黒川博行のレビュー一覧

  • 喧嘩

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    疫病神シリーズ

    ヒリヒリするような危ない話なのに2人の大阪弁のテンポの良い会話がたまらなく面白い。
    桑原のことを疫病神と嫌悪しながらもなぜか離れられず危険と隣り合わせる二宮の異常性も魅力です

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    2024年10月08日
  • 悪逆

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    リアリズムを追求する黒川博行さんの最新長編。いつもながらの大阪を舞台にした警察小説ながら独立した作品。本作がこれまでと少し違っているのは犯人側の視点が場面場面で挿入されている点。しかもその犯人がサイコパスのように感情を排した人間であるため非常に不気味にみえる。殺される人物も社会に巣くう悪者なので余計に恐怖心が煽られる。その雰囲気は推協賞を受賞した名短編「カウントプラン」をほうふつとさせる。地道な警察の捜査の行く末とラストまで痺れる展開が面白い傑作。

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    2024年10月06日
  • 悪逆

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    最後までヒヤヒヤ。このまま逃げ切れるんじゃないかと思って。まぁ、そううまくいかれたら困る。内情がわかると裏をかくのもお手のものなのかな。

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    2024年09月19日
  • アニーの冷たい朝

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    大阪府内の地名と、そこで登場する人物のキャラクターの合致が笑える。
    黒川作品としてはシリアスなトーンである。

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    2024年09月14日
  • 二度のお別れ

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    2024.08.09
    本作は昭和59年という昭和末期の昨日。
    昭和の匂いが強く漂う一冊。
    黒川氏の昨日らしく軽妙なやり取りの連続でスイスイ読ませる。
    謎解きもユニークで2024年に読んでも古びた感じはしない。あっというまに読める快作。

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    2024年08月09日
  • 悪逆

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    ネタバレ

    犯罪の手順とか、道具屋とか、蛇の道は蛇的な裏社会の流通が、人物像も含めてとても面白かった。

    犯人があまりにも用意周到で、後始末まで徹底していたので、この通りにやったら現実でもうまくいくのではないかと思ってしまったくらいだ。

    ただ、なぜに短期間に連続して犯行に及んだのだろう。

    警察の交渉術はさすがだった。
    隠そうとすると、自分の不利益になりそうなことで圧力をかけてくる。そして絶妙な間合いで、聞かれたことに答えれば、他の不都合は見逃すという揺さぶり。これはもう吐いちゃう。

    結局、海棠はどうなったのかな。

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    2024年08月07日
  • 悪逆

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    マルチ商法や新興宗教の首謀者を狙った連続強盗殺人事件。

    痕跡を残さず淡々と犯行を重ねる犯人と、長期化、迷宮入りの懸念を持ちながら地道に捜査を続ける警察。

    きっかけを掴んでから一気呵成に犯人を追い詰める捜査側のスピード感がすごい。

    最終盤、犯人が逃げおおせて続編の可能性もちらついたが、さすがにそれはなかった。

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    2024年07月30日
  • 後妻業

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    さすが黒川先生、軽妙なテンポと関西弁で、後妻業をいきいきと描いていました。終盤は無理矢理結論に持っていった感は否めませんが、疫病神シリーズ同様、楽しく読ませて頂きました

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    2024年07月25日
  • 悪逆

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    ネタバレ

    クライム サスペンス
    文句無し‼️面白い‼️よくできてる‼️
    ドラマ化するとしたら 誰が良いだろう。犯人のあまりのカッコ良さに 読み終えるのが さびしくなった‼️

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    2024年07月09日
  • 騙る

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    表紙の絵が美しくて惹かれたのが手に取ったきっかけ、でも表紙と内容のイメージには大いにギャップあり
    小悪党がたくさん出てきて古美術を取り巻く界隈にはこんな人達ばっかりなの?!と笑いたくなってしまう
    関西弁や京都弁のせいでもあるのかなー
    でも古美術への知識が深まってどのエピソードも楽しく読める!騙した側がそれとなく成敗されるのも気持ちいい

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    2024年07月03日
  • 悪逆

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    ネタバレ

    感想
    強盗シーンよりも警察が地道な足取りで捜査をするシーンが長いが、こちらがとてもリアルに書かれているように感じた。

    最後は箱崎が逃げ切れるか〜!?ってやっぱりとなったが、最後まで盛り上がれた。

    あらすじ
    箱崎は探偵業を隠れ蓑にして世の中の悪党から強盗をする。最初のターゲットは詐欺を行い、金塊を溜め込んでいた大迫。外国人の犯行に見せて殺害する。大阪府警は足取りを追うが手掛かりがないことから捜査は難航する。

    二人目は、仮想通貨などの詐欺を行っていた成尾。自宅の壁裏に隠していた現金を奪う。こちらは多数の物証が残されており、大迫とは別の犯人と見立てられ、警察の捜査が進められる。

    三人目は滋賀

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    2024年06月29日
  • 文福茶釜

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    大昔に読んだ本だけど、今読んでもおもろいなぁ。
    古美術ミステリー。
    俺が原田マハさんが好きになった源流かな。

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    2024年06月22日
  • 悪逆

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    久々ので刑事物。分量はかなりありましたが一気に読めました。
    捜査の裏の裏を知り尽くした冷酷な強盗殺人犯とそれを地道な捜査で追い詰めていく刑事達。この両者のシーンを時系列で交互に描写するスイッチバック手法が用いられることによってさらに読みやすく、リアリティを持って迫ってくるものがありました。
    極悪非道な事件に立ち向かう内容にも関わらず、悲壮な感じにはならなかったのは、ひとえにベテラン所轄刑事の玉川と大阪府警捜査一課の舘野のコンビの人間味とユーモア溢れるやり取りによるものかと思いました。

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    2024年06月16日
  • 悪逆

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    黒川氏の小説の面白さはズバリ「大阪弁」。自分は小学5年性まで関西だったのでスルッと入るし、本書を読んでいると自分の頭での呟きが関西弁になってしまう。
    これまでは面白さはそれだけだった(失礼)感じだったが、本書は当初から犯人を主人公の一人にすることで追う側と追われる側が同期してそれぞれに感情移入しながら読むことができた。どうやって犯人を追い詰めるか?これが残り数ページまで全然分からないのだが、多少「まぁそれね」という感じがないわけではない。
    しかし大阪弁で(漫才のように)ツッコミ合う二人の刑事。一方の犯人は理知的な標準語。この対比が面白かったのか、止まらなくなった。

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    2024年06月08日
  • 後妻業

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    以前、テレビドラマで「後妻業の女」として木村佳乃主演のドラマがあったが、原作はもっとエグい
    ドラマのラストは主役2人がフェリーで逃げ切ったが、原作のラストはまた違う これ以上は言わないが…
    資産家の老人が不審死を遂げる… 結婚詐欺とは違う
    籍を入れたり内縁の妻だったり
    戸籍に書き足されることは厭わない
    何とも恐ろしい限りだが、それがいつまでも続くとは限らないのが世の常なわけで、そこを探偵が追い込んでいくところが興味深い
    元々は相続人の弁護士から依頼された案件なのに、元刑事の探偵がその性格からかどんどん操作にのめり込んでいく
    もちろん探偵はお金も家庭も全て幸せな境遇では共感できないわけで、そこそ

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    2024年05月30日
  • 後妻業

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    読みやすさ★★★
    学べる★★★★
    紹介したい★★★★
    一気読み★★★★
    読み返したい★★★

    関西の闇社会を画かせたら天下一品の黒川ワールド。カネと欲望が行動原理の登場人物たち。女は何歳になっても身体を張れるようだ。
    元より、結婚詐欺は立証が難しいと聞く。死人に口無しならなおのこと。被害者家族は恥ずかしくて大きな声を出せない。死というナイーブな事象だからこそ、きっちりと死ぬ前に書類を整えなければならない。

    業の深い人間が画策するカネ勘定は、最初は面白いように計画通りに上手く行く。途中から歯車が少しずつ崩れて行く様子も楽しませてくれる。

    本作に感化され、両親や自分の死を考えて、この度相続・贈

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    2024年05月13日
  • 喧嘩

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    このコンビの掛け合いには安心感がある。毎回そうだが登場人物がやたら多いのでついて行くのはまぁまぁ大変。

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    2024年04月28日
  • 後妻業

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    別の所で作者がこの話の8割は本当だと言ってました。
    こわいですね〜。
    でも独り身になった男性の気持ちもわかるな、
    でも財産がないから殺される心配はないが
    しかしワルだらけです。
    面白かったです。

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    2024年04月19日
  • 八号古墳に消えて

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    黒川作品初期の大阪を舞台にした本格警察小説。複雑に絡み合った謎を2人のやり取りを通しながら解き解いていく。実は本格ミステリに通ずる「トライ&エラー」をしているのだが、くだらない会話も多いのでそれが見え隠れしているのが大変に可笑しい。本作は初期のレギュラー、クロさんマメちゃんの「クロマメ」コンビが活躍する作品で関西の遺跡発掘に対する闇を十分に描き出している。これも同じだが発生する事件は陰惨で犯人もかなり残虐なのだが、テンポがよくてサクサク読める。ラストのクロさんが犯人にかけるコメントがしびれる。

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    2024年03月23日
  • 破門

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    ヤクザ小説で極限のワルを描いているのかと思える節もあるけどそれを超えるストーリー展開で楽しかったです

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    2025年04月26日