黒川博行のレビュー一覧

  • 悪逆

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    ネタバレ

    単なるバディものでなく、犯人側の視点も挟みながら突き進むクライムサスペンス。

    大阪府警捜査一課の舘野と箕面北署のベテラン刑事・玉川が、広告代理店元経営者・大迫の殺害事件を追う中、大迫と面識のある男・成尾が殺される。被害者はそれぞれ士業詐欺とマルチ商法によって莫大な金を荒稼ぎした悪党で、情報屋の標的になっていた。いずれの事件も初動捜査で手詰まりとなる中、さらに新興宗教の宗務総長・田内が殺害される。

    悪党ばかりを的にかけ、一切の痕跡を残さない犯人は何者?刑事のバディは突破口を見出せるのか?まさにノンストップ!

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    2026年09月05日
  • 雨に殺せば

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    地道な捜査と軽快なトーク。現実に蔓延る金融の不正と警察官たちのリアルな境遇。
    ザ・警察小説なるものを初めて読んだので新鮮に楽しめた。

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    2026年08月31日
  • 国境(上)

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    黒川博行『疫病神』シリーズ第2弾。
    『直木賞』候補作品。
    『国境』が映画化されると聞き、『疫病神』シリーズに参戦。

    『疫病神』コンビ、建設コンサルタントの二宮と、暴力団・二蝶会幹部・桑原は、詐欺師・趙を追って、北朝鮮に密入国することに…

    北朝鮮に趙を追いかけてやってきた二宮と桑原。
    破綻した経済状況で生きる人々の厳しい現実。
    汚職で肥え太る一部の特権階級。
    北朝鮮の厳しさが伝わってくる。
    30年近く経った今でも変わらないのだろう。
    束縛と監視は思っていた以上。
    二宮と桑原の趙を探すという行動そのものが一歩間違えれば、命を落とすという過酷さ。
    どうなっていくのか…

    趙は見つかり、捕まえられるのか…



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    2026年08月24日
  • 破門

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    知人からおすすめされた本。
    奥様の学生時代の教師をされていたのが
    作者さんで、しかも美術教師というから
    そこは国語教師ちゃうんかい!と
    面白半分手に取ってみた本。

    基本的にヤクザ者はあまり読まないけれど
    軽快なリズムで進むストーリーと、関西弁の掛け合いが、まさに関西人が知ってるそれでとても読みやすく、任侠の世界をさくっと覗き見させてもらったような、そんな世界観
    描かれる土地も、身近なところばかりで、なお親近感。少しノスタルジーで、いつもタバコとお酒。ドラマを見てみたいなあと思える作品だった。

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    2026年08月16日
  • 悪逆

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    完全犯罪を切り崩していく捜査がめっちゃ面白い。ベテラン刑事の人物像も良く、裏社会や警察の捜査方法なんかも興味津々。はじめに手の内全部見せて、犯人と警察の攻防を描くのが斬新でめちゃくちゃ面白かった。トリックとか謎解きとか、全く面白みを感じないミステリー嫌いだけど、こういうのは面白い。ほんとにこんな感じなのかはわからないけど、リアリティもむちゃくちゃあった。

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    2026年07月31日
  • 泥濘

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    疫病神シリーズの第7弾です。
    お馴染みのコンビ、桑原と二宮が、リゾート開発や土地利権、中国資本まで絡む“金の泥沼”へずるずる引き込まれていく作品です。
    このシリーズ特有の、人間が欲を出した瞬間から空気が濁り始めるなという感覚は健在で、儲け話に群がる人間たちは、最初はみんな「少し得したい」くらいの顔をしているのに、金とメンツが絡み始めると、引き返せないままどんどん沈んでいきます。
    特に印象に残るのは、土地や利権の話なのに、どこか場末の賭場みたいな胡散臭さがずっと漂っているところでした。
    桑原の危うさは相変わらずですが、二宮も“もう関わるのをやめればいいのに”と思うほど巻き込まれ体質で、そのズルズル感がかなり人間臭いです。
    関西弁の掛け合いには妙なユーモアもあるのに、笑っているうちに人間の欲深さや浅ましさがじわじわ滲んできて、読後感は意外と苦いです。
    “儲け話ほど人間を腐らせるものはない”という著者らしい嫌なリアルさが強烈で、読み終えた後は、事件より、“人間って結局こうなるよな”という粘ついた感覚のほうが強く残る一冊でした。

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    2026年07月30日
  • 喧嘩

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    疫病神シリーズ第6弾です。
    関西の裏社会を歩いてきた人間の“地の声”が、そのまま紙に落ちているようで、読んでいて何度も苦笑いしました。
    筋書きよりも先に、会話の間合いや金の匂い、人の浅ましさが立ち上がってくる感じがいかにも著者らしかったです。
    暴力は派手じゃないのに生々しく、登場人物たちの喧嘩は正義でも美学でもなく、ただ生活の延長線上にあるのが逆に怖いです。
    勝ち負けより「どう生き残るか」に重心を置いた視線には妙な説得力があり、読み終えると人間の小ささと逞しさが同時に残ります。
    派手さはないのに、後からじわじわ効いてくる一冊でした。

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    2026年07月28日
  • 破門

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    彼等の世界に共感することはできないが、俗世から離れた世界を、この小説から体感することができ、何よりも二宮と桑原の二人の掛け合いが軽妙で爽快ささえ感じる自分がいる。
    コンビと言っても過言ではない二人の今後の成り行きにも期待して、過去の未読のシリーズも手に取りたい。

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    2026年07月20日
  • 破門

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    疫病神シリーズ第5弾です。
    今回も凸凹コンビが活躍します。
    疫病神シリーズですが、主人公の2人のキャラクターが確立しているので、安心して読むことが出来ました。
    マンネリすることもなく、映画制作絡みでのトラブルですが、最後まで勢いがよく面白かったです。

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    2026年07月03日
  • 国境(下)

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    こすっからい子悪党の二宮程度の奴なら結構いるだろうが、桑原ぐらい頭の回る大悪党もそういないだろう。それが北朝鮮まで出向いて詐欺師を追い詰めるが、それに嫌々付き従っている子悪党もそれなりに知恵を働かせて自分の取り分を膨らまそうとする。だいたい下手を打つ結果になるんだけど。
    この二人の協力と騙しの駆け引きも面白い。金の取り分は満額回答にはならないが、それなりに恩を返そうとしている桑原は、大親分の素質があるなと思った。古い作品だから、続きでこの二人がどうなっていくのか楽しみ。

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    2026年06月27日
  • 国境(上)

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    相変わらず桑原は無茶苦茶や。そこがいいんだけど。見も知らぬ国で日本式極道を貫くのも面白い。また二宮とのくだらない掛け合いがたまらなく好き。

    ただ、長いな。上下に分かれてなくて文庫本一冊でええわ。

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    2026年06月27日
  • 国境(上)

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    疫病神コンビの掛け合いが北の大地でどのように作用するのか⁈ 下巻に乞うご期待。
    でも現実ならば、どれだけ大金を掠められても北の大地に逃げられたら、アウトなんだろうな。
    それにしても北の大地の悲惨な環境が目に浮かぶ描写がすごい。何処から情報を仕入れるのでしょうか。

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    2026年06月20日
  • 泥濘

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    イケイケ桑原とヘタレの二宮のコンビはベタだが期待を裏切らない。自分がどちらの役を演じるかと考えたらやはり二宮だろうなあ(笑)次回作に期待!

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    2026年05月31日
  • 勁草

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    ネタバレ

    会話劇と嫌なリアリティ

    どんどんダメな方向に事態が向かっていって、小悪党が本物の罪人になっていってしまう。

    犯罪や捜査はディテールがリアリティあった。

    でも1番好きなのは、関西弁のテンポの良い会話かなぁ。。。
    特に教養ない人間達なのに、小気味いい会話や地の文なのって地味に凄いかも?

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    2026年05月27日
  • 国境(下)

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    桑原と二宮も迷コンビが繰り出す疫病神シリーズ第二弾です。
    まさかの北が題材で、北のことを少し知れた気がします。
    しのぎを取りに北まで行ってしまう行動力が面白いですし、何より二人のキャラが実に際立っていて、ストーリーをより面白くしています。
    破天荒な桑原と、ズル賢い二宮の物語はまだまだ続くので、次作にもすぐに手を出そうと思います。

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    2026年04月29日
  • 国境(上)

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    桑原と二宮も迷コンビが繰り出す疫病神シリーズ第二弾です。
    まさかの北が題材で、北のことを少し知れた気がします。
    しのぎを取りに北まで行ってしまう行動力が面白いですし、何より二人のキャラが実に際立っていて、ストーリーをより面白くしています。
    破天荒な桑原と、ズル賢い二宮の物語はまだまだ続くので、次作にもすぐに手を出そうと思います。

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    2026年04月29日
  • 破門

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    ヤクザ小説、刑事小説と違って、ヤクザ言葉のオンパレード、とても読み易い、会話が上手いで人物の表現力が豊かで分かりやすい。
    概要
    「わしのケジメは金や。あの爺には金で始末をつけさせる」

    ヤクザを使ってヤクザを抑える対策を建設業界では〝前捌き〟と呼び、略してサバキという。

    ノンケとゲイの違いは、基本的には性的指向にあります。 ノンケは異性愛者を指し、異性に対して恋愛感情や性的魅力を感じる人のことです。 一方、ゲイは同性愛者を指し、同性に対して恋愛感情や性的魅力を感じる人のことです。

    亥誠組傘下の滝沢組と二蝶会傘下の嶋田組では明らかに分がわるい。亥誠組六百人、二蝶会六十人──。滝沢組五十人、嶋田組十数人──。組員数にしても圧倒的な差がある。

    神戸川坂会の組織図において直系の亥誠組と二蝶会は同じ二次団体であり、布施は亥誠組の若頭だから二蝶会組長の森山よりランクは下だが、組の格と大きさがまるでちがう。亥誠組の諸井は本家の若頭補佐で組員数六百人。布施組の組員数は百二、三十人で、二蝶会のそれは六十人だ。ついでにいうと滝沢組の組員は五十人。滝沢組単体でさえ、二蝶会とはいい勝負だ。

    「滝沢組は亥誠の組内で、本部長の布施は亥誠組の若頭やぞ」、滝沢組の若頭は広瀬

    「小清水がいうには、この一件は滝沢組が図を描いたみたいです。組長の滝沢が嶋田さんに見せた手形は小清水から手に入れた白地手形です」  初見という滝沢組の幹部が小清水を操っているといった。
    序列、亥誠組の若頭布施、布施組の組長は布施、若頭は?、「滝沢は諸井の舎弟で、布施は諸井の子分や」、川坂会の直系組長は二蝶の森山組長、若頭は嶋田組長、若頭は桑原、その尻が二宮

    滝沢組の上部団体は亥誠組で組員六百人。組長の諸井は神戸川坂会の若頭補佐だ。その亥誠組の副本部長が滝沢組の組長、

    「亥誠の本部事務所に行ったからや。組内のことは若頭が仕切ってる」  布施組の事務所に行けば組長の布施には会えない。布施組の若頭が対応する、と桑原はいう。

    と桑原はいう。「──けど、それで終わったわけやない。滝沢は小清水が振り出した手形を持ってる。嶋田の若頭が判子を押した『フリーズムーン』の出資契約書も持ってる。そいつを取りもどさんことには、いつまで経っても、滝沢と嶋田の喧嘩の火種が残るんや」

    諸井には本家の若頭補佐いう体面がある。次の若頭を狙うてる諸井は、滝沢に手を引けというた。……滝沢はなにもかも初見のせいにして、詰め腹を切らせたというのが、わしの見立てや」 「滝沢組の若頭は広瀬いうて、広瀬は初見が煙たいんです。初見の絶縁は広瀬が滝沢に吹き込んだんですわ」

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    映画製作への出資金を持ち逃げされた、ヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。失踪したプロデューサーを追い、桑原は邪魔なゴロツキを病院送りにするが、なんと相手は本家筋の構成員だった。禁忌を犯した桑原は、組同士の込みあいとなった修羅場で、生き残りを賭けた大勝負に出るが――。
    第151回直木賞受賞作にして、エンターテインメント小説の最高峰「疫病神」シリーズ!
    2016年12月刊行予定の、『破門』の続編『喧嘩』冒頭を収録した電子特別版!!
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    解説)石井 晃(紀伊民報編集局長)

    楽しみといえば先日、『小説 野性時代』に連載されていた『喧嘩』が完結した。『疫病神』『国境』『暗礁』『螻蛄』『破門』と続く「疫病神」シリーズ第六弾

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    2026年03月08日
  • 悪逆

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    黒川さんの著書は、構造が複雑で一読だけでは理解するのが難しいストーリーが多いですが、今回は予め犯人と事件の描写があり刑事が一つ一つの小さい手掛かりを丁寧に詰めていくストーリーになりますので物語に入り込み易いと思います。
    そのせいか、登場人物も多くありましたが、この人何だっけも無く読み込めました。
    部活に信頼篤くワルを倒す犯人をちょっと応援してる自分がいましたね

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    2026年02月08日
  • 連鎖

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    情報をひとつずつ調べて、少しずつ解決に向かっていくのが面白い
    磯野の一人称で、合間の上坂と掛け合いが良かった
    関西弁なのもいいのかな

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    2026年02月04日
  • 破門

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    疫病神シリーズ、安定の面白さ。
    どれも結構なページ数ですが、最後まで楽しく、読みごたえがあって好きです。
    自身が大阪出身なのも、このシリーズにハマる要因の1つです。

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    2026年02月02日