又吉直樹のレビュー一覧

  • 東京百景

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    ネタバレ

    すっごくよかった。いただいた本だからというのもあるけど、すごく気に入った。
    みきちゃんが言っていたように、又吉の文章は寂しさと面白さっていう同時に存在しなさそうなことが存在しちゃうのがすごいと思った。
    みきちゃんに聞いてから読んだ「池尻大橋の小さな部屋」がほんとうによかった。苦しくなったし泣きそうになったけど、こんなに尊くて愛おしくて悲しい記憶を共有してくれてありがとうって勝手に感謝する。劇場、映画でしか観てないから読んでみたい。いつか読もう。
    「1999年、立川駅北口の景色」もすっごく好きだった。おもしろい。元気ない時にこれ読んで笑えるだろうなこれから。
    あと、あとがき?の、ポエジーについてのところもすき。「詩情をバカにしようとする自分だけを恥じることにしよう。過剰なセンチメンタルを笑う奴は、ナイーブな心をバカにする奴は、センチメンタルが生み出す攻撃力を、ナイーブがもたらす激情を知らない。」

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    2025年01月17日
  • 人間

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    又吉のはにかむようなニヤケ方や、無口になっている時に頭の中では何やら企んでいる様子がくすりと可笑しい。その胸の内を知りたくて又吉の本を読む。芸術に対してコジれるような語り合いも、小説を書くに至っての苦悩も。「何者かである必要はないと言う無自覚なつよさ」…これかぁ。

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    2025年01月07日
  • 東京百景

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    クスッと笑える日常からほろ苦い別れのお話まで沢山詰まったエッセイ集。
    エッセイなんだけど、純文学的な雰囲気を感じる文章がそこかしこにあって、夢と現実の間で起きたことのように感じるものも複数。面白かったです。

    情熱も感傷も喜びも怒りも嘘のない文章で綴られていて、でも所々で笑わせてくれるのがさすが。

    「池尻大橋の小さな部屋」
    が切なくて涙。愛情と後悔と感謝が短い文章に詰まってた。
    1番好きなお話です。


    関西から東京に出てきた身としては東京という街に対して感じることに共感できるところもたくさんあったけど、行動範囲が違いすぎて風景までは見えてこなかったのが残念。
    この本きっかけで行ってみたい街が増えたという意味ではよかった。

    綾部の影がめちゃくちゃ薄いことについても最後でしっかり言及されていてすっきり。笑

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    2025年01月03日
  • 火花

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    ネタバレ

    M-1にあてられて読みました。

    現代を切実に生きる芸人の生き様が美しくもあり、面白いということの恐ろしさの一端を感じられました。
    文章が読みやすくて、徳永と神谷の日常的な掛け合いが面白くていいコンビになるのではの思ったけど徳永には心に決めた相方がいて、最後のネタ見せのシーンはとても素敵でした。あとはメールの最後に残すわかりそうでわからない単語も好きです。

    この本を読み終わった今日この夜は東京で生きる芸人の方々に思いを馳せ、眠ることにします。
    来年のM-1も今から楽しみです。

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    2026年09月30日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    原作を読んで、わからなかったことが少し整理できたか。
    まだわからないことも多いが、単なる地動説の異端審判物ではないことを理解する。

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    2025年01月02日
  • 人間

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    これは自伝なのでしょうか?
    シェアハウスでの人間関係やそれぞれ個性的な登場人物たちを、芸人らしいユーモアを交えて描かれている。
    永山も影島も奥もナカノタイチも、全てに又吉直樹が潜んでいる気がした。

    「人間」を「にんげん」と読めば、一人の生き様、
    「じんかん」と読めば、人間関係、
    両方を考えさせられるタイトル。

    沖縄でのラストシーンは、小説の中では異質で、
    主人公=著者のルーツを垣間見たような、
    温かい気持ちにさせられた。

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    2024年11月20日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    漫画を一気に大人買いして一夜漬けで読んでから、完全にファンなので、こちらも手を出してみました。漫画を他角度から掘り下げる企画は面白いし、改めて作者さんの構想の凄さが滲み出ていました。

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    2024年11月13日
  • 人間

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    いよいよ又吉さんの中身を全部ぶちまけてきたな。みたいな感じでした!
    影島とバーで話す場面が好き。
    カスミはなんなのかよくわからなかった。
    めぐみが嫌いだった。自分と同じ名前だから読むのがキツかったー!こんな不快な情事の場面初めて読んだかもしれん。あと、前作の沙希ちゃんでも思ったけど又吉さん作品に出てくる女ってなんかちょっと抜けてて馬鹿っぽいのはなんででしょう?
    長文が多いので、ところどころ簡単に読み飛ばしてしまいました。作者への冒涜になるのでもう一度細かく復習しようと思います。

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    2024年11月07日
  • 東京百景

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    一切格好つけない書き振りと一つ一つの語彙の豊かさに惹きつけられた。読み進めていくと、沢山苦労をした分又吉さんの人としての温かさを感じられて、心地よかった。
    何より、たったの5.6行(1エピソード)で人を笑わせることできるんだから芸人さんってすごい。

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    2024年11月03日
  • 人間

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    又吉の小説をはじめて読んだ。影山という芸人のブログを主人公が読むあたりからだんだんと又吉の思索を登場人物を通して読んでいるようで、面白かった。カスミも影山も、主人公あるいは又吉の思考を反映する鏡なのだろうと思いながら読み進めていると、最終章で主人公が沖縄に帰省するくだりで突然リアルな手触りになる。地域の伝統や人との関わり、血の繋がりを実感することで、地に足が着いたのかもしれない。その実感は沖縄から出ればまた失われてしまうかもしれないが、さて。

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    2024年10月10日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    『チ。 -地球の運動について-』公式トリビュートブック!!
    漫画家、音楽家、小説家、詩人、芸人、声優、学芸員、哲学者、宇宙飛行士まで、各界を代表する執筆陣が『チ。』への思いを記す。

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    2024年10月08日
  • 東京百景

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    凄く愛おしい!最近エッセイの良さに気づく…(遅すぎ)
    やっぱり他人のものの見方というか考え方というか、本当に違って楽しいなー。

    でも似てるとこもあって、例えばエレキギターの話のとこで慣れてます感出すところとか!めーっちゃわかる!笑 自分も誰も見てないのに慣れてますよ感とか分かってますよ感とか出したがるんよね。結局、他人にそう見られたいとかじゃなくて自分の為だけにやっとるの笑

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    2024年10月05日
  • 東京百景

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    又吉直樹は芸人であると同時にどうしようもなく落窪んだ人間である。しかし、その窪みの深さが人間らしさを醸し出す。
    以前、『火花』を読んだ、凄く読んでいて悔しさが滲むような小説だった。
    火花を書いた人間だから見える東京百景。それぞれの人間にそれぞれの百景がある。
    僕ももうすこしで東京に行く。その時にみえる100景はどんなものになるのか、今のうちから少しずつ書き溜めていっても面白いかもしれない。
    以下、僕のおすすめの編。
    十八 吉祥寺の古い木造アパート
    二十二 一九九九年、立川駅東口の風景
    二十五 ゴミ箱とゴミ箱のあいだ
    六十八 恵比寿駅前の人々
    七十六 池尻大橋の小さな部屋

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    2024年09月28日
  • 人間

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    ネタバレ

    過去作を読んでいても感じたが、著者の書く作品の主人公はいつも読んでいて痛々しく生きづらそう。読んでてちょっと疲れた。
    芸術に関わる議論や人生観のようなものが多く語られるが、批評・反応をを目の当たりにしながら活動する芸人ならではの感受性が表れていそうなのかもしれない。
    著者の投影が多く、フィクションでありながら私小説にも感じられる。
    沖縄パートはどう読めばいいかわからなかった。

    文庫版では大幅に加筆されているらしいのでそちらも読みたい。

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    2024年09月16日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    各書簡、必ず見開き2ページ(36字✕28行)に収まっているので読んでいて心地よい。なぜかと思ったら元は新聞連載なんですね。この濃度のやり取りを2週間に1回続けていたのか、という事実にも驚く。
    ぱっと無作為にページを開いて読むと、砂鉄さんが書いたのか又吉さんが書いたのかわからない。それくらい文体も思考の流れも似ているおふたり。でも面識はなかったそうだし、往復書簡を交わすことで《友達になるとか、そういうことにもならなさそうだ。:武田》らしい。そんなふたりだからこそ、ぬるま湯に浸かって交わす会話のような、そのお湯から出てなんとなく始めるピンポンのような馴れ合いではなくて、もっと火傷しそうなやり取りもしてほしかったな。砂鉄さんの『劇場』に性描写を一切入れなかったのはなぜかとの問いに、又吉さんが少しムキになって(と私には思えた)返答し、その返答を読んで砂鉄さんが反省する(と私には読めた)という流れには痺れました。こういうやり取りって、お友だち同士の往復書簡では発生しないと思うので。

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    2024年08月09日
  • 蕎麦湯が来ない

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    ネタバレ

    又吉が好きで、最初又吉の部分だけ読んで、読み終えてやっぱ又吉好きだなって思った。
    つぎにせきしろさんの部分だけ読んだ。せきしろさんて初めて知ったのですが、すごく周りの目を気にする人なんだなって。自分もそういうタイプではあるけど、突き抜けたひとだなって。あと、知らない街のビジネスホテルが好きとか、そういうの真似したいなって思った。
    おもしろかったです。

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    2024年06月24日
  • 人間

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    まず又吉氏の作家としての最高傑作である。火花、劇場も良かったが、更に超えてきた。流石です!最近、相対主義的な考えに寄ってきた自分としては何が正しく何が正しくないのか?これに答えはないことを読書中、考えさせられる。そして氏の太宰へのリスペクト。これは既に愛であり、本作も人間失格のオマージュであった。若しくは死んだ人間の目を通した氏の新しい物語である。そしてまた本作は道化であり、コメディであった。物語終盤にフォーカスされる父の愛すべき人物像にもハマった。
    そして、氏の作品に共通するラストの一文は鳥肌。

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    2024年04月25日
  • 人間

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    又吉小説3作目。
    またも、なにやらこじらせ男。
    いや、でも、これが作者の中身かも。
    自意識過剰がさらに過剰になるってのは生きにくいね。
    でもね、がんばれ〜って。

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    2024年03月30日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    無目的とタイトルにある通り、大きな命題がないともすれば曖昧なやり取りなんですが、印象的なことばだったり考えだったりが所々にあってメモしながら読みました。日頃ふと考えることも、もっと覚えておけるようにしたいなとなんとなく思いました。あと日頃、何も考えずに受け入れてしまっている色々なことも、それでいいのか?みたいな視点はもっていたい。
    ふわっとしてる感じが心地よくて面白かった。
    武田さんの本は何冊か読んだけど、又吉さんの本もちゃんと読んでみたいなと思った。

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    2024年02月26日
  • 往復書簡 無目的な思索の応答

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    これは面白い組み合わせ。そして、期待に違わぬ興味深いやり取りが繰り返される。往復書簡ってそういうものなのかもしれないけど、真正面から返し合うのでなく、受けた文面から自分の思索があちこち飛び交い、場合によってはだいぶ距離のある観点からの返書となる。その過程をあれやこれや考えるだけでも楽しい。求・続編。

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    2024年02月21日