山岸真のレビュー一覧

  • 順列都市〔上〕

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    コンピュータの性能が上がり、脳のシミュレーションさえもが可能になった社会を舞台にしたSF。結構難しいところもあるが、やはりおもしろい。下巻がとても楽しみ。

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    2012年05月29日
  • ひとりっ子

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    久しぶりにイーガン読んだら難しかった。自分の知ってるイーガンっぽくないとも思った。収録されてる中にわりと古い作品があって、その頃のだと受ける印象が違うみたい。

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    2011年09月04日
  • 順列都市〔下〕

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    (*´д`*)すーほいSF作品だ。
    予想を遥かに超えてた!

    人間の想像力にもいろんなレベルがあるけど、これは凄い強度だと思いました。
    SF作家はすごいなぁ。

    ただ、何度読んでもわけがわからない部分もありました。

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    2011年05月05日
  • 順列都市〔上〕

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    生化学も物理もITもさっぱりな私でもなんだか面白かったです。人格をデータとして保存することで生き延びたと言えるのか?完璧な世界を作り上げることは可能なのか、意味はあるのか。いろいろ考えてしまいました。マリアとお母さんの会話が一番印象に残った。死を受け入れたことを神に(神が何を動かしたわけではないが)感謝する。その気持ちは一番美しく見えます。

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    2010年12月27日
  • ディアスポラ

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    これだけの宇宙を見せられて、人間ひとりひとりの物語に価値が見出せる人がいたら会ってみたい。
    価値はないけれど意味はあるよね。個人的に重きをおきたいのはヤチマの人間性について。人によって色々思うところがあるんじゃないだろうか。私は彼(彼女?)が『何の曇りもない笑顔』を浮かべられることと故郷を捨てて一人で真理を求め続けることから見える 無邪気さ を持っていることに大きな意義がある……気がする。引用したとこが心に残ったのは、ヤチマのセリフだからです。
    物理とか数学をやったことのない文系の人には読みづらいかも。でもわかるとこだけ読んでればおkです。
    あと5回くらい読んでちゃんと理解したい。

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    2010年09月26日
  • 順列都市〔上〕

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    ハードSF極北の一つ。上巻だけ読んでいる時は、設定と展開が斬新すぎて何が何だかよくわからなかった。下巻の訳者解説を読んで、そういう話だったのかと思って、上巻再度読み直し。それでようやくわかったような感じの名作。

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    2010年07月25日
  • ひとりっ子

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    いくら不可知な人間の精神とはいえ、自然界の法則に逆らうことはできない。イーガンは数学をはじめとした大変な科学の知識で(文系のため、どんなジャンルの学問かもすでにわからない。汗)、人間の行動の決定や、愛や憎しみの感情を、どんどん因数分解していってしまう。各短編には、しょせん人間も機械の部品の組み合わせにすぎないのだという趣旨の文章がちらちら見える。しかし読み終わると、いやそうではないという思いが、まったく理屈ではないところから立ち上がってくる。

    この短編集の最後2編はなかでも難解で、多元宇宙論をテーマにしている。全然わからないままとにかく最後まで読んだら、あれっと思う関連が隠されていて、また読み直した。すると、初読より断然得るものが多かった。イーガン独特の科学法則のたたみかけのような、やや退屈に思える部分が実はセンチメンタルなメタファーであることに気づいたのだ。その一瞬のひらめきはまるで天啓だった。他にもないかとページを繰ったけれど、残念ながら同じ感覚はもう訪れなかった。

    理系の人なら感知できるのだろう、ロジカルな文中にそっと埋め込まれたイーガンのセンチメントを、私はずいぶん見逃してしまっているのだろう。それでもかすかな気配だけは感じることができる。それが彼の小説を苦労しても読みたいと思わせる“行動原理”なのだ。

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    2010年07月05日
  • ディアスポラ

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    ディアスポラ=離散
    宇宙(多次元)の様々な方向に自分たちのコピーを1000個派遣して知的生命体、生存をかけて可能性を探検する。


    人間存在が究極に不滅になったときの最終的な人の行き先。
    これを作者なりに推し進めている
    ・自分の全ての可能性を探索しつくす(完了)
    ・自分の人生の中で不変の箇所を探し続ける(アイデンティティの探求)
    ・自我を維持できなくなり消滅、霧散、停滞

    自分の夢想した問題意識が表現されていて興味深かった。
    ”価値”は、自分の視点中心に”現れる”のであって、それ自体存在しない
    残るのは、自分への探求か、全て(個々に優劣が無いため)の外部の探求。

    やはり不死/長命は、普通の人間存在(=自分)には耐えられない。言いかえると、自分のアイデンティティは維持できない(ある意味での死)
    あらためて有限の生(死)に向き合う生き方をしたいと感じた

    グレッグイーガン全てに通底するテーマであるが、改めておもしろかった。

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    2021年06月24日
  • 祈りの海

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    限りなく五つ星に近いのだが、『ひとりっ子』と比較した時に、こっちの方が少し印象度で劣る。『ルミナス』が収録されている分の差とも言えるが。

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    2010年03月11日
  • 祈りの海

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    SF短編集。SFではあるけどメインテーマはアイデンティティかな。
    とにかく巧みなアイディアに驚かされるけど、ちょっと取っつきづらい文章なのでハードSFに慣れてる人向けかも。そこを乗り越えれば面白いよ!

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    2009年11月11日
  • ひとりっ子

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    短編集イーガンの数学的ネタが難解で「ルミナス」ついていけませんでしたが「真心」「ふたりの距離」は印象に残りました。特に「ふたりの距離」は二人の人間のアイデンティティを限りなく近付けるとどうなるかという…ある意味怖いです。

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    2009年10月04日
  • 順列都市〔下〕

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    上巻に色々書くと下巻の欄に書く事が無くて困る。
    ただ、順列都市に関しては、個人的に上巻のが好きだったりして。

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    2009年10月07日
  • 順列都市〔上〕

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    グレッグ・イーガン著。90年代を代表するSF作家だそうな。
    SFというニッチなジャンルでありながらその中でも有名、と言う事で程よい読みやすさかと。
    読みやすいだけでなく面白さも折り紙付き、つまみ食いのつもりが気付いた時には二周目だった。

    宇宙系のSFに比べるとサイバー系は「トンデモ超理論」が出にくい気がします(偏見)が、これの屑理論は珠玉。わけわかんねえ。
    最早サイバーパンクが「パンク」とは呼べない時代になってきておりますが、確実にギブスン、ひいてはディックの精神を感じ取れるのが好印象。

    そういや「ターミナル・エクスペリメント」なんつーのもありましたねえ。

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    2009年10月07日
  • ひとりっ子

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    短編集。「行動原理」「真心」「ルミナス」「決断者」「ふたりの距離」「オラクル」「ひとりっ子」以上7篇収録。

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    2009年10月04日
  • 順列都市〔上〕

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    一度読んだけれどもう一度再読しようと心に誓っている。
    グレッグ・イーガンの作品は、
    初めて本格的にSFに挑戦しようと「ディアスポラ」を一番最初に読んで意識が飛びかかった思い出がある。
    この作品を読んでコンピュータ上に人格を移すというアイディアがやっとつながった。
    「ディアスポラ」を読む前に読みたかった。

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    2009年10月04日
  • 順列都市〔上〕

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    人間の精神をスキャンしてデジタルの世界に送り込むことが可能になった世界。ある画期的な理論を考案した主人公(?)がデジタルに住まう「コピー」たちに、文字通りの永遠の存在を約束する話が前半のメイン。
    コピーたちはハードウェアの制約で現実の17分の1の速さでしか活動できなかったりするのが面白いですが、コピーの人権を認めない法律が成立しようとしていたりで、存在としての基盤が揺らいでいるのを背景に話が展開していきます。
    後半は、ある理由があって「…そして7000年後」

    アイディアの核はなんとも説明しがたい「塵理論」とセル・オートマトンモデル生命なんですが、この二つが結びついたとき主観的宇宙論の本作におけるアプローチが理解できると言う構図。なんと言っても塵理論の片鱗でも分かったつもりにならないと面白くないわけですが、話が綺麗にできているから、SFの素養がある人で、あんまり突き詰めて考えない人はイーガンの長編だったらこれがとっつきやすいような気がします。
    ベースの世界観(というか基本設定)はディアスポラや他の短編とも一緒のように見えるので、ディアスポラを読む前に世界をイメージするのにはよいかも。

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    2009年10月04日
  • しあわせの理由

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    全9編によるハードSFの短編集。
    絵画を実際に再現するため、人を攫っては絵画に合わせて人体改造していく「愛撫」や、ワームホールに囚われた人物を救出に向かう「闇の中へ」など、ユニークな設定が目白押しです。
    しかし、個人的には表題作以外はどうにものめり込めず、あまり楽しめませんでした。全般的に設定が細かすぎる傾向があります。

    例えば「道徳的ウィルス学者」では、不倫をした者や同性愛者など、主人公が不道徳と見なす人間を殺すためのウィルスをばらまく物語ですが、このウィルスの設定が「どのタイミングで染色体にコピーされ、変異し、受容体に取りつき、どのように擬態するか」といった仕組みが、あらゆるパターンを網羅するように延々と解説されます。
    著者の博識ゆえか、フワッとした説明で済みそうな箇所にも緻密な理屈づけが施されており、説明が長すぎて結局頭に入りきらないまま読み進めることになります。
    本題と末節の区別がつかなくなり、骨の折れる読書でした。

    恐らく著者の意図は、独創的なアイデアとその設定の作り込み、そして作中のキャラクターを通じたメッセージ性や思考実験の面白さにあり、物語はあくまで舞台装置なのでしょう。
    ただ、私自身は登場人物のドラマを読みたいタイプなので、あまり好みが合いませんでした。

    その中で表題作「しあわせの理由」は別格の面白さでした。
    脳に巣食ったウィルスを除染した際に幸福感(ホルモン)を生み出せなくなった主人公が、脳細胞を代替するメモリを埋め込むと今度はあらゆる物事に幸福を感じるようになってしまうという物語です。

    他人の脳細胞データから作成したメモリを埋め込むという設定も興味深いのですが、主人公は言わば「他者の評価軸で動く人間」となっており、Twitterの登場以前から、他者評価に幸福を左右される現代的な人間像を予見していたような、その慧眼には驚かされました。
    運動に幸福感を覚えるよう設定してダイエットに勤しむ描写など、あすけんと組み合わせたような発想も秀逸です。

    他人の感情が共存する状態を、希望を込めて描いているのがとても良かったです。
    この状態を異常ではなく、人間にしかできない知性の継承として捉えており、人間讃歌のドラマへと昇華させた手腕は見事でした。

    全体としては自分の好みとはややズレる短編集でしたが、表題作「しあわせの理由」だけでも読む価値のある一冊だと思います。

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    2026年07月05日
  • しあわせの理由

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    ネタバレ

    SF短編集。量子サッカーの話は何が何だかよくわからなかった。
    遠く離れたアフリカで生活する双子の片方は偽薬を処方されていた、という話もあった。最終的には生き残った方がハッカー技術を駆使して全員に効果のある薬を処方させるように変えてハッピーエンド(?)に。
    表題作は、腫瘍によって幸せホルモンがドバドバ出ていた少年が、一命を取り留めるために手術をすると幸せホルモンが出なくなり、30歳まで鬱になる話。後半ではドナー4000人の脳をスキャンした幸せホルモンの回路を人工的に作ったが、何にでも幸せを感じてしまうため、自分のアイデンティティを築くために幸せホルモンのレバーを脳内で操作できるようにしてもらう。一瞬初めての彼女ができたが、来歴を話すと逃げられてしまうのが気の毒。

    本編とは関係ないが、巻末の解説が類を見ないほどに不快なので読まないことをお勧めしたい。

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    2026年06月21日
  • しあわせの理由

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    ネタバレ

    設定は複雑だけど発想が面白くて文章も読みやすい。
    数式的な部分は雰囲気読みしてもちゃんと楽しめるから凄い。
    どれも物事の捉え方、考え方を別角度で見られるような話
    愛撫(狂ってる)
    ボーダー・ガード(胸が熱くなる)
    しあわせの理由(自分の感情を意識する新体験)
    が印象的

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    2026年05月06日
  • ディアスポラ

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    30世紀、人類の大半は肉体を捨て人格をデータ化してコンピュータ内の仮想都市に住んでいた…。中性子星による地球環境の壊滅、遥かな惑星系の海洋で発見された不可知な生態系の謎…。遠未来のソフトウェア知性体たちの壮大な物語。
    「ディアスポラ」(1997)グレッグ·イーガン
    #読書好きな人と繋がりたい

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    2025年09月27日