黒川博行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
いやー。面白かったです。
大阪弁の会話のテンポ 実にいいんですね。
これだけ、小気味いい 会話は あんまりないなぁ。
放火、青酸流し、脅し、暴力、・・・裏をかく。
何でもありの中で
二宮が 筋を通して まっしぐら。
駆け引きの巧みさ・・・そして 焦点を明確にする。
一見さえないオトコにみえるが じつに 信念と勇気 がある。
それに、脱帽せざるを得ない。読後感がステキである。
相方になってしまった
ヤクザモンの 桑原が シノギがあるといって・・・
突っ込んでいく。
カタギ、チンピラ、ヤクザ それぞれが 格が違う。
桑原は ホンモノのヤクザの 自覚がある。
いろんなものに カネを注ぎ込んでいる。
ヤクザなりの 自覚が 自分を支えている。
産業廃棄物処理場をめぐって
ゼネコン、下請け、そして コンサルティング(サバキ)の思惑が絡んで
どんな欲が その中にもぐりこんでいるのか
ただでは 転ばない人たちの 欲と欲の絡み合い。 -
Posted by ブクログ
『疫病神』シリーズ第6弾。
この極道の世界にどっぷり浸かって、約1か月半。
現在、最新作『凶花』はまだ連載中とのことなので、読むのはもう少し先になりそう。そこで一旦このシリーズも残すところ本作と次作『泥濘』のみとなった。
ずいぶんこちらの世界の言葉にも慣れてしまい、普段なら一切使うことのない「喧嘩(すてごろ)」というタイトルにも、もはや何の違和感も覚えない(笑)。
ただ、タイトルが『喧嘩』なだけに、前作『破門』後の桑原がどんな暴れっぷりを見せてくれるのかと思っていた分、少し肩透かしもあった。
『破門』されたことで二蝶会の代紋を失った桑原。
これまで怖いもの知らずに突っ走ってきたのは、本人の度胸だけではなく、背後に「二蝶会」という看板があったからこそなのか――。
そんなことを考えると、少し寂しい気持ちにもなった。
それでも桑原の嗅覚は相変わらず鋭い。
金の匂いを嗅ぎつければ食らいつき、なんやかんや言いながら二宮も結局そこに巻き込まれていく。
シリーズを6作追いかけてきた今では、事件の行方と同じくらい、この二人の腐れ縁を見届けることが楽しみになっている。
代紋があろうがなかろうが、やっぱり桑原にはイケイケ極道でいてほしい。
そして二宮には、文句を言いながらもそんな桑原から離れられない、最高のコンビ(バディ)でいてほしい(笑)。 -
Posted by ブクログ
今回はどんな作品かなーと読み始めたら自伝的エッセイだったのでびっくり!
エッセイはどちらかというと苦手だったのでどうかなぁと思ったけど、力感が全然ないのと大阪弁のテンポの良さでスイスイ読めた。
筆者がどういう人生を歩んできたかも興味深く読めたけど、個人的には文壇の友人たちとのやり取りのところが1番『おお〜』って感じでした。
新潮45の編集長のYちゃんって中瀬親方ですよね!?
白川のとおちゃんや、いおりん、色川さんとの繋がりはすごく面白かったし、東野氏との対談まで掲載されていてボリューム満点の1冊に仕上がっているので黒川ファンにはとっては必読書かと思います。 -
Posted by ブクログ
『疫病神』シリーズ第5弾。
576頁の大作ながら、これまでの4作品よりもサクサク読めた。
映画制作の裏話かと思いきや、中心は出資をめぐる詐欺。
追い込まれても、箸で太ももを刺されても、息をするように嘘をつく詐欺師爺には、もはや感心するほど(笑)。
そしてタイトルの『破門』がずっと不穏で、桑原がどうなっていくのかハラハラしながら読んだ。
ラストもすっきり終わらせず、次作が気になる終わり方。
直木賞受賞作という肩書き以上に、576頁を一気に読ませたことそのものが、この作品の面白さを物語っている気がする。
『国境』も好きだけれど、『破門』はとにかく“止まらず読めた”一冊だった。