又吉直樹のレビュー一覧

  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    二人の頭の中を少し覗けたようで面白かった。同じような出来事でも、こういう捉え方をするんだと新鮮に感じたり、確かにそうだなとハッとさせられたりする文章が多くて良かった。特に又吉さんの感性は優しく時に独特で、本を読んで面白くないと感じてもそれは自分が面白さをわからなかっただけじゃないかと思うと言っていたのが印象的だった。

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    2024年01月24日
  • 人間

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    ジャケ買いしましたが、個人的にはあまり面白いと思えませんでした。しかし、内地から沖縄に帰ってきた人間として、生きるとは何か、人の温かさや家族、親戚に囲まれて生きる事の意味を訴えかけているように感じました。

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    2023年12月27日
  • 人間

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    前半はすごく読んでいて苦しかった。自意識に囚われている主人公と自分に重なる部分があったからかもしれない。きっと主人公は著者自身で、影島道生は著者の胸のうちをさらけ出せる登場人物だったのだと思った。
    人間というと簡単だけど、ひとりひとりをクローズアップするとそこにあるのはその人自身で、人間として共通のものはないのかもしれない。自分の拙さに苛まれ自意識が過剰になることもあるが、これからはそんなところも自分という人間らしさなんだと受け入れられるようになる気がした。

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    2023年12月06日
  • 人間

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     人間が拙い人たちのお話。正直少し分かり難かった。何者かたらんとする若者の自意識と、不器用ながらも自意識と折り合いを付けつつ生活をやり過ごす嘗ての若者たち。

     お笑い芸人・又吉直樹の手に為る作品として読むことを前提としていると思う。そうでなければ多分よく分からない。一部の登場人物は又吉の半身とも読める。或る種の自伝的作品とも言えるか。勿論多かれ少なかれ騙りは含まれるのだろうし、彼一流の破綻も忍ばせてあることだろう。

     作者とテキストを切り離して読むことの是非によって評価の分かれる作品かも。

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    2023年11月25日
  • 人間

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    「火花」「劇場」は読んだことがあったけどこれが1番読みにくくて読後感も暗く感じました。

    読みにくさは主人公 永山の視点で語られることによる独りよがり感。特に誰に伝えるわけでもない永山の心の動きが訥々と続きます。読みにくいといえば読みにくいのだけど、人間の個人の胸のうちとはこういうものだよなと思いました。

    「人間」というタイトルだけあって凄く人間臭くて本を投げ出したくなるところも所々ありました。作者が自己や生きることと対峙したうえでうまれた作品なのだと言うことをひしひし感じました。

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    2023年11月05日
  • 人間

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    人間として生きるのが下手くそだと自分でも思います。そんなことを考えている人って、案外多いでしょうね。

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    2023年10月19日
  • 東京百景

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    <目次>


    <内容>
    ピース又吉のエッセイのような雑文。夢見る文学青年らしさが出ている。老壮期に入った自分が読むと,ちょっと痛いなと感じた。

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    2023年09月29日
  • 人間

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    ネタバレ

    自分はまわりとは違う、他の人よりも優れているとまわりを見下しながら生きるも、自身は何も成し遂げることができないよくいるサブカル大学生のような主人公の人柄を、巧みな例えを用いながら表現していて面白かった。あの批判記事が実際に存在することに驚いた。小説の中でそれに対して反論しており、テレビやyoutubeで見るときの知的で優しそうな又吉さんと違い、腹黒い部分も垣間見えた。最後の田舎のパートだけよくわからなかった。

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    2023年09月17日
  • 人間

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    だらだら長い感じがして読むのがしんどい箇所もあったけど好きな雰囲気のお話だった。又吉自身の体験とか考え方が色濃く出ているのかなと思った。コラムニストを追い込むシーンをメタ的な視点で読んじゃってめちゃめちゃ笑った。色々溜まってたのかな…
    人間失格未読だけど、読んでからの方が良かったかも。
    裏表のない良い人も普段横柄な態度だけど根は良い人も別に大したことはなく、負の感情を抱えながらもそれを表に出さずに笑っている人間こそが評価されるべきという影島の持論に、前から漠然と思っていたことを言語化してもらったような爽快感があった。

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    2023年06月25日
  • 人間

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    語り過ぎな気がした。(又吉のことをよく知る人にとっては面白いのかも)
    黒歴史の回想は、永山の根底が崩れる感じが好き。
    そして一つ疑問なのだが、沖縄の話は同じ作品の中に閉じ込める意味はあったのだろうか。

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    2023年03月31日
  • 孤独の俳句 ~「山頭火と放哉」名句110選~(小学館新書)

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     山頭火、放哉と言う名前は知っていても、彼らの句を鑑賞することは今までなかった。
    この本の選ばれた110句を読み、それぞれの句に何か感銘を受けたとは言えないが、きっと心の奥底にひとつくらいは沈み込み、ふとした拍子にその句のことを思い出すのかもしれない。
     放哉の句を選んだ又吉氏の解説に、
    「人生を上手く渡れそうな材料は一通り揃っていたが、その部分がことごとく使い物にならなかったのではないか。」(P164. 釘箱の釘がみんな曲がつて居る)
    とあるが、そんな悲しみか絶望かを体験した放哉の生き方が心に沁みた。

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    2023年02月16日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    学生時代にしていた交換ノートを思い出した。
    どうでも良い話だったり、日常の引っかかりなど、
    読んでて楽しかった。

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    2022年11月18日
  • 劇場(新潮文庫)

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    永田はクズではなく、不器用で、生きるのがヘタで、でも愛は深い人物なんだって思った。
    沙季ちゃんには言えないし、してあげられない優しさは永田の中に愛として確かにあって、でもそれがどうにも価値観とか経済的なこととか、社会が邪魔をして上手く伝えられない。
    「どうして幸せになれないんだろう」って、永田の言葉が印象的。どうやってもこの社会では、「何かを得るものは何かを捨てなきゃならない」から彼らは彼らだけで幸せになれないんだって考えさせられた。
    それから、演劇って夢があるなと....

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    2025年02月14日
  • 蕎麦湯が来ない

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     せきしろさんと又吉直樹さんの自由律俳句集3作目。

          * * * * *

     『カキフライがないなら来なかった』が気に入ったこともあり、続けて読んでみました。

     前作よりかなりの歳月が経っているためか、句の趣が少し変わったように思います。そこまで削ぎ落としてしまうのかと感心するほど、句がシンプルになっているような印象を受けました。(個人的には前作の多少ウエットな空気をまとった方が好みなのですが。)

     ともあれ今作も楽しめたので、個人的に印象に残った句を書き留めておくことにします。

    ○せきしろさん
    ・ わざとだと知っているがもちろん言わない
    ・ 悪い人ではないと言われている人が

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    2022年05月26日
  • 蕎麦湯が来ない

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    ネタバレ

    あるある! と共感したり笑ったりするだけでなく、なにかひとりじゃないような、あたたかくもないけど寒くも無いような、何かが残る好きなシリーズ。

    せきしろさんの句は基本的に自意識が強く、少し冷めていて、なんだか寂しい。物悲しい。観点が絶妙で、共感するのに既視感でうんざりしたりはしないラインをうまくついているし、他の人にありそうで無い行動原理、しかも揺るがないやつを持っているように感じる。
    ただ、同じ言い回しが多くて、言葉選びのフィルターをもう1、2枚通して欲しいなという感じはある。文章でも過度な説明や同じ話の繰り返しが多くて、割と飛ばし読みしてしまった。
    友人のビデオテープの話、教員の父に大人に

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    2022年05月20日
  • 蕎麦湯が来ない

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    "新聞紙で折られた兜に書かれている事件"(p.90 せ)


    "明らかに元セブンイレブン"(p.198 せ)


    "実際には、気持ちなんてものは、正確に相手に伝わるものでもないのに、ごく稀に言葉や所作によって正確に解り合えてしまう瞬間があるものだから、その幻想に惑わされて、ついつい期待したり裏切られたりしてしまうのだろう。"(p.177 又)

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    2020年08月08日
  • 人間

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    人間の記憶がいかに曖昧なものか
    人間は考え方次第でどうとでもなる
    そんなメッセージを感じた本でした。

    それにしても、又吉さんの本はいつも主人公が又吉さんになってしまうのは、きっと私だけではないはず笑

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    2025年03月20日
  • 人間

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    これに「人間」ってタイトルをつけた感じ、嫌いじゃない。芥川賞受賞したときに審査員の島田雅彦さんが「今回の「楽屋落ち」は一回しか使えない。」って評していたのを強く思い出した。これは果たして楽屋落ち、じゃないのかな。芸人で作家の又吉さんだから描けたような作品。本人のエピソードなのではと錯覚したくなるほど境遇が、読者、あるいは視聴者からは同じように思える。
    この作品を読んだ島田雅彦さんの批評書き聞くなった。

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    2022年11月01日
  • 火花

    読んで良かった!

    文章は文学的で最初読みづらいかな?と思ったが、一気に読めた。内容は全体的に暗く、芸人のお笑い哲学というのがわかりやすく描かれてはいるが、映像のほうが感情移入しやすいのかなぁ、と思ってしまった。まだ映像は見ていないのですが。最後のオチが酷い!しかし時間が経つとじわじわ笑える気もする。悲しいお笑いという感じかな。

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    2019年08月04日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    『自分の名前で文章を書くことは、身体に文字を彫ることと似ている』と又吉さんは言う。
    その言葉の重みに圧倒されてしまいました。
    人の心はうつろうし、考えることだって日々変わっていく。
    又吉さんにとって文章を書くというのは、その時その時の思いをちょうどいい熱量で
    自意識と闘いながら言葉にしていくという作業なのだろう。
    その途方もない困難さが、『スリジャヤワルダナプラコッテ!!(スリランカの首都)』と叫ぶ小学生の話に笑っているうちに、泣き笑いのように伝わってくるのです。
    分かりやすい思考の方程式や、世の中が提示してくる『正解』を許さない二人のやりとりは
    読んでいてとても刺激的で楽しかったです。

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    2019年07月03日