無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※こちらの作品はブックライブ for Android、ブックライブ PLUS for Android、ブラウザビューアではダウンロードおよびオフラインでの閲覧ができません。
Posted by ブクログ
短編集ということもあり長編と比べると、小難しい物理とか数学の話が(比較的)少なく、イーガンの持つ人間観や未来像などがどのようなものかを理解するためには非常に読みやすかったです。
特に表題作は、イーガンの科学至上主義が非常によく現れた作品であるかと思います。ある夫婦の受難を、物理的にだけでなく精神的にも科学でもって和らげる様は、テクノロジーが進歩した未来では科学は宗教に取って代わられる、ということを説得力をもって語っているかと(反面、その科学の確実性を否定してまで救いを求める人間らしさも描かれている)。それに加えて、物語全体を通して見るとよくある家族問題でしかない、というのも作者が、AIが知性を持ったり人間がデジタル化されるのを当たり前の未来であると確証しているからこそではないかと思います。
ともかくとしてイーガンが抱く未来像のディテールには毎度ぶっ飛ばされるので、読んでいて非常に気持ちが良いです。
Posted by ブクログ
『1984年』は2+2=5であることを証明するSFである
と他の誰でもないこの作者が言うのだからそうに違いない
それはともかく
この作者の作品を久しぶりに読んだけれど
SFとして最先端であるというより小説としての幅の広さが良くわからない感じ
『ルミナス』のように小説らしいSF小説が書かれている一方で
表題作のようにむりやり小説にしているようなお話もあり
SFにおけるカガクテキな着想をお話にする手段に
質の高低でなく種類の幅が迷走しているかのように見えて落ち着かない
数理論文でないものを書きたいのだろうし
SF作家として名声を獲得しているのに何かをいうこともないけれども
小説としては合わないと合う作品の幅が大きくて困る作者作品也
Posted by ブクログ
ここに、ひとの感情を固定させることのできるインプラントがあるとしよう。インプラントは鼻孔に挿入された後、脳まで一直線に掘りすすみ、そこから放出されたウイルス大のロボットが適切な処置を施してくれるのだ。もちろん痛みはない。
さて、ここで質問。あなたは夫婦間、あるいは恋人への愛情を例えば倦怠期による磨耗から守るために、このインプラントを使用するだろうか。
テクノロジーの発展がもたらす社会的道徳や価値観の変容。本書は、まだ変容を受け入れきれていない社会を舞台に、倫理と欲望の葛藤、そして思わぬ落とし穴を描く作品がちらほら。現代SFの最高峰グレッグ・イーガンの短篇集は全7篇収録。
テクノロジーの発展により変容する道徳、価値観、人間のあり方。読んだイーガンの作品は多くありませんが(短篇集だけ)、これはイーガンの作品によく見られるテーマかと思います。とりわけ、テクノロジーの発展によってあわらになったアイデンティティを題材にした作品は「祈りの海」に多く収録。本書では「行動原理」「真心」「ふたりの距離」あたりがこれらに連なるかと。
数学SFの極北と評される「ルミナス」は、もちろん言及される数学や理論の9割以上を理解できておりませんが、本書で描かれる異質のファーストコンタクトはそれだけでワクワクさせられるものでした。
表題作や「オラクル」にて示される多世界解釈。多世界解釈とは、これまでも色んな作者が取り上げており、いわゆるSFサブテーマのひとつといえるものですが、その多世界解釈を理論に落とし込み(もちろん理解しきれてませんが)、ハードSFに仕立て上げるイーガンの筆力にはびっくり。表題作については、娘を亡くした両親が機械のこどもを手に入れる”だけ”に留まらないのが凄いところ。
うん、やっぱりイーガンはおもしろいぞ。そろそろ長編も読もう。とりわけ簡単なやつを…
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※こちらの作品はブックライブ for Android、ブックライブ PLUS for Android、ブラウザビューアではダウンロードおよびオフラインでの閲覧ができません。
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸
小説・文芸