あらすじ
《黒川博行警察小説コレクション》 竹の子を採りに来た主婦が発見したのは、白骨化した死体。すぐに被害者は、以前にまったく別の場所で失踪したとされていた日本画家と判明したが、事件の謎は深まる。しかもその背後には、有名日本画家の贋作グループの存在が浮かび上がる――。二十年前に起こった贋作事件との繋がりは? 果たして大阪府警捜査一課深町班は、犯人にたどり着くことができるのか。吉永誠一、小沢慎一コンビに、怪しげな美術ブローカーも加わり、日本画壇・美術商業界の裏側に迫る。アリバイトリック、密室の謎も盛りこまれた珠玉の警察小説コレクション第六弾!
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感情タグBEST3
Posted by ブクログ
岬で墜落死した日本画家の死体が筍山で白骨死体として発見される。大阪、京都、金沢、山口と捜査は続く。贋作と画商、美術界という狭い世界の醜い関係が謎を作っていく。主人公の刑事が食いしん坊で食事の表現が面白い。
携帯電話のない時代のミステリー。
今にないよさがあった。
Posted by ブクログ
相変わらずテンポの良い大阪弁で綴られる警察小説。偶然発見された白骨死体を巡り、日本美術界に吉永誠一刑事が斬り込んで行く。登場人物の会話の面白さは大阪ならではだな。
Posted by ブクログ
大阪府警シリーズの一つとのこと。このシリーズを読むのは恐らく2作目。いろいろなコンビが存在するようですが、このコンビ結構好きかも。とは言いつつ、それ以上に胡散臭い美術ブローカーとのやり取りが卓越した軽妙さで面白かった。それだけに終盤の展開は切ない。美術界の裏側の描写も秀逸で、とても面白かった作品。