黒川博行のレビュー一覧

  • 螻蛄―シリーズ疫病神―
    疫病神シリーズなので買った一冊。

    相変わらず楽しいコンビだった。

    今回は宗教に関する話だったが、このシリーズは毎回人物や組織の関係が難しい。

    この「螻蛄」の小説も一冊が結構厚い本だったが、コンビのやりとりが、面白く本の厚さを感じる事なく読み終えた。

    この小説の作家黒川さんの小説は疫病神シリー...続きを読む
  • アニーの冷たい朝
    思いのほか緻密なできだった。冒頭から呆気に取られたけどその後もアッと思わされて自分の予測と違うことが多かった。最後も賛否両論あるかもしれないけどエーッて感じで楽しませてもらった。
  • 二度のお別れ
    大阪府警シリーズ第一弾。

    読みやすい内容だが、最後のどんでん返しが面白かった。

    真相に辿り着くプロセスに一工夫あればもっと良かったかも。

    最後の三輪車の記述が胸を打つ。
  • 勁草
    オレオレ詐欺実録小説。親玉を殺して残された銀行口座からの引き出しを目指す「受け子」と、追いかける警官の物語。悪人のはずの受け子の橋岡が主人公となっているために、感情移入の対象なっていく。オレオレ詐欺の組織的な働き方は会社のごとし。

    大阪や和歌山の街の雰囲気が伝わり、ロードムービーを見るかのごとし。...続きを読む
  • 後妻業
    初の黒川作品。
    テンポも良く読みやすかったけど、ラストがちょっと呆気なかったかな。
    小夜子がとにかく胸糞悪かった。笑
  • アニーの冷たい朝
    大好きな黒川さんの小説。大阪の刑事さんが連続殺人鬼を追うお話。
    結末もちょっと意外性もあり、大阪弁も相変わらず楽しめた。
  • 国境(下)

    北朝鮮からの脱出

    相変わらずのテンポの良い展開で、ベタベタやくざの桑原と二宮の大阪弁のお約束通りのやりとりが面白い。
    この本の最大の読みどころは、豆満江の脱出場面だ。息もつかせぬ迫力に時間の経つのも忘れ読みふけった。
    あと、北朝鮮の庶民のくらしの陰鬱さなどに著者の体験取材のご苦労がうかがえる力作である。


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  • 海の稜線
    黒川作品としては、初期という事もあるのか、疫病神シリーズと比べると、少し面白さに欠ける印象。

    でも、大阪弁の掛け合いといい、東京もんへの話口調は絶品です。

    やはり面白いとしかいいようがない。
  • 海の稜線
    黒川作品にしては可もなく不可もなくってところか。ブンとブンのオカンとの掛け合いはオモロイなぁ。この掛け合いで状況整理してるとの解説者の話しだがそう言う面も確かに有った。
    これって映画化されたらどんな俳優がええんやろ?ブンはヤッパ釣りバカの伝助がええかな。総長は誰や?ボンは?
  • 勁草
    500ページ超のわりにさくっと読めました
    展開早く関西弁の読みにくさもなく
    犯罪者視点、刑事視点が交互に展開し
    逃げる、追う、逃げる、追う
    楽しめました
  • 疫病神
    疫病神シリーズ第1作

    スピード感がすごい作品。

    ちょっと登場人物が多く理解できないところもありましたが
    面白かった。
  • 迅雷
    緊迫感がある場面が連続しているはずなのに、飄々としたキャラクターや大阪弁全開の会話のおかげでシリアスになりすぎずに終始エンタメしててすごく面白かった。
    何も考えずに読める作品は貴重だ。初めての黒川博行だったけれど他の作品も読みたい。
  • 勁草
    圧倒的スピード感。軽妙なテンポ。完璧な黒川節で、これ、以前に読んだか?と思う程(褒めてる)。まあとにかく面白いよ。オレオレ詐欺を詳しく調査しててよかった。しかし黒川博行から大阪弁取り上げたらどうなるんだろうな。
  • 喧嘩
    今回は議員と秘書らの裏を描くだけで今一つスケールが小さかったので☆4こ。二宮と桑原の漫才を楽しんだって感じですかね。桑原の破門が解けるのか、次回作にも期待です。福祉だって。
  • 落英(下)
    刑事のコンビ、桐尾と上坂が和歌山県警の満井とつるんで暴力団顔負けのシノギで金をせしめようとするお話。大阪に住んでいたことがあるので、関西弁のセリフが面白かった。桐尾も上坂も、風采の上がらない刑事なのだが、そういうだめだめな主人公の物語の方が読んでいて楽しいと思った。
  • 暗礁(下)
    合間に挟まれるくだらないやり取りがとても現実的で、彼らの存在感を浮き立たせる。それにしても巻末の参考文献で佐川急便の事件関連が挙げられていて、もしかしてこの話が真実なのではと思わされてしまう。
  • 破門
    裏社会の攻防とシノギあいを活写。スピード感をもって最後まで読ませる。いつの間にかページをめくっている。関西の極道に染まりたい人におすすめ。
  • 果鋭
    元警察の二人、堀内、伊達のコンビがパチンコ業界でシノギをみつけて金もうけのために奔走するお話。元警察だがふたりとも悪事がばれて退職している。
    堀内が「伊達しか友達がおらず、嫁にも逃げられ孤独な毎日」を嘆く場面があったが、私も付き合いが悪い方なので、年を取ったらそんな孤独な毎日になるのかなあ、とちょっ...続きを読む
  • 果鋭
    今回のシノギは個人的にはちょっと古い時代の設定に感じた。今はさすがにそんなことできないと思うのだが・・・
  • 破門
    疫病神シリーズ。

    直木賞受賞ということで
    内容知らずに読んだが
    面白かった。

    今後、初期の作品から
    読んでみようと思います。