黒川博行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
『疫病神』シリーズ第5弾。
576頁の大作ながら、これまでの4作品よりもサクサク読めた。
映画制作の裏話かと思いきや、中心は出資をめぐる詐欺。
追い込まれても、箸で太ももを刺されても、息をするように嘘をつく詐欺師爺には、もはや感心するほど(笑)。
そしてタイトルの『破門』がずっと不穏で、桑原がどうなっていくのかハラハラしながら読んだ。
ラストもすっきり終わらせず、次作が気になる終わり方。
直木賞受賞作という肩書き以上に、576頁を一気に読ませたことそのものが、この作品の面白さを物語っている気がする。
『国境』も好きだけれど、『破門』はとにかく“止まらず読めた”一冊だった。 -
Posted by ブクログ
黒川博行『疫病神』シリーズ第2弾。
『直木賞』候補作品。
『国境』が映画化されると聞き、『疫病神』シリーズに参戦。
『疫病神』コンビ、建設コンサルタントの二宮と、暴力団・二蝶会幹部・桑原は、詐欺師・趙を追って、北朝鮮に密入国することに…
北朝鮮に趙を追いかけてやってきた二宮と桑原。
破綻した経済状況で生きる人々の厳しい現実。
汚職で肥え太る一部の特権階級。
北朝鮮の厳しさが伝わってくる。
30年近く経った今でも変わらないのだろう。
束縛と監視は思っていた以上。
二宮と桑原の趙を探すという行動そのものが一歩間違えれば、命を落とすという過酷さ。
どうなっていくのか…
趙は見つかり、捕まえられ -
Posted by ブクログ
疫病神シリーズの第7弾です。
お馴染みのコンビ、桑原と二宮が、リゾート開発や土地利権、中国資本まで絡む“金の泥沼”へずるずる引き込まれていく作品です。
このシリーズ特有の、人間が欲を出した瞬間から空気が濁り始めるなという感覚は健在で、儲け話に群がる人間たちは、最初はみんな「少し得したい」くらいの顔をしているのに、金とメンツが絡み始めると、引き返せないままどんどん沈んでいきます。
特に印象に残るのは、土地や利権の話なのに、どこか場末の賭場みたいな胡散臭さがずっと漂っているところでした。
桑原の危うさは相変わらずですが、二宮も“もう関わるのをやめればいいのに”と思うほど巻き込まれ体質で、そのズルズ