黒川博行のレビュー一覧

  • アニーの冷たい朝
    面白かった。
    CMの無い2時間ドラマみたい。
    刑事さんたちが一生懸命で心地よい。
    大阪人には馴染みの地名がたくさん出てくる。
  • 切断
    死んでいることを偽装する方法はあまりに子どもじみていて、読んで一発で分る。だから彼の正体について微塵も疑問をもたない。ミスリードを狙っていたのか?解説にはそんなこと描いてあったけど…… 
    この点を除けば面白いと思うが、時系列がバラバラなので、それが気に入らない人には向いていないかもしれない。
  • 疫病神
    大阪を舞台に産廃を巡る建設会社、裏社会の一筋縄ではいかない連中とトラブルに次ぐトラブルをくぐり抜け
    真相と「カネ」を手に入れる主人公。リアリティがあって面白かった。難点は裏社会含めプレイヤーが多く
    それぞれの思惑が入り乱れるので読んでいて混乱することか。
  • 悪果
    黒川博行さんの疫病神シリーズ以外が読んでみたくて買った一冊。

    読み終わり、なんだろう?ただ悪徳刑事のだらしない行動を読まされたって感じだった。

    刑事がヤクザに襲われてからは面白かったが、それまでがなんだかだるかった。

    シリーズ物だから続きは読むつもりだか、次があんまり期待できない小説でした。
  • キャッツアイころがった
    滋賀の余呉湖で、身元不明で顔や指が切断された下が見つかった。その死体の胃から、宝石キャッツアイが見つかった。その後インド帰りの美大学生が毒殺され、口の中にはまたキャッツアイが…。

    黒川博行らしい、関西弁バリバリの警察と一筋縄では行かない関係者の化かし合いをネックとする推理小説。しかし、警察側からは...続きを読む
  • 勁草
    【オレオレ詐欺】【振り込め詐欺】総じて「特殊詐欺」呼ばれる社会問題となって久しい詐欺を扱った本作、徹底したリアリズムで読者をぐいぐい引っ張る手腕には安心感がある。「劇場型犯罪」と言われるだけあって、手口、システム、手順すべてに手が込んでいて、「自分は騙されるはずはない」と思っている人(主に年寄り)で...続きを読む
  • 悪果
    前半の200ページくらいまでは何度も挫折にしそうになるくらい読むのが苦痛だった。
    だんだん面白くなってきて関西弁の掛け合いにクスッとなることも。
    でも読後感は良くない。。グッタリした。。
    警察小説は好きだけど悪徳警察官?の話は読んでて気持ちよくない。
    でも何故か気になる堀内と伊達。笑
    結局二作目も読...続きを読む
  • 海の稜線
    大阪の刑事文田ことブンと、東京の刑事が一緒に捜査をする。東京の刑事は大阪のいい加減さに嫌な顔をし、大阪の刑事は東京のええかっこしぃの部分に不満を言う。
    大阪生まれ、東京育ちの私としては、とても面白く読むことができた。
  • 迅雷
    大好きな黒川さんの小説。こちらはいつものヤクザ同士の戦いでも、ヤクザvs警察でもなく、ヤクザを一般人が誘拐するお話。関西弁の会話がいつもより少な目で物足りなかったが、なかなか楽しめた。
  • 後妻業
    91歳の父親が死亡し、財産のほとんどは内縁の妻に相続するという公正証書を見せられたことから、娘2人は納得がいかず弁護士に相談する。弁護士は興信所に内苑の妻の調査わ依頼すると、数年単位で入籍と死別を繰り返していることがわかった。この内縁の妻は結婚相談所の経営者と組んで、財産のある高齢者をカモにした後妻...続きを読む
  • 海の稜線
    黒川さん得意の大阪府警の刑事物、大阪出身ノンキャリ刑事の文田(ブン)、総田(総長)コンビに東京出身の若手キャリア係長荻原警部補の3人が織りなす事件解決小説。
    ブン(コテコテの大阪人で30目前でお袋さんと同居の寡男)と荻原係長(東京出身のキャリア上司)との良くある大阪vs東京の掛け合い口論に年配の総長...続きを読む
  • 後妻業
    映画やテレビドラマ化されたどぎついお話。実際にも似たような事件が世間の話題になったのも記憶に新しい。後妻を生業とするのだから、本から下心ありで全く罪悪感などなしでドライその物です。騙された殿方はすっかりその気になり、言いなりに貢ぐ構図が造られます。まあ本人がそれで幸せなら良いのでしょうが、その陰には...続きを読む
  • 国境(上)
    桑原と二宮の掛け合いがテンポがよく読み手を引き込む。が、北朝鮮の設定が自分には馴染まなかった。また、長編なので仕方がないが、進展が遅く中弛みしてしまった。
    下巻の展開の早さに期待。
  • 暗闇のセレナーデ
    なんか知らんけど、一気読みとはいかんかったなあ。密室トリックなど文章では直ぐに理解できひんで。正直、読んでて何やら面倒くさかったというのが感想ですわ。
    やっぱ、好きなんは後の作品やなぁ。
  • 螻蛄―シリーズ疫病神―
    黒川博行〈シリーズ疫病神〉の4作目。私にとっては3作目(『破門』『国境』と順番バラバラ)。

    建設コンサルタントの二宮とイケイケヤクザの桑原が、好むと好まざるとにかかわらず一緒に行動する、というか、もっばら二宮が巻き込まれる形で桑原に引き摺りまわされるのは毎度おなじみ。今回はとある仏教系巨大宗教団体...続きを読む
  • 文福茶釜
    黒川博行の珍しい短編集。ほとんど詐欺のような美術雑誌の副編集長佐保を中心に、その周辺でのホンモノ・ニセモノの騙し騙されあい。

    敦賀市に残る蔵に眠る芦屋の茶釜。そこに「初だし屋」と呼ばれるハイエナがごとき2人組が現れ、不用品の回収と称して、時価500万円とも言われる茶釜をだまし取っていく。その家族か...続きを読む
  • てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書
    特にハマらず。
    黒マメコンビのゆるいシリーズは
    気軽に読めていいかな。
    マメちゃん可愛かった。
    内容より会話劇、という印象。
    初期作品とのことなので、
    まだまだ試行錯誤中なのかな。
    長編読んでみたい。
  • 後妻業
    はびきの羽曳野市 ひさし庇のような睫毛のせいだ 学徒出陣 多臓器不全 空気注射 ひきだし抽斗 ネゴシエーションが利く 宗旨が浄土真宗 河内長野市 東大阪市瓢箪山町 翠が丘 阿倍野の証券会社 内縁の妻武内小夜子…に包括して遺贈する 通い妻 藤井寺駅 西天満 ネックは公正証書遺言 遺留分減殺請求権 公...続きを読む
  • 煙霞
    スピード感がある展開であっという間に読めた。
    日常が非日常に転がっていく展開が面白い。

    大阪の女は強い。
    肝が座ってるから清々しい。

    会話も大阪らしくテンポがいい。

    大阪のアンダーグラウンドな所が見れてワクワクした。

  • 煙霞
    WOWOWのドラマを見てからずっと気になってた原作本。
    ドラマが出来すぎてたな。
    ドラマの方が断然面白かった。