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Posted by ブクログ
ひゃーめちゃくちゃ面白かった!
上巻は人格コピーの倫理的問題提起や現世から離れた永遠が可能な新しい宇宙が可能である理論的な説明に終始する。
下巻では、現世から隔絶された完全に閉じた新しい永遠の聖域が完成し、そこで計算機上の新しい宇宙にできた知的生命体の観察・研究に話が移る。知的生命体が世界の構造を説明し始め、理論が量子力学に移ったとき、自分たちが計算機上の存在であることを否定する強い理論が完成すると同時に、永遠の聖域は崩壊を始め、聖域の人類は新たな聖域へと逃避する。
これは神と人類のSFメタファーなんだと思う。人類が量子力学に手を染めたときに神は死んだということなんだろう。それを物理学を駆使してSFとして説得力を持たせる力量は凄まじい。ちょっとわけわからんレベルだ。グレッグ・イーガン天才すぎる。。。
本編ではTVC理論とランバート人が構築した理論の力関係の綱引きの判定はどう行われるかが不明なまま幕を閉じるが、エピローグで現実世界のマリアに戻り、母をコピーせず亡くしている場面が描かれる。それが筆者からのヒントなのではないだろうか。エリュシオン人が自身を計算機上の存在としか見なしておらず好きなように自己改変可能な希薄な存在であると認識しているのと違い、ランバート人は世界のルールを改変できない。彼らにとってはオートヴァースが現実であり、有限な宇宙、生命こそが実存だからだ。この確信の強さがエリュシオンの崩壊に繋がった、と。
Posted by ブクログ
宇宙や生物を取り扱いつつ、話の軸はあくまで電脳であり、その大風呂敷の上で命を説くような文句なしのSF超大作だった。
物語の終盤は夢中になって一気読みできた。
マリアが長い眠りから目覚めてからの没入感がすごかった。エシュリオン vs ランバートの構図はさながらアクションサスペンス映画のようだった。
人間である自分にとって、ランバート人の理解できないほどの合理性はかなりエイリアン感があって良かった。
でも、やっぱりすごく難解だった…。
塵理論って結局なんだったんだろう。ハードSFを読むと数学や物理学をきちんと勉強したくなるw
トマスやビーとケイトのパートはよく分からないままさらりと読んでしまったな。。。
それでも白熱して楽しめてしまうのがグレッグ・イーガンの凄いところと言えば凄いところなんだけど。
もし再読することがあるなら、解説サイト?等を参照しながら読みたい。
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小説・文芸
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