黒川博行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ母の遺品にあった一冊。直木賞受賞作家である黒川氏のデビュー作、とのこと(知らずに読みました)
三協銀行新大阪支店で強盗事件が発生。犯人は現金約400万円を奪い、客のひとりを拳銃で撃って人質として連れ去った。大阪府警捜査一課が緊急捜査を開始するや否や身代金1億円を要求する脅迫状が届き、そこには切断された指が同封されていた。刑事の黒田は、相棒の“マメちゃん”こと亀田刑事とともに、知能犯との駆け引きに挑むが…
お恥ずかしながら黒川博行という作家がどのような作品を書くのかも知らず、その凄さも知らないという状態で読書開始。
他にも黒川作品が読まれずに積んである中でこの作品を最初に手に取ったのは
・シ -
Posted by ブクログ
限りなく5に近い4
読み応えバッチリな作品。
徹底的な悪女の小夜子を中心に描かれているが小夜子のコントロール役の柏木と彼等の所業を調べ尽くし、挙げ句の果てに強請ろうとまでするする本多も主役級に描かれている。
三者三様とも一筋縄ではいかず、追いつ追われつする様に手に汗握る感じが止まらない!
小夜子と柏木はチームではあるのだがお互いを全く信用していないことがよくわかるやり取りを読んでだからこそここまで後妻業を続けられたのかなと妙に納得してしまった。
ただ、最後がかなりあっけなく拍子抜けだったので梯子を外された感も否めなかったので☆5にはできなかった。
黒川作品としては軽妙さが少なくかなり硬派な作品 -
Posted by ブクログ
著者の疫病神シリーズが好きで、他の作品も読むようになりました。
読み応えがあって面白いです。
軽快な会話が子気味よく楽しいです。食事シーンも好き。
人物像の掘り下げがわりとあっさりしているので感情移入しにくいのですが、淡々と事実のみ描かれていくので場面の想像がしやすいです。
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周到な準備と計画によって強盗殺人を遂行していく男――。大阪府警捜査一課の舘野と箕面北署のベテラン刑事・玉川が、広告代理店の元経営者殺害事件を追うなか、さらに被害者と面識のある男が殺される。二人はそれぞれ士業詐欺とマルチ商法によって莫大な金を荒稼ぎした悪党で、情報屋の標 -
Posted by ブクログ
疫病神こと、桑原と二宮のキャラだけなら満点なんだけど・・
物語としては。産廃処理場を巡るトラブルが複雑怪奇で、登場人物が多すぎて訳がわからない。その訳がわからない中を、疫病神コンビが動き回り引っ掻き回し、更に訳がわからなくなる。最後まで、事件の構図がスッキリとは私の中では落ちませんでした。お話としてはどうなんでしょうか。あまりにまとまりがなさすぎる気がしますが。
それでも読ませるのは、疫病神の二人がどんな危機に陥っても余裕があり機知に富んでいて、なんとも魅力的。さらに二宮の事務所のバイト悠紀も二宮の母親も魅力的だし、ほんとにちょい役の二宮の父の元部下?嶋田もいい味を出している。
この人たち