又吉直樹のレビュー一覧

  • 本でした

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    どんなものでも本にもどします…の看板がある村はずれの家で、2人の男が元の本の形に復元できるというのは、破れたり、見えなくなったり、破損したりの修復かと思っていたが…。

    村人たちが「本の復元依頼シート」をポストに投函すると本は復元されたわけだが、それはざっくりとしたこんなタイトルだったとか、書き出しがこうだったとか、最後の一文がこうだったとかを復元担当の二人がその少ない一文の情報だけで物語を創作するという話。

    やはりこの2人の創作力は凄いなぁと思った。
    たったの1行でそんな話になるんだぁと驚かされる。

    18〜曲げちゃってもいいですか?思いっきり曲げちゃっても?がびっくりする結末に!まさか、

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    2025年11月21日
  • 劇場(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ダメ男に引っかかった女がダメ男に尽くして結局別れて。さきは次はいい男捕まえて、幸せになるんだろうな〜という感想だけど、心理描写にグッときたので星4です!あのなんとなく過ごしている、何かを見ている、ぽやーっと考えている時の人の心の動きを的確に言語化されてるのすごすぎます…!

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    2025年11月20日
  • 本でした

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    (2025/11/18返却)
    又吉さんとヨシタケさんの共作第二弾?前作の「その本は」は目の不自由な多様のために2人が面白い話を紹介する。今作は、傷んでしまった本を2人が小さな手がかりから復元する。
    面白い、面白いけど…中弛みしてしまったな。
    最後の長作、復元担当又吉さん、「その本は、主人公が本が好きでした。これって、どんな本でした?」は、短編を読んだ感じになった。そして、本が好きって思うってなんだろう?なぜだろう?私はなぜ好きなんだろう?と思いを巡らせてみたりした。
    そんなことを考えながら先に進むと、後書きのようなお話の末、最後の最後に
    (以下抜粋)
    …私たちとみなさんをつなげてくれたのも、

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    2025年11月17日
  • その本は

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    ネタバレ

    少し前に「本でした」を読んで面白かったので、先に出版されたこちらも読んでみました。
    やっぱり面白かったです。
    装丁も素敵です。

    全部よかったですが、特に印象に残ったのは以下の箇所。

    第五夜
    ボロボロの本のおはなし。
    最後の一文の締め方が、気持ちがキュッとなって好き。

    第七夜
    交換日記のおはなし。
    質のいい短編小説に会えました。
    序盤とてもほっこりしていたのに途中から雲行きが怪しくなり・・。
    結末は明記されていないけれど、一行目の「その本は、」の説明通りであって欲しい。
    岬くんが安易に絵本作家にならなかったところも好きなポイント。
    お互いの描いた絵の吹き出しに台詞を入れ合うのは、
    「本でし

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    2025年11月16日
  • その本は

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    又吉さんとヨシタケさんの紡ぐ変わった本の話は、それぞれの個性が出ていて、面白い。第7夜の竹内くんと岬くんの話は読んでいて苦しくなった。ゾンビに襲われたとき、自分がゾンビになってしまえば怖くないというのは、私も以前同じことを考えたことがある。

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    2025年11月16日
  • 劇場(新潮文庫)

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    葛藤と純粋の物語。一人称内向きの心内をよく書き込んでいるので読む側もそこまでか?いやそう考えるよな〜とか心揺らされた。そんな風に思うのは男だけかな?

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    2025年11月16日
  • 火花

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    徳永と神谷が出会い、師弟関係を結ぶところから始まる小説。
    徳永が又吉さんと被り、リアルな芸人の世界を垣間見た気持ちになった。
    思わず笑ってしまう場面も多々あり、どこまでが実話でどこからがフィクションなのかも気になりつつ、楽しく読めた。
    スポンサーが大金を出した花火のような大きな成果は出せずとも、自分の信念に真っ直ぐいきていく神谷先輩の姿はかっこよかった。実際にそれで社会に溶け込んで生活していくには難しいけど、なかなか出来ることではない。

    難しい言葉も出てきたり、深いなぁと感じる文章も沢山あって、流し読みはできないタイプの本。
    再読したら更に好きになりそう。

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    2025年11月14日
  • 火花

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    特に何かを成し遂げたわけでもない。
    その人たちの人生を知らない人からしたら
    時間の無駄という言葉で片付けられてしまう努力を
    ここまで鮮明に書いてくれたのは
    芸人の苦労をした人の特権なのか。

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    2025年11月12日
  • その本は

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    又吉直樹さんとヨシタケシンスケさんのお二人による自由な発想が、王様の大喜利に答えるといった形で交互に描かれている。

    本とは何かをいろいろと考えさせられた。もう少し楽しむ気持ちで読書と向き合ってもいいんだなと心がフッと軽くなった。

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    2025年11月11日
  • 東京百景

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    又吉さん3冊目。そろそろさん付けします。

    ちょっとエッセイになるのかな?100個の短編集なのかな?「劇場」や「人間」に出てくる話の原体験らしいエピソードも含まれており、そしてシンプルに話がおもろい。通勤電車の読み物にしていたけど、多分相当やばい顔しながら読んでた

    好きな言葉がたくさんあったけど、無理して一位を選び出します
    『踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃ損損。』
    良いのよ

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    2025年11月10日
  • 火花

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    ネタバレ

    序盤は流し読みしていたら全く意味が入ってこなくて何度も戻って読み返してしまったけど、終盤が最高だった。スパークスの解散前のライブで、言いたいことと逆のことを言ったら伝わりやすくなるみたいな理屈で暴言吐いていくところが本当に感動で目がうるうるした。相方やお客さんに感謝してるけど改まって口にするのが照れくさいからこそ、よく分からない理屈を唱えて伝えたその不器用さが泣かせにきてた。あと、結果が出るか分からないことに時間を費やすことの恐怖、みたいな語りのところ刺さった本当にその通り過ぎて。スパークスは芸人の頂点に立った訳ではなくほんの一瞬だけテレビとか出演したわけだからまさに火花というタイトルが相応し

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    2025年11月10日
  • 本でした

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    2人の男(又吉とヨシタケシンスケ)が本の一部を手がかりに本を作り上げるという設定のお話。

    2人の発想が面白い。
    特にヨシタケシンスケさん。
    「手をつないでいてよかった」
    は、想像の斜めを行く展開に笑った。

    日常に退屈している人に
    ちょっとエスプリの効いたお話を読んでほしい

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    2025年11月10日
  • 本でした

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    私は本が好きだ。って感じている自分を抱きしめたくなるような本だった。

    エピローグと販売地域が鬼ヶ島のため僕たちの知ってる桃太郎とは異なる話が好き。

    私に心の余裕をくれたのも、笑わせたり感動させてくれたのも、本でした。

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    2025年11月10日
  • その本は

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    トントン読めるところと、じっくり考えながら読むところがあって喜怒哀楽いろんな感情を起こしながら読めた

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    2025年11月08日
  • 本でした

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    ネタバレ

    まずはコンセプトがいいですよね?ちょっとした手がかりさえあれば元の本の形に復元出来る!本好きにはたまらないと思うのですが( ˊᵕˋ )
    とゆうか、タイトルとか書き出しの一文、最後の一文からこんなにたくさんの物語を考えられるお2人の才能にビックリしました。そうゆうことか!ってなったり、うまいなぁとただ感心したり、1冊の本なのに様々なタイプの話しが読めて楽しかったです。そこは前回と同じですね。
    ただ、前回より私好みの、最後にソワッとする感じの話しがあったのが印象的でした。最後の一文が「手をつないでいてよかった」と「この集合写真の全員が笑顔だったのは、そんな物語があったからだ」が好きでしたね。
    あと

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    2025年11月07日
  • 本でした

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    空き家に住みついた二人の男は、
    「どんな本でも本にもどします」という看板を掲げる。
    村人たちが「本の復元依頼シート」に記入して投函すれば、
    きちんと製本された本になって戻るのだが・・・。
    ・プロローグ
    整理番号1~27、未復元タイトル、書き出し、
    最後の一文、その他
    ・エピローグ

    バラバラになった本でも元に戻るだけでなく、
    タイトルなど、ちょっとした手がかりがあれば、
    元の形に復元できるという。
    例えば『かわいそうなゴリラ』『大好きだ。迷惑だ』
    頭の中がぐるぐる回る『人間失格』
    「手をつないでいてよかった」「以下の理由から僕は恐竜です」
    などなど。それは二人の想像力と創作力の物語。
    ファンタ

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    2025年11月04日
  • 本でした

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    ヨシタケシンスケさん好きです。こちらはお題をもらって物語を創造する形式の本。
    「タイトル」「書き出し」「最後の一文」など設定もいろいろで、それに対して短編(短いものだと1P!)が書かれています。読みやすくて一気読みでした。
    又吉さんのパートはお題によってはただの大喜利だったので個人的にあんまり笑。ヨシタケさんの「ハチマキしかない」「恐竜」「集合写真」とか好きです。
    それにしても、この作品の書き方って、想像力と文章の構成力を磨く勉強になる!特に「書き出し」を決められて物語作るのやってみたくなる!

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    2025年11月04日
  • 火花

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    なぜ秋は憂鬱な気配を孕んでいるのかと言うことについて、己の見解を熱心に聞かせてくれた。昔は人間も動物と同様に冬を超えるのは命がけだった。多くの生物が冬の間に死んだ。その名残で冬の入り口に対する恐怖があるのだと言う事だった。その説明は理に叶うのかもしれないが、1年を通して慢性的に憂鬱な状態である。僕は話の導入部分からうまく入っていくことができなかった。

    路上で漫然と無表情で謎の楽器を演奏するお兄さん
    「ちゃんとやれや!」
    「お前に言うとんねん!」
    「お前がやってんのは表現やろ。家で誰にも見られへんようにやってるんやったらそれでええねん。でも外でやろうと思ったんやろ?俺はそんな楽器初めて見た。め

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    2025年11月04日
  • 本でした

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    タイトルや書き出しの一文を元に、失われてしまった本を復元することができる二人の男。
    このタイトルにどんなストーリーが…?と期待して読むと予想外の展開が待っていて、大喜利のような面白さがある。
    ヨシタケシンスケさんの挿絵は相変わらず良い味出してるし。

    一つひとつの本の復元が面白いのはもちろん、二人の男にもちゃんとストーリーがあって最後はめでたしめでたし、と言いたくなるような結末。
    この二人の合作またあるのかな?楽しみです。

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    2025年11月03日
  • 火花

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    表現が非常に好きだった。
    自身の正義と社会の正義。みんな悪気なく人を傷つけあっている。人って難しいなぁ。

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    2025年10月31日