黒川博行のレビュー一覧

  • 国境(下)

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    2度目の北朝鮮行で、ついに目的を達成か。と思いきや、そもそも北朝鮮を平和に脱出できるのか・・。その後も裏の黒幕が出るわ出るわ、相変わらず、「この状況はもうどうにもならないのでは。」という環境から、細い糸をたぐりよせて先に進んでいく展開。最後までドキドキして楽しめました。

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    2015年09月14日
  • 国境(上)

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    「疫病神」シリーズ第二弾。前半の舞台は北朝鮮が大部分。関西ヤクザ世界と同様に、北朝鮮の実情にも非常にリアリティを感じる。挑戦に逃げ込んだ詐欺師を捕まえに二度目の北朝鮮行。はたして、詐欺師を捕まえられるのか、下巻が気になります。

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    2015年09月14日
  • 悪果

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    黒川博行の本は初めて読みました。
    ものすごーく、描写が細かく、地名などもものすごくリアルで、、、そういう意味でも楽しめました。
    関西在住ですが、「ええっ!大阪ってそんなに怖いの!」って思いながら読みました。
    しょっちゅう、梅田とかウロウロしていますが、そういう人に、そんなにしょっちゅう出会ってるつもりないんですけど・・・

    話がそれましたが、そういう世界のことをまったく知らない私でも、内容に引きこまれました。

    誰を主体に書いているわけでもない文章なので、内容的にはどんどん入り込んでいっても、なんとなく冷静に傍観している感じで読み進めることができて、それも良かったのだと思います。

    黒川さんの小説にハマりすぎると、自分の関西弁が、暴力団風になりそうです(笑)

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    2018年07月09日
  • 八号古墳に消えて

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    ネタバレ

    遺跡発掘現場の壁面崩壊に巻き込まれたように死んでいた浅川教授。しかし浅川の遺体から検出した泥は現場の物ではなかった。殺人事件として捜査にあたる黒木、亀田両刑事。浅川教授の研究室の植田の転落死。矢倉から飛び降りたように見える死。死の直前のこした「アツ」という言葉。関西の考古学会の派閥争い。事件への関与を疑った余沢に話をきき尾行するがタイヤのパンクで見失う二人。行方をくらました余沢。余沢の部屋に残された壁画の写真。どこの古墳の物でもない壁面に隠された秘密。余沢の遺体発見。脚の骨を折り餓死していた余沢。余沢の遺体の体内の水から死体の移動を考える黒豆コンビ。浅川教授の娘婿・今村と助手の秦野の関係。八号古墳に隠された秘密。

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    2015年07月26日
  • 国境(上)

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    北朝鮮を舞台にした物語とは珍しいと思う。
    人物設定や、筋の展開はご都合主義化なと思うことは多いが、主人公達の人物設定は面白いし、楽しく読めると思う。(北朝鮮の治安機関の連中は頭にくるが)

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    2015年06月20日
  • アニーの冷たい朝

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    ネタバレ

    セーラー服を着せられ体毛を剃られ、乳首や陰部にファンデーションが塗られた若い看護師の遺体。女子大生、OLの格好をさせられた被害者たち。被害者たちをアニーと呼ぶ犯人。捜査にあたる谷井刑事。教師の足立由美が出会った大迫。大迫に引かれる由美。大迫につれていかれた大迫の友人・江角の経営する宝石屋でルビーを購入した由美。大迫の行動に不信を感じた由美の調査。由美の疑惑。デート商法の被害にあっていた被害者たちの共通点に気がついた谷井刑事。

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    2015年06月20日
  • 悪果

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    先日読んだ繚乱の前作。
    警察を辞める前のお話。
    持ちつ持たれつの関係にありながらも、ちょっとしたことで裏切り裏切られ。
    誰を信じていいのかわからないから、自分を信じる以外なく。

    そんな中、信頼し合える仲間と出会えたのかな。
    大変そうだが、充実して楽しそうな生き様です。

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    2015年05月02日
  • 繚乱

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    黒川博行の疫病神シリーズとは別物ですが、元刑事が不動産の競売物件調査を手伝いながら、そのカラクリを暴いてというストーリー。
    伊達と堀内コンビは、桑原、二宮コンビとはまた違う味を醸し出していて、どんどん惹きこまれてしまった。
    順番は前後してしまったが、二人が刑事時代の作品「悪果」を読んでますが、こちらの面白い。
    さすがに警察手帳という印籠がない状況で色々と調査するのは難しいんだなぁということがよくわかる。
    一気読み必死の作品です。

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    2015年04月22日
  • 繚乱

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    元マル暴警察官が競売屋のシノギで・・・。
    えっ!最後って・・・。

    厄病神シリーズと違った面白さ。

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    2015年04月20日
  • 国境(上)

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    シリーズ最高傑作の呼び声はダテじゃないですね。
    ストーリーも面白いが、北朝鮮の生活の描写はリアリティがありすぎ。
    作者は実際に行ったのか!?

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    2015年04月20日
  • 螻蛄―シリーズ疫病神―

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    2015年4月19日 やっぱり面白い。
    疫病神シリーズは面白い!余分なシーンは省いたスピード感溢れるストーリーと、桑原と二宮の掛け合いに惹かれっぱなしです。

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    2015年04月19日
  • 悪果

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    暴力団担当刑事って全員こんなんなん?
    まぁ情報取るには金かかるんでしゃあない部分もあるが・・・。
    暴力団も最近の法律でシノギがなくなってきてるらしいし。

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    2015年04月17日
  • 悪果

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    マル暴もの。
    キャラは立ってるし、テンポがよくて面白い。
    ラストは残念だが、続編があるみたいなので、探して読もう。
    しばらくは、黒川縛りになりそう。

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    2015年04月07日
  • 二度のお別れ

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    普段から刑事小説が好きで色々と読んでいるが、これは新感覚で個人的に中々 面白い作品だった。

    大阪弁で展開される会話のテンポがいいし、主人公が所々、他の登場人物の動作等に対して心の声としてツッコミを入れている文章が笑えたし、自分の地元の懐かしい方言なんかも出てきたし。

    刑事小説=硬派、緊迫、ハラハラ、知的なイメージがつきものだと個人的には思うのだが、それをちょっと打ち崩したような刑事小説もありだなぁ!と思えた。

    結末は、すごく悲しくてやり切れないけれど。

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    2015年03月24日
  • 文福茶釜

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    な○でも鑑定団が好きな人には面白いと思う。真っ黒ではない主人公が騙し騙され、ドタバタが伝わってくるようでよかった。

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    2014年12月31日
  • 繚乱

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    まるで喜六清八のような堀内と伊達の名コンビ。ハードボイルドだが、謎が徐々に溶けていくミステリ。中ごろからは一気に読み進んだ。

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    2014年12月22日
  • 螻蛄―シリーズ疫病神―

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    建設コンサルタントの二宮とヤクザの桑原が宗宝を巡るスキャンダルに乗り込み、金を稼ごうと悪巧みをするが宗教内部の争いや腐敗刑事が出てきて事態は混乱して行く。
    漫才のような会話でリズムが良く読む事が出来る。ただミステリ要素は少なくヤクザの争いや宗教の内部紛争、金の争いがメイン。ドタバタアクションといった感じ。面白いがパターン化してしまいそうな設定だった。

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    2014年11月05日
  • 迅雷

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    冒頭───

    街灯に明かりが入った。降りはじめた雨がルーフを叩き、フロントガラスにはじける。エンジンをかけてワイパーを作動させ、デフロスターのスイッチを入れる。
    「見えんな------」稲垣が助手席のウインドーを下ろして、油膜とりのスプレーを吹きつける。白い泡が散り散りになって流れ落ちた。
    「そろそろ一時間やで。いったい、いつになったら出てきよるんや」
    じりじりする。友永はステアリングを強く握りしめた。


    黒川博行、1995年の作品。
    スピード感あふれたクライムサスペンス。
    堅気の男たちがヤクザの組長を誘拐し身代金をせしめようという物語。
    誘拐を企てた主要人物ははどうしようもないハグレ三人。
    といっても、一人はほとんど喋らない展開なので、いつものように二人組での関西弁の掛け合いが続く。

    組長を誘拐してからの何回かの身代金受け渡しの攻防がスリリング。
    いつもながら、黒川さんのストーリー展開の上手さには惚れ惚れする。
    この作品を読んで、二十年前にはすでに携帯電話は当たり前の持ち物だったのだ、とあらためて思った。
    ポケベル、PHSが幅を利かせていたのは80年代後半~90年代前半だったか。
    ポケベルでは、数字で合言葉を決めるっていうのもあったな。
    初めてPHSを秋葉原の電気店で買った時は、子供が新しいオモチャを与えられた時のように、うれしくて友達に掛けまくったものだ。

    約二十年前に書かれた作品ながら、古さは全く感じられない。
    古くても読ませる黒川作品のエンタメ度の高さが存分に発揮されている作品だった。
    特に最後の2ページ、三人組の一人の主人公友永が、突然思い立って行先を変えるところに、仲間への愛情が感じられた。

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    2014年08月29日
  • 蒼煌

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    冒頭───

    大阪難波、淀屋デパートに着いたのは十時五分前だった。タクシーを降りて新館に向かう。玄関前には七、八人の女性客が並んでいた。待っているはずの美術部長の姿が見あたらない。
    「どうしたんや、伊谷は。おらんやないか」
    腕の時計に眼をやって、いらだたしげに室生がいう。
    「おかしいですね。十分前には新館の前にいるというたんですけど」
    大村は室生のそばを離れた。小走りで『虹の街』のほうへ行く。カフェテリアの向かいにもう一カ所、淀屋の入り口があったが、そこにも伊谷はいなかった。

    黒川博行の作品は特徴がいくつかある。
    一、常に関西が舞台である
    二、主人公と連れ添う相方が存在し、二人を中心に話が展開する
    三、相方との関西弁での会話が絶妙、或いは相方への秘めた心理描写が面白い
    四、可愛い女性が良いキャラを演じている

    私がこれまで読んだ作品は全てこれに当てはまった。
    この四つが絡まり合って、とにかく読んでいて楽しい。

    この作品は美術界の内幕、芸術院会員になるための派閥争いや贈収賄などの裏抗争を描いている。
    といっても、これがそのまま現実のことではないだろうが。
    でも、清廉潔白に見える芸術分野が、権威や権力を勝ち取るために、裏では金や生臭い争いにまみれているという、いかにもありそうな話になっている。
    ここまで過激ではないかもしれないが、これに近い状況がないとは言えないのだろう。

    私の知りあい(というにはおこがましいが、年齢がかなり上の方なので)が、天下の東京G大の学長に就任したとき、派閥の戦いがあったという噂を耳にした。
    この話のように実弾までは飛び交ってないだろうが。

    それでも、この作品内での魑魅魍魎が跋扈するどろどろした抗争は、政治家なども絡まって妙に現実感がある。
    最後の落ちも、ある程度予想されたこととはいえ、見事だ。
    黒川博行の筆の達者さと言うべきか。

    ラストの大村の呟き、
    「おれは絵描きやな」
    「おれは絵描きやろ」
    「絵描きは絵を描かんとあかん」
    という台詞は、絵描きは名誉や権力を得るための政治屋ではなく、純粋に絵を描くことにのみ研鑽すべきだという警鐘なのだろう。

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    2014年08月26日
  • 螻蛄―シリーズ疫病神―

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    疫病神シリーズの四作目。
    五作目が先日直木賞受賞ということで、おめでとうございます。
    そのニュースを見て久々にこのシリーズを読もうと思って購入。

    相変わらず桑原と二宮の掛け合いが面白かったです。
    『国境』を読んでからなので、そうすると少しインパクトとかスケールが小さく感じるかもしれませんが、登場人物がなんとか把握できる程度だったので読みやすかったです。いや、それでも多いほうだとは思うけど…。
    あとは、東京が舞台のシーンが多くて、今まで大阪の描写はわからないとこが多かったけど東京は「あぁ」となれたのでその辺も読みやすさの一因だったのかも。

    それにしてもなんだか二宮がほんとに意地汚いというか図太くなってってる気がする。
    これでカタギ…と毎回思う。

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    2014年08月19日