黒川博行のレビュー一覧

  • 煙霞

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    バイオレンスに分類かと悩んだら、裏書に痛快サスペンスと書いてあったのでそのままに。
    美術の常勤講師と音楽の型破りな女教師がコンビニなって、理事長の金塊を追う。
    最後が見事!面白い

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    2025年11月06日
  • 二度のお別れ

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    ネタバレ

    母の遺品にあった一冊。直木賞受賞作家である黒川氏のデビュー作、とのこと(知らずに読みました)

    三協銀行新大阪支店で強盗事件が発生。犯人は現金約400万円を奪い、客のひとりを拳銃で撃って人質として連れ去った。大阪府警捜査一課が緊急捜査を開始するや否や身代金1億円を要求する脅迫状が届き、そこには切断された指が同封されていた。刑事の黒田は、相棒の“マメちゃん”こと亀田刑事とともに、知能犯との駆け引きに挑むが…

    お恥ずかしながら黒川博行という作家がどのような作品を書くのかも知らず、その凄さも知らないという状態で読書開始。
    他にも黒川作品が読まれずに積んである中でこの作品を最初に手に取ったのは
    ・シ

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    2025年10月26日
  • 落英(下)

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    ラストはどうかなと思うが、それまでかな充分に楽しませてもらった。

    方言も地理も関西人であれば百パー理解して楽しめる。
    セリフの掛け合いが面白いのはキャラ造形がしっかりしてるから。こんなオッサンオバハンおるおるのオンパレード!

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    2025年10月17日
  • 後妻業

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    限りなく5に近い4
    読み応えバッチリな作品。
    徹底的な悪女の小夜子を中心に描かれているが小夜子のコントロール役の柏木と彼等の所業を調べ尽くし、挙げ句の果てに強請ろうとまでするする本多も主役級に描かれている。
    三者三様とも一筋縄ではいかず、追いつ追われつする様に手に汗握る感じが止まらない!
    小夜子と柏木はチームではあるのだがお互いを全く信用していないことがよくわかるやり取りを読んでだからこそここまで後妻業を続けられたのかなと妙に納得してしまった。
    ただ、最後がかなりあっけなく拍子抜けだったので梯子を外された感も否めなかったので☆5にはできなかった。
    黒川作品としては軽妙さが少なくかなり硬派な作品

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    2025年10月01日
  • 落英(上)

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    久しぶりの黒川博行。やっぱええ!

    セリフの良さと、裏社会を知れる面白さの両輪で物語を走らせている感じ。
    関西人にとって、馴染みの場所ばかりが楽しい。

    さて、後半はどうなるか?

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    2025年09月28日
  • 連鎖

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    黒川ワールド全開。

    大阪の土地勘があれば10倍以上楽しめる。

    中小食品会社の社長が行方不明と妻が警察署に捜索願を届け出る。
    家出人で済ませることもできたが、何か引っかかるところがあり、捜査することに。

    タイトル通り「連鎖」となっていくストーリー。

    後書きにもあるが、後書きのキャストでドラマ化してほしい。

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    2025年09月18日
  • 悪果

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    刑事だけど決して正義感溢れるヒーローではなく、ある意味ダークヒーローのようであり、金と女と酒と男の欲に忠実な2人の刑事を中心とするストーリー展開は、テンポよく展開して、警察とヤクザものはやはり極上のエンターテイメントだなと改めて感じさせる。

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    2025年09月13日
  • 国境(下)

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    自分たちを嵌めた詐欺師を追って二宮と桑原は、
    中国との国境から再び北朝鮮に密入国を企てる。
    緊迫のハードボイルド的な展開の下巻。

    たどり着いた真の黒幕。その正体。
    やはり詐欺師を捕まえて終わりなんてわけはなく、
    話は一筋縄ではいかなかった。

    息を呑む展開の連続にページを捲る手が止まらなかった。
    黒川博行作品は初めての体験だったが見せ方が非常に上手い。
    描写が細かく、そしてリアルなのでその場にいる様に情景が浮かぶ。

    ラストは意外な涙を誘う展開に胸が熱くなった。

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    2025年09月11日
  • 悪逆

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    夫の実家の辺りが舞台なのと、玉川さんのキャラが義父に被って、私にとって印象深い。玉川さん、いい味ですわ。犯人はどうしょもないやつだけど、いそうですよ、こうゆう人。

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    2025年08月31日
  • 連鎖

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    大阪、京橋署の刑事二人
    偽装自殺の事件を追う
    保険金詐欺の後妻業の女、ヤクザ、闇金、個性的なワルたちが魅力的な描かれている。
    会話が俊逸。

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    2025年08月31日
  • 後妻業

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    なかなか面白い犯罪小説でした。主人公の女性はサイコパスですね。
    後妻業がどのように行われ、そしてその犯罪がどのように明かされていくかが詳細に描写されており興味深い。それらを取り巻くさまざまな人間がストーリーに深みを与えている。

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    2025年08月27日
  • 悪逆

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    ネタバレ

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    連続強殺犯とそれを追う大阪府警捜査一課のクライムサスペンス。

    犯人の動機が最後まで分からないのが残念ですが、事件の実況中継的なものは著者の真骨頂という感じです。
    警察側では視点が捜査一課の舘野ですが相方の玉川がキレキレで敏腕刑事という感じでした。
    特に玉川の調査の時の口調や態度に読者の自分も腹が立ちそうになりました。
    とにかくラストの方は手に汗を握る攻防の展開で一気読みでした。

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    2025年08月23日
  • 連鎖

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    きれいな収束でした。死体の匂いや模様などリアルだった。茶瓶係長も最後の最後に(笑)男気見せたと思うが、そこまで綿密に働き抜いた(本当によく働く)二人の描き方が上手いです。練達の筆の運びだと感じました。

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    2025年08月20日
  • 連鎖

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    結構分厚い本なのに、面白くてサクサク読めた。話の半分ぐらいは上坂刑事と磯野刑事のかけあいなのだが、これが漫才のように面白い。上坂刑事は映画オタクなのだが、私と映画の好みが似ていて共感が持てた。実際にいたら友達になれるかもと思った。ふたりの関西弁も楽しかった。

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    2025年08月17日
  • 国境(下)

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    息も付けぬ展開の速さ、いつもの2人の行動だ。どんどん核心に迫って行く。ヒリヒリしながら読み進めた。最後の最後はドンデン返しがあり、大金は羽が生えて飛んで行った。
    最後の参考文献を見たら、北朝鮮の描写はコレらを元にしてるんだ。やっぱり怖い国だ。

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    2025年06月05日
  • 国境(上)

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    北朝鮮の描写は著者の渡航経験?それとも何かの情報から入手したものか?いずれにしても、現実に則してるならすごい所だな。行きたく無い。とうもろこしの味噌汁ご飯は絶対食いたく無い。
    果たして、この状況でどんな展開になるのか、下巻が楽しみ。

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    2025年06月03日
  • 破門

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    560ページぐらいあったけど、舞台が大阪と言うこともあってイメーションしやすく読みやすかった。ヤクザとカタギ?のコンビの掛け合いが最高に面白い。コミカルなバディものとして楽しみみした。直木賞作品なんですね。

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    2025年05月18日
  • 果鋭

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    伊達と堀内シリーズ3作目 再読
    悪果、繚乱、果鋭、溶果

    溶果を読み、悪果、繚乱、果鋭に戻ったところ

    2人は元暴対刑事
    前は堀内がいけいけだったのが、伊達の方が激しい
    堀内は達観しているところがある
    でも震えたり、怯えたりと人間味もみえる

    関西弁がいい

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    2025年05月06日
  • 悪逆

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    著者の疫病神シリーズが好きで、他の作品も読むようになりました。
    読み応えがあって面白いです。
    軽快な会話が子気味よく楽しいです。食事シーンも好き。
    人物像の掘り下げがわりとあっさりしているので感情移入しにくいのですが、淡々と事実のみ描かれていくので場面の想像がしやすいです。
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    周到な準備と計画によって強盗殺人を遂行していく男――。大阪府警捜査一課の舘野と箕面北署のベテラン刑事・玉川が、広告代理店の元経営者殺害事件を追うなか、さらに被害者と面識のある男が殺される。二人はそれぞれ士業詐欺とマルチ商法によって莫大な金を荒稼ぎした悪党で、情報屋の標

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    2025年04月30日
  • 疫病神

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    疫病神こと、桑原と二宮のキャラだけなら満点なんだけど・・

    物語としては。産廃処理場を巡るトラブルが複雑怪奇で、登場人物が多すぎて訳がわからない。その訳がわからない中を、疫病神コンビが動き回り引っ掻き回し、更に訳がわからなくなる。最後まで、事件の構図がスッキリとは私の中では落ちませんでした。お話としてはどうなんでしょうか。あまりにまとまりがなさすぎる気がしますが。

    それでも読ませるのは、疫病神の二人がどんな危機に陥っても余裕があり機知に富んでいて、なんとも魅力的。さらに二宮の事務所のバイト悠紀も二宮の母親も魅力的だし、ほんとにちょい役の二宮の父の元部下?嶋田もいい味を出している。
    この人たち

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    2025年04月28日