黒川博行のレビュー一覧

  • 桃源

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    上坂が通風になるところを読んでいる時、大阪から来ている同僚が通風を起こしリンクを感じ、のめり込むように読んだ。

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    2022年09月29日
  • アニーの冷たい朝

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    氏の作品は大阪弁の会話がテンポ良く楽しめる作品が多い。
    今作は珍しく猟奇殺人事件を扱った作品。犯人は意外な人物で氏らしくない洒落たセリフのない結末。
    と言っても読み出したら止まらないエンタテインメント作品であることに間違いないです。

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    2022年09月06日
  • てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書

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     大阪府警の捜査員を描いた短編集。

     2話目と6話目は容疑者や事件関係者の視点で、残り4話は捜査員の視点で描かれている。全6話。再読。

         * * * * *

     個人的に気に入っているのは「黒マメ」コンビが捜査に当たる話。(1・4・5話)

     マメのマメさと卓越した推理力が痛快なのはもちろんだけれど、黒マメの会話が何と言っても軽妙でおもしろい。テンポがよくてユーモラス。往年のオール阪神巨人の漫才を彷彿とさせるしゃべくりです。

     そして全編に渡って、会話部分で物語を展開させる手法も見事です。もちろん会話でごまかしてしまうような作りではありません。
     短編で勝負を早くしなければいけな

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    2022年08月31日
  • 後妻業

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    ロードショーされてる時に映画を見に行ったことがありすごく面白かった記憶があるが、原作もかなり面白かった。


    欲に塗れた悪人たちを徐々に追い詰めていく展開はスカッとしたが、追い詰めていく側の人間も実は...。

    金銭に突き動かされる人間って、ここまで罪悪感なく罪を犯してしまうのか。逆に清々しいというか。(身近には絶対いてほしくないけど)
    そういう人間は、傍から見ると本当に滑稽だし、哀れだ。
    結局最後は全部自分に返ってくるんですよね。世の中そんなうまいこと行きません。


    地元周辺が舞台になっていて、今自分が住んでいる周辺に小夜子が住んでいたり、その辺も面白かった。
    解説でもあるように、リアリテ

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    2022年08月24日
  • 文福茶釜

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    ネタバレ

    こないだ吉本興業がつくった映画『文福茶釜』を楽しく見ちゃったんですが、わりと評価低くてね。駿河太郎の熱演とぽっちゃり小芝風花ちゃんが可愛くて良かったんですよ。そしたら原作が素晴らしいっていうんで、これ。

    言っちゃえば古美術を小道具に人の騙し合いを愛でるといったところでしょうか。もうやんなっちゃう。あたし呑気に暮らしすぎ。凄いんですね贋作の世界! まずは相剥。和紙は重ねてあるのでそれを剥いで1枚目を真本として2枚目を相剥本(正確には贋作ではないみたい)としてお金儲ける人がいるんだとか。

    茶杓、茶碗、茶釜といった茶道具も贋作の宝庫。これは「誰がどこで使っていたか」が重要になるんだとか。信長が武

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    2022年08月01日
  • キャッツアイころがった

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    タイトルは派手目だけど内容は結構地味。ただ地味だけどしっかり筑前煮のような味がついてるので美味しくいただけた。3府県警の捜査と探偵ごっことして楽しんでいる女子大生の2つの視点で描かれている点がユニークで良かった。啓子は口が達者で軽い感じもするけど、芯がしっかりしてるからこそ頭の回転が速く、機転も効くんだなと思わされた。やっぱり関西弁じゃないとあの軽妙なやり取りはできないな。

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    2022年07月27日
  • 泥濘

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    コロナ、ウクライナ、知床遊覧船…なんか、スカッとできる一冊!と、「疫病神」(笑)
    いやースカッとしましたぁ!桑原の容態は心配やけど、二宮との蜜月感は”過ぎる“と要注意です。

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    2022年05月09日
  • 破門

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    ヤクザと建設コンサルタントのコンビ
    サクサク進む展開と読みやすい文体

    まさに娯楽小説、気軽に読める

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    2022年04月17日
  • 果鋭

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    ネタバレ

     刑事のママの方が、読物としては安心出来た気がする。しかし、このように元になっても、2人の快進撃は止まらない。
     全くミステリーではなく、ユーモア・ハードボイルドやけどね。

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    2022年04月16日
  • 切断

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    病室にて、血の海の中無惨にも首をほぼ切り落とされた状態で発見された男。耳は削がれ穴には別人の小指が詰められていた。その後、舌を切られその耳を咥えさせられた死体が発見される。この猟奇的な連続殺人は本当にヤクザ抗争故の惨劇なのかーー。
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    日文では中々お目にかかれない大胆且つ高レベルの猟奇的な殺人鬼に久々に遭遇した私の昂りを分かっていただけるだろうか。引かないで下さ...(以下略)
    タイトルは「切断」。この飾り気の無さと、美味しそうで平和的なバナナの装丁を目に焼き付けてから背表紙の作品紹介を読んでみて欲しい。すると、もうバナナが禍々しさの象徴にしか感じられなくなるかと

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    2022年02月28日
  • 蒼煌

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    登場人物多すぎ!
    ・・・って読み始めてまず思ったこの作品の感想だが、
    読み進めていくと複雑に絡み合うこの登場人物たちが面白い。
    出世欲に駆られた主人公、その腰巾着の画家、実弾(現金)を受け取って一票を投じる芸術家etc・・・
    どいつもこいつもクズばっか。
    画家なら絵描いてろよ!って言いたくなる。

    バイオレンスばかりだけでなく、自分が知らないような美術界の裏事情も作品にできる黒川氏に改めて敬服。

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    2022年02月27日
  • 喧嘩

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    ネタバレ

    「螻蛄」のあと「破門」と続き、本作という順番です。くーさん、破門されてもうて本作ではカタギということになってるのですが、イケイケ度はまったく変わらず。ただ、数十万のシノギにも手を出すくーさんに、二宮が「こんなはした金のシノギ、以前の桑原なら鼻もひっかけんやった」的な慨嘆があって、ニコとしてもちょっと寂しくなってしまいましたわ。んで、喧嘩(けんか)と書いて「すてごろ」と読む。くーさんの業界では喧嘩することを「ゴロをまく」というらしいんですわ。くーさん、もうけっこういいトシなのに、イケイケで喧嘩も滅法強い。ただ、絶賛破門中で、組の後ろ盾がないもんだから、あんま調子こくとマジで消されてしまう状態。そ

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    2022年02月18日
  • 破門

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    軽妙な語り口で陰惨な内容をそう感じさせない。ポイントは主人公の二宮をどうみるかによる。わたしは、他人として話を聞く分には楽しい輩だと思う。でも、身内や友人には持ちたくない。

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    2022年02月11日
  • 喧嘩

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    大好きな疫病神シリーズの第6弾。前作で二蝶会を「破門」された元極道の桑原と「サバキ」を生業とする建設コンサルタント二宮が巨大利権を背景に、悪徳議員秘書を追い込む姿を描きます。
    今回もテンポ良く読め、一気読みでした。このシリーズの読みどころは、イケイケ極道の桑原と桑原から逃げようとあがく二宮の微妙な関係。大阪弁の2人のやり取りを読んでいると大阪弁を話せる人が羨ましいと思ってしまいます。
    ドタバタしながらも一応の戦略を練り「悪」を追い詰めるという本シリーズは冒険小説であり、しかも良く出来ていると思います。やはり、読み始めたらやめられなくなりました。
    毎回、魅力的なキャラクターが登場しますが、今回は

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    2022年02月04日
  • 八号古墳に消えて

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    大阪弁をうっとおしいと思う人には受け入れられないだろうが、黒マメコンビの軽妙なやりとりが事件の核心にせまる、いつものおもしろさに加え、古墳を殺人現場に使ったところがユニークで、反抗現場の特定に至る「証拠」も秀逸。

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    2022年02月03日
  • アニーの冷たい朝

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    大阪府警と猟奇殺人犯の戦い
    犯人が襲うシーンから始まり
    刑事視点、犯人視点で物語が進み
    後半女性視点が加わる
    この女性が積極的すぎてちょっとなぁとは
    思いましたが・・・
    それでもテンポよく進む展開が読み進めやすかったです
    刑事が犯人を追う、追い詰める展開は楽しめました

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    2022年01月23日
  • キャッツアイころがった

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    推理ものの感想は、下手するとネタバレの方向に走ってしまう…先走る気持ちに待ったをかけながら本書をプレイバックしたい笑

    選んだ理由はズバリ!インドにまで舞台が及んでいて、何だか壮大そうだったから!笑
    推理小説は今まで数えるくらいしか読んでこなかったが被害者の発見からインド行きに至るまでがキュッと引き締まっており、真相に近づく前に息切れ…なんてことがなかった。
    緊迫した捜査会議からインド女子旅へと切り替わる瞬間が個人的に震えた。

    「お啓」が本当に頼もしい!(プラス敵に回しちゃいけないタイプだと段々明らかになっていく…)
    一般的な推理小説好きのはずなのに、推理や行動力がずば抜けていた。小説を読む

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    2022年01月15日
  • 後妻業

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    老人の保険金狙いで結婚離婚を繰り返し、殺人までしている後妻業の女とその協力者たちの悪事を暴いていく話。本多といい、守屋といい、頼りになる人ばっかりで、悪者が詰められていく様子が気持ちよかった。ラストが個人的には、納得しつつももどかしさが残った。ドラマや映画にもなってるみたい?なので見てみようと思った。地名も関西住みだから知ってる名前ばかりで、読みやすくて良かった。

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    2022年01月04日
  • 疫病神

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    ヤクザもの、アウトローもの、暴力的な描写―

    こうしたものには苦手意識があったが、この作品においては、登場人物の、ユーモラスかつコミカルに感じるテンポの良い会話、またピリピリとした緊張感が伝わる腹の探り合いややり取りに、作中の世界に引き込まれ、楽しく読むことができた。

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    2021年12月31日
  • 疫病神

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    『スカッとする本教えて下さい!』と
    ブク友のbera5227さんにオススメしてもらい
    手に取った本。『疫病神』

    根っからヤクザ、桑原と
    黒ではないけれど真っ白でもない
    建設コンサルタント二宮。
    正反対の2人のタッグがサイコー‼︎

    2人の独特の会話リズムがとにかく面白く、
    一体どんな人がこんなに面白い会話を思いつくんだろう⁉︎とまだ本書を読んでいる途中で、
    作者のインタビュー記事を読みあさってしまった。

    二宮は危険な匂いのする
    産業廃棄物処理場をめぐる依頼を請け負う。
    その仕事にのっかり一儲けしようと
    ヤクザの桑原も参戦。
    仕事を受けてから任務完了まで、ヤクザや政治家、建設会社を相手に怒涛

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    2021年12月29日