黒川博行のレビュー一覧

  • 国境(上)

    Posted by ブクログ

    シリーズ2作目。 疫病神シリーズの2作目。


    ストーリーは勿論面白いのですが、
    この本を読んで舞台になっている北朝鮮という
    国についてもっと知りたくなりました。

    多少はフィクションかもしれませんが、あちらの人は
    こんなに金で動かされるものなんでしょうか?
    上層部以外の人たちは皆いまを生きるのに必死なのだと思いました。


    0
    2025年12月07日
  • 繚乱

    Posted by ブクログ

    伊達と堀内の元刑事シリーズ2作目 再読
    悪果、繚乱、果鋭、溶果

    溶果を読み、悪果に戻り、繚乱を再読

    2人と一緒に聞き込みを行ったり戻ったりが楽しかった
    溶果の方がスピード感あったかな
    ★4.5

    0
    2025年04月06日
  • 暗闇のセレナーデ

    Posted by ブクログ

    なかなか面白い。
    ミステリとしては80年代チックは否めないです。
    ただ二転三転する事件の要素などよくできてる。

    2836冊
    今年64冊目

    0
    2025年03月09日
  • 悪逆

    Posted by ブクログ

    580頁の厚本だが一気に読めた.刑事の舘野と玉川が連続殺人事件を追う物語だが、玉川の的確な捜査と彼の大阪弁が何とも奇妙な取り合わせで楽しめた.周到な準備で獲物を確実に処理する犯人の実力は侮れないものがあり、捜査陣もアタフタしていた.犯罪を支援する闇の組織が大手を振って跋扈している世界があることを認識できた.最初の大迫健司に続いて成尾聖寿が無残に殺される.犯人の手口が詳細に記載されているのが面白かった.これまでの被害者は資産家で次が宗教家の田内.犯人が盗品の金塊を売に行った当たりから捜査陣が次第に的を絞り始め、元刑事の箱崎が犯人と見定めた.それでも箱崎は松山で海棠を殺す.玉川らの地道な捜査で箱崎

    0
    2025年02月23日
  • 悪逆

    Posted by ブクログ

    犯罪者が事件を起こした後の証拠隠滅が研ぎ澄まされていた。しかし、綻びを見つける捜査一課。いろんな関係者が絡んで、読み応えがあった。

    0
    2025年02月21日
  • 疫病神

    Posted by ブクログ

    「一体、なんなんだこの話は?!」
    読みながら、そんな言葉が何度も頭に浮かぶ。とにかく面白い、でも、訳がわからない。

    元はと言えば、母のおすすめ本ということで手に取りました。
    読み始めたものの、ヤクザの世界に興味はない。登場人物が多くて名前が覚えられない。そもそも、テーマである産業廃棄物処理事業というのにまったく魅力を感じない…。
    なかなか興が乗らず、読むのを途中でやめようと思ったくらいでした。でも、オススメされた義理もあるので辛抱強く読む。面白くなってきたのは、堅気の主人公と組むのが、どうやら極道のこの桑原という人物らしい…と分かりかけてきたころ。

    そこからは、あれよあれよという間に物語が

    0
    2025年02月18日
  • 悪果

    Posted by ブクログ

    テンポが良くて読みやすかった。
    でも、好きになれるような魅力的なキャラがいなかった。
    堀内も伊達も男として魅力がなさすぎて、女に金払うの渋ってるの滑稽すぎた。
    頭でそろばん弾きながら会話されてる時点でおわり。
    よくいるおっさんすぎる、もっとカッコイイキャラが主人公にいてほしかった。

    0
    2025年02月02日
  • そらそうや

    Posted by ブクログ

    作家・黒川博行の誕生秘話エッセイ集。本能的な生き方が作品に生かされていると感じた。東野圭吾との繋がりも興味深い。『セグとの日々』『震災の朝』が良かった。

    0
    2025年01月29日
  • 勁草

    Posted by ブクログ

    日経新聞での黒川博行のコラムの文章が良かったので作品を手に取った。
    オレ詐欺犯罪モノ、面白かった。
    犯罪者の橋岡に感情移入して、なんとか逃げ延びてほしいと願ったが、悲しい終わりであった。矢代のワルっぷりも、こういうワルいるんだろうなとリアリティがあった。
    刑事の佐竹とゆーちゃんコンビも良かったです。ほんまもんの関西弁を味わえます。

    0
    2025年01月27日
  • キャッツアイころがった

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    面白かった!
    普通に刑事が事件解決するんかな、と思って読んでたけど女子大生の掌の上って感じで爽快だった。
    なんとも肝の据わった女子大生で、いいキャラクターだった。

    0
    2025年01月21日
  • 桃源

    Posted by ブクログ

    黒川博行の小説読んだのは久しぶりだけど、やっぱり登場人物のかけあいが最高だな。2人の会話が面白くて読み進めてるようなもんで、事件の筋は結構どうでもよくて、上坂が食べ物について語るのも映画蘊蓄も面白いし、アホなようで知的な2人の会話が最高だし、時々出てくる女性な描写がなんとも魅力的で一気に読んでしまった。いわゆる刑事物にカテゴライズするのも微妙に収まりが悪いようなそんな小説。モテ男の主人公がラストで捨てられるのも最高の読後感。

    0
    2025年01月04日
  • 熔果(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    本屋で新刊の棚で目に止まった本作。「脅す、騙す、殴る、蹴る」。
    帯に書かれたこれらの言葉が不穏すぎて。

    内容は確かにそのままだった。

    競売屋を生業としている(に勤めている)伊達誠一が管理している空き家かあった。伊達はそこを占有しだしたちょっと迷惑な人物を立ち退かせに出向く。追い出したはいいものの、ソイツが新たに組者のようなふたり組を揃えてまだ占有していた。これも物騒なやり方で追い出すもその人物からなにやら金塊の匂いをかぎつけた伊達。そして最近不正に輸入された金塊が何者かに強奪されたというニュースに思い当たる。今回の件との関係性を追うため(儲け話になるか)元同僚の堀内信也に連絡を入れるが。

    0
    2025年01月04日
  • 勁草

    Posted by ブクログ

    最初は、これ自分には合ってないかも…って思ってたけど読み進めるとすごく面白かった!
    ここからどうやって追い詰めていくんやろ。どうやって逃げていくんやろってハラハラして、一気に読めた。

    0
    2024年12月29日
  • 悪逆

    Posted by ブクログ

    登場人物が多彩で、最初はついていくのがやっとでしたが、慣れてくると気持ちいい展開。新しいシリーズ展開があるのかな?

    0
    2024年12月29日
  • 後妻業

    Posted by ブクログ

    感想
    後妻業恐ろしいな。保険金がないと殺人しても警察が調べないとかあり得そう。


    あらすじ
    中瀬耕造は91歳。妻に先立たれ、後妻として小夜子を迎えた。ある日、耕造は脳梗塞で倒れる。小夜子が血液凝固剤を飲ませていたのだ。

    耕造の二人の娘のうち、妹は小夜子を怪しんでいる。小夜子は資産家の老人の資産を奪うべく、それを目的とした柏木が経営する結婚相談所から派遣された女だったのだ。

    小夜子は、耕造が脳梗塞で入院している間に、金庫を開けて株や投資信託を現金化する。その後は耕造を空気注射で殺したのだった。

    中瀬の娘たちは同級生の弁護士を頼って、探偵社に依頼して小夜子のことについて調べ始める。小夜子が

    0
    2024年12月21日
  • 騙る

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    古美術売買を巡る騙し合い。関西弁の会話だけでグイグイ引き込まれる。表紙の日本画で、時代小説と思い込んでしまった私は、騙されやすいのかも。

    0
    2024年12月14日
  • 破門

    Posted by ブクログ

    感想
    二宮もお金がないのに美味しいもの食べたり、博打したりどうしようもないな。

    いつも桑原は最後の最後までお金を騙し取ろうとして失敗するパターンだな。

    しかし、桑原の今後はどうなるのか?二宮も廃業か?


    あらすじ
    二宮は暴対法の影響でサバキの仕事が減って青息吐息であった。そこに、二蝶会の嶋田がVシネに出資することになったので、桑原と二宮に脚本家にアドバイスするように言う。

    プロデューサーの小清水は出資された金を持ち逃げする。小清水を追ううちに桑原は同じ川坂系の上部団体の滝沢組とモメる。

    二宮が手に入れた情報で、小清水を追いかけて、マカオへ行く。二人は小清水を香港で捕らえて、詐欺の絵図

    0
    2024年11月23日
  • 国境(上)

    Posted by ブクログ

    北朝鮮の様子が良くわかる。黒川氏はどこからその情報を得たのか?疫病神コンビはいつも通りキレキレで、ストーリーが進む。下巻が楽しみです!

    0
    2024年11月14日
  • 悪逆

    Posted by ブクログ

    探偵社で擬態しながら殺人を犯す箱崎と、主に館野(大阪府警捜査一課)と玉川(箕面北署刑事課防犯係)ペアの応酬劇。お互いの目線で語りが変わっていくが、箱崎が残忍な殺しと鮮やかな手口で大金を奪っていく。前半は箱崎の完全勝利で進んでいくのだが玉川の経験豊かで老練な捜査が少しずつ実っていくのが面白い。また、箱崎の深淵は本人側から語られないが正体がわかっていき驚かされる。玉川が館野とご飯を食べるときのゆるっとした空気管やコロンボを思わせるかみさんトークがびりびりした内容に良い緩和剤となっていた。最後の最後まで息をつかせぬ展開で、これは映画やドラマになったら面白いだろうなあと感じた。
    実際の現場をのぞいてい

    0
    2024年11月06日
  • 勁草

    Posted by ブクログ

    振り込め詐欺などの組織的犯罪が横行しているが、一般人にはその内実は推し量れない。本書はその断片を見せてくれる。
    主人公は平凡な男。それにちょっとタガの緩んだ青年がからむ。平凡な男は青年と関わらなければ、平凡なりにちょいワル人生を全うできたかもしれない。それでもこの二人、真っ当に生きるための何かが決定的に欠けている。
    二人の落ちていく道行きから目が離せない。
    どうしてそうなるの?と歯痒い思いがつのる。その不器用でまともに生きるスキルの圧倒的足りなさが悲しい。
    この社会の病理の一断片を感性に訴えかけてくる書である。

    0
    2024年10月10日