黒川博行のレビュー一覧

  • 破門

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    直木賞受賞作。今回は映画への出資がこじれる話。相変わらず疫病神コンビはあっちに行ったりこっちに行ったりして忙しい。二宮は一般人だが稀に異様なほど腹がくくれる。桑原は相変わらず。関西弁のやりとりも、何気ない話に関係ない描写も世界観を造っている。

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    2020年07月11日
  • 勁草

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    大阪人の裏社会で生きる男たちが次々に事件に巻き込まれる様をコミカルに描く、相変わらずな黒川博行作品のすばらしきマンネリ。

    本作の主人公はオレオレ詐欺グループで中間管理職的立場の橋岡。ボスの指示の下、電話担当、金銭受取担当へ役割を割り振る。それなりの社会常識と知識を持ち合わせている橋岡はボスにとって、こき使いやすい存在だ。そんな橋岡が、常識を持たずカタギにもヤクザにもなり切れない男、矢代と知り合ってから、彼の運命は急転回する。大金を手にしたはいいが、殺人事件に巻き込まれ、ヤクザと警察から追われることになる。

    そんな運命に弄ばれる橋岡だが、警察捜査や金融機関とのやり取り、死体の処理まで、冷静に

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    2020年06月27日
  • アニーの冷たい朝

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    大阪を舞台にした“事件モノ”なのだが、本作は「非常によく出来た“映画”のノベライズ」という感じで、画や音が思い浮かぶような、複数の視点人物で次々と綴られるパートがテンポよく展開している…
    冒頭、禍々しい凶行に及ぶ者の目線で犯行を実行する様子が描かれ、場面が転じてみるとその凶行の結果である猟奇的事件が明らかになっている。そして府警の刑事達が捜査に着手である。
    捜査員達の動きの傍らに、新製品のモニターというようなことで近付いたセールスの男と懇意になったという高校教師の女性が出て来る。物語は、凶行に及ぶ者のパート、捜査員達のパート、女性高校教師のパートと、複雑に折り重なって、同時にテンポよく展開する

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    2020年05月07日
  • 螻蛄―シリーズ疫病神―

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    疫病神シリーズ第4弾
    今回のシノギは仏教界。

    動く額が違うし、ヤクザな業界で驚いた。
    金額が細かく説明してあるので
    リアリティーもあるし、とても面白い。

    命張った割には、あまり儲からないのもだな。

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    2020年05月05日
  • 喧嘩

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    相変わらずの二人のやり取り、安心します!
    でもなんか、二宮がお金にセコすぎて、そこのところになんかイライラしたり、、、(笑)
    ページ数の、けっこう最後の方まで来たのに事件が片付いてない!っていう状態だったので、
    「この残りのページ数で片がつくの?」
    とハラハラしながら読んでいました。
    我ながら変な読者だと自分で思いました(笑)
    だんだん、桑原がいい人に見えてきたのですが、私は黒川博行の世界観に染まりすぎたのでしょうか~^^;

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    2020年04月23日
  • 疫病神

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    ネタバレ

    黒川博行氏といえば、筧千佐子のいわゆる「後妻業」を描いた同名の小説で一世を風靡したが、むろんその名は事件報道以前から知っていた。いわゆるハードボイルド小説をものしたら右に出るものはいないと思えるほどの作家である。黒川氏が書く二宮と桑原の「最凶」コンビと呼ばれるシリーズの第一弾が本作だった。

    ところで、ごく普通の市民として生きていると、極道の世界にはなかなか現実的な感覚が伴わない。考えてみれば、身近なところにありそうでありながら、実態はアンダーグラウンドな世界に遮蔽されていて実際に目にする機会などまずない。

    黒川氏は、そうした普段の我々からは闇に隠されている世界を、ハードボイルドという手法で

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    2020年04月13日
  • 喧嘩

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    やっぱり名コンビ!
    イケイケ元ヤクザとサバキの二宮がくり出す痛快トーク
    今度は議員秘書が金にまみれヤクザとのトラブルが勃発
    サバキを依頼された二宮が頼ったのはまさかの桑原
    やっぱりヤクザをぶちのめしてしまう桑原
    常に金を引っ張ろうとする二宮
    議員秘書から金を引っ張ることができたのか?
    破門された桑原は復帰できるのか?
    やっぱり今作面白いの一言
    次回作も読破しなければ!

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    2020年03月26日
  • 破門

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    イケイケヤクザの桑原が破門
    小清水から騙しとられた金を取り返すために東へ西へ遂にはマカオまでその執念は流石。
    二宮は嫌と言いつつも桑原から金を頂戴している図々しさがすき。
    テンポのいい掛け合いとストーリーの軽快さが読み手の心を掴んで離さない。
    そんな一冊 シリーズ全巻読破必至です。

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    2020年03月08日
  • 喧嘩

    購入済み

    おもいだすし、身近に思える

    大阪しか知らん男にとって大阪の日常が活字で読めるのは至高の極み

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    2020年02月26日
  • 果鋭

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    シリーズ3作目から読んでしまった。
    あ~、面白い。堀内と伊達の名コンビの行動力たるや。グルメぶりも素晴らしい。

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    2020年02月02日
  • 果鋭

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    とても楽しめました!
    自分の日常とはかけはなれた世界の話だと、かなりリフレッシュできていいです。
    関西人なので、ストーリーに出てくる地名と距離感がわかるので、それも好きなポイントです。
    主人公の二人のバックグラウンドもわかりやすいし、他の2作品を読んでいなくてもわかるところも親切でいいです(笑)

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    2019年12月09日
  • 破門

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    直木賞受賞作とシリーズ物だったって事は知らずに買った本。

    タイトル見てもっと重い内容の本だと思っていたが、そんな事はなく、スピード感があり軽い感じの内容で面白かった。

    会話中心で物語が進んでいくのは読みやすかった。

    ヤクザ物の内容なのに予想に反して人が一人も死んでない小説でした。

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    2019年09月04日
  • 勁草

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    全貌が簡単には掴めないように、過ぎる程までに巧妙に組織された特殊詐欺の犯行グループの様子や、被害者を必死に護りながら犯行グループを追い、僅かな手掛かりを執念深く掘り起こす捜査陣の様子が、あの「黒川博行の筆致」で活写されている。一部に立寄ったこと、通り過ぎたことも在る「雰囲気が判る地域」の描写が在って、そんな中で作者が「上方落語の感じを意識」としている、大阪辺りの話し口調でやり取りをする作中人物達が各々の思惑で蠢く。
    「勁草」という題名に採られた語の意味は、「風雪に耐え続ける」というようなことであるらしい。本作の“主人公”は犯行グループ側の橋岡であろうが、橋岡は矢坂との行動が好くない方向に転がり

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    2019年08月02日
  • 海の稜線

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    頁を繰る手が停まらなくなった。大阪を主な舞台とした事件モノである。
    物語は主にブンこと文田刑事の視点で綴られる…「飯を食い損なった…」とブツブツ言う場面も多いのだが、地道に捜査活動に勤しむブン…得られた情報を整理して繋げようとし、対外的な押し出しも好い50代のベテラン刑事の総長…研修中のキャリアとして、特段に何かに励むという程のことが求められるのでもないらしい中、独自の推理で大胆に事件の謎を追う萩原…事件現場や関係者が動き回っている大阪を踏み越えて、近県や四国方面にまで捜査の手は拡がる…不思議な事件の裏に、複雑な不正が在って、犯罪の連鎖を起こしてしまっていたのだった…
    ブンと萩原とのやり取りに

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    2019年07月27日
  • 国境(下)

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    本当に一気に読んでしまいました。
    簡単に密入国なんて出来ないよとか思いつつもついつい先に進んでしまいました。
    善悪はほっておいても、自分なりの筋を通す、
    だからこそ気持ち良いし、筋を通すからこそ見えてくる
    世の中の理不尽が物語に良い色合いを添えます。

    しがらみが多いからこそ、気持ちよく生きていきたいものです。

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    2019年07月18日
  • 国境(下)

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    ネタバレ

    桑原が死ぬわけないのはその後のシリーズで分かっているのですが、啓之は弔い合戦をやろうと、けなげです。そんなにいいところに現れるなんてできすぎでしょうってツッコミしたくなるけど、桑原が出てこない場面が長すぎて桑原ロス限界になってて、ああ、やっと来てくれたあ!もう展開のチョロさなんてどうでもいいです。桑原がいてくれれば。てな感じで楽しませていただきました。テンション上がって、楽しい毎日でした。

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    2019年06月09日
  • 国境(上)

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    桑原サイコー!
    早く続き読みたい。

    とは言っても文庫本なのでたまに電車に乗ったときしか読んでいない。にもかかわらず、セリフ一つで場面が蘇ってくるこの臨場感すごい。

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    2019年04月29日
  • 勁草

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    これは映像化前提で作ったような作品だなあ。警察も特殊詐欺対策キャンペーンということで全面的にバックアップしてくれそうだし、「後妻業」のように大阪ネイティブで揃えて実現してほしい。それにしても黒川センセ、ディテールの細かさがファンの心をくすぐります。事件の舞台となるエリアとか大阪でもかなり物騒な町だけど完全実名だし、出てくるヤクザや筋者の名前がぴったりすぎ(大阪市〇〇区に多い名前)で、分かる人はニヤリとするはず。

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    2019年02月20日
  • 二度のお別れ

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    黒豆コンビの第1作。
    刑事黒田の手記の形で話は進んでいきます。
    まさかこういうことやったとは!
    豆さんユニークでいいキャラしてます。
    続編も是非読みたい。

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    2018年05月20日
  • 二度のお別れ

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    描写の中に例えば「国鉄の大阪駅」というような、明らかに「執筆された時代の言い方」が在るが、全然古くは感じない。暫く読み進んで、「そう言えば、作中で誰も携帯電話を使っていない?」と不意に気付き、少し以前の作品と思い至るという具合でもある。

    手軽な分量で非常に読み易い。他方「登場の当初から一定程度完成されていた“黒川博行ワールド”」が満喫出来る!!

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    2017年11月30日