又吉直樹のレビュー一覧
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ネタバレ又吉直樹とヨシタケシンスケによる『その本は』は、「本を読む楽しさ」そのものを優しく思い出させてくれる作品だった。世界中の“めずらしい本”について語られる物語はどれも自由でユーモアに満ちていて、ページをめくるたびに想像力を刺激される。短いエピソードの連続なのに、一つひとつに不思議な余韻があり、気づけば夢中になって読んでいた。
又吉直樹の少し切なく温かい文章と、ヨシタケシンスケの柔らかく遊び心のあるイラストの相性が抜群で、読んでいるだけで心地よい。笑える話もあれば、ふと人生について考えさせられる話もあり、「本」という存在の奥深さを改めて感じさせてくれた。
特に印象的だったのは、「本は知識を得る -
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ネタバレ「どんな人間でも生きててほしい」と思ってこの作品を書いたと作者は言ってた。
借金を踏み倒すばかりかさらなる借金を岡田に背負わせる横井も、自身の弱さに耐えきれず周りを裏切り続けそれでも横井を切れない岡田も、最後まで読んでも結局は何も変わらなかった。
変われない、こんな人間でも作者は生きててほしいと思ったのを感じた。
ただ、陰謀論に沼っていく大倉だけは最後目が覚めてその沼から出ていく。
借金云々は作者の中で許容できるが、そこの住人に対してはシビアなんだなって、あっそこは切るんだ…みたいな作者の歪みが感じられて興味深かった。
いや、もしくは大倉のように「変わった」人がいるなかで、「変われる -
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ネタバレお笑いを見るのはとても好き。又吉さんの漫才もとても好き。
芸人に対するアンチコメントに対して、
「一度でいいから舞台に上がってみてほしいと思った。やってみろなんて偉そうな気持ちなど微塵も無い。世界の景色が一変することを体感してほしいのだ。自分が考えたことで誰も笑わない恐怖を、自分で考えたことで誰かが笑う喜びを経験してほしいのだ。」っていうのがとても好きな一文。私は売れた芸人しか見たことがないけど、誰も笑わない時代もあっただろうなって思った。
神谷はありのままで生きていて勇気を貰える。こんな人が身近にいたら、憧憬と嫉妬とわずかな侮蔑の入り混じった感情、という徳永と同じ感情になったのかなと思う。
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ネタバレ読み終えた今、心にあるのは、言葉にできないほど重く濁った読後感だ。
かつての『火花』と比べても、ここにあるのは人間と人間が、泥の中で互いの輪郭を溶かし合うような、逃げ場のない物語だった。
なぜ、岡田という人間はあのような道を歩んでしまったのか。
横井という怪物に人生を振り回されたのか。あるいは、自分自身の内側にある不完全さを横井に投影し、彼を「救う」ことで、自分の空虚さを埋めようとしたエゴの結果なのか。
騙され、奪われ続ける岡田の姿を見て、私の胸には「自業自得」という冷ややかな、けれど悲しい言葉が浮かび上がった。
横井を助けることで悦に浸り、その結果として起きた自分の過ちを、なかったこと -
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誰もが知ってる有名小説
ずっと読みたいと思っていた。
世界観がたまらなく良い。面白い。
芸人さんはかっこいい本当に。野球選手とお笑い芸人かっこいいと思う人トップ2だと言ってる人がいたら私だと思って欲しい。
しかし、個人的には難しい小説だった。読むことは時間かからないけど人物の心情を読み解くのに苦労してしまった。おそらくそれはその人がその場面で感じたことに対して発した言葉、それがなぜここでそう思ってそう言えるのだろう?とかなんかそういう部分で難しいと感じてしまった。
読み取る力がまだまだ無いなと反省した。
主人公は徳永、芸人
先輩にあたる神谷との日々が小説になっている。
主人公は神谷に心酔? -
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演劇制作に打ち込む青年と服飾デザイナーを目指す女子の恋愛模様を描いた小説。ひょんな出会いから恋人関係になった二人が、同棲し数年を過ごすが、徐々に関係性に変化が生まれる。彼は定職に就かず舞台作りに励むが、観客や演劇関係者からの評価はなかなか上がってこない。一方彼女は女性服販売店や居酒屋で働くが、上京し夢見た姿には遠い日々。そんな中、二人は交際を続けるが、しだいに距離が生まれていく。そして彼女は東京を離れ実家に戻る。離れ離れになった二人は連絡を取り続けるが、彼女は彼との別れを決断した上で、東京に出てくる。彼の方はまだ、彼女に愛情があり、部屋をかたづけて実家に帰ろうとする彼女を笑わせようと必死におど
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結論が出ない小説。
最後まで煮え切らない小説ではあるが、特殊な人間関係を題材にした面白い小説。
何も解決しないんだけど、読後感は凄くスッキリする。
周りに借金を重ね、方々から恨みをかう横井よりも、気づいたら岡田の方が罪を重ねてて、横井よりもクズな印象で終わった。
岡田の奥さんが1番の被害者で辛い。
あんな良い奥さんいないよ。
この本の象徴である「横井」を軸に岡田の人生に「生」が宿る。
凄く苦しい人生であるはずなのに、岡田を見ていると人生を謳歌しているように見える。
岡田の周りには何故か人が集まる。
堕ちていく人生の中でそれが唯一の救いだったように思う。
横井側のスピンオフみたいな小説が