【感想・ネタバレ】後妻業のレビュー

あらすじ

小説が現実を凌駕した、あの話題作が文庫化&映画化!

91歳の耕造は妻に先立たれ、69歳の小夜子を後妻に迎えていた。ある日耕造が倒れ、小夜子は結婚相談所の柏木と結託して早々に耕造の預金を引き出す。さらに公正証書遺言を盾に、遺産のほぼすべてを相続すると耕造の娘たちに宣言した――。高齢の資産家男性を狙う<後妻業>を描き、世間を震撼させた超問題作。解説・白幡光明

2016年8月公開 映画「後妻業の女」(主演・大竹しのぶ、豊川悦司) 原作

※本作品は 2016年6月9日まで販売しておりました単行本電子版『後妻業』の文庫電子版となります。 本編内容は単行本電子版と同じとなります。

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Posted by ブクログ

表紙に書いてあるとおり 
ぶっちぎりの悪女が出てきました
悪 悪 金 金…でした

こんなにも悪い人がいるんだなぁと読んでいて怖かったです
そして そんな怖い人を調べると 怖い事実がどんどん出てくる

警察は保険金がらみじゃないと 不審死扱いしないの? 怖いわーね

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2025年10月26日

Posted by ブクログ

夜の商売あるあるで騙すやつは騙されるし、貢がせたやつほど誰かに貢ぐ。
小夜子も柏木もその歳になって尚、自分に空いている虚しい穴を埋める努力をしない。(そもそも認識していないか)
誰かに愛されたい気持ちはあっても、根本テイカーなことに加え自分に今何をしたか(短期的)でしか判断できない。

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2025年01月29日

Posted by ブクログ

金の猛者たちが金の匂いを嗅ぎつけて自分達だけが潤おうとする、こんな世界観は黒川さんしか描くことできん。面白すぎて旅先でもページを捲る手が止まらなかった。
よって、星5つです。

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2024年11月22日

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メチャクチャ楽しめた。悪い人が多数登場。
胸糞悪い後妻業の女、資産家の年寄を供給する結婚相談所の所長、その二人を追い詰める探偵、サオ師の悪いオヤジ、小銭で情報を横流しする警察、出所したてのヤクザ、
悪い人が登場するたびに期待がバク上がり、そしてハラハラドキドキ。
映画化の影響で何となく手に取る事を避けてしまっていましたが、素直に、もっと早く読んでおくべきでした。
面白かった、オススメです。

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2024年08月09日

Posted by ブクログ

ラストは唐突に訪れた感じだけど、面白かった。
60代のとき、相談所で棺桶に肩まで浸かった爺さんを見つける。結婚する。おじじ死後、莫大な遺産相続。初めて読んだはずなのに、あれ?なんかすごい既視感…
筧千◯子?木嶋◯苗??違う。……うちのばあちゃんや!!(※祖父は老衰です)
この小説のおかげで、自分のばあちゃんがとんでもBBAだったことに気付きました。ありがとうございます。

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2023年12月10日

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91歳の耕造は妻に先立たれ、69歳の小夜子を後妻に迎えていた。ある日耕造が倒れ、小夜子は結婚相談所の柏木と結託して早々に耕造の預金を引き出す。さらに公正証書遺言を盾に、遺産のほぼすべてを相続すると耕造の娘たちに宣言した―。
高齢の資産家男性を狙う“後妻業”を描き、世間を震撼させた超問題作。結婚相談所所長の柏木と会員で後妻業のパートナー小夜子が、高齢の資産家に公正証書遺言書で自分に遺産が行くように言葉巧みに書かせ、なかなか死なない資産家を事故や病気に見せかけて殺す手管、元刑事の探偵が後妻業の柏木と小夜子を追いつめていくサスペンス、小夜子と遺族の遺産の遺留分を巡っての駆け引き、小夜子と柏木の末路、金と欲に眩んだ人々のコミカルな描写特に小夜子の突き抜けた銭ゲバぶりもあって痛快なピかレスク小説に仕上がっています。

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2022年12月22日

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ネタバレ

後妻業 (文春文庫) 文庫 – 2016/6/10

2019年5月31日記述

黒川博行氏による著作。
2016年6月10日第1刷発行。
初出別冊文藝春秋2012年3月号~2013年11月号
単行本2014年8月 文藝春秋刊

参考文献
黒い看護婦 福岡四人組保険金連続殺人 森功 新潮社
木嶋佳苗法廷証言 神林広恵+高橋ユキ 宝島社

装画・黒川雅子
デザイン・多田和博

社会的な事件となった婚活詐欺とも呼べる事件を調べ作品化している。
舞台が大阪を中心とした場所で個人的に大阪市在住なのでよりリアリティを持って楽しめた。
作者曰く知らない土地に関しては匂いと言ったものを
文章で表現しにくいからとか。

表紙の男性の絵もインパクトがある。
業深き人間ばかりが出てくる。
ビートたけし氏のアウトレイジではないが、
全員悪人という言葉が似合うなと読後思った。

元大阪府警の探偵業本多もまとまった金が必要で
柏木、小夜子両人を脅していくが・・・

後妻業という単語を一般化させた意味でも大きな影響を世の中に与えた作品と言える。
後妻業をやっている女も許しがたいが、
冒頭で登場する中瀬耕造という爺にも殆ど同情できない。
実際にニュースになった後妻業の犠牲になった男性が
地元で普段、俺はこの町一番の金持ちだと公言してはばからないという解説をニュースで聞いて、何を言うてるのや?と強い疑問を持った。
やっぱりかという感じもする。

全体を通してみて、思いやりを持って正しい適切な言い方、伝え方でコミュニケーションを取りましょうねという結論が浮かび上がってくる。
人を騙さず、正直に生きる。(バカ正直ではなく)
そんな人物は一人もいない。

柏木も本多を殺さなくてはならないと覚悟したなら
下手に小夜子の弟(クズ)にやらせるのでは無かった。
突き詰めるとプロの丁寧な仕事は細部に渡っているのだ。
素人仕事では駄目だ。
普段やるような事ではない為、無理が出る。
そして失敗する。
何事も十分な準備、情報収集、適切な判断が必要。
小夜子の死体をそのまま深夜に運び出そうとしたのも
ミスだった。冷静に考えれば職務質問される危険性も
ありえる時間帯なのだ。
普段しない慣れない仕事ほど慎重に丁寧にこなす必要があるという教訓を示している。

印象に残った部分を列挙してみると

ヤクザが代紋をなくしたら、あっというまに行き詰まる。
それまで五分のつきあいをしていた仲間が反目に立ち、貸した金も踏み倒される。

ターゲットは女より男。それも妻に先立たれた老人だった。
彼らはイベントやパーティにせっせと参加し、紹介された相手の容貌や気立てがどうあろうと、一言優しい言葉をかけられれば、ほぼ例外なく交際を望んで驚くほど容易に金を出す。子供や孫に資産を残してやろうという考えは薄く、老い先短い現世に固執し、孤独が癒やされれば、あとはどうでもいい。
たとえ老人でなくても、主導権と選択権は常に女のほうにあり、寂しい男ほど騙しやすいものはないと思い知った。

もし朋美が死んだら、司郎は半年で誰かと付き合いはじめて、二、三年後にはいっしょに暮らすだろう。
男とはそういう生き物だ。
(ここは思わず突っ込んだ。そりゃ一部とちゃうんかと。大半は新しい女と一から関係を築くエネルギーはない。それか全く出会いがないと思う)

(朋美の設定も細かい。大阪府立天王寺高校卒。大阪 市立大学の建築学科出身と。
 高校時代の友人、弁護士の守屋は阪大法学部
 司法試験合格まで4年かかったと。
 実に細かい。
 ただ検死に出てくる医学部は全て架空だった)

柏木は小夜子から空気注射の手口を聞いたことがある。
なぜ、それが凶器になり、殺しの痕跡が残らないかを。
静脈内に注射された空気は血液の流れとともに心臓の右心房から右心室にたまっていく。大量の空気が心室にたまれば、心臓のポンプ機能が損なわれ、心臓から肺動脈に血液を送れなくなって酸欠状態を招く。そうして、その状態が長くつづけば、ひとは窒息して死に至る

爺さんの左腕は点滴の穴だからやし、注射のあとなんか分からへん。それに、わたしが帰って容体が変わったんやから、ほんまの完全犯罪や。

後妻業の必須三条件 住民票、家具持ち込み、顔出し

提訴のとき、弁護士が地裁の司法記者クラブに声かけるんや。
記者は訴状に興味があったら、会見場に集まる。

警察は世論で動く。三浦事件、愛犬家殺人事件、婚活殺人事件、どれも始めは週刊誌やテレビが取り上げたんや。

「女は強いですよ。いくつになっても、ここで稼げる」
金井は股間に手をやって、「男はバカだから、からめとられて金を吐き出す。騙されてると分かっていても、ずるずる貢ぐのが男です」

「結婚はやっぱり経済力ですか」
(結婚は)「生計を維持できる定収入です」

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2021年12月09日

Posted by ブクログ

悪い人たちがいっぱい集まりました!

騙し騙され、外道が集まるとこうなってしまうのか…。どこにも救いがない気がした。
寂しい老後を少しでも明るくなれば…結婚相談所に登録したご老人をターゲットにする後妻業が想像上の犯罪ではない所がまた怖いし気持ち悪い。

被害者家族は悔しくても金輪際関わりたくない気持ち分かる。どうにもならない人はいるものだ。

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2021年10月14日

購入済み

こないだツタヤでレンタルDVDを見てからどうしても原作を読みたくなって注文しました。
久々のホームランという出来で、今日の午後三時から七時半までかかって完読しました。いやー、面白かったです。

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2020年09月25日

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限りなく5に近い4
読み応えバッチリな作品。
徹底的な悪女の小夜子を中心に描かれているが小夜子のコントロール役の柏木と彼等の所業を調べ尽くし、挙げ句の果てに強請ろうとまでするする本多も主役級に描かれている。
三者三様とも一筋縄ではいかず、追いつ追われつする様に手に汗握る感じが止まらない!
小夜子と柏木はチームではあるのだがお互いを全く信用していないことがよくわかるやり取りを読んでだからこそここまで後妻業を続けられたのかなと妙に納得してしまった。
ただ、最後がかなりあっけなく拍子抜けだったので梯子を外された感も否めなかったので☆5にはできなかった。
黒川作品としては軽妙さが少なくかなり硬派な作品。
映画もいつか観てみよう。

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2025年10月01日

Posted by ブクログ

なかなか面白い犯罪小説でした。主人公の女性はサイコパスですね。
後妻業がどのように行われ、そしてその犯罪がどのように明かされていくかが詳細に描写されており興味深い。それらを取り巻くさまざまな人間がストーリーに深みを与えている。

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2025年08月27日

Posted by ブクログ

感想
後妻業恐ろしいな。保険金がないと殺人しても警察が調べないとかあり得そう。


あらすじ
中瀬耕造は91歳。妻に先立たれ、後妻として小夜子を迎えた。ある日、耕造は脳梗塞で倒れる。小夜子が血液凝固剤を飲ませていたのだ。

耕造の二人の娘のうち、妹は小夜子を怪しんでいる。小夜子は資産家の老人の資産を奪うべく、それを目的とした柏木が経営する結婚相談所から派遣された女だったのだ。

小夜子は、耕造が脳梗塞で入院している間に、金庫を開けて株や投資信託を現金化する。その後は耕造を空気注射で殺したのだった。

中瀬の娘たちは同級生の弁護士を頼って、探偵社に依頼して小夜子のことについて調べ始める。小夜子が何度も結婚を繰り返し、後妻業を隠そうとしてきた実態が見えてくる。

柏木と小夜子は、娘たちの捜査と元マル暴調査員の調べによって追い詰められていく。小夜子は、刑務所から出所した弟の黒澤に殺され、柏木と黒澤がそれを処理する道すがら警察に逮捕される。

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2024年12月21日

Posted by ブクログ

さすが黒川先生、軽妙なテンポと関西弁で、後妻業をいきいきと描いていました。終盤は無理矢理結論に持っていった感は否めませんが、疫病神シリーズ同様、楽しく読ませて頂きました

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2024年07月25日

Posted by ブクログ

以前、テレビドラマで「後妻業の女」として木村佳乃主演のドラマがあったが、原作はもっとエグい
ドラマのラストは主役2人がフェリーで逃げ切ったが、原作のラストはまた違う これ以上は言わないが…
資産家の老人が不審死を遂げる… 結婚詐欺とは違う
籍を入れたり内縁の妻だったり
戸籍に書き足されることは厭わな
何とも恐ろしい限りだが、それがいつまでも続くとは限らないのが世の常なわけで、そこを探偵が追い込んでいくところが興味深い
元々は相続人の弁護士から依頼された案件なのに、元刑事の探偵がその性格からかどんどん操作にのめり込んでいく
もちろん探偵はお金も家庭も全て幸せな境遇では共感できないわけで、そこそこすさんだ生活をしている
ラスト 報われないところが何故かホッとする作品

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2024年05月30日

Posted by ブクログ

読みやすさ★★★
学べる★★★★
紹介したい★★★★
一気読み★★★★
読み返したい★★★

関西の闇社会を画かせたら天下一品の黒川ワールド。カネと欲望が行動原理の登場人物たち。女は何歳になっても身体を張れるようだ。
元より、結婚詐欺は立証が難しいと聞く。死人に口無しならなおのこと。被害者家族は恥ずかしくて大きな声を出せない。死というナイーブな事象だからこそ、きっちりと死ぬ前に書類を整えなければならない。

業の深い人間が画策するカネ勘定は、最初は面白いように計画通りに上手く行く。途中から歯車が少しずつ崩れて行く様子も楽しませてくれる。

本作に感化され、両親や自分の死を考えて、この度相続・贈与の本を買ってしまった。他人事ではないなと思わせる細部まで作り込まれた一冊。

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2024年05月13日

Posted by ブクログ

別の所で作者がこの話の8割は本当だと言ってました。
こわいですね〜。
でも独り身になった男性の気持ちもわかるな、
でも財産がないから殺される心配はないが
しかしワルだらけです。
面白かったです。

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2024年04月19日

Posted by ブクログ

映画を見たのでストーリーも結末も分かっているはずなのにサクサク進んでおもしろかった!

関西弁でザクザクと切り捨てるような会話が好きなのか黒川さんの小説ハマります!

結婚相談所の会員のおじいさんを騙して遺産を奪うというはなし

まぁお年寄りで奥さんもいなくて寂しい毎日に、演技とは言え自分を好きと言ってもらえたら騙されちゃうのかなー
人の弱いところを突くのがうまいのかなー

やっていることは悪いが、小夜子のように思ったことを思ったままに言ったり行動できればストレスないだろうなーある意味うらやましい

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2024年02月08日

Posted by ブクログ

みんな悪いなー。
映画を先に見ていたので、大竹しのぶと豊川悦司の顔を思い浮かべながら読んだ。
守屋弁護士が誠実で唯一まともな印象。

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2023年12月07日

Posted by ブクログ

序盤はあまりのゲスっぷりにドン引きしていたが、本多が登場してから物語が一気に加速し調査を進めていくなかで小夜子や柏木の正体が判明していき点と点が線になる瞬間がミステリの種明かしをされたときのように気持ちよく、そこからは夢中で読み進めた。
ハードボイルド要素を含むサスペンスとエンタメの中間のような小説で非常に面白いが、読んでいる途中でこの小説に類似した例の事件報道を思い出して背筋が凍った。

また、登場人物の話す関西弁から生み出される独特の雰囲気と本多の人物造形の上手さがこの小説の面白さを底上げしているように感じた。

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2023年12月03日

Posted by ブクログ

「ごさいぎょう」と読む。知らなかった。遺産やらの財産目当てに老人と婚姻、あるいは内縁関係を結び、その人が死ぬのを待つ。時に、早死にするように仕向けていく。高齢化社会で、どちらかに先立たれた老夫婦が再婚するケースも増えていくだろう。気をつけなければならないのは、お金の事だ。

この小説のお陰で、公正証書遺言や遺留分減殺請求権の存在を知った。乱暴にいうと、遺言により血縁なき自らに遺産の相続権を公的に主張するためのものと、血縁ある遺族側が本来の自分の相続分を主張するためのもの。故人が近親者ではない仲の良い人に遺産譲るわーと亡くなった後、家族がそれは困るというケース、稀にあるのだろう。

それを利用した悪人たちによるハードボイルドな展開。悪人から強請ろうとする悪人。それぞれの悪人も巻き込んだ抗争劇がスピード感もあって目を離せない。年末に、面白い小説を読んだな、と。

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2022年12月25日

Posted by ブクログ

本を読んでいるというよりセリフを追っかけてるみたいな。勢いが。というか行間が端折られてるのを空気を読むみたいな。
というわけで婆さんと爺さんの壮絶なる戦いである。老いてなお盛んと言葉にすると簡単だけど、特に舟山と小夜子とかもうなかなかのもの。いやあっちが良いから昨日は2回もやったのよと言われましても。というのはまだ小夜子の歳には遠い若造には分からぬ境地なのであろう。
親がこんなのに引っかかったら、やっぱり泣けるよなぁ。いやー、色んな意味で精神的ダメージを与える後妻業、恐るべしである。

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2022年10月29日

Posted by ブクログ

ロードショーされてる時に映画を見に行ったことがありすごく面白かった記憶があるが、原作もかなり面白かった。


欲に塗れた悪人たちを徐々に追い詰めていく展開はスカッとしたが、追い詰めていく側の人間も実は...。

金銭に突き動かされる人間って、ここまで罪悪感なく罪を犯してしまうのか。逆に清々しいというか。(身近には絶対いてほしくないけど)
そういう人間は、傍から見ると本当に滑稽だし、哀れだ。
結局最後は全部自分に返ってくるんですよね。世の中そんなうまいこと行きません。


地元周辺が舞台になっていて、今自分が住んでいる周辺に小夜子が住んでいたり、その辺も面白かった。
解説でもあるように、リアリティがあり土地の匂いを感じることができた。違和感のない大阪弁も相まってテンポが良く、スピード感もあり読みやすかった。


面白い本をちびちび読み終えると、一気読みすればよかった...と後悔することがよくあるが、後妻業もそう感じた一冊。

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2022年08月24日

Posted by ブクログ

老人の保険金狙いで結婚離婚を繰り返し、殺人までしている後妻業の女とその協力者たちの悪事を暴いていく話。本多といい、守屋といい、頼りになる人ばっかりで、悪者が詰められていく様子が気持ちよかった。ラストが個人的には、納得しつつももどかしさが残った。ドラマや映画にもなってるみたい?なので見てみようと思った。地名も関西住みだから知ってる名前ばかりで、読みやすくて良かった。

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2022年01月04日

Posted by ブクログ

映画を見てから読んだ。映画はラストが違ってたしブラックコメディみたいになっていたけど、小説のほうはさすがにより現実感がある感じ。おもしろかった。
世のなかいろんなワルがおるもんや。出てくる人、出てくる人、まったくの善人はいなかった感じがする。身内のことやお金のことがからんでくるときれいなままではいられないってことかな。

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2021年05月08日

Posted by ブクログ

小夜子の年齢が原作とテレビでは違うが、ストーリー展開も早く、一気に読み終えました。この本で黒川博行さんを知り、国境も読みましたが、こちらも息つく間のない展開で非常に楽しめ、おすすめです

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2021年05月04日

Posted by ブクログ

毎日の楽しみは就寝前の1時間、発泡酒を飲みながら読むエンタメ本。亀田の6:4ではなく、私の理想とする3:7の柿ピーをアテに飲む淡麗ほど美味しいものはないと思います。

で、黒川博行さんの後妻業。面白かったーー!読み始めたらやめられず、寝る時間を削ってしまいました。
とにかく、登場人物殆どがクセがありキャラが立っています。本作は69歳の小夜子が結婚相談所を根城に、相談所の所長と組んで再婚を希望する資産家を物色することが物語の中心。小夜子の全財産掠奪を阻止しようとする資産家の娘、興信所の探偵が絡み、先の展開が気になる一級の娯楽小説になっています。会話は99%大阪弁。この大阪弁がエグい物語展開をさらにエグくしています。
とにかく、面白いです。特に還暦過ぎは後妻業の恐ろしさを知る為に読んだ方がいいかもです。女性に優しくされて、公証遺言状をねだられたら後妻業の心配をしましょう。

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2021年05月01日

Posted by ブクログ

内容としては面白く、どんどん読み進めることができました。
しかし、ラストが微妙な終わり方で、結局被害者も何とも言えない感じで終わりました。

又少し専門用語が出てくるので、読みにくい人もいるかもしれません。

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2021年03月26日

ネタバレ 購入済み

おもしろかった。

あれよと言う間に読めた。残念なのは結末が物足りなかった。
もうちょっと苦悩するところがみたかった。

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2017年07月21日

Posted by ブクログ

再読。
資産家の高齢男性の後妻に入り遺産を狙う「後妻業」。
小夜子は結婚相談所を経営する柏木と結託し、後妻業を繰り返すが・・・
やっぱり怖かった。

2016.3.6
とにかく怖かった。
後妻業に狙われたら、寂しい高齢男性はひっかかってしまうだろうな。
ラストはあっけなかった。

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2021年03月17日

Posted by ブクログ

先日読んだ小説『後妻業』…お金に関する執着心と、あまりにも腹黒い輩たちの争いを描くセンセーショナルな内容だったので、映画も観てきました。
いやいや、大竹しのぶは恐ろしい女優です…昔、保険金殺人の『黒い家』でも怪演でしたが、今回はそれに拍車がかかった吐き気を催す怪演でした(^_^;)尾野真千子との髪の毛摑み合い取っ組み合う喧嘩シーンは見ものです。

娯楽作品と割りきって観れば面白いですが、ノンフィクションだとしたら最低最悪の映画でした…。(似たような事件が実際にありますが)

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2025年03月07日

Posted by ブクログ

登場人物がほぼ全員色んな種類の悪人である意味気持ち良かった。テンポの良いやりとりと早い展開で読みやすかった。あっけなく物語が終わってしまう所も私は話の雰囲気と合ってたと思った

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2022年03月07日

Posted by ブクログ

罪悪感まるっきりなしの開き直りと軽快なツッコミの大阪弁のせいか、命を奪う悪巧みも軽く聞こえて小夜子たちにあまり嫌悪感を感じずにラストまできてしまう。小夜子の金に対するがめつさとか博司のコテコテのヤクザ口調とか憎めない人間くささがあって、怒りを通り越して笑えてくる魅力に抗えない。そう思わされるのもよくよく考えるとまた怖い話。
悪に浸かった濃い人生の結末はあっけなかったけれど、因果応報でスッキリ収まった。
本多と冴子、本多と橋口の人情を感じる関係がよかったな。

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2022年08月21日

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