騙る

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800円 (税込)

4pt

3.0

人間の尽きることない欲望をあぶりだす美術ミステリー!

技術の粋を集めて作ったヴィンテージアロハの精巧な偽物を売り捌く男は、やがて……(「ヒタチヤ ロイヤル」)。素人の蔵から出た重文級の屏風。協力者を仕立て、安く買い叩こうとするが(「栖芳写し」)。古美術業界を舞台に、尽きることのない人間の欲望と騙し合いを描く、著者十八番の傑作美術ミステリー連作集。解説・山村祥

価値を知らない素人に、親切を装って作品を売りさばく段取りをつけるが――「マケット」
阿漕なホストに画廊勤務があると知り、美術品を使って罠を仕掛ける――「上代裂」
技術の粋を集めてヴィンテージ・アロハの精巧な偽物を作るが――「ヒタチヤ ロイヤル」
資産家に偽物を掴ませた悪徳業者を懲らしめようと、ある策略をめぐらす――「乾隆御墨」
素人の蔵から重文級の屏風絵が出た。安く買いたたこうと芝居をうつが――「栖芳写し」
財政難に陥った美術館が極秘に青銅器のコレクションを売るという――「鶯文六花形盒子」

※この電子書籍は2020年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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騙る のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2024年03月18日

    アートの詐欺師ものの小説。
    著者の黒川さんの本は初めて読んだのですが、
    普通に面白くて、あっという間に読んでしまいました。
    短編だけど、ストーリーもちゃんとまとまっている。

    主人公の美術雑誌の編集者がまたいい味を出している。
    イケメンと言うよりは、ブサメンで、
    正義のヒーローという訳でもない。
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月24日

    この手の作品は普段読まないのですが表紙が美しくて購入しました。でも小悪人が出てくる話はあまり得意ではありません。
    美術は高尚なものだけれど、お金をうむところには必ず悪党が集まってくる。そんな様子がよくわかりました。

    0

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