【感想・ネタバレ】人間のレビュー

あらすじ

初の長編小説にして代表作、誕生!!
絵や文章での表現を志してきた永山は、38歳の誕生日、古い知人からメールを受け取る。若かりし頃「ハウス」と呼ばれる共同住居でともに暮らした仲野が、ある騒動の渦中にいるという。永山の脳裡に、ハウスで芸術家志望の男女と創作や議論に明け暮れた日々が甦る。当時、彼らとの作品展にも参加。そこでの永山の作品が編集者の目にとまり、手を加えて出版に至ったこともあった。一方で、ハウスの住人たちとはわだかまりが生じ、ある事件が起こった。忘れかけていた苦い過去と向き合っていく永山だったが――。

漫画家、イラストレーター、ミュージシャン、作家、芸人……。何者かになろうとあがいた季節の果てで、かつての若者達を待っていたものとは?

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

理想の自分ではいられない弱さも 思い出せば吐き気のするような過去も 全部ひっくるめて人間で
だから僕は人間をやるのが下手だ

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2024年12月15日

Posted by ブクログ

最初のサークルでの恋愛とか、芸人のやつの話とかは、すごく自分と近い界隈の話でどんどん読めてしまったが、最後のお父さんとの話はあまりにも自分が経験したことない感情過ぎて難しかった。この気持ちがわかる日がいつか来るんだろうなと言う感じ。

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2024年04月09日

Posted by ブクログ

自分は恋愛小説が好きな訳じゃなくて、物語の途中にある男女関係が好きだと思う。この本はそういう風に書いてないんだろうけど、カスミが最後に出てきてくれてすごい嬉しかった笑
YouTubeの渦見てからこの本を読むとこの文あの事だっみたいな発見に嬉しくなった。
お笑い芸人又吉が書いていることを知っている状態だと又吉先生が喋ってるみたいな感覚で読める。
頻繁に本を読まない俺にとっては没頭しやすくてサイコー。

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2024年02月07日

Posted by ブクログ

不思議な読後感。又吉先生は第二図書係補佐の頃から好きで、全てではないですが見つけてタイミングが合えば読んでいます。今回もそうで、読み進めていくうちに垣間見られる明らかにヒントを出しているワードや象徴的な出来事と読み解く上で必要な別の物語も含めて作品でありました。時系列をあえて分かりづらくしたり、宗教や神話に人情味を加えたり技法と呼ぶにはそぐわない意欲的なオリジナリティもビシバシ伝わったのでかなり読み応えがありました。一回読んだだけではアホなので理解出来ない部分があったと思うので時が来たらまた。読み飛ばしや、速読をさせない純文学としての文章の強さがありました。

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2022年03月02日

Posted by ブクログ

私も創作畑に片足を突っ込んだ経験有なので、
ハウス生活時代の自意識ダダ洩れな主人公の目も当てられない感じが、なんとも痛い感じ、わかるー。
屁の音を聞きながらチルってるのもアートだと。いゃぁ、わけわからんすぎるけど、こういう事も斜めの視点でアートだと表現してるもの、ありますよね。
これ、又吉と重なる要素があちこちにありすぎて、フィクションといえど自伝のように思えてならない。ナカノタイチが影島を批判した記事の件も、又吉が実際にコラムニストの記事で揶揄された件とかぶります。
クリントイーストウッドのくだり、意味わからんけど、なんか面白かった。なんつー会話。
あと飯島さんなんで死んだの?
沖縄編もこれまた又吉の家族の要素がありまくるね。ただただ生活をするだけに見える父親母親の感じ、同じような感覚を持ったことあるなぁ。
この人、何が楽しいのかなとか、薄っぺらいように感じてたり。
なんかこの本、読んでてイタたたたってなることばっかり。又吉直樹の思考を垣間見れた感じ。でも面白かった。やっぱりファンです

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2021年12月24日

Posted by ブクログ

知的、ユーモア、第一話最後の色んなタイプの人間によるすれ違い。
人間、という大きなテーマに立ち向かい紡ぎ出される言葉の数々が、引けを取っていないのがすごい。

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2021年05月16日

Posted by ブクログ

又吉のはにかむようなニヤケ方や、無口になっている時に頭の中では何やら企んでいる様子がくすりと可笑しい。その胸の内を知りたくて又吉の本を読む。芸術に対してコジれるような語り合いも、小説を書くに至っての苦悩も。「何者かである必要はないと言う無自覚なつよさ」…これかぁ。

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2025年01月07日

Posted by ブクログ

これは自伝なのでしょうか?
シェアハウスでの人間関係やそれぞれ個性的な登場人物たちを、芸人らしいユーモアを交えて描かれている。
永山も影島も奥もナカノタイチも、全てに又吉直樹が潜んでいる気がした。

「人間」を「にんげん」と読めば、一人の生き様、
「じんかん」と読めば、人間関係、
両方を考えさせられるタイトル。

沖縄でのラストシーンは、小説の中では異質で、
主人公=著者のルーツを垣間見たような、
温かい気持ちにさせられた。

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2024年11月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

過去作を読んでいても感じたが、著者の書く作品の主人公はいつも読んでいて痛々しく生きづらそう。読んでてちょっと疲れた。
芸術に関わる議論や人生観のようなものが多く語られるが、批評・反応をを目の当たりにしながら活動する芸人ならではの感受性が表れていそうなのかもしれない。
著者の投影が多く、フィクションでありながら私小説にも感じられる。
沖縄パートはどう読めばいいかわからなかった。

文庫版では大幅に加筆されているらしいのでそちらも読みたい。

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2024年09月16日

Posted by ブクログ

まず又吉氏の作家としての最高傑作である。火花、劇場も良かったが、更に超えてきた。流石です!最近、相対主義的な考えに寄ってきた自分としては何が正しく何が正しくないのか?これに答えはないことを読書中、考えさせられる。そして氏の太宰へのリスペクト。これは既に愛であり、本作も人間失格のオマージュであった。若しくは死んだ人間の目を通した氏の新しい物語である。そしてまた本作は道化であり、コメディであった。物語終盤にフォーカスされる父の愛すべき人物像にもハマった。
そして、氏の作品に共通するラストの一文は鳥肌。

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2024年04月25日

Posted by ブクログ

又吉小説3作目。
またも、なにやらこじらせ男。
いや、でも、これが作者の中身かも。
自意識過剰がさらに過剰になるってのは生きにくいね。
でもね、がんばれ〜って。

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2024年03月30日

Posted by ブクログ

『火花』で太宰治の影響あるすごいの書いてくれたな〜って感動して、奄美縁のある人ということで親近感を感じて、『劇場』で、う~んこの人の作風合わないな〜って感じて、その流れのままこちらを読み始めたので、最初はやっぱり合わないと思っていたが、読み進めば、なるほどこの人の感性や観念とかは奄美由来のものか。と納得してきた。そう思うとなんだか嬉しく思う。
いつかは奄美を題材にしたものを書いて欲しいと思っていたので、こんなに早く書いてもらっていたとは。
最後の章はとってつけた感は否めないけど、奄美里帰り撮影のあとに書き足したのかな〜?なんて想像した。

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2023年08月23日

Posted by ブクログ

文章の表現が面白かった。

登場人物はみんな個性的で人間味があり、人間ってなんかいいなーと感じた。

ただ、ストーリーが少しわかりにくかった

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2023年02月11日

Posted by ブクログ

又吉さんを知り過ぎてしまっていた

又吉直樹の人生で感じた事、面白味を綴った本

恋、嫉妬、仕事、才能、独りよがりの墜落、そして友情
人間が人間らしく生きて、愛に飢え試される

結局みんな同じ、いや、私は違うと、
そう感じながら生きていく

これは今読んでしっくり来た
同年代だから余計に
大人って色々経て大人になっていく
ちっとも完璧でも、かっこよくもないけれど、
それでも過去は必要だったと自分をこれからうんと愛してあげたい

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2022年07月27日

Posted by ブクログ

又吉三作目。

まず、影島と永山がバーで酔っぱらいながら人生談義をするくだりが秀逸だった。こいつは話が分かるってやつと、敢えて飛躍した論理やしっちゃかめっちゃかな譬え話を繰り出しながら語り合ったときの「頭の整理され感」ってあれは一体なんなのだろうか。その雰囲気がとても伝わってきた。

ちなみに、同じような友との会話で物語中の葛藤が整理される名シーンはと言えば芥川賞の大先輩、庄司薫の「赤ずきんちゃん気をつけて」であろう。あるいは、又吉氏はこれを参考にしたのではとさえ思えた。

物語としては、たとえば村上春樹も村上龍も最初の2作がまあ自伝でないにしろ実体験をベースにしていて、3作目が「物語」に飛躍したわけだけど、又吉の3作目は「自伝」(と誤読されることへの屈折した挑戦)としてさらに沈潜していったイメージ。

沖縄の回想シーンの白装束は、岡本太郎の記録映画にあった離島の神事「イザイホー」を彷彿とさせた。島中の女性たちが一晩中白装束で祈りを捧げる、一種の集団トランス状態。
主人公永山に繰り返し現れる幻視といい、又吉氏は古い記憶によって呼び覚まされる神話的世界を描こうとした、のかもしれない。

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2022年07月10日

Posted by ブクログ

迫ってきて重かった〜。
又吉の芸術に関わる人間に対する想いみたいなのが、直に語られてるから、同じ行を何度も読んだりして、理解していった。

でも井戸の中の蛙の方が宇宙を見れてた、的な話とか、日常を生きてても共感できる話も多かった。

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2022年06月06日

Posted by ブクログ

【選書理由】
1人の友人との2人読書会の5月の課題図書。
この会の醍醐味は普段なら全く手に取らない本を読めることである。換言すれば、強制的に偶発性を生み出す様式である。本書はその友人が指定した本である。

【感想】
又吉の洞察と言葉の使い方に驚かされた。
私にとって彼の本は『火花』に次ぐ2冊目であり、『火花』の印象があまり薄く(高校生の頃の私の読解力が乏しかった可能性も高い)、芥川賞はこんなものかと正直に思ってしまった記憶があったので、本作では良い意味で裏切られた感がある。

著者の人を観る視点が表現の隅々に現れていており、またひとつ、世界を観るレンズが増え、表現する言葉が溜まったように思う。

テンポ感は、どこか村上春樹の『海辺のカフカ』と近いものを感じた。

思うに、この本は弱い人間にこそ刺さるフレーズが多くあるのではと感じた。かくいう私もまだまだ弱いので、登場人物の言葉が何度か自分にも刺さった。
見方(言い方)を変えれば、「人間の弱いところにスポットをあてて巧妙な描写をしてみました全集」とでも銘打てそうである。

全体としてこの本の舞台に親近感が持てた分、より内容が入りやすかったように思う。私は沖縄出身で現在東京に居るのだが、この本の舞台も東京(上野)と沖縄の名護なのである。特に上野に関しては、ここに来てからお気に入りの場所となりなんどか散歩もしていたので雰囲気を強くイメージしながら読めたんじゃないかと思う。
そして、そもそも日本語の文学作品の多くの舞台が東京であるが、その東京を今、自分事として捉え切れるのが嬉しい。

批判するとすれば、部分部分は良くとも大きなストーリーの流れは感じられず、つぎはぎ感は否めない。
第3部に関しては、繋がりが薄く感じられ、ほとんど楽しめなかった。(読み手の読解力と集中力欠如の可能性もあり)


【印象に残った箇所】
10p
あのあざとい絵とおなじ印象が仲野にもあった。
12p
さっきまで洗練されていた人物に見えていた飯島さんも、魅力的に見えていた女性も、触れただけで潰れてしまう簡易的なオモチャのように見えた。
→視点と表現、どちらも好きな一節。
→ちなみに、私のリスペクトするtakrum の渡邊康太郎ならこんな空気はすぐに破ると思う。


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2022年05月30日

Posted by ブクログ

現在→かつて表現を志してハウスに住んでいた頃のこと→影島とナカノタイチの往復書簡→カスミと永山→影島の最近→影島と永山の再会と対話→影島の失踪→本の出版を親族と祝う、生い立ちの考察、という大きな章が展開していった。永山の現在と過去とルーツ。又吉直樹の心の中を全部書いてくれた、という感じがして、ゆっくりと話を聞くような本。難しいけど、わかりたい、と感じるのは、正直にこころを開かれたような気がするからかなと思う。自分は人間が拙い、と書いてあった。

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2022年05月14日

Posted by ブクログ

芥川賞作家ピース又吉直樹による小説。
主に1人の男の巻き起こる日常と歴史について時に面白おかしく描いている。
全体を通して人の繋がりや家族の絆など大切にしているのだなと感じた。
流石に文章力があると思いました。
デビュー作の火花も読んでみたいと思いました。

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

掴みどころのないまま読み終わってしまった。永山の虚言癖なのか、現実と夢が混濁しているのかわからないけどおばあちゃんが頭洗ってると思ったらいつの間にかカスミになってたり、めぐみと再開したと思ったらかすみになってたり。結局永山は何に悩んでたんだ、

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2024年11月21日

Posted by ブクログ

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二十年前、美術系学生が集う共同住宅ハウスにて
ある騒動が起こり打ち砕かれた過去を持つ永山は
一通のメールにて再びその記憶を呼び起こされる。
何者かになろうとあがいた過去、もがき続ける今、
それでも生きていく「人間」とは?
************************************************

又吉の本は随分前に火花を読んだきりだったけど、
こんなにも難解な文章を書くんだったけ?と動揺。
ずっと自意識を拗らせた持論、討論が続き、
難しい言葉で難しいことを語るもんだから、
読んでいて本当に疲れたし、嫌にもなった。
太宰の人間失格てこんなに疲れたっけ?笑
時系列はあやふやで、現実と妄想の狭間で。
著者の人となりを考えると納得も出来たが、
読み始めてから暫くは馴染めなかった、が、

私は本を読みながら共感した部分には
その都度付箋を貼っていくのだけれど、
この本はその箇所が圧倒的に多かった。
人間をするのが拙く、うまくやれない、
自意識過剰人間代表である私は(私調べ)、
影島が話す裏をかくような見解には、
目から鱗だったり、妙に納得したり。
救いにもなったし、諦めにもなった。

最後の沖縄での家族とのエピソードが長過ぎた。
言いたいこと、伝えたいことは分かるんだけど、
両親の細かいことは気にしない堂々たる生き様で
一旦解放されるなんて今までは何だったのだ?と。
まあそれこそ、人間なんてそんなもん、
なのかもだけど。なんか狡い。沖縄狡い。笑

まあでもまたすぐに苦悩が生まれるんだろう。
ずっと表現することに捉われてきた人間が、
簡単にそれを手放せるわけないもの…て、
又吉を投影するなら難しくはないのかもだけど。
私にはまだ無理。まだまだ自意識の渦の中だ。苦笑

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物語というより随筆に近い気がして質量重過ぎた。
エッセイにしてくれたら聖書になったかもだけど。
つっっっかれた〜〜〜笑

でも文庫本には影島エピソードが12000文字も
加筆されてるらしく、それだけは読みたい…!
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2024年05月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

芸人が書いた本という先入観みたいなのがあって避けていたが面白い本だった。
主人公視点では何か行き詰まった時に、過去を振り返りその事を思い出して感傷に浸っている。そして自分自身を傷つけて過去の傷と一体化しようとしているのではないかと思った。しかし耐えきれずに傷から逃げるように他者に癒しや傷のなすりつけをしている。
別の人の視点でも傷をつけている人やつけられている人の話があるがこれは作者の考えが強い気がする。
みんな一人一人自傷して、傷ついて他者に何かを求めている。自傷なんかせず他者に何も求めない。これが優しさなのではないかと読み終えて考えた。

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

「これ、ずっと読んでるの?」「うん、百回は読んだ」「ミチはおなじ本を何度も読むの?」「うん、アホやから一回じゃわからん」(357)

難しかったけど、一度で理解しようとするほうが傲慢な気がした。時がきたら再読したい。

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2024年03月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

沖縄編をどのようにとらえたらよいのか?

読みながらいろいろと考えていました。
それまでは、苦も無く読み進めていたのに沖縄編は正直いって冗長で飽きてきました。

ただ、最後の「私は人間が拙い」

ここまできて、作者の思いというかプロットというかわかるような気がしました。

序盤から中盤のハウス編や影島編は、沖縄編への「フリ」だったのかな?
そう思うと多少のカタルシスが得られました。

にしても、沖縄編は冗長に感じられました。


本文は、突如過去の記憶になったり、現在の記憶に戻ったり。過去の記憶でも戻るレンジが保育園の時期だったり、思春期だったり、小学生だったり、頻繁な記憶のスイッチバックを繰り返しており、ワチャワチャし過ぎて下手すると破綻しそうなところでしたが、ストレスなくすっごくうまくまとまっていました。
とても丁寧に書き進めていたのが伝わりました。

今の自分は「現在完了形」(うまく表現できませんが)で営まれている、っていうのをうまく表現できていると思いました。

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2024年03月19日

Posted by ブクログ

人間として生きるのが下手くそだと自分でも思います。そんなことを考えている人って、案外多いでしょうね。

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2023年10月19日

Posted by ブクログ

だらだら長い感じがして読むのがしんどい箇所もあったけど好きな雰囲気のお話だった。又吉自身の体験とか考え方が色濃く出ているのかなと思った。コラムニストを追い込むシーンをメタ的な視点で読んじゃってめちゃめちゃ笑った。色々溜まってたのかな…
人間失格未読だけど、読んでからの方が良かったかも。
裏表のない良い人も普段横柄な態度だけど根は良い人も別に大したことはなく、負の感情を抱えながらもそれを表に出さずに笑っている人間こそが評価されるべきという影島の持論に、前から漠然と思っていたことを言語化してもらったような爽快感があった。

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2023年06月25日

Posted by ブクログ

語り過ぎな気がした。(又吉のことをよく知る人にとっては面白いのかも)
黒歴史の回想は、永山の根底が崩れる感じが好き。
そして一つ疑問なのだが、沖縄の話は同じ作品の中に閉じ込める意味はあったのだろうか。

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2023年03月31日

Posted by ブクログ

53又吉先生もその他の文章を書く人たちも同じような葛藤の中で青春を過ごして来たんやろか。こんな10代過ごしてこなかったよ。彼はずっと歳下だからこういう文章を書けるっていうのはやはり文才があるんやろう。なんか心がひりつく物語でした。

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2022年05月05日

Posted by ブクログ

人間の記憶がいかに曖昧なものか
人間は考え方次第でどうとでもなる
そんなメッセージを感じた本でした。

それにしても、又吉さんの本はいつも主人公が又吉さんになってしまうのは、きっと私だけではないはず笑

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2025年03月20日

Posted by ブクログ

これに「人間」ってタイトルをつけた感じ、嫌いじゃない。芥川賞受賞したときに審査員の島田雅彦さんが「今回の「楽屋落ち」は一回しか使えない。」って評していたのを強く思い出した。これは果たして楽屋落ち、じゃないのかな。芸人で作家の又吉さんだから描けたような作品。本人のエピソードなのではと錯覚したくなるほど境遇が、読者、あるいは視聴者からは同じように思える。
この作品を読んだ島田雅彦さんの批評書き聞くなった。

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2022年11月01日

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