又吉直樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
横井のような人は住む世界が違うからか、目にしたことはない。が、岡田のような人はたまに出会う。
序盤はいい人のように描かれているが、物語が進めば進むほど物事を深く考えない姿が露呈されていく。勝手に擬態系クズと呼んでいるがこういう人と深く関わる関係になるとかなり厄介だ。
そして実在するようなリアリティさ、又吉さんの描写はさすがだなと思った。
一番の被害者は有希。離婚する直前に
「自分の弱さとかいうのも狡いと思うねん。ほんまに弱さなん?図太さじゃなくて?人間の弱い所とか言われたら許さなあかんみたいになるやん。ほんなら、大切な人を裏切らずに真面目に生きてるうちらはなんなん?」
と言っていたが、まさに擬態系クズは自分の弱さや欲に忠実な部分を盾にして、人が傷つくかどうかもお構いなしに生きている気がする。
これ以上越えるととまずい一線を、「自分が一番可愛い」を理由にしてあっさりと越えていく。
そしてこの擬態系クズ、いい顔を見せる相手と怒りを全面に出して圧をかける相手を選んで、態度を変える二面生を持っていると思う。
岡田がタクシーの運転手に強く当たるシーンまさにそれ。
こういう人を有希のような立場から支えるというか方向修正させるようなことはできないのだろうかと考えたが、とにかくこれ以上人を傷つけないためにも、誰とも深く関わらないでほしいとも願う。
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Posted by ブクログ
とても心が和む優しいお話。
ある村にいつの間にか住みついた2人の男が、「本の復元依頼シート」に書いてもらったヒントを頼りにに本を復元するお店を開いたところから始まります。
非常にユニークなヒントに対して、さらにユニークな内容の本を復元したり、時にはシュールに、時にはちょっと残酷に、はたまた面白可笑しな本をたくさん復元します。
その内容はまさに千差万別。
そこにこの本の作者である又吉氏とヨシタケ氏の合作の良さが出ているなと感じました。
芸人であり、作家でもある又吉氏の笑いツボを押さえた話や言葉選びの卓越さがあり、一方で、ヨシタケ氏は挿絵はもちろんのこと、日常的でありながらもちょっとしたギャップを突いてくる話や、非情だったり残酷な話もあったりして、こんな話も書くんだなと意外な一面を知れたところも本当に面白かったです。
そして、2人が本当に本が好きなんだなということが非常によく分かる本だなと思いました。