黒川博行のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「目利きほど騙されやすいんですわ」
タイトルの「折紙」とは刀剣の鑑定書のこと。
古美術業界を舞台に、人間の尽きることない欲望をあぶり出す連作短編ミステリ。
ガラス創りの陶器、刀剣、浮世絵、絵画等、京都の洛鷹美術館で非常勤のキュレーターをしている澤井を中心に、「狐と狸の化かし合い」が繰り広げられる。
面白かった。
後味は総じて良くないが、人間の悲哀・人生がうかがわれる。
それにしてもあっさりと多額のお金が動くことに驚いた。
古美術の知識があればもっと面白いと思う。
黒川博行って、こんな小説も書くのかと思ったら、京都市立芸術大学卒業、高校の美術教師もされてたんだ。 -
Posted by ブクログ
やはり黒川博行、面白い。しかも私の好きなノワールもの。悪徳警官がやらかしてくれます。
大阪府警のマル暴担当の堀内と伊達のコンビは、高級クラブでは毎晩のように5000円ぽっきりで飲み食いをし、それぞれ自分のシノギを持っていて稼いでいる。
そんな彼らの元に、大きなネタが転がり込んでくる。そのネタとは、カラオケボックスでヤクザが賭場を開帳するというものだった。上にあげると手柄を横取りされてしまうマル暴組織。そこでコンビは独自に調査を始める。上手く一斉検挙まで持ち込んだ。
その賭場がらみから大きなシノギの匂いを嗅ぎ取った堀内は、自分のネタ元の編集長を使って捕まった客に強請りをかけさせるが、その -
Posted by ブクログ
ネタバレ疫病神シリーズ。
シリーズ屈指の名作といわれていましたが、一時期絶版となっていて、復刻後すぐに購入したものの、積読状態でした。
冒頭は北朝鮮の観光ツアーで不穏な活動をする桑原と二宮ですが、中盤でその理由が明確になり、再び北挑戦に不法入国してターゲットの詐欺師を捜索するところで上巻は終わりです。
北朝鮮には行ったことがないのでわかりませんが、金正日時代とはいえ、現在とそんなに変わっていない(むしろ現在の方がもっとひどくなっているかも)ひどさの臨場感は伝わりました。
スカパーで昨年からドラマ化されているようですが、本作は北朝鮮が舞台なだけに難しいでしょうね。
ともかく、名コンビは絶好調な感じなの