又吉直樹のレビュー一覧

  • 生きとるわ

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    個人的には主人公の人生における葛藤や行動に(恥ずかしながら)自分自身と重なる部分が多々あり、共感・共鳴をしてしまい、心がむず痒い状態が続いた。
    読み進めたくはなるのだが、進めば進む程に自分の心に暗雲が垂れ込むような感覚であった。
    そして中盤を過ぎたあたりから最後に何かしらのオチを期待している自分がいたのだが、そうとはならぬ結末に読後はどことなく残尿感のようなものを抱えた。
    登場人物一人一人の言葉がいちいち刺さる。しかしそれは(私個人としては)同時に不快感を伴うものでもあった。でも面白い。不思議な読後感。

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    2026年03月19日
  • 火花

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    世界で一番リスペクトしている職業と言っても
    過言ではない。芸人。ただ笑って欲しい。
    幸せな瞬間を生み出す職業は、
    芸人と老舗飲食店の店主くらいしか
    出会えていない。
    自分の面白いことを信じてやり続けるが、
    世間の評価が邪魔をする。
    世間を知らないと純粋が時に敵を作る。
    間違っていることを伝えることは、
    自分は恐ろしいことのように感じる。
    突き進む人は、大好きだけど
    どこかで幸せになって欲しいと思える。
    憧れは、時に正解の姿をしていないが、
    確かにそこにある。それだけでいいと思える。
    神谷さんは、自分とよく似ている。
    だけど、自分は突き進んだ先の怖さや孤独を
    知っているし、予測できる。
    まだ心は

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    2026年03月17日
  • 生きとるわ

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    信じていた高校の同級生に金を貸して人生がボロボロになっていく主人公とその同級生らがメイン。普通ならシリアスで腹の立つ話だがどこかユーモラスで憎めない作品になっていた。
    関西弁と彼らを包み込む関西人気風も関係あるのだろうか

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    2026年03月15日
  • 劇場(新潮文庫)

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    青春、夢、恋愛、挫折…そんな淡い儚い言葉が満載の小説でした。

    大阪から上京し劇団を旗揚げした永田が大学生の沙希と出会い、やがて2人は暮らし始める。しかし永田の書く芝居の公演は酷評の嵐で劇団員にも見放され、大きな挫折に見舞われるが、沙希に『あなたには才能がある』と言われ、永田は変わることができない。そのまま沙希に甘え続け、いわゆる『ヒモ』状態が続き、些細なことで諍いになり、沙希は次第に心身をすり減らして、やがて二人には溝が生まれる…誰もが若い頃に経験しただろう夢と挫折、将来像を二人は描けなくなってしまう…若さというものが残酷で、切なさだけが残る。

    この『劇場』は、コロナ禍の2020年に映画化

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    2026年03月12日
  • 生きとるわ

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    生きとるわ読み終えた。

    序盤はリズムが良くて終始ニヤニヤしながら読んでいた、火花以来又吉さんの作品を読んでいなかったので印象が変わった。

    人が持ってる価値観てバランス取ろうと心掛けていないと知らないうちに傾いてて、自分でも気付かないうちに振り切ってたり、他人を勝手にイメージでラベリングしてるけど、当たり前に他人には見えない局面がある、自分が思っているような人じゃ無いと批判したりするけど、それはただの思い込みや驕りだ。横井が岡田から金騙し取ったのは絶対いけないことだけど、横井の考えもわからなくはなかった。他人に手を差し伸べることは素晴らしい事だけどそこに自分過度な期待や十字架を代わりに背負わ

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    2026年03月12日
  • 生きとるわ

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    関西弁のやり取りにもの凄く人間味を感じて、大阪っていいなぁって思う。
    小説ではないけど、岸政彦さんの「街の人生」に通ずるものがあると思う。人間の可笑しみ、だらしなさ、でもどうしても憎めないところ、そんな機微が表現されていて、生きるっていいなぁと思った。

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    2026年03月09日
  • 劇場(新潮文庫)

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     演劇と沙希を核に持つ永田と恋人沙希の不器用な恋の物語。
     正直に言って恋愛小説とは思えないが、どこか恋愛小説のような気配を感じる本。永田のクズさに途中苛立ちを覚えたが、読み進めていくとクズであることに変わりなくとも、永田本人も自覚しきれていない変化を読み取れる。
     中盤あたりの永田は本当に嫌気がさすが、根気よく読み続けてほしい。沙希という「神様」のおかげで少しずつ永田の中の傲慢さが溶けていく。最後は完全なハッピーエンドとは言えないにしても、なにかスッキリとした爽快感が残る。終盤の短い部分でこの小説の色が変わる。どうか最後まで読んでほしい作品だ。 
     
     最後にこんな感想を読んでくれたあなたに

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    2026年03月06日
  • 生きとるわ

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    ネタバレ

    緊迫した会話の中で又吉さんの淡々としたツッコミが効いている箇所が何度もあり思わず笑ってしまった。
    これが緊張と緩和だなと思った。
    信じていたのに狂わされてしまう岡田や大倉。
    それを一度も悪びれずのうのうと生きる横井。
    いい人のように思うのに(善人って名前だし)次から次へと悪い方向に転がってしまう岡田に読者としてはもどかしさがあった。
    それでいて横井は自分が楽しく生きれればそれで良くて無邪気に生きてて、とてもムカついた。

    一度失った信用は簡単には取り戻せない。
    それを横井は簡単に覆してしまうがそんなクズにはなりたくない。
    お金があれば解決できるのか?
    誠実なだけでは生きていけない。狡猾さも必要

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    2026年03月05日
  • 火花

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    ネトフリのドラマで感動して原作ずっと読みたかった。170ページとかなり短い小説だったけど、文章や表現が美しく流石芥川賞だなと思った。
    売れない2人の芸人が必死にもがいて生きていく物語。師弟関係にあったが、徐々に売れていく後輩と全く売れない先輩の関係性と心境の変化がリアルすぎて苦しい。
    原作も良かったけど、ドラマは演技が本当上手すぎるからまだ見てない人は是非見てほしい。泣けます。

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    2026年03月03日
  • 生きとるわ

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    「あとで嘘が発覚するってわかるはずやねんけどな、なんであんな嘘ついてまうんやろな?」
    「そうやんな。なんか裏切られたような気分やわ」
     ほんまやろか。歯が浮くような言葉を吐いた瞬間、自分はこの状況を楽しんでいるのではないかと恐ろしくなった。自分が泣いている顔を鏡で確認して、さらに勢いを増して泣くような白々しさ。自分達が悲惨な事態に巻き込まれたこと、その理由が横井にあると誰かに語ることに快楽を覚えていないか。むしろ、横井は裏切ったのではなく、期待に応えただけやないのか。
    **

    「教師やなくて、ただのおっさんの意見やで。自分の見てきたことだけで言うと、人間の本質は変わらへんのちゃうか

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    2026年03月02日
  • 生きとるわ

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    読んでてなかなか腹立つ作品だったな、ずっとムカムカ、胃もたれ的な。
    いるよね、こういう◯◯だからまぁ仕方ないって許されてるとんでもないクズ。それが横井そのものだったな、分かってて騙されてるのかなんなのか知らんがとにかく胸焼けもの。ラストも見事

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    2026年03月02日
  • 火花

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    泥臭い世界の片隅に眠っているとある芸人の人生の一部を覗いた気分。
    現実味があってどこか怖かった。

    自分の好きな事を好きだけでは、自分のこだわりだけでは続けられない現実と恐怖。

    神谷のような芯を曲げない自分の軸が確立していて、でも段々それが分からなくなって、いろんな面で余裕が無くなって徳永を真似してみたりわけのわからない行動をしてみたり、、でもそんな彼を見て憧れ失望し、そして最後にはまだ続くと、まだ途中だと言う徳永との関係。師弟関係よりも深い依存のようなものを感じる。

    どんな形でもいいから報われて欲しいとただただ思った

    きっと神谷は死ぬまでどんな事があろうと芸人で居続けるんだろうな

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    2026年03月01日
  • 火花

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    4.6
    胸が熱くなった
    追いかけ続ける難しさとふいに求めていたはずのものが見えなくなる怖さ、けど諦められず渇望してしまうのがかっこよかった

    自分には正直狂えるほどのものが無いから眩しかった

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    2026年03月01日
  • 本でした

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    村人からの復元依頼という名の大喜利のような構成。
    又吉さんとヨシタケさんのそれぞれの視点からの物語が楽しめた。
    特に又吉さんの本が好きな主人公の話が
    共感できるところも気づきを得るところもあって好きだった。

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    2026年03月01日
  • 本でした

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    いかにもこの人っぽいな~と思う作品もあれば、は~こんな感じのも書くのかと思う作品もあって、読みごたえのある本。28番以降の依頼についての本もちょっと読んでみたいな。それにしても、どういう頭の構造してんだか。

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    2026年03月01日
  • 本でした

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    面白い趣向の本でした。
    又吉さんとヨシタケシンスケさんが、互いにお題を出しあって、お話を紡いでいく形。
    それぞれのお題への回答は、なるほど!と思うものも、そう来たか!と思うものもあって面白い。読む前に自分なりの話をちょっと想像してみるのも楽しかった。

    お二人の本への愛情がひしひしと伝わってきて、本好きとしても嬉しくなる、本でした。

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    2026年02月25日
  • 生きとるわ

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    ネタバレ

    面白いっていう感想は適切ではないかもだけど。
    一気に読んだ。
    つまり面白かった、ということかと。

    しかしもう何度も横井に踏んだり蹴ったりされて、今度こそ!と向かうもまた…岡田はどんだけ人が好いのか?

    「めっちゃ阿保やん」を奥さんが繰り返すシーン。
    笑っていいよのね?
    深刻なんだけど笑ってしまう、又吉ワールド。
    豹変する山下さんとか。

    心ではめちゃくちゃ毒付いているのに、表面では冷静を装う岡田。
    いつ爆発するのかと、最後までわからず。
    横井を殺すのか、それとも電車に飛び込んでしまうのか、とか。
    借金が増えていく怖さにゾワゾワしながら読んだ。

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    2026年02月23日
  • 本でした

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    村はずれに2人の男が住みつきました。2人はたった1行のヒントからでも「元の本」を復元できるといいます。村人たちが「本の復元依頼シート」をポストに投函すると…。又吉直樹とヨシタケシンスケからの「創作」のバトン。

    二人の個性があって面白かった。

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    2026年02月23日
  • 劇場(新潮文庫)

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    捻くれている永田もまっすぐな沙希ちゃんも、危なかしくて目が離せなくて一気に読んだ。
    登場人物みんな人間くさくてリアリティがある。
    最後が切なかった。自業自得だけれどそれが永田という人間なのだと思う。

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    2026年02月23日
  • 生きとるわ

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    こんな事、絶対しないだろうみたいな話が盛りだくさんなのに
    実際に自分がその状況に置かれたらそうなってしまうのではないかと思わせるリアルさがとても上手に書かれており、それが怖くもあり面白くもありました。

    横井とは友達にはなりたくないが、少し離れたところからずっと見ていたくなるそんなキャラクター。

    最後はまさに 生きとるわ でした。

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    2026年02月19日