黒川博行のレビュー一覧

  • 切断

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    ネタバレ

    面白かった。現在と過去を上手に織り込ませ、最後までページをめくる勢いが止まらなかった。関西弁のボヤキもいつものことながら絶妙。犯人は途中で予想できるものであったが、だからこそか次の展開を読まずにはいられない。ラストも満足。

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    2012年05月31日
  • 二度のお別れ

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    銀行強盗が客の一人を人質にして逃走、そして身代金の要求。
    この事件を大阪府警捜査一課の黒マメコンビが解決に奔走するが・・・
    黒マメコンビにとどまらず、大阪弁の会話が心地よい。
    (関西人以外は読みにくい?)
    最後はちょっとガッカリする終わり方で不満が残りますが、楽しく読めました。

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    2009年12月09日
  • 迅雷

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    「矜持」という言葉では何やらカッコよすぎてしまうようなどこかユーモア漂う男たちの、熱い友情を描いた「てなもんや」ハードボイルド。ひょんなことから知り合ったカタギの男たちが、暴力団の組長をさらって組に身代金を要求するのだが、大阪の地理を縦横無尽に活かしながらの組との駆け引き、関西弁トークの面白さ、これ出張の新幹線で読み始めたら到着まで一気読みでしょ。「疫病神」が有名な著者だがこの人のバディものはほんとに面白い!

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    2009年10月09日
  • アニーの冷たい朝

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    狂気が行間から立ち上るような、ぞくぞくする逸品。著者らしい無駄のない訥々とした筆致で犯人の行動が淡々と描写されていて、逆に描写されていない犯人の心理のおぞましさが際立っている。全体的なテンポの良さは相変わらずで、警察・被害者・犯人の各視点から描かれた章からなる構成もそのまま映画やドラマに使えるぐらい巧みさです。黒・豆コンビに比べると影の薄い主人公コンビですが、クライマックスでは“太陽に吠えろ”ばりに渋い活躍を見せているのもいいですね。

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    2009年10月04日
  • 切断

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    犯人が半分ほど読まないと見えてこず、
    次々と殺人が起こっていく様が、よかったです。
    ただ、(´-ω-`)ンー
    近親相姦はチョット嫌悪感があります。

    府警の捜査員の活躍の場があんまりない。

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    2009年10月04日
  • 雨に殺せば

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    大阪湾にかかる港大橋の上で現金輸送車が襲われ、銀行員二人が射殺された。その翌日、事情聴取を受けた行員が自殺する。さらに、捜査線上に浮び上った容疑者の死体が発見され、事件は複雑さを増していく…。大阪府警捜査一課の二人の刑事\"黒マメコンビ\"が、軽妙な会話を交わしつつ、日本画壇の内幕に迫り、金融システムの裏側に仕組まれた奸智に満ちた連続殺人事件に挑む。

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    2010年05月24日
  • キャッツアイころがった

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    黒川氏デビュー作です。殺人事件を追う刑事と女子大生コンビの話。双方の別の角度からの捜査が、同じゴールを目指して終結に向かう形が巧く活かされてます。読む前は黒川作品なのに女子大生が主役?と少し不安だったのですが、杞憂に終わりました。

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    2009年10月04日
  • 暗闇のセレナーデ

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    「キャッツアイころがった」の続編ではないですが、刑事と女子大生が事件を追う話です。女子大生は「キャッツアイ〜」ほどの活躍はないものの、このシリーズはやはり双方の事件の追い方が良いです。解説にある「女子大生コンビが探偵だと、刑事は無能なのが定番だけど、本作にはそれが全くないのが良い」という言葉に大いに頷きました。

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    2009年10月04日
  • 切断

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    ハードボイルドと警察小説の並行。そしてちょいと本格の味付けも。
    本格のトリックについては最初にわかってしまったのでちょっと残念だけど、それでもなかなか楽しめた。

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    2009年10月04日
  • 二度のお別れ

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    四月一日午前十一時半、三協銀行新大阪支店に強盗が侵入。四百万円を奪い、客の一人をピストルで撃った後、彼を人質にして逃走した。大阪府警捜査一課は即刻捜査を開始するが、強奪金額に不服な犯人は人質の身代金として一億円を要求、かくして犯人と捜査陣の知恵比べが始まる。

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    2009年10月04日
  • 大博打

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    大阪府警搜査一課。
    「ブンと總長」シリーズでお馴染の登場人物たちがでてくる。
    ブンと總長もさりげなく登場するのでファンには嬉しい。

    身代金は金のインゴットで2トン!
    その受け渡し方法が奇拔だつた。
    物語は、搜査する警察サイドと誘拐犯サイドと2つの視點から語られる。
    身代金を請求される、誘拐された人物の家族がまた一筋繩ではいかない。
    なので、ついつい誘拐犯の立場になつてしまふ。

    誘拐された人質のキャラクターが秀逸。
    こんな爺さんになりたいものだ。


    2005年5月1日讀了

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    2009年10月04日
  • 文福茶釜

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    さらに引續いて黒川博行。

    この作品は、古美術に關はる連作短篇集。
    「なんでも鑑定團」のお蔭で、書畫骨董に興味を持つ人が増えたといふが、この本を讀めば恐ろしくなること請合ひである。
    贋作の世界の、なんと奧の深いこと!

    京都市立藝大で彫刻を學び、高校の美術教師をしてゐた作者の面目躍如といつたところか。

    2004年10月5日讀了

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    2009年10月04日
  • ドアの向こうに

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    「ブンと総長」シリーズ。

    頭は腐爛、足はミイラといふ、奇妙なバラバラ死體の謎を追ひかける。

    相變らず、大阪弁によるリズミカルな會話が秀逸。
    本格的な警察小説?でありながら、輕妙な味はこの作者ならでは。

    2004年7月24日讀了

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    2009年10月04日
  • 海の稜線

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    大阪府警搜査一課の「ブンと總長」シリーズ第一彈。

    黒川博行の警察小説には他に「黒マメコンビ」シリーズがあるが、いづれも面白い。

    この作品では、海運業の利權が問題となつてゐる。
    新しく船を造るためには、古い船を廢船しなければならない。
    廢船にした船の積み込みトン數に應じて、新しい船を建造することができるのださうな。
    したがつて、もう使へないような古い船でも、いはば造船權としての價値があることになる。

    こんなこと、この本を讀んで初めて知つた。
    ただオモロイだけの小説ではない。

    2004年5月21日讀了

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    2009年10月04日
  • 八号古墳に消えて

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    「黒マメコンビ」シリーズ第3作。
    1988年9月刊行。

    今度の舞臺は考古學界。
    遺跡發掘と大學のポストを巡る連續殺人事件である。
    第1作からいへることではあるが、この作品では、マメちやん=ホームズ、黒木=ワトソンといふ性格が一段とはつきりしてきてゐる。
    ただしホームズとは云つても、超人的な推理力を前面にだしたものではなく、むしろ漫才のボケがマメちやんでツッコミが黒木と云つたはうが適切かもしれない。
    大阪弁によるオモロイ會話が全篇を通じて樂しめる。

    2004年2月9日讀了

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    2009年10月04日
  • 雨に殺せば

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    「黒マメコンビ」第2作。
    1985年6月刊行。

    第1作と同樣にサントリーミステリー大賞(第2囘)で佳作となつた作品。
    またも大賞を逃した理由は「華がない」だつたさうな。
    第1作での批評を受けて、作者は主人公を獨身に設定變更して名前も黒田から黒木に變更したのだが、どうも安直すぎて、この解決策は效果を發揮しなかつたやうだ。
    ちなみに、第4囘ミステリー大賞でついに大賞を受賞したのだが、その時の主人公の探偵役は「華のある」女子美大生だつたとのこと。

    さて、この作品も面白い。
    大阪弁による輕妙な會話の面白さもさることながら、金融システムや日本畫の商品としての流通のしくみなど、普段なかなかわからないこ

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    2009年10月04日
  • 二度のお別れ

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    黒川博行の作品を讀むのは、これが初めて。

    この作品は、1983年の第1囘サントリーミステリー大賞で佳作となつたさうである。
    大賞を逃した理由として、「刑事コンビに華がない」といふことがあげられたさうだ。

    さて、この作品、讀んでみて面白かつた。
    ストーリーとしては、銀行強盜事件とそれに引續く人質誘拐事件を搜査するといふことになるが、面白さの一つには、主人公の刑事コンビの會話がある。
    主人公は大阪府警搜査一課の黒田憲造とそのコンビの龜田淳也、通稱マメちやん。
    此の二人を稱して「黒マメコンビ」といふ。
    黒田の視點で描かれてゐるので一人稱小説だが、マメちやんとの大阪弁の輕妙な會話が樂しい。
    しかも

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    2009年10月04日
  • 二度のお別れ

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    結末の付け方には多少不満が無いでもないんだけど全体的にはかなり楽しめた。語り口は極めて軽く、ユーモアに溢れてて楽しい。それでいて警察内部のこともしっかりと書き込まれている点すごいと思う。また誘拐ミステリとしてもトリッキーで捻りが効いてて驚いた。さりげない伏線が誘拐計画のキモになってるあたり巧いと思う。意外な真相もあってこれだけ楽しめたら文句なし。

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    2009年10月04日
  • 国境(上)

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    前作『疫病神』では、入り乱れる組織と大量の登場人物に翻弄されたけれど、本作ではそこは少し落ち着いた……と思いきや、今度は北朝鮮情勢が絡んできて、また別方向にややこしい(笑)。

    それでも前作よりスイスイ読めたのは、黒川博行の作風や独特の世界観に慣れてきたこともあるけれど、何より二宮と桑原の関係性が面白くなってきたからだと思う。

    平穏に暮らしたいはずなのに、結局また桑原に振り回される二宮。文句を言いながらも行動を共にし、互いに遠慮なく悪態をつく二人のやり取りは相変わらず絶妙で、前作以上にいいバディ感が出てきた。

    もはや単なる「疫病神と巻き込まれた男」ではなく、なんやかんやで互いを理解し始めて

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    2026年08月19日
  • 疫病神

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    ネタバレ

    そんなコテコテの大阪弁、最近じゃ聞きませんよ(笑)。

    とにかく登場人物が多いうえ、極道の世界も一枚岩ではなく、枝だの直系だのと派閥が入り乱れる。そこへデベロッパー、不動産、土建、解体、産廃の仲介屋まで加わるものだから、「この組とあの組の関係は?」「この人どっち側だっけ?」と相関図が欲しくなるほど。途中から多少わからないまま突き進みました(笑)。

    そんな複雑な世界の中で抜群に面白いのが、堅気の建設コンサルタント・二宮と、疫病神のようにつきまとうヤクザ・桑原のやり取り。

    「平穏に暮らしたい」と願いながら、賭場で借金を繰り返し、高額報酬につられて危ない案件に首を突っ込む二宮。平穏とはほど遠い泥

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    2026年08月19日