味が入ってこなくて何度も戻って読み返してしまったけど、終盤が最高だった。スパークスの解散前のライブで、言いたいことと逆のことを言ったら伝わりやすくなるみたいな理屈で暴言吐いていくところが本当に感動で目がうるうるした。相方やお客さんに感謝してるけど改まって口にするのが照れくさいからこそ、よく分からない理屈を唱えて伝えたその不器用さが泣かせにきてた。あと、結果が出るか分からないことに時間を費やすことの恐怖、みたいな語りのところ刺さった本当にその通り過ぎて。スパークスは芸人の頂点に立った訳ではなくほんの一瞬だけテレビとか出演したわけだからまさに火花というタイトルが相応し

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    2025年11月10日
  • 本でした

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    2人の男(又吉とヨシタケシンスケ)が本の一部を手がかりに本を作り上げるという設定のお話。

    2人の発想が面白い。
    特にヨシタケシンスケさん。
    「手をつないでいてよかった」
    は、想像の斜めを行く展開に笑った。

    日常に退屈している人に
    ちょっとエスプリの効いたお話を読んでほしい

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    2025年11月10日
  • 本でした

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    私は本が好きだ。って感じている自分を抱きしめたくなるような本だった。

    エピローグと販売地域が鬼ヶ島のため僕たちの知ってる桃太郎とは異なる話が好き。

    私に心の余裕をくれたのも、笑わせたり感動させてくれたのも、本でした。

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    2025年11月10日
  • その本は

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    トントン読めるところと、じっくり考えながら読むところがあって喜怒哀楽いろんな感情を起こしながら読めた

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    2025年11月08日
  • 本でした

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    ネタバレ

    まずはコンセプトがいいですよね?ちょっとした手がかりさえあれば元の本の形に復元出来る!本好きにはたまらないと思うのですが( ˊᵕˋ )
    とゆうか、タイトルとか書き出しの一文、最後の一文からこんなにたくさんの物語を考えられるお2人の才能にビックリしました。そうゆうことか!ってなったり、うまいなぁとただ感心したり、1冊の本なのに様々なタイプの話しが読めて楽しかったです。そこは前回と同じですね。
    ただ、前回より私好みの、最後にソワッとする感じの話しがあったのが印象的でした。最後の一文が「手をつないでいてよかった」と「この集合写真の全員が笑顔だったのは、そんな物語があったからだ」が好きでしたね。
    あと

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    2025年11月07日
  • 本でした

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    空き家に住みついた二人の男は、
    「どんな本でも本にもどします」という看板を掲げる。
    村人たちが「本の復元依頼シート」に記入して投函すれば、
    きちんと製本された本になって戻るのだが・・・。
    ・プロローグ
    整理番号1~27、未復元タイトル、書き出し、
    最後の一文、その他
    ・エピローグ

    バラバラになった本でも元に戻るだけでなく、
    タイトルなど、ちょっとした手がかりがあれば、
    元の形に復元できるという。
    例えば『かわいそうなゴリラ』『大好きだ。迷惑だ』
    頭の中がぐるぐる回る『人間失格』
    「手をつないでいてよかった」「以下の理由から僕は恐竜です」
    などなど。それは二人の想像力と創作力の物語。
    ファンタ

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    2025年11月04日
  • 本でした

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    ヨシタケシンスケさん好きです。こちらはお題をもらって物語を創造する形式の本。
    「タイトル」「書き出し」「最後の一文」など設定もいろいろで、それに対して短編(短いものだと1P!)が書かれています。読みやすくて一気読みでした。
    又吉さんのパートはお題によってはただの大喜利だったので個人的にあんまり笑。ヨシタケさんの「ハチマキしかない」「恐竜」「集合写真」とか好きです。
    それにしても、この作品の書き方って、想像力と文章の構成力を磨く勉強になる!特に「書き出し」を決められて物語作るのやってみたくなる!

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    2025年11月04日
  • 火花

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    なぜ秋は憂鬱な気配を孕んでいるのかと言うことについて、己の見解を熱心に聞かせてくれた。昔は人間も動物と同様に冬を超えるのは命がけだった。多くの生物が冬の間に死んだ。その名残で冬の入り口に対する恐怖があるのだと言う事だった。その説明は理に叶うのかもしれないが、1年を通して慢性的に憂鬱な状態である。僕は話の導入部分からうまく入っていくことができなかった。

    路上で漫然と無表情で謎の楽器を演奏するお兄さん
    「ちゃんとやれや!」
    「お前に言うとんねん!」
    「お前がやってんのは表現やろ。家で誰にも見られへんようにやってるんやったらそれでええねん。でも外でやろうと思ったんやろ?俺はそんな楽器初めて見た。め

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    2025年11月04日
  • 本でした

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    タイトルや書き出しの一文を元に、失われてしまった本を復元することができる二人の男。
    このタイトルにどんなストーリーが…?と期待して読むと予想外の展開が待っていて、大喜利のような面白さがある。
    ヨシタケシンスケさんの挿絵は相変わらず良い味出してるし。

    一つひとつの本の復元が面白いのはもちろん、二人の男にもちゃんとストーリーがあって最後はめでたしめでたし、と言いたくなるような結末。
    この二人の合作またあるのかな?楽しみです。

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    2025年11月03日
  • 火花

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    表現が非常に好きだった。
    自身の正義と社会の正義。みんな悪気なく人を傷つけあっている。人って難しいなぁ。

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    2025年10月31日
  • その本は

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    ネタバレ

    「本は読むときによって面白さが変わる」

    「悲しみが消えない人もいる。自分の決めた正しさに、添うことができない人もいる。しかし、たとえ楽しくなくても、それは間違いでは無い、ということを。たとえ正しくなくても、生きらることをやめる理由にはならない、ということを。」

    「どんな人も、自分自身を救うことはできない。できるのは、自分以外の誰かを救うことだけなのだ。だからこそ、誰かを救う努力をしなければいけないのだ。他の誰かに、自分を救ってもらうために。」

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    2025年10月31日
  • 本でした

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    ネタバレ

    この本は…
    又吉さんとヨシタケさんが、ある村で暮らすことになり、そこでわずかな手がかりを元に失われた物語を「復元」する仕事を始める。というストーリー

    手がかりは…タイトルであったり、書き出しであったり、締めの言葉であったりと様々で
    二人の独特の感性で思いも寄らない物語が「復元」されていきます。
    (欲を言えば、この様式なら同じお題で二人の違う物語…なんかも見たいと思いました)

    その後、二人の「復元」が人気になり希望者が増え、ついには追いつかなくなります。その後色々あって村人達は自分達で「復元」を始め、村からたくさんの作家が生まれました。…と締められます。


    以前、小説の書き方だったか物語の

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    2025年10月30日
  • 本でした

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    「本」の魅力が ぎゅうぎゅうに詰まった一冊。贅沢な著者2人、贅沢な装丁。  だから皆んな本を読むんだなーて納得してしまった。ヨシタケさんのイラストがたくさんあって可愛い。2人が互いに復元依頼シートを書いたという事かな…企画からきっと時間かけて丁寧に作られたんだろうな 読んで良かった。

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    2025年10月30日
  • 本でした

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    【どんなものでも 本に もどします】


    1ページでも、1行だけでも
    タイトルだけでも、
    ちょっとした手がかりさえあれば、元の本の形に復元できる。

    「本の復元依頼シート」をポストに入れると…?



    とってもワクワクしますね!
    自由に想像を膨らませ、好き勝手な本にしちゃう。

    自由過ぎて笑っちゃうし、読者である私も想像するのが楽しくって、子供の頃に戻ったみたい!


    最後の依頼だけはちょっと特別

    【その本は、主人公が、本が好きでした。
    これって、どんな本でした?】

    本への愛情に溢れた、少し長めのお話。
    優しくて温かい気持ちになれますよ( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )

    さぁ、私たちも物語を想像しよう!

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    2025年10月28日
  • 人間

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    なんか、考えさせられる又吉の小説だった
    読んでて又吉本人の事?!?と考えてしまった、、太宰治は読んだ事ないのに、太宰っぽいとも感じてしまった、、
    人って、当たり前だけど色んな考えや思いがあるんだなと思う、、最後まで自分というものをもっている事は私はいい事だと思う。ズキズキしたけど暖かい気持ちにもなり本当に読んで良かったと思った。

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    2025年10月28日
  • その本は

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    ネタバレ

    その本は…

    又吉さんとヨシタケさんの2人があらゆる「本」に関する物語を交互に語るという「本の話」の短編集で、奇想天外なものからしっとりとした話まで様々な物語が綴られている。


    導入の、本が好きだから本に関する物語を集めろ。というのは、「物語を綴じてあるもの」が本なのに、
    聞くだけだと「物語」は楽しめるが、大好きな「本」を感じることができないから
    「面白い物語」ではなく、珍しい「本に関する話」を探してこい。ではそれこそ本末転倒で、喜劇と言うより皮肉めいていて面白い。

    始めは短いアイデア勝負の大喜利みたいな話が続くが
    段々ストーリー性のある物語になっていく。

    オチを知っていると、回数を重ね

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    2025年10月22日
  • 人間

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    『劇場』で又吉にくらいすぎて、そのまま本作
    450ページくらいだけど、気持ち700ページくらいだった
    重いのよ
    思考がどんどん深く深くで、気ぃ抜いたら置いてかれる感じだった
    あと作中で相容れない2種類の人間がケンカみたいなんしてるけど、片方はまあ自分の投影だからokとして、逆サイドの人格をあんなに立体的に作れるのすごすぎて意味不明やった

    物語自体も楽しく読ませてもらったけど、やっぱ又吉という存在に興味が止まらない
    俯瞰してる自分を俯瞰してみてる自分をさらに俯瞰してみてる。世界のレイヤーどうなってんねん

    このまま東京百景とか読みたいけど最近又吉一色で影響されてキャラトレースしがちだから一旦離

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    2025年10月21日