【内容】
・短編集。それぞれの事件そのものは一見よくあるタイプですが暴かれる真相にはかなり意外性あります。
【感想】
・それぞれの事件に関わってくる刑事を中心に登場人物たち(とくに会話)が魅力的なミステリ。
・ちょっと前の大阪が舞台で、地元なんで知ってる地名がよく出てきて場所のイメージしやすいです
...続きを読む。世の中には東京が舞台の話が比較的多いんで東京の人は有利なんやなあ。
・関西弁がとても自然で読みやすいです。達者やなあと思いました。といいつつぼくも純粋な関西人とはちゃいますけど。
▼簡単なメモ
【一行目】「ほんま、何でこんなえらいめにあわなあかんねやろ」
【黒さん】黒木憲造(くろき・けんぞう)。住居は天神橋筋六丁目のゲタばきマンションの三階。ウチの仕事場のすぐご近所やな。
【誠一】吉永誠一。大阪府警捜査一課深町班所属の刑事。デコちゃんにベタぼれ?
【槌田】日興新聞のベテラン記者。サツ回り。
【デコ】吉永照子。誠一の妻。誠ちゃんにベタぼれ? 公設市場で父親のやってる「岩朝(いわき)塩干店」を手伝っている。探偵として優秀。
【寺田稔】大正署捜査三係の刑事。誠一とは警察学校の同期。
【野村】大阪府警捜査一課の刑事。
【文田】誠一の同僚。
【マメちゃん】亀田淳也(かめだ・じゅんや)。大阪府警捜査一課宮元班刑事。黒さんの相棒。三十近くだが童顔小柄でころころしてるので「マメダ(豆狸)」のマメちゃん。おしゃべり。その辺が武器で刑事としての性能はよい。あだ名の通りマメな性格。千里ニュータウンの公団住宅に妻、娘といっしょに暮らしている。
【三柴/みしば】大阪府警捜査一課の刑事。
【宮元】大阪府警捜査一課。頭頂部が禿げて短い前髪をなでおろしているところから「バテレン」と呼ばれている。
【メガネ】羽曳野南署の刑事。
【モヤシ頭】羽曳野南署の刑事。