黒川博行のレビュー一覧

  • 後妻業
    こないだツタヤでレンタルDVDを見てからどうしても原作を読みたくなって注文しました。
    久々のホームランという出来で、今日の午後三時から七時半までかかって完読しました。いやー、面白かったです。
  • 大博打
    ただ者ではない人質と犯人の人情溢れる物語。途中からは人質のお爺さんに夢中になった。あのお爺さんは元刑事なのか?

  • 疫病神
    建設現場でのトラブル処理請負や裏社会との仲介で生計を立てる、自称コンサルタントの二宮。彼が軽い気持ちで産業廃棄物業者から引き受けた依頼業務は、あれよあれよと大問題に膨れ上がる。産廃業界とは、政治家にゼネコン、建設会社に暴力団とクセ者ばかりが集い、協力と裏切りを繰り返す魑魅魍魎な世界だった。そんな世界...続きを読む
  • 破門
    直木賞受賞作。今回は映画への出資がこじれる話。相変わらず疫病神コンビはあっちに行ったりこっちに行ったりして忙しい。二宮は一般人だが稀に異様なほど腹がくくれる。桑原は相変わらず。関西弁のやりとりも、何気ない話に関係ない描写も世界観を造っている。
  • 勁草
    大阪人の裏社会で生きる男たちが次々に事件に巻き込まれる様をコミカルに描く、相変わらずな黒川博行作品のすばらしきマンネリ。

    本作の主人公はオレオレ詐欺グループで中間管理職的立場の橋岡。ボスの指示の下、電話担当、金銭受取担当へ役割を割り振る。それなりの社会常識と知識を持ち合わせている橋岡はボスにとって...続きを読む
  • 暗礁(下)
    疫病神シリーズが読みたくて買った一冊。

    仲がいいのか悪いのか
    このコンビは最高に面白い!

    途中人間関係や人の繋がりがよくわからなくなった。登場人物が多い

    上巻と合わせると結構なページ数だったが、テンポよく話が進み、あまり長さを感じる

    シリーズ物は飽きる時がたまにあるが、疫病神シリーズは次の作...続きを読む
  • 暗礁(上)
    疫病神シリーズにハマり買った一冊

    このシリーズは本当に面白い。
    ヤクザとコンサルタントのコンビは最高
    会話の後の心のつぶやきみたいな一言が面白い。

    運送会社の裏金を狙う話だが、だんだん話が広がっていきどうなるか楽しみになってきた。

    上巻下巻合わせると結構なページ数がある。
    「国境」と同じくらい...続きを読む
  • アニーの冷たい朝
    大阪を舞台にした“事件モノ”なのだが、本作は「非常によく出来た“映画”のノベライズ」という感じで、画や音が思い浮かぶような、複数の視点人物で次々と綴られるパートがテンポよく展開している…
    冒頭、禍々しい凶行に及ぶ者の目線で犯行を実行する様子が描かれ、場面が転じてみるとその凶行の結果である猟奇的事件が...続きを読む
  • 螻蛄―シリーズ疫病神―
    疫病神シリーズ第4弾
    今回のシノギは仏教界。

    動く額が違うし、ヤクザな業界で驚いた。
    金額が細かく説明してあるので
    リアリティーもあるし、とても面白い。

    命張った割には、あまり儲からないのもだな。
  • 喧嘩
    相変わらずの二人のやり取り、安心します!
    でもなんか、二宮がお金にセコすぎて、そこのところになんかイライラしたり、、、(笑)
    ページ数の、けっこう最後の方まで来たのに事件が片付いてない!っていう状態だったので、
    「この残りのページ数で片がつくの?」
    とハラハラしながら読んでいました。
    我ながら変な読...続きを読む
  • 疫病神
    黒川博行氏といえば、筧千佐子のいわゆる「後妻業」を描いた同名の小説で一世を風靡したが、むろんその名は事件報道以前から知っていた。いわゆるハードボイルド小説をものしたら右に出るものはいないと思えるほどの作家である。黒川氏が書く二宮と桑原の「最凶」コンビと呼ばれるシリーズの第一弾が本作だった。

    ところ...続きを読む
  • 喧嘩
    やっぱり名コンビ!
    イケイケ元ヤクザとサバキの二宮がくり出す痛快トーク
    今度は議員秘書が金にまみれヤクザとのトラブルが勃発
    サバキを依頼された二宮が頼ったのはまさかの桑原
    やっぱりヤクザをぶちのめしてしまう桑原
    常に金を引っ張ろうとする二宮
    議員秘書から金を引っ張ることができたのか?
    破門された桑原...続きを読む
  • 破門
    イケイケヤクザの桑原が破門
    小清水から騙しとられた金を取り返すために東へ西へ遂にはマカオまでその執念は流石。
    二宮は嫌と言いつつも桑原から金を頂戴している図々しさがすき。
    テンポのいい掛け合いとストーリーの軽快さが読み手の心を掴んで離さない。
    そんな一冊 シリーズ全巻読破必至です。
  • 喧嘩

    おもいだすし、身近に思える

    大阪しか知らん男にとって大阪の日常が活字で読めるのは至高の極み
  • 暗礁(下)
    軽快さと巧みなやり取りがクセになる。続編を読まない人は損をする。

    イケイケやくざの桑原
    サバキを生業にしている二宮
    二人のコンビは最強の一言

    東西急便を巡る金の取り合い。桑原の度胸と二宮の口先には脱帽した。

    二人は金を受けとることはできるのか?
    堅気のはずの二宮が桑原に金をせびる姿には流石でこ...続きを読む
  • 暗礁(上)
    迷ってる人は読んでおくべき一冊。

    桑原と二宮のコンビが堪らなくいい。 

    桑原に賭けマージャンを打つよう言われて打ったのが運の尽き。次から次ぎへと災難が二宮を襲う。放火魔だったり殺されかけたり、、、。

    桑原のヤクザ的思考も面白く二宮との掛け合いもテンポが良いから飽きが来ない。

    下巻はどう話が展...続きを読む
  • 果鋭
    シリーズ3作目から読んでしまった。
    あ~、面白い。堀内と伊達の名コンビの行動力たるや。グルメぶりも素晴らしい。
  • 果鋭
    とても楽しめました!
    自分の日常とはかけはなれた世界の話だと、かなりリフレッシュできていいです。
    関西人なので、ストーリーに出てくる地名と距離感がわかるので、それも好きなポイントです。
    主人公の二人のバックグラウンドもわかりやすいし、他の2作品を読んでいなくてもわかるところも親切でいいです(笑)
  • 破門
    直木賞受賞作とシリーズ物だったって事は知らずに買った本。

    タイトル見てもっと重い内容の本だと思っていたが、そんな事はなく、スピード感があり軽い感じの内容で面白かった。

    会話中心で物語が進んでいくのは読みやすかった。

    ヤクザ物の内容なのに予想に反して人が一人も死んでない小説でした。
  • 勁草
    全貌が簡単には掴めないように、過ぎる程までに巧妙に組織された特殊詐欺の犯行グループの様子や、被害者を必死に護りながら犯行グループを追い、僅かな手掛かりを執念深く掘り起こす捜査陣の様子が、あの「黒川博行の筆致」で活写されている。一部に立寄ったこと、通り過ぎたことも在る「雰囲気が判る地域」の描写が在って...続きを読む