【感想・ネタバレ】月と散文のレビュー

あらすじ

いろんなものが失くなってしまった日常だけれど、窓の外の夜空には月は出ていて、書き掛けの散文だけは確かにあった―― 16万部超のベストセラー『東京百景』から10年。又吉直樹の新作エッセイ集が待望の発売!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

又吉さんの言葉が好き
関西弁がスラスラ入ってくるのもすごい
ただの日常をただの特別にしているのもすごい

何回でも読む

0
2025年12月02日

Posted by ブクログ

又吉さんの本を以前から気になっていたが初めて読んだ。
又吉さんの感性豊かな綴りに牧歌的な心地よさを感じた。
個人的に一緒にお酒を呑み、話を聞いてみたいと思った。
何もないいつも通りの日常に又吉さんのような感受性があれば結果的に思い出深い人生と呼べるかも知れない。

0
2025年11月15日

Posted by ブクログ

髙島野十郎展の企画で、又吉さんのトークイベントに当選したので行ってきました。髙島野十郎の月の作品に魅せられて又吉さんから県立美術館に問い合わせがあり、その後親善大使になられた経緯があるそうです。こちらの本の紹介があり、お取り寄せ。表紙の松本大洋装画の子どもの絵にも惹かれる。

見出しだけでも又吉さんの哀愁がたっぷり漂い、自意識過剰さに愛おしさを感じる。月の灯りで街角の隅っこがほんのり照らされているような読後感。学生時代や下積み時代、現在の交友関係、家族とのユーモアあふれるエピソードが満載。特にお父様の存在は近づいても離れても大きな存在のようで胸が熱くなりました。私も父に連絡しよう。
独りで過ごしているときの胸の内(独り言カルタ、戯・語源辞典)の不条理さは癖になりそう。

0
2025年11月13日

Posted by ブクログ

日常の、超どうでもいいことが
超刺さったり、
超面白かったり、
超共感できたり

やっぱり又吉直樹さんは天才だ

0
2025年08月16日

Posted by ブクログ

又吉直樹さんのエッセイ。
何度も読み返したくなるお話が盛りだくさんだった。
声に出して笑えたり、繊細さに共感したり、そういう考え方もあるのかと感嘆したり。
いろんな感情が湧いてくる。

相手の何気ない言葉一つにいろいろ考えを巡らせ、傷ついたり脱線したり、どんどん自分の世界に入り込んでいく。
その脳内世界が緻密に言語化されている。
解像度の高すぎる分析。
世の中にはこんなに物事を感じ取るアンテナが鋭い方がいるのだと思うと、なぜだか救われた気持ちになる。

0
2025年07月11日

Posted by ブクログ

又吉さんみたいな文章を書きたい、もう読みながらいや、わかるわ〜と共感したり、啜り笑いがでたり、なんなんだこの文章、、引き込まれる。1日で読み終わりました。
へへへ、恋人のお家で読み終わったんだけど6時間くらい読み続けていて正直異様な空間だったなと今では思う。でも私の啜り笑いを見てなんかつられて笑ってて又吉さんのおかげで作られた幸せ空間だったなと思う。ありがとう又吉さん。
又吉さんとお友達になりたいんですけど、どうしたらいいですかね。
なんか変態って褒め言葉だよなと改めて感じた。変わってることはまぁ、よくいう個性であって。それに悩む時もあるけど愛せたら多分楽しくなるし、強くなれるのかなあ。全然まとまらないんだけど又吉さんと凧揚げとかしたい。

0
2025年06月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

魂の解放の話。

好きな芸人さんではあるけど、メディアに出ている時は色んな方面に気を使いながら喋っている事が多い感じがするのが、この本では恥を忍んで少し魂を解放している雰囲気が良かった。

最後の「魂を解放してもいいですか?」でスナックでママに応援されながら、一人カラオケを歌う話が良かった。



p. 93 しかし、文学者が排他的な思想を持っていたことには、少なからず動揺した。それは、文学に幻想を抱いていたからだ。かつては憧れに似た感覚で書店の本棚を見上げていたが、その棚に排他主義者が隠れているのかと思うと吐きそうになる。そんな鈍い感性の書き手は一部に過ぎないのだろうけれど、書店が恐ろしくなったというのは事実だ。
かつて、真夜中の古書店の灯りに照らされた僕はどんな表情をしていただろう。本に囲まれて背表紙を追っていた僕の感情はどうだっただろう。本棚から一冊だけを大切に抜き取った僕の手はどうだったか。その本をアパートに持ち帰り、ページを開く時の高揚感を想い出すと哀しくなる。本に申し訳ない気持ちになる。もう、あの頃のようには本を愛せなくなってしまった。本が悪いわけではなく、僕が変わってしまったのだろう。


p. 197
も もっと大変な人がいるなんて分かっているよ。トーナメントじゃないんだから



0
2025年03月09日

Posted by ブクログ

お笑い芸人かつ芥川賞作家、又吉直樹先生の本。
独特と語り口・センスがそのまま本で表現され、かつ本人が日々感じているエッセイ本。
文字だけでこんなに人を笑わせてくれ、かつ涙したり、やる気を引き起こしてくれる。
紙の本の無限の可能性を感じた。
本はやっぱり良い。改めて感じさせられた。
すっかり又吉先生に魅了された。
「火花」や「人間」も読んでいこうと思う。

0
2025年01月23日

Posted by ブクログ

又吉さんの心を覗きにいく感じでエッセイを読んだ。他の又吉さんのエッセイもそうだけ、泣いなりホッとしたり笑ったり忙しい。そしてまぁいいや、私も今を生きようって思う。

0
2025年01月23日

Posted by ブクログ

2024最後の本は又吉先生のエッセイで笑い納めでした。
幼少期の友達との掛け合いが男子だな〜って微笑ましくなったり、
読書感想文の変わった視点での書き方。
だるまさんが転んだをそこまで追求する?っていうくらい深掘りする探究心。

エッセイはカッコつけず、真面目な部分と笑える面白さがあった方がいい。
著者の人となりが現れて、この人の作品をもっと読みたいって気づけるので。
卑屈な考えを淡々と静かに語るくせに哲学的な理論だったり真剣に笑かしてくるの、たまらなかった。

0
2025年01月02日

Posted by ブクログ

普段から色々なことにアンテナをはっていたり、少しのことでも自分の中でどんどん掘り下げていったり、そんな日々を又吉さんはすごしていらっしゃるのかなあと思いました。
日常的な情景の中に笑いを見つける、物語を付け加えてみる、その先を想像してみる、そんな日々を送ってみたいなあと思います。

0
2024年10月16日

Posted by ブクログ

発売してすぐ買ったんだけど、ゆっくりゆっくりご褒美みたいに読んでたらいつの間にか一年以上経ってた
又吉の感性とか言葉っておもしろくて好き
こんな風にはなれないけど、私はこの人にずっと憧れて生きていくんだろうな

0
2024年09月02日

Posted by ブクログ

読書感想文の書き方は真似したいが
自分が書くことはもうないので
友人の子が大きくなったら、又吉さんの手法を教えてあげよう

0
2024年03月24日

Posted by ブクログ

月3冊という目標継続のために、購入してからダラダラと読み続けていて残り半分くらいだったものの残りを一気に読み切った。
めちゃくちゃおもしろかった。
早く読みたいのに、笑って進まないときがあった。
自分も繊細みたいなところがあるから、共感してしまうことも多かったし(してしまうというのは自分ごときが共感していいのかという迷い)、いかに自分が生活上での感受を怠っているかを悔やんだ。
新しい本を読みたくてもう一回読みたい本がありつつも次々と手を出してしまうけど、理屈的に再読の意味を教えてもらえて本当に良かった。
この本も再読したいリスト筆頭。

0
2024年02月29日

Posted by ブクログ

なにかに対して誰かが、「これが好きなんです」と語っているのを見て、「そんなしょうもないもん好きなんてダサいな」と思うこともない。だけど、「これが好きな僕っていい感じでしょ?」という姿勢を見て、とてもダサいなと笑うことはある。

という文章に大共感。

「そんなしょうもないもん好きなんてダサいな」って思われるのが嫌で背伸びしちゃう感じもわかるし、でも実際真っ直ぐな気持ちに対してダサいとかないし、「これが好きな僕っていい感じでしょ?」を感じ取ってしまってモヤモヤするきもちもわかるし、やっぱり正直がいちばんだよ〜T^Tというきもち。

又吉さんはエッセイも小説も登場人物の気持ちが真っ直ぐで、捻くれてるところまで正直に丁寧に書くからとても清々しい。

0
2024年05月07日

Posted by ブクログ

自分も結構空想する方。
自分の空想は中途半端だけど、又吉ほどの空想のレベルかつ、文才のレベルはやっぱりすごい笑

0
2024年05月07日

Posted by ブクログ

読めば読むほどに、又吉節が垣間見える
エッセイだった。

小学生の頃は色々と指導が大変だった
子どもでしたとのことだったが、
そういう子ほど、独特な感性を持ち、
大人になって才能を発揮するというか…
作家になれたりするのかなぁと。
周りと同じことをすることだけの人生って、
つまらないよなぁと思った。

沖縄出身のお父さんの話とか、
ユーモアあふれる家族のエピソードが
面白かった。

0
2025年08月10日

Posted by ブクログ

何を考えてるんだろう。と思ってた又吉直樹さんの
考えてることが日常と共に伝わる
夜中に散歩したり、生きづらかったり...

0
2025年08月07日

Posted by ブクログ

自意識過剰と繊細さと勝手な想像や妄想に
相変わらず強く共感して、自分だけじゃないんだと楽になる。

妄想上の会話と現実とひとりごとが織り混ざっており、過去作のエッセイの方がまとまりがあるというか、読みやすい、ような気がするな
と思いながら読んでいたが、終盤の“散文”に
はっとした。そう言えばタイトルも散文だった。

いくつか頭に残ったワンシーンや言葉があり
また読み返したいなと、読み終わってすぐに
パラパラと読み返した。

架空と現実とが細かに融合しているところに、
又吉さんの確かな感情や想いが残っているので、
又吉さんの頭の中が再生されているような感覚になる。

黙っているが頭の中はうるさい、的な
内容があった気がする。

今まさに私の頭の中がそういう状態になっている。

0
2025年05月20日

Posted by ブクログ

わーこういうこと考えててサクサク面白いこと言える人と仲良くなりたい
って思っちゃったわ
同年代、地元が近くて、淀川を自転車で走って海目指したよ私も笑
地元あるあるなのかな

0
2024年12月30日

Posted by ブクログ

どうしようもないことを好きなように書く__前作「東京百景」から10年ぶりのエッセイ。羞恥と繊細を散りばめた心地良い空気感は変わらずで文章からじわっと伝わってくる(37℃のお風呂みたい)毎日少しずつ読むのが楽しみだったので今とても寂しい。

0
2024年11月23日

Posted by ブクログ

社会からの疎外感をまつわりつかせても開き直りと言い訳を混濁しながら自尊心と自虐をないまぜにする。この感情の振り幅は程度の差はあれど誰しもが備えている。困惑と不安が渦巻く日常は決して不幸せではなく、より良いひと時を模索する。その過程を又吉直樹の言葉が色付かせる。華やかではないがほんの少しだけ元気になる。その按配が面白い。こうして著作を評価する自身に問うてみる、その言葉は本当に適切なのだろうか。困惑と不安がこちらに押し寄せてきた。

0
2024年06月13日

Posted by ブクログ

前までの作品は、いちいち又吉の顔が浮かんで「どう?面白いやろ」とドヤ感を感じてしまって苦手だったのが、本作でかなり又吉本人の人となりというか思考が実は自分にも相容れる部分が多くてノイズ無く読めた。むしろ、共感できるパートやフレーズに残した文章もちょくちょくあったほど。

大勢でいることを暗黙のうちに求められがちな青春時代にひとりが好きな人に読んでほしい。君は、悪くない。

0
2024年06月09日

Posted by ブクログ

時間かかりましたが読み終えました。心地よくわかりやすい文章と、共感する精神性。また長編も楽しみにしています。

0
2024年04月24日

Posted by ブクログ

声を出して笑ってしまうところもあれば、妄想が凄過ぎてついていけない部分もあるけど、トータル面白い。物事を多角的に見る能力や妄想力は大いに尊敬。静かに面白い著者のイメージを裏切らない内容のエッセイ。

0
2025年10月17日

Posted by ブクログ

自分は又吉さんみたいに普段色々考えて生きていない為、思考の量に感嘆した一方で、少し重たいなと思った。

0
2025年08月16日

Posted by ブクログ

又吉さんの着眼点が面白くて、読むペースが止まらなかった。ふわふわと、どこに着地するのか分からない感じがまた読み手をワクワクさせて来るなと思った。
また、当人の事を他者が勝手に判断して、記事を作ったり、話したり、することは本人に失礼すぎることであると言うことを再認識させられた。本人のことは本人しか分からないし、他人がどうこう言うことではない。分かっていることだけれども、とても大事なことだと心底思った。
エッセイっていいなと思って日記をつけ始めて見た。

0
2025年07月18日

Posted by ブクログ

又吉さんの頭の中が覗ける感じ。
お父さんの話が良かった。息子のサッカーの試合を見に行ってもすぐ飽きて友達と相撲をとってたり、息子が自分よりウケてると嫉妬したり、いわゆるいい父親像とは違うんだけどなんか自由で良かった。
そういえば自分の親も随分と自由な感じでゆるゆるな子育てだったけど、両親のことは好きだし愛情不足を感じたことってない。こんな感じでも子どもは育つんだよなって思って少し気が楽になった。

0
2024年09月21日

Posted by ブクログ

又吉さんが割とリラックスして好きなように書いたように見える本でした。面白いのもあったしなんかやっぱり難しい人だな、しつこいな、本だと面白いけど実際こんな人がこんなこと言ってきたらとても困るな、と思ったりしながら読みました。
又吉さんの小説はかなり好きだけどエッセイはすきだったりそうでもなかったりでした。
「しりとり」は面白くてつい二度読んでしまいました。

0
2024年06月11日

Posted by ブクログ

心の中にふと浮かんだ思考の連なりや、止まらなくなった妄想。心の中の自分との会話。淀み揺蕩い、とりとめもなく書き綴る。正に「散文」。

頭に浮かんだことの殆どが生活に流れされていく中で、それを細かく掬い上げ、尚且つ全てを限りなく言語化しようとする。
だから文量にも差があるし、だらだらと情報が多くて読みにくいものも多々ある。
ただ、書き留めようと試行錯誤できることがそもそも稀有な才能。そう思うと世の中のエッセイストはとんでもない人々だなあと。


関係ないが、これを読んで筆者のルーツが沖縄にあると知った。へー。

関係ないが、自分と同じ感覚で会話のキャッチボールできる友人っていいよね。

関係ないが、表紙は『ピンポン』でも有名な松本大洋氏。カバーを是非めくってほしい!シンプルな線で圧倒的な又吉がいるから!激似!
この本いちばんの感動はそこかもしれない…。

0
2024年02月24日

「エッセイ・紀行」ランキング