黒川博行のレビュー一覧
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大阪を舞台にした作品らしく、「何を食べるか」とか「いくら儲かったか、あるいは損をしたか」ということについて描写を決しておろそかに
していないのも、私が、黒川作品で好きだと思うところの一つだ。桑原や、二宮も結構金遣いが荒いところが、やはり一般人でないという -
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今までとはちょっと行動パターンや思考が異なっているようにも思える。友達のいない桑原(二宮曰く)はきっと二宮が大好きなんだろうという
場面が何度も出てくるが、相変わらず金にはシビアである。いつも金欠病の二宮は少しでも分け前が欲しいが、この二人の金に纏わるやり取りが
また面白い。この疫病神シリーズ、もう次回作「泥寧」が刊行されている。文庫になるのが待ちきれない(二宮みたいにせこくなってきたなあ)。 -
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黒川作品「疫病神」シリーズと肩を並べる「堀内伊達」シリーズは、同じ大阪を舞台とする不思議な時系列。
どこかでこのコンビ同士がすれ違っているのでは?と想像するとさらに面白い! -
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テンポが小気味良くて、いつのまにか作品に引き込まれます。これも同じで、大阪弁で交わされる互いに引かない会話が面白くて読み進んでしまいます。癖になりそうなのであまり読まないように気を付けている昨今です。
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異常な連続殺人事件。同時進行の詐欺事件。じわじわ進む殺人計画。
少しずつ進む警察の捜査に早く!早く!と焦る思い。
最後の最後までドキドキハラハラさせられました。
とにかく先へ読み進むのが楽しみな作品でした。 -
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ストーリーの展開、人物造形、そして読後の哀しさ、切なさ、爽やかさ。秀作ぞろいの大阪府警シリーズの中でも一番の傑作ではないだろうか。
もうこういうの書かないのかな?今のアングラすっとこどっこい大阪人達も大好きだけどさ。 -
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何度目か読み返して、漸く理解しました。
この小説の真骨頂は、最後の七行にあります。
そしてこの小説は、ミステリーではなく、この作者特有の、家族愛に対する賛歌なのです。 -
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ホームタウンの大阪を飛び出て、二宮と桑原が東京で活躍する物語。お互いに毒づきながらも最高にして最強(凶)のコンビ。こんなに面白いシリーズは、そうはないと思う。大阪の風俗・文化と大阪弁がベースにあるので、やっぱり関西系の人が読んだほうが面白さ倍増だと思う。
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内容から行けば、凄惨なシーンも多いのだけど、文章でそれを感じさせない。人の心の奥底に潜む執念のようなものを克明に描写されてるけど、それがまた重苦しさを感じさせない。それだけ黒川博行さんの執筆がそうさせるのでしょうけど、読みながら次は、次は、とぞくぞくさせられました。単行本と文庫本ではラストが異なるので、両方読むのも細やかな楽しみでもあります。
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主に荻原の推理と暴走で真相へと到る過程はスリルに満ちている。ここで上述した伏線が活きて来る点も巧み。読んでいて、真相への道筋を二転三転させる作者の手腕には幻惑された。また、この当時の作者はミステリ作家だったのだと初めて知った。
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大阪府警シリーズである。狂言回し役の黒さんと探偵役のマメさん。
大阪弁で繰り広げられる二人の珍妙なやりとりが楽しい。
遺跡で起こる連続殺人の謎解きが本筋であり、スパイスとして考古学界の権力争いの暗部が描かれている。どんな業界でも人間の醜さを露呈する部分があることを黒マメコンビは教えてくれる。
黒川氏の作品は総じてハズレがない。一冊読んで面白かったら全部読むべきである。 -
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おかたい刑事モノとは一味も二味も違い、また人情刑事モノとも違う。
黒川刑事モノとでもいえば良いでしょうか。
劇画タッチでもない人間的な刑事が出てきます。脇役で出てくる人も、
犯人も皆、人間的です。そのへんにいそうな人ばかりです。
それがために、気持ちが入ります。 -
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誘拐された老人のためにその息子が20億円もの金塊を用意するところから物語は始まる。黒川作品らしいユーモアとペーソスあふれる人物描写と
漫才のような大阪弁のセリフのやり取りは相変わらず面白い。そして、この誘拐作品では、WhyとHowが最後まで謎として残る構成にしている。 -
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半沢直樹とライアーゲームを一緒にしたようなストーリー、亀田刑事が実はメインだというのが大きな意外性を持つ。どんでん返しの連続と登場人物の丁寧な描写にハードボイルドな警察機構のやりとりも相まって一気に読めた。このミステリー大賞に相当する名作と思う
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発売日の前に発注し、発売となった頃に手元に届いた。そして紐解き始めて夢中になった。
あの「二宮」と「桑原」のコンビが還って来た!
二宮は大阪の通称“アメリカ村”の辺りに小さな事務所を構えて「建設コンサルタント」と称して“仕事”をしている。“仕事”というのは「前捌き」が転じて“サバキ”と呼ばれるモノで、建設現場に絡まるヤクザ等に纏わる調整を図るべく、何処かの組に話を通すようなことだ。近年は、その種の仕事も先細りであるが。
その二宮が「疫病神」と呼ぶ「イケイケ極道」が桑原である。桑原はシノギの手伝いをさせようと二宮の所に現れ、二宮は様々な事件に巻き込まれる。2人が動き回る事件を通じて、何時も幾分の -
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誘拐殺人を扱う刑事たちの、正義感の希薄さが妙に先きたいさせます。黒まめコンビも現実味があって、無理に読ませようとせず、おかげでラストのやっぱりそうくるか感も受け入れやすかった。
黒田ファンとして納得の処女作です。 -
Posted by ブクログ
黒川博行さんの疫病神シリーズの5作目。めちゃくちゃな面白さ。
映画製作への出資金を持ち逃げされた暴力ヤクザの桑原と建設コンサルタントのダメ男二宮。失踪した詐欺師を追っているうち、桑原は邪魔するゴロツキを病院送りにします。ところが、なんと相手は本家筋の構成員。本書は、組同士の込み合いの中で危険な状況に追い込まれた桑原の生き残りを賭けた大勝負とそれに巻き込まれる二宮の活躍と災難を描きます。
予想のつかないストーリー、テンポの良さ、大阪弁の美しさ(?)で読ませるのはいつもの通りですが、今回はヤクザ組織の込み合いで二宮を必死に救おうとする若頭・嶋田の侠気が光ります。また、本書では桑原と二宮の食事の