【感想・ネタバレ】アニーの冷たい朝のレビュー

あらすじ

若い女性が殺された。遺体は奇抜な化粧を施されていた。事件は連続殺人事件に発展する。大阪府警の刑事・谷井は女性の恋心を弄ぶ詐欺師の男にたどり着く。刑事の執念と戦慄の真相に震える傑作サスペンス。

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Posted by ブクログ

大阪を舞台にした“事件モノ”なのだが、本作は「非常によく出来た“映画”のノベライズ」という感じで、画や音が思い浮かぶような、複数の視点人物で次々と綴られるパートがテンポよく展開している…
冒頭、禍々しい凶行に及ぶ者の目線で犯行を実行する様子が描かれ、場面が転じてみるとその凶行の結果である猟奇的事件が明らかになっている。そして府警の刑事達が捜査に着手である。
捜査員達の動きの傍らに、新製品のモニターというようなことで近付いたセールスの男と懇意になったという高校教師の女性が出て来る。物語は、凶行に及ぶ者のパート、捜査員達のパート、女性高校教師のパートと、複雑に折り重なって、同時にテンポよく展開する。
やがてこうした各パートが折り重なり、禍々しい凶行の真相が明らかになって行くのだ…
本作は1993年頃に登場しているモノで、今般改めて文庫本化されたということだ。近年の作品であればスマホを使いそうな場面で使っていないので「少し前の作品?」と気付かないでもないのだが、それは些事というもので、ワンテンポ遅れて思い至った。夢中にさせてしまうモノが在る…非常に面白かった!
全般に酷く「映画的…」と感じた。御薦め!逆に、本作を原案にする映画等が未だ無いのが不思議な気さえする…

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2020年05月07日

Posted by ブクログ

大阪府内の地名と、そこで登場する人物のキャラクターの合致が笑える。
黒川作品としてはシリアスなトーンである。

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2024年09月14日

Posted by ブクログ

疫病神シリーズ以外を読んでみようと、手に取った
若い女性を狙った同じ手口の猟奇的な殺人
デート商法で着物、宝石などローンを組ませ、女性を次々に騙す
高校教師の由美だけは、からくりに気づいてしまった 勇気ある行動だが、怪しいと調べた内容は、明かさないほうがよかった 
本当の黒幕は、私が思っていた人と違っていた

犯人を追い込むシーン、現代では、携帯電話を使い張り込んですぐに捕まえられそうなものだが、当時はやっと自動車電話があるくらいの時代背景 いま読むと違和感があるが、それを除いてもスリルがありリアルに状況を思い描くことができる

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2022年11月09日

Posted by ブクログ

氏の作品は大阪弁の会話がテンポ良く楽しめる作品が多い。
今作は珍しく猟奇殺人事件を扱った作品。犯人は意外な人物で氏らしくない洒落たセリフのない結末。
と言っても読み出したら止まらないエンタテインメント作品であることに間違いないです。

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2022年09月06日

Posted by ブクログ

大阪府警と猟奇殺人犯の戦い
犯人が襲うシーンから始まり
刑事視点、犯人視点で物語が進み
後半女性視点が加わる
この女性が積極的すぎてちょっとなぁとは
思いましたが・・・
それでもテンポよく進む展開が読み進めやすかったです
刑事が犯人を追う、追い詰める展開は楽しめました

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2022年01月23日

Posted by ブクログ

思いのほか緻密なできだった。冒頭から呆気に取られたけどその後もアッと思わされて自分の予測と違うことが多かった。最後も賛否両論あるかもしれないけどエーッて感じで楽しませてもらった。

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2020年07月22日

Posted by ブクログ

大好きな黒川さんの小説。大阪の刑事さんが連続殺人鬼を追うお話。
結末もちょっと意外性もあり、大阪弁も相変わらず楽しめた。

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2020年04月26日

Posted by ブクログ

女性を殺害してから化粧して屍姦する異常犯罪者を追うサスペンス。描かれている世界が携帯電話以前の世界で、なんだか懐かしい。作品自体もだいぶ前のもののようだ。

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2025年05月16日

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