黒川博行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とにかく、「天性のイケイケヤクザ」の桑原の魅力が圧倒的。底なしの口の悪さと悪知恵のための頭の回転と、化け物じみた喧嘩の強さ、そしてなにより、筋の一本と追った任侠(なんだかんだ言って金を使うべきときには出し惜しみしない)に、爽快感を覚えない人はいないのじゃないか。
特に本作では、桑原たちに協力する中国人、朝鮮人の男たちの侠気に思わず目頭が熱くなるシーンがあり、文字通り「任侠に国境なし!」と快哉を送りたくなった。また、ラストシーンにもぐっと来る。もちろん、想像を絶する過酷な現実の中で生きる北朝鮮の人々(特に浮浪児たち)の描写には胸が痛む。桑原でさえ絶句する社会状況、小説では金正日体制時代でまで日 -
Posted by ブクログ
冒頭───
滋賀県警捜査一課班長、根尾研一郎警部が余呉湖西岸の現場に着いたのは午前八時、警備の警官に目礼し、やじ馬の包囲網を抜けた。死体は引き揚げられ、湖岸の砂地に横たえられていた。白衣の検視官と数人の鑑識課員がそのまわりを囲んでいる。検視の最中らしい。
根尾は咥えていたパイプをポケットに収め、
「死因は」
先に来ていた部下の川村を呼び寄せて訊いた。根尾は男の他殺死体が揚がったとしか報告を受けていない。電話で叩き起こされ、食事もとらずに家を飛び出して来た。
1980年代の初め、ぼくはまだ学生だった。
当時、学生の間ではインド旅行がちょっとしたブームになっていた。
インドへ行けば、人生観 -
Posted by ブクログ
いやー。面白かったです。
大阪弁の会話のテンポ 実にいいんですね。
これだけ、小気味いい 会話は あんまりないなぁ。
放火、青酸流し、脅し、暴力、・・・裏をかく。
何でもありの中で
二宮が 筋を通して まっしぐら。
駆け引きの巧みさ・・・そして 焦点を明確にする。
一見さえないオトコにみえるが じつに 信念と勇気 がある。
それに、脱帽せざるを得ない。読後感がステキである。
相方になってしまった
ヤクザモンの 桑原が シノギがあるといって・・・
突っ込んでいく。
カタギ、チンピラ、ヤクザ それぞれが 格が違う。
桑原は ホンモノのヤクザの 自覚がある。
いろんなものに カネを注ぎ込んでい