黒川博行のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
大阪府警の捜査員を描いた短編集。
2話目と6話目は容疑者や事件関係者の視点で、残り4話は捜査員の視点で描かれている。全6話。再読。
* * * * *
個人的に気に入っているのは「黒マメ」コンビが捜査に当たる話。(1・4・5話)
マメのマメさと卓越した推理力が痛快なのはもちろんだけれど、黒マメの会話が何と言っても軽妙でおもしろい。テンポがよくてユーモラス。往年のオール阪神巨人の漫才を彷彿とさせるしゃべくりです。
そして全編に渡って、会話部分で物語を展開させる手法も見事です。もちろん会話でごまかしてしまうような作りではありません。
短編で勝負を早くしなければいけな -
Posted by ブクログ
ロードショーされてる時に映画を見に行ったことがありすごく面白かった記憶があるが、原作もかなり面白かった。
欲に塗れた悪人たちを徐々に追い詰めていく展開はスカッとしたが、追い詰めていく側の人間も実は...。
金銭に突き動かされる人間って、ここまで罪悪感なく罪を犯してしまうのか。逆に清々しいというか。(身近には絶対いてほしくないけど)
そういう人間は、傍から見ると本当に滑稽だし、哀れだ。
結局最後は全部自分に返ってくるんですよね。世の中そんなうまいこと行きません。
地元周辺が舞台になっていて、今自分が住んでいる周辺に小夜子が住んでいたり、その辺も面白かった。
解説でもあるように、リアリテ -
Posted by ブクログ
ネタバレこないだ吉本興業がつくった映画『文福茶釜』を楽しく見ちゃったんですが、わりと評価低くてね。駿河太郎の熱演とぽっちゃり小芝風花ちゃんが可愛くて良かったんですよ。そしたら原作が素晴らしいっていうんで、これ。
言っちゃえば古美術を小道具に人の騙し合いを愛でるといったところでしょうか。もうやんなっちゃう。あたし呑気に暮らしすぎ。凄いんですね贋作の世界! まずは相剥。和紙は重ねてあるのでそれを剥いで1枚目を真本として2枚目を相剥本(正確には贋作ではないみたい)としてお金儲ける人がいるんだとか。
茶杓、茶碗、茶釜といった茶道具も贋作の宝庫。これは「誰がどこで使っていたか」が重要になるんだとか。信長が武 -
Posted by ブクログ
病室にて、血の海の中無惨にも首をほぼ切り落とされた状態で発見された男。耳は削がれ穴には別人の小指が詰められていた。その後、舌を切られその耳を咥えさせられた死体が発見される。この猟奇的な連続殺人は本当にヤクザ抗争故の惨劇なのかーー。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
日文では中々お目にかかれない大胆且つ高レベルの猟奇的な殺人鬼に久々に遭遇した私の昂りを分かっていただけるだろうか。引かないで下さ...(以下略)
タイトルは「切断」。この飾り気の無さと、美味しそうで平和的なバナナの装丁を目に焼き付けてから背表紙の作品紹介を読んでみて欲しい。すると、もうバナナが禍々しさの象徴にしか感じられなくなるかと -
Posted by ブクログ
ネタバレ「螻蛄」のあと「破門」と続き、本作という順番です。くーさん、破門されてもうて本作ではカタギということになってるのですが、イケイケ度はまったく変わらず。ただ、数十万のシノギにも手を出すくーさんに、二宮が「こんなはした金のシノギ、以前の桑原なら鼻もひっかけんやった」的な慨嘆があって、ニコとしてもちょっと寂しくなってしまいましたわ。んで、喧嘩(けんか)と書いて「すてごろ」と読む。くーさんの業界では喧嘩することを「ゴロをまく」というらしいんですわ。くーさん、もうけっこういいトシなのに、イケイケで喧嘩も滅法強い。ただ、絶賛破門中で、組の後ろ盾がないもんだから、あんま調子こくとマジで消されてしまう状態。そ
-
Posted by ブクログ
大好きな疫病神シリーズの第6弾。前作で二蝶会を「破門」された元極道の桑原と「サバキ」を生業とする建設コンサルタント二宮が巨大利権を背景に、悪徳議員秘書を追い込む姿を描きます。
今回もテンポ良く読め、一気読みでした。このシリーズの読みどころは、イケイケ極道の桑原と桑原から逃げようとあがく二宮の微妙な関係。大阪弁の2人のやり取りを読んでいると大阪弁を話せる人が羨ましいと思ってしまいます。
ドタバタしながらも一応の戦略を練り「悪」を追い詰めるという本シリーズは冒険小説であり、しかも良く出来ていると思います。やはり、読み始めたらやめられなくなりました。
毎回、魅力的なキャラクターが登場しますが、今回は -
Posted by ブクログ
推理ものの感想は、下手するとネタバレの方向に走ってしまう…先走る気持ちに待ったをかけながら本書をプレイバックしたい笑
選んだ理由はズバリ!インドにまで舞台が及んでいて、何だか壮大そうだったから!笑
推理小説は今まで数えるくらいしか読んでこなかったが被害者の発見からインド行きに至るまでがキュッと引き締まっており、真相に近づく前に息切れ…なんてことがなかった。
緊迫した捜査会議からインド女子旅へと切り替わる瞬間が個人的に震えた。
「お啓」が本当に頼もしい!(プラス敵に回しちゃいけないタイプだと段々明らかになっていく…)
一般的な推理小説好きのはずなのに、推理や行動力がずば抜けていた。小説を読む -
Posted by ブクログ
『スカッとする本教えて下さい!』と
ブク友のbera5227さんにオススメしてもらい
手に取った本。『疫病神』
根っからヤクザ、桑原と
黒ではないけれど真っ白でもない
建設コンサルタント二宮。
正反対の2人のタッグがサイコー‼︎
2人の独特の会話リズムがとにかく面白く、
一体どんな人がこんなに面白い会話を思いつくんだろう⁉︎とまだ本書を読んでいる途中で、
作者のインタビュー記事を読みあさってしまった。
二宮は危険な匂いのする
産業廃棄物処理場をめぐる依頼を請け負う。
その仕事にのっかり一儲けしようと
ヤクザの桑原も参戦。
仕事を受けてから任務完了まで、ヤクザや政治家、建設会社を相手に怒涛